ボルボ XC40の性能まとめ [XB420XC型|2.0L/190PS|4WD/8AT|2018年] T4 AWD Momentum


画像はボルボより引用
http://www.volvocars.com/
投稿:2018/12/02|更新:2019/09/26

ボルボの5ドア・5人乗りSUV、XB420XC型の初代XC40は2018/03から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1968cc(190PS/30.6kgm)のB420型エンジンを搭載する[T4 AWD Momentum|2018/03モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4425mm×全幅1875mm×全高1660mm、排気量は1968ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4425mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

XB420XC型 XC40 [1968cc/190PS 4WD/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代XC40の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
4WD/8AT
539.0万円
XB420XC型
[T5 AWD R-Design]
(2018/03)
252PS
35.7kgm
12.4km/L
2.0L-TB
FF/8AT
389.0万円
XB420XC型
[T4]
(2018/03)
190PS
30.6kgm
13.6km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーVOLVO
車名&
グレード
XC40
T4 AWD Momentum
その他モメンタム|Rデザイン|インスクリプション
お値段4590000円
車両型式DBA-XB420XC
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長4425×幅1875×高1660mm
軸距&
輪距
2700mm
前1600mm/後1625mm
最小半径5.7m
最低高210mm
タイヤ前輪:235/55R18
後輪:235/55R18
ブレーキ前:ディスク
後:ディスク
車両重量1670kg
エンジン諸元
原動機型式B420
気筒配列直列4気筒
排気量1968cc
圧縮比11.3
吸気方式ターボ
最高出力190PS[140kW]/4700rpm
最大トルク30.6kgm[300Nm]/1400-4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費13.2km/L(31.0mpg)
100km燃費7.6L/100km
B420型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、XC40の新車を527.9万円(諸費用として68.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2000cc以下13年未満39500円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷12.3×160円/L130080円
オイル交換(5000km毎)1回5500円×2回11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本18000円×4本÷3年24000円
任意保険料(月額5500円)月額5500円×12ヶ月66000円
ローン完済後の年間維持費300900円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額87980円×12ヶ月1055760円
ローン返済中の年間維持費1356660円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)130080円
オイル交換(5000km毎)11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)24000円
任意保険料(月額5500円)66000円
ローン完済後の年間維持費300900円
名目金額
車のローン額(1年分)1055760円
ローン返済中の年間維持費1356660円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると25,075円(完済前は113,055円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

XC40の中古車をGoo-netで検索!


●XC40の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、XC40の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)23330円
ガソリン税(暫定)20410円
石油税2280円
消費税(10%)11830円
合計納税額57850円

例として年間走行距離を10000km、燃費を12.3km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は813.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計23330円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで20410円、石油税が2.8円/Lで2280円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては11830円となり、これらを合計した税額は57850円、1年間に燃料代として支払う130080円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計113750円がXC40に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)39020円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)7200円
任意保険料(月額4400円)52800円
合計
[差額]
174340円
[-126560円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)65040円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)12000円
任意保険料(月額4680円)56160円
合計
[差額]
208520円
[-92380円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)91060円
オイル交換(年1回)7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年)16800円
任意保険料(月額4950円)59400円
合計
[差額]
244780円
[-56120円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて126560円安い174340円に、5000km走行では92380円安い208520円に、7000km走行では56120円安い244780円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km120円2600円3.1万円
20km240円5300円6.2万円
30km360円7900円9.4万円
50km610円13400円15.9万円
100km1210円26600円31.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を13.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは12.12円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は120円/日となり、20km走行なら240円/日、30km走行なら360円/日、50km走行なら610円/日、100km走行なら1210円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は9.4万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

B420型エンジン簡易性能曲線図
B420型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1400回転時の馬力60PS
4000回転時の馬力171PS
4700回転時の馬力190PS
各回転域でのトルク
1400回転時のトルク30.6kgm
4000回転時のトルク30.6kgm
4700回転時のトルク29.0kgm
B420型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB420型1968cc、直列4気筒のターボエンジンは4700回転時に最高出力190馬力を、1400-4000回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する4700rpmまで」の3300rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は70.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.79kg/PS(1670kg/190PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.79kg/PS
車体+1人9.08kg/PS
車体+5人10.24kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.11kg/PS
車体+70kg9.16kg/PS
車体+80kg9.21kg/PS
車体+90kg9.26kg/PS
車体+100kg9.32kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.08kg/PS(1725kg/190PS)となり、数値としては0.29kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.24kg/PS(1945kg/190PS)となり、1.45kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XC40のライバル候補車たち

9.18kg/PS
MAZDA6 ワゴン
2.2L/190PS|4WD/6AT
9.03kg/PS
MAZDA6 セダン
2.2L/190PS|4WD/6MT
9.01kg/PS
MAZDA3 セダン
2.0L/156PS|FF/6AT
8.92kg/PS
5008
1.6L/181PS|FF/8AT
9.07kg/PS
MAZDA3 ファストバック
2.0L/156PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.08kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.90kg/PSから9.26kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りセダン「GJ2AP型 MAZDA6 セダン」、マツダの5人乗りワゴン「GJ2AW型 MAZDA6 ワゴン」、マツダの5人乗りセダン「BPFP型 MAZDA3 セダン」、マツダの5人乗りハッチバック「BPFP型 MAZDA3 ファストバック」、プジョーの7人乗りSUV「P875G06型 5008」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

XB420XC型 XC40 [T4 AWD Momentum]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.08kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.67
平均ピストンスピード14.6m/s
トルクウェイトレシオ54.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段24158円
排気量1Lあたり馬力96.5PS/L
排気量1Lあたりトルク15.55kgm/L
1気筒あたりの馬力47.5PS
1気筒あたりのトルク7.7kgm
パワーバンド比率70.2%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは54.6kg/kgm(1670kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4590000円、最高出力が190馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24158円、逆に1万円あたりでは0.41馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は150000円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は96.5PS/L、トルクは15.55kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.5馬力、トルクは7.7kgmとなり、このエンジンが190馬力を4700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.2mmであるB420型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6440回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.67になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.55m
期待される荷室の幅1.48m
対角線の長さ2.14m
期待される荷室の面積2.29m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.14m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費13.2km/L
燃料タンク容量53L
航続距離(カタログ燃費)699.6km
航続距離(80%燃費)561.8km
満タンプライス8480円
1万円でどこまで行ける?825.0km
車両価格/航続距離6561円/km

JC08モード燃費が13.2km/Lですので、燃料タンクの容量が53リットルですと航続可能距離は699.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.9km/L)とすると630.7km、80%(10.6km/L)だと561.8km、70%(9.2km/L)では487.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン53リットルの給油で8480円、上で計算した航続距離を踏まえると699.6km(80%燃費時561.8km)を走行するのに8480円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば825.0km(往復なら片道412.5km)、カタログ値の80%なら660.0km(片道330.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で699.6kmの距離を移動できるXB420XC型 XC40 [T4 AWD Momentum]という乗り物を、459.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「6561円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5200rpm|タイヤサイズ 235/55R18|タイヤ直径 71.6cm|円周長 224.9cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
5200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速5.25017.48--40km/h12950rpm1493.9kgm
2速3.02910.080.5771-2/3000rpm70km/h7470rpm861.9kgm
3速1.9506.4920.6442-3/3350rpm108km/h4810rpm554.9kgm
4速1.4574.8500.7473-4/3880rpm145km/h3590rpm414.6kgm
5速1.2214.0650.8384-5/4360rpm173km/h3010rpm347.4kgm
6速1.0003.3290.8195-6/4260rpm211km/h2470rpm284.5kgm
7速0.8092.6930.8096-7/4210rpm261km/h2000rpm230.2kgm
8速0.6732.2400.8327-8/4330rpm313km/h1660rpm191.5kgm
Final3.329レシオカバレッジ(変速比幅)7.801

ギヤの繋がりイメージ
XB420XC型XC408AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1400-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.329)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.329)÷タイヤの有効半径(0.358m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの313km(4700rpmでは283.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ36km/h-
2速ギヤ63km/h2710rpm
3速ギヤ98km/h3030rpm
4速ギヤ131km/h3510rpm
5速ギヤ156km/h3940rpm
6速ギヤ191km/h3850rpm
7速ギヤ235km/h3800rpm
8速ギヤ283km/h3910rpm

XB420XC型XC40に搭載されたB420型1968ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4700rpmまで引っ張ると36km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4700rpmから2710rpmまで落ち、そこから4700rpmまで加速を続けると速度は63km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3030rpmまで落ちて4700rpmで98km/h(+35km/h)に、4速ギヤでは3510rpmまで落ちて4700rpmで131km/h(+33km/h)に、5速ギヤでは3940rpmまで落ちて4700rpmで156km/h(+25km/h)になります。

続いて6速ギヤでは3850rpmまで落ちて4700rpmで191km/h(+35km/h)に、7速ギヤでは3800rpmまで落ちて4700rpmで235km/h(+44km/h)に、8速ギヤでは3910rpmまで落ちて4700rpmで283km/h(+48km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1400-4000回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば54.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.79kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1493.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1670kg)を1速ギヤの最大駆動力(1493.9kgm)で割ってみると1.12kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4700回転でのトルク(29.0kgm)からTWRを算出すると1.18kg/kgmとなり、1400-4700回転の回転域では1.12-1.18kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速518077701036012950155401813023310
2速299044805980747089701046013450
3速1920289038504810577067308660
4速1440216028803590431050306470
5速1200181024103010361042205420
6速990148019702470296034504440
7速800120016002000239027903590
8速660100013301660199023202990
※赤い数字は暫定レブリミット(5200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.673)を選択して時速100kmにて走行すると1660回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1000回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1160回転、一般的な高速道路の80km/hでは1330回転、100km/hでは1660回転、制限速度が120km/hになると1990回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2990回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速815233139465462
2速13274054678094107
3速21426283104125146166
4速285683111139167195223
5速3366100133166199232266
6速4181122162203243284324
7速50100150200251301351401
8速60120181241301361422482

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/55R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/55R18 | 直径 716mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
50
扁平
215/50R18
37.5km/h
直径672mm
径差-44mm
225/50R18
38.1km/h
直径682mm
径差-34mm
235/50R18
38.7km/h
直径692mm
径差-24mm
245/50R18
39.2km/h
直径702mm
径差-14mm
255/50R18
39.8km/h
直径712mm
径差-4mm
0%
55
扁平
215/55R18
38.8km/h
直径694mm
径差-22mm
225/55R18
39.4km/h
直径705mm
径差-11mm
235/55R18
40.0km/h
716mm
0mm
245/55R18
40.6km/h
直径727mm
径差+11mm
255/55R18
41.2km/h
直径738mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
215/60R18
39.9km/h
直径715mm
径差-1mm
225/60R18
40.6km/h
直径727mm
径差+11mm
235/60R18
41.3km/h
直径739mm
径差+23mm
245/60R18
42.0km/h
直径751mm
径差+35mm
255/60R18
42.6km/h
直径763mm
径差+47mm
+10%
65
扁平
215/65R18
41.2km/h
直径737mm
径差+21mm
225/65R18
41.9km/h
直径750mm
径差+34mm
235/65R18
42.6km/h
直径763mm
径差+47mm
245/65R18
43.4km/h
直径776mm
径差+60mm
255/65R18
44.1km/h
直径789mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/55R18、215/60R18 、225/50R18、225/55R18 、235/50R18 、245/50R18 、255/50R18あたりのタイヤがおすすめです。

235/55R18のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/55R18の適応サイズと性能の変化 [XB420XC型XC40編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


XB420XC型XC40[2.0Lターボ 4WD/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.79kg/ps52.13
1速ギヤ加速性能1.12kg/kgm60.54
1L換算馬力96.5ps/L48.57
1L換算トルク15.55kgm/L50.72
WB/TR比1.6760.63
ワイド&ロー指数0.88549.60
前面の面積3.112m²35.72
最低地上高210mm31.16
スポーツ性能部門の得点389.07

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費13.2km/L44.07
年間維持費300900円52.27
100kmh回転数1660rpm62.27
航続距離699.6km49.52
車の大きさ13.773m³60.42
室内の広さ(仮) 2.497m³40.92
最小回転半径5.7m38.72
馬力単価24158円45.28
ユーティリティ部門の得点393.47

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した XB420XC型XC40[2.0Lターボ 4WD/8AT] の総合得点は 782.54 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したXB420XC型XC40(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「2000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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