2.0L以下でハイブリッドカーのセダン(プリウス-PHV・インサイト-エクスクルーシブ・A6ハイブリッド)を比較してみる

ここでは2012年10月現在で現行車である2000cc以下でハイブリッドカーのセダンを集めて比較してみます。今回の記事ではZVW30型プリウス・ZVW35型プリウスPHV(プラグインハイブリッド)・ZE2型インサイト・ZE3型インサイトエクスクルーシブ・4GCHJS型A6ハイブリッドの5車種にて進めていきます。
参考:これまでに登場したハイブリッドカーの一覧

プリウスとインサイトについては、セダンなのかハッチバックなのか良く分からないボディ形状が困りものです。巷に良くあるいかにもセダンらしいトランクがある訳ではなく、ハッチバックというには車体後部の切り落とし感が足りない気がします。トヨタがセダンだと言うからにはセダンなのだろうとセダンに分類してありますが、5ドアハッチバックだと言われればその通りです。空力ボディめ‥

2000cc以下でハイブリッドのセダン
メーカートヨタホンダアウディ
車名&リンクプリウスプリウスPHVインサイトインサイト エクスクルーシブA6ハイブリッド
グレードLSGXGBaseGrade
イメージ
製造開始2009/052012/012009/022011/112012/09
車両型式ZVW30ZVW35ZE2ZE34GCHJS
駆動&変速FF, CVTFF, CVTFF, CVTFF, CVTFF, 8AT
新車価格205.0万円320.0万円193.0万円208.0万円690.0万円
全長(室内長)4460 (1905)4480 (1905)4390 (1935)4395 (1935)4930 (-)
全幅(室内幅)1745 (1470)1745 (1470)1695 (1430)1695 (1430)1875 (-)
全高(室内高)1490 (1225)1490 (1225)1425 (1150)1435 (1150)1465 (-)
装着タイヤ185/65R15195/65R15185/60R15185/60R15245/45R18
最小回転半径5.2m5.2m5.0m5.0m5.7m
車両重量1310kg1410kg1190kg1200kg1850kg
エンジン型式2ZR-FXE2ZR-FXELDALEACHJ-EAFA
配列形式直列4気筒直列4気筒直列4気筒直列4気筒直列4気筒
排気量1797cc1797cc1339cc1496cc1984cc
吸気方式自然吸気自然吸気自然吸気自然吸気ターボ
最高出力99/520099/520088/5800111/6000211/4300-6000
最大トルク14.5/400014.5/400012.3/450014.5/480035.7/1500-4200
リッター馬力55.1ps/L55.1ps/L65.7ps/L74.2ps/L106.4ps/L
パワーウェイト13.23kg/ps14.24kg/ps13.52kg/ps10.81kg/ps8.77kg/ps
10-15モード燃費38.0km/L31.0km/L26.5km/L
JC08モード燃費32.6km/L31.6km/L27.2km/L23.2km/L13.8km/L
航続距離1467.0km1422.0km1088.0km928.0km1007.4km
100km/h回転数-10rpm0rpm1950rpm1950rpm1700rpm
100km/h回転数-23速-5360rpm
  • 各車両の詳細は車名にあるリンクより個別記事をご覧ください。
  • 100km/h回転数-1は最も高いギヤ比で時速100kmを出したときの回転数。
  • 100km/h回転数-2は暫定レブ以下で時速100kmを出せる最も低いギヤとその回転数。

昨今では省エネ・CO2削減の名の下にカタログ燃費を100mでも伸ばそうと血眼になっていますが、その手法は日本と欧州勢では隔たりがあるようです。日本ではエンジンにモーターを組合わせ、それぞれの得意分野で補い合って燃費を良くする方法、欧州勢は排気量を小さくして低負荷時の燃料使用量を減らし、足りないパワーは過給器で補う方法が多く採用されています。

どちらが良いかは使用状況や道路事情によっても左右されるので一概には言えませんが、同じ1つの目的のためにさまざまな手法を用いて切磋琢磨する様子を眺めるのは楽しいものです。最近では欧州勢にもポツポツとハイブリッドカーが登場してきており、燃費の面ではプリウスに全く歯が立たないものの、それでも若干の燃費向上を果たしているようです。勝手な想像ですが燃費向上が目的と言うよりは技術アピールであったり、パフォーマンス向上の手段として用いているのかもしれません。

今回の5車種ではホンダのインサイトとインサイトエクスクルーシブが1.500cc以下のクラス、トヨタのプリウスが1800ccクラス、アウディのA6ハイブリッドが2000ccクラスとなっています。かつてはプリウスも1500ccのエンジンを搭載していましたが、なんやかやあって1800ccに格上げされた経緯があります。その方が燃費が伸びるんだったかパワー不足が指摘されたか何だったか理由は忘れてしまいました。

しかしこうして並べてみるとA6ハイブリッドの場違い感はすごいものがあります。確かにハイブリッドカーなのですがターボで武装しています。日本ではハイブリッドというと燃費一辺倒でしか用いられていないので、どうやったらこういう発想になるのかと感心しきりです。モーターならではの極低速域から立ち上がる圧倒的なトルクを活かせば、どの領域でも恐ろしく速い車になるような気がしないでもありません。面白いことを考えるものです。

肝心の燃費面で見ると、やはりトヨタのプリウスが圧倒的に優れており、プリウスPHVなる謎仕様のプリウスはJC08モード燃費では標準のプリウスに劣りはするものの家庭電源から充電できる上、プラグインハイブリッド燃費なる謎の測定方法ではガソリン1リットルあたり61.0kmも走行できる計算になるそうです。何がどうなってそうなるのか説明を読んでも理解できませんでした。ますます時代に取り残されている感が募ります。

ホンダのインサイトとエクスクルーシブはトヨタ方式のハイブリッドに比べれば燃費は一枚落ちるものの、エンジン単体での出力では勝っています。プリウス勢はエンジンがハイブリッド仕様になっているようで排気量からすれば馬力もトルクも控えめですが、ホンダではあくまでも主役はエンジン、モーターは補助、という役割分担がはっきりしているようです。考えにくい状況ですが、もし電池が切れてエンジンのみで走行しなくてはならなくなったとき、どちらがストレスなく走行できるかと言えばインサイトになろうかと思います。

A6ハイブリッドは毛色が違うのと上で少し触れているのでここでは割愛して〆に入りますと、やれ遅いの燃費が悪いの期待はずれだのと言わずに、CR-Zをもっと評価してあげたら良いのに‥画期的だと思うのに‥です。

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