2.0LクラスでFRのクーペ&オープン(86・BRZ・ロードスター・S2000・シルビア)を比較してみる

ここでは2012年10月現在で現行車である2000ccクラスでFRのクーペ&オープンカーのうち、ZN6型86・NCEC型ロードスター・AP1型S2000・S15型シルビアの4車種・5グレードにて進めていきます。

できるだけ現役の車種を集めたいところなのですが、クーペやらオープンカーといった狭くて使い勝手の悪いジャンルはびっくりするほど衰退しているので、86・BRZ組とロードスター以外は絶版車となっています。なお、次期ロードスターは小型軽量になるとかならないとかいう話なので今からワクワクが募ります。

2000ccクラスのクーペ&オープンカー
メーカートヨタマツダホンダ日産
車名&リンク86 ハチロクロードスターS2000シルビアシルビア
グレードGTRS-RHTtype-VSpec-SSpec-R
イメージ
製造開始2012/042005/081999/041999/011999/01
車両型式ZN6NCECAP1S15S15
駆動&変速FR, 6MTFR, 6MTFR, 6MTFR, 5MTFR, 6MT
新車価格279.0万円286.0万円388.5万円188.0万円239.0万円
全長(室内長)4240 (1615)4020 (875)4135 (800)4445 (1640)4445 (1640)
全幅(室内幅)1775 (1490)1720 (1415)1750 (1350)1695 (1390)1695 (1390)
全高(室内高)1300 (1060)1255 (1045)1285 (1055)1285 (1070)1285 (1070)
装着タイヤ215/45R17205/45R17245/40R17195/65R15205/55R16
最小回転半径5.4m4.7m5.4m4.8m4.9m
車両重量1230kg1150kg1270kg1200kg1240kg
エンジン型式FA20LF-VEF20CSR20DESR20DET
配列形式水平対向4直列4気筒直列4気筒直列4気筒直列4気筒
排気量1998cc1998cc1997cc1998cc1998cc
吸気方式自然吸気自然吸気自然吸気自然吸気ターボ
最高出力200/7000170/7000250/8300165/6400250/6400
最大トルク20.9/6400-660019.3/500022.2/750019.6/480028.0/4800
リッター馬力100.1ps/L85.1ps/L125.2ps/L82.6ps/L125.1ps/L
パワーウェイト6.15kg/ps6.76kg/ps5.08kg/ps7.27kg/ps4.96kg/ps
10-15モード燃費13.0km/L11.6km/L12.0km/L11.2km/L
JC08モード燃費12.4km/L11.8km/L
航続距離620.0km590.0km580.0km780.0km728.0km
100km/h回転数-12670rpm2780rpm3250rpm2860rpm2380rpm
100km/h回転数-23速-5360rpm3速-5790rpm2速-8220rpm2速-6490rpm2速-6820rpm
  • 各車両の詳細は車名にあるリンクより個別記事をご覧ください。
  • 100km/h回転数-1は最も高いギヤ比で時速100kmを出したときの回転数。
  • 100km/h回転数-2は暫定レブ以下で時速100kmを出せる最も低いギヤとその回転数。

言っても仕方のないことですが、ほんの10年数前の車と今の車でこうまで値段が違うのかと驚かずにはいられません。トヨタとスバルができるだけ安い値段で売り出そうと頑張った86・BRZがギリギリ200万円を切る(ただし簡素な装備でエアコンなし)のに対し、ターボ付きのシルビアが240万円、自然吸気だと190万円とは恐れ入ります。

日産としてもかなり頑張った値段だったのでしょうに、それでもなんだかんだケチが付いて泣かず飛ばずで売れなかったとなれば、これはもうクーペ&オープンカーを諦めても仕方のない話です。「絶版になってから希少価値が高まって中古価格が跳ね上がるんだからやってられねえよくそったれ!もう作ってやらん売ってやらん(;_;)」となるのも無理からぬ話です。こんな値段でFRのターボ車を売っていたなんて、今から思えばずいぶん恵まれた時代でした。

同じく1999年生まれのS2000はホンダが大真面目に作ったオープンカーのFRで、誰もが「こんなエンジンが市販車に載るなんて!」と感動すら覚えたほどでしたが、寒気がするほどお値段が良かったせいもあってか思ったより売れませんでした。「シビック&インテグラと同じK20Aにして250万円くらいだったら‥」とか思ったりもしますが、いやでもやっぱりF20CあってこそのS2000だろうとか言い出すと記事が長くなるのでやめます。

変速機はシルビアの自然吸気モデルとロードスターの一部グレードが5MTである以外は6MTが採用されています。ひと口に6MTと言っても加速重視と燃費重視のギヤ比があって、どちらが良いのかは判断が分かれますが、どちらにせよより多くクラッチを踏むことが出来る権利を得られるのは嬉しいことです。シフトチェンジの速さでも燃費でもATに劣るのであれば、もはやMTを選ぶ理由はクラッチを踏めること以外に思い付きません。でもそれでいいんです趣味の変速機ですから。

エンジン性能では自然吸気ながらも250馬力を発生させるS2000が、ターボ車であるシルビアのスペックRと同じ250馬力であるのが最大のトピックです。リッターあたり100馬力も出ていれば(自動車のエンジンとしては)高性能エンジンと謳われる中、125.2馬力という数値はかなりのものです。と言ってしまうと86・BRZの200馬力がショボく見えてしまいますが、排ガス規制の関係で高回転・高出力エンジンが作りにくい今の時代にしては、これまたかなりのものであると言えます。
参考:排気量1リットルあたりの馬力TOP100 (自然吸気、1位~50位)

パワーウェイトレシオではシルビア・スペックRが唯一の4kg台(4.96kg/ps)でトップ、S2000(5.08kg/ps)はスペックRと同馬力ながらも車両重量の差で僅かに及ばず2位、やや遅れて86・BRZ(6.15kg/ps)、ロードスター(6.76kg/ps)と続き、シルビア・スペックS(7.27kg/ps)と並びます。いやしかし本当に、こうして見るとシルビア・スペックRのなんと良く出来た車ぶりでしょう。86・BRZが売れまくっている今、もしS15シルビアがあったら‥(遠い目

時速100kmでの回転数を見てみると、さすがスポーツカーなだけあっていずれも高めの回転数です。ターボ車であるスペックRを除いては軒並み2500回転を超えており、超高回転型エンジンを搭載するS2000に至っては3000回転をも超えます。やはりスポーツカーはこうでなくてはなりません。隣の人と会話できないくらい喧しいのが理想です。遮音材・吸音材はデッドウェイト、鉄板1枚あればいい、なんて時代かむばっくぷれあせ。

根が嫌いではないジャンルなのでつい饒舌になって書き散らしてしまい、あまりにも終わりが見えないため〆に入ります。このジャンルそのものが変わり者の扱いを受けているので何に乗っても個人的には満足できるのですが、今後二度と乗れないかもという点でS2000がイチオシです。あんな変態エンジンは二度と世に出ません。日産党であれば無難にスペックRも良いのですが、スペックSをベースに出力を165馬力から200馬力まで高め、変速機に6MTを搭載するオーテックバージョンが気になります。知ってる人は知っている、風変わりで珍妙な車、たまりません。

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