ボルボ XC90の性能まとめ [CB8444AW型|4.5L/315PS|4WD/6AT|2010年] V8 R-Design


画像はボルボより引用
http://www.volvocars.com/
投稿:2013/01/01|更新:2019/09/26

ボルボの5ドア・7人乗りSUV、CB8444AW型の初代XC90は2003/05から生産が開始され、2015/05に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量4413cc(315PS/44.9kgm)のB8444型エンジンを搭載する[V8 R-Design|2010/07モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4810mm×全幅1935mm×全高1780mm、排気量は4413ccであることから、大雑把に分類すると4.5リットルクラス(4500cc、自動車税は4.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4810mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

CB8444AW型 XC90 [4413cc/315PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代XC90の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.5L-TB
4WD/5AT
665.0万円
CB5254AW型
[2.5T]
(2005/08)
209PS
32.6kgm
7.6km/L
3.2L-NA
4WD/6AT
659.0万円
CB6324AW型
[3.2 AWD]
(2012/08)
243PS
32.6kgm
8.0km/L
2.9L-TB
4WD/4AT
756.0万円
CB6294AW型
[T-6]
(2005/08)
272PS
38.7kgm
6.4km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー VOLVO
車名&
グレード
XC90
V8 R-Design
その他 TE AWD 5人乗りあり
お値段 7390000円
車両型式 CBA-CB8444AW
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
7人
車体寸法 長4810×幅1935×高1780mm
軸距&
輪距
2855mm
前1635mm/後1625mm
最小半径 6.4m
タイヤ 前輪:255/45R20
後輪:255/45R20
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 2210kg
エンジン諸元
原動機型式 B8444
気筒配列 V型8気筒
排気量4413cc
圧縮比10.4
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 315PS[232kW]/5850rpm
最大トルク 44.9kgm[440Nm]/3900rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 6.8km/L(16.0mpg)
10・15燃費 6.4km/L(15.1mpg)
100km燃費 14.7L/100km
B8444型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2010/07モデルのXC90を10年落ちの中古で243.9万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XC90の2010/07モデルの場合、2020年現在では10年が経過しているため、新車価格の30%である221.7万円に諸経費として22.2万円を足した243.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2010年式を10年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4500cc以下 13年未満 76500円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.3×140円/L 222220円
オイル交換(5000km毎) 1回7000円×2回 14000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額8000円) 月額8000円×12ヶ月 96000円
ローン完済後の年間維持費 475140円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額40650円×12ヶ月 487800円
ローン返済中の年間維持費 962940円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 222220円
オイル交換(5000km毎) 14000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額8000円) 96000円
ローン完済後の年間維持費 475140円
名目 金額
車のローン額(1年分) 487800円
ローン返済中の年間維持費 962940円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から10年経過車の場合、自動車税の区分は「4500cc以下の13年未満」で税額は76500円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに7000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると39,595円(完済前は80,245円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

XC90の中古車をGoo-netで検索!


●XC90の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、XC90の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 45560円
ガソリン税(暫定) 39840円
石油税 4440円
消費税(10%) 20200円
合計納税額 110040円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.3km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1587.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計45560円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで39840円、石油税が2.8円/Lで4440円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては20200円となり、これらを合計した税額は110040円、1年間に燃料代として支払う222220円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で76500円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計207040円がXC90に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 66670円
オイル交換(年1回) 7000円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額6400円) 76800円
合計
[差額]
270990円
[-204150円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 111110円
オイル交換(年1回) 7000円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
326630円
[-148510円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76500円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 155550円
オイル交換(年1回) 9800円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額7200円) 86400円
合計
[差額]
385070円
[-90070円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料96000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて204150円安い270990円に、5000km走行では148510円安い326630円に、7000km走行では90070円安い385070円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km410円9000円10.7万円
30km620円13600円16.1万円
50km1030円22700円26.8万円
100km2060円45300円53.6万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を6.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.59円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は210円/日となり、20km走行なら410円/日、30km走行なら620円/日、50km走行なら1030円/日、100km走行なら2060円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は16.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

B8444型エンジン簡易性能曲線図
B8444型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3900回転時の馬力 245PS
5850回転時の馬力 315PS
各回転域でのトルク
3900回転時のトルク 44.9kgm
5850回転時のトルク 38.6kgm
B8444型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB8444型4413cc、V型8気筒の自然吸気エンジンは5850回転時に最高出力315馬力を、3900回転時に最大トルク44.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3900rpmから最高出力が発生する5850rpmまで」の1950rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.020kg/PS(2210kg/315PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.020kg/PS
車体+1人7.19kg/PS
車体+7人8.24kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.21kg/PS
車体+70kg7.24kg/PS
車体+80kg7.27kg/PS
車体+90kg7.30kg/PS
車体+100kg7.33kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.19kg/PS(2265kg/315PS)となり、数値としては0.17kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.24kg/PS(2595kg/315PS)となり、1.22kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XC90のライバル候補車たち

7.190kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
2.0L/258PS|FR/9AT
7.152kg/PS
MAZDA6 ワゴン
2.5L/230PS|FF/6AT
7.065kg/PS
MAZDA6 セダン
2.5L/230PS|FF/6AT
7.343kg/PS
V60 クロスカントリー
2.0L/254PS|4WD/8AT
7.321kg/PS
A5 カブリオレ
2.0L/252PS|4WD/7AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.190kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.97kg/PSから7.41kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213283C型 Eクラス ステーションワゴン」、マツダの5人乗りセダン「GJ5FP型 MAZDA6 セダン」、マツダの5人乗りワゴン「GJ5FW型 MAZDA6 ワゴン」、ボルボの5人乗りSUV「ZB420型 V60 クロスカントリー」、アウディの4人乗りオープンカー「F5CYRC型 A5 カブリオレ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CB8444AW型 XC90 [V8 R-Design]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.190kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は142.5PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.752
平均ピストンスピード 15.5m/s
トルクウェイトレシオ 49.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 23460円
排気量1Lあたり馬力 71.4PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.17kgm/L
1気筒あたりの馬力 39.4PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 33.3%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
4.0~4.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは49.2kg/kgm(2210kg/44.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が7390000円、最高出力が315馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23460円、逆に1万円あたりでは0.43馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は164588円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.4PS/L、トルクは10.17kgm/L、1気筒あたりの馬力は39.4馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが315馬力を5850回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が79.5mmであるB8444型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7550回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.752になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.68m
期待される荷室の幅 1.53m
対角線の長さ 2.27m
期待される荷室の面積 2.57m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.68m(対角線では2.27m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 6.8km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 544.0km
航続距離(80%燃費) 432.0km
満タンプライス 11200円
1万円でどこまで行ける? 485.7km
車両価格/航続距離 13585円/km

JC08モード燃費が6.8km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は544.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.1km/L)とすると488.0km、80%(5.4km/L)だと432.0km、70%(4.8km/L)では384.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン80リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると544.0km(80%燃費時432.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば485.7km(往復なら片道242.9km)、カタログ値の80%なら388.6km(片道194.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で544.0kmの距離を移動できるCB8444AW型 XC90 [V8 R-Design]という乗り物を、739.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「13585円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5850rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6350回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6350rpm|タイヤサイズ 255/45R20|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6350rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.148 13.81 64km/h 9930rpm 1680.2kgm
2速 2.370 7.890 0.571 1-2/3630rpm 112km/h 5670rpm 960.0kgm
3速 1.556 5.180 0.657 2-3/4170rpm 170km/h 3720rpm 630.3kgm
4速 1.155 3.845 0.742 3-4/4710rpm 230km/h 2760rpm 467.9kgm
5速 0.859 2.860 0.744 4-5/4720rpm 309km/h 2060rpm 348.0kgm
6速 0.686 2.284 0.799 5-6/5070rpm 387km/h 1640rpm 277.9kgm
Final 3.329 レシオカバレッジ(変速比幅)6.047

ギヤの繋がりイメージ
CB8444AW型XC906AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3900rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.329)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(44.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.329)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの387km(5850rpmでは356.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5850rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5850rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h
2速ギヤ103km/h3340rpm
3速ギヤ157km/h3840rpm
4速ギヤ212km/h4340rpm
5速ギヤ285km/h4350rpm
6速ギヤ356km/h4670rpm

CB8444AW型XC90に搭載されたB8444型4413ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5850rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5850rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5850rpmから3340rpmまで落ち、そこから5850rpmまで加速を続けると速度は103km/h(+44km/h)になります。

3速ギヤでは3840rpmまで落ちて5850rpmで157km/h(+54km/h)に、4速ギヤでは4340rpmまで落ちて5850rpmで212km/h(+55km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4350rpmまで落ちて5850rpmで285km/h(+73km/h)に、6速ギヤでは4670rpmまで落ちて5850rpmで356km/h(+71km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3900回転で最大トルク44.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば49.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.020kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1680.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2210kg)を1速ギヤの最大駆動力(1680.2kgm)で割ってみると1.32kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5850回転でのトルク(38.6kgm)からTWRを算出すると1.53kg/kgmとなり、3900-5850回転の回転域では1.32-1.53kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3970 5960 7940 9930 11910 13900 17870
2速 2270 3400 4540 5670 6810 7940 10210
3速 1490 2230 2980 3720 4470 5210 6700
4速 1110 1660 2210 2760 3320 3870 4980
5速 820 1230 1640 2060 2470 2880 3700
6速 660 990 1310 1640 1970 2300 2960
※赤い数字は暫定レブリミット(6350rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.686)を選択して時速100kmにて走行すると1640回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは990回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1150回転、一般的な高速道路の80km/hでは1310回転、100km/hでは1640回転、制限速度が120km/hになると1970回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2960回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 30 40 50 60 71 81
2速 18 35 53 71 88 106 123 141
3速 27 54 81 107 134 161 188 215
4速 36 72 109 145 181 217 253 289
5速 49 97 146 195 243 292 340 389
6速 61 122 183 244 305 365 426 487

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6350回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/45R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/45R20 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
40
扁平
235/40R20
37.7km/h
直径696mm
径差-42mm
245/40R20
38.2km/h
直径704mm
径差-34mm
255/40R20
38.6km/h
直径712mm
径差-26mm
265/40R20
39.0km/h
直径720mm
径差-18mm
275/40R20
39.5km/h
直径728mm
径差-10mm
0%
45
扁平
235/45R20
39.0km/h
直径720mm
径差-18mm
245/45R20
39.5km/h
直径729mm
径差-9mm
255/45R20
40.0km/h
738mm
0mm
265/45R20
40.5km/h
直径747mm
径差+9mm
275/45R20
41.0km/h
直径756mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
235/50R20
40.3km/h
直径743mm
径差+5mm
245/50R20
40.8km/h
直径753mm
径差+15mm
255/50R20
41.4km/h
直径763mm
径差+25mm
265/50R20
41.9km/h
直径773mm
径差+35mm
275/50R20
42.4km/h
直径783mm
径差+45mm
+10%
55
扁平
235/55R20
41.6km/h
直径767mm
径差+29mm
245/55R20
42.2km/h
直径778mm
径差+40mm
255/55R20
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/55R20
43.4km/h
直径800mm
径差+62mm
275/55R20
44.0km/h
直径811mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/45R20 、245/40R20、245/45R20 、255/40R20 、265/40R20 、275/40R20あたりのタイヤがおすすめです。

255/45R20のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/45R20の適応サイズと性能の変化 [CB8444AW型XC90編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


CB8444AW型XC90[4.5L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.020kg/ps57.19
1速ギヤ加速性能1.32kg/kgm55.87
1L換算馬力71.4ps/L48.37
1L換算トルク10.17kgm/L58.23
WB/TR比1.75252.11
ワイド&ロー指数0.92047.15
前面の面積3.444m²27.36
最低地上高43.43
スポーツ性能部門の得点389.71

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費6.8km/L34.05
年間維持費475140円32.70
100kmh回転数1640rpm62.38
航続距離544.0km39.91
車の大きさ16.567m³72.11
室内の広さ(仮) 3.004m³46.24
最小回転半径6.4m23.83
馬力単価23460円46.46
ユーティリティ部門の得点357.68

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CB8444AW型XC90[4.5L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 747.39 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCB8444AW型XC90(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「4500ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。