ボルボ XC60の性能まとめ [DB4204TXC型|2.0L/240PS|FF/6AT|2012年] T5


画像はボルボより引用
http://www.volvocars.com/
投稿:2013/01/01|更新:2019/09/26

ボルボの5ドア・5人乗りSUV、DB4204TXC型の初代XC60は2009/06から生産が開始され、2017/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1998cc(240PS/32.6kgm)のB4204T型エンジンを搭載する[T5|2012/08モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4625mm×全幅1890mm×全高1715mm、排気量は1998ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4625mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

DB4204TXC型 XC60 [1998cc/240PS FF/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代XC60の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
FF/8AT
614.0万円
DB420XC型
[T5 R-Design]
(2014/02)
245PS
35.7kgm
13.6km/L
3.0L-TB
4WD/6AT
619.0万円
DB6304TXC型
[T6 AWD]
(2012/08)
304PS
44.9kgm
9.0km/L
2.0L-TB
FF/8AT
539.0万円
DD4204TXC型
[D4]
(2016/02)
190PS
40.8kgm
18.6km/L
初代XC60の車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー VOLVO
車名&
グレード
XC60
T5
その他 Rデザイン オーシャンレース エディション LE SE 4.533(1-2-3-4)/3.091(5-6)
お値段 4990000円
車両型式 CBA-DB4204TXC
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4625×幅1890×高1715mm
軸距&
輪距
2775mm
前1630mm/後1585mm
最小半径 5.8m
最低高 235mm
タイヤ 前輪:235/65R17
後輪:235/65R17
ブレーキ 前:ディスク
後:ディスク
車両重量 1790kg
エンジン諸元
原動機型式 B4204T
気筒配列 直列4気筒
排気量1998cc
圧縮比10.0
吸気方式 ターボ
最高出力 240PS[176kW]/5500rpm
最大トルク 32.6kgm[320Nm]/1800-5000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 9.7km/L(22.8mpg)
100km燃費 10.3L/100km
B4204T型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2012/08モデルのXC60を8年落ちの中古で274.5万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XC60の2012/08モデルの場合、2020年現在では8年が経過しているため、新車価格の50%である249.5万円に諸経費として25万円を足した274.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2012年式を8年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷9.0×160円/L 177780円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 344600円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額45740円×12ヶ月 548880円
ローン返済中の年間維持費 893480円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 177780円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 344600円
名目 金額
車のローン額(1年分) 548880円
ローン返済中の年間維持費 893480円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から8年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると28,717円(完済前は74,457円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

XC60の中古車をGoo-netで検索!


●XC60の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、XC60の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 31890円
ガソリン税(暫定) 27890円
石油税 3110円
消費税(10%) 16160円
合計納税額 79050円

例として年間走行距離を10000km、燃費を9.0km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1111.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計31890円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで27890円、石油税が2.8円/Lで3110円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16160円となり、これらを合計した税額は79050円、1年間に燃料代として支払う177780円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計134950円がXC60に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 53330円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
187450円
[-157150円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 88890円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
230370円
[-114230円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 124450円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
275370円
[-69230円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて157150円安い187450円に、5000km走行では114230円安い230370円に、7000km走行では69230円安い275370円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km160円3500円4.2万円
20km330円7300円8.6万円
30km490円10800円12.7万円
50km820円18000円21.3万円
100km1650円36300円42.9万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは16.49円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は160円/日となり、20km走行なら330円/日、30km走行なら490円/日、50km走行なら820円/日、100km走行なら1650円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

B4204T型エンジン簡易性能曲線図
B4204T型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1800回転時の馬力 82PS
5000回転時の馬力 228PS
5500回転時の馬力 240PS
各回転域でのトルク
1800回転時のトルク 32.6kgm
5000回転時のトルク 32.6kgm
5500回転時のトルク 31.3kgm
B4204T型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているB4204T型1998cc、直列4気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力240馬力を、1800-5000回転時に最大トルク32.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1800rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の3700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は67.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.458kg/PS(1790kg/240PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.458kg/PS
車体+1人7.69kg/PS
車体+5人8.60kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.71kg/PS
車体+70kg7.75kg/PS
車体+80kg7.79kg/PS
車体+90kg7.83kg/PS
車体+100kg7.88kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.69kg/PS(1845kg/240PS)となり、数値としては0.23kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.60kg/PS(2065kg/240PS)となり、1.14kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XC60のライバル候補車たち

7.543kg/PS
CX-5
2.5L/230PS|4WD/6AT
7.520kg/PS
X4
2.0L/252PS|4WD/8AT
7.917kg/PS
ロードスター
1.5L/132PS|FR/6MT
7.488kg/PS
メガーヌ
1.7L/205PS|FF/7AT
7.809kg/PS
LS
3.5L/299PS|4WD/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.688kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.46kg/PSから7.92kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りSUV「KF5P型 CX-5」、BMWの5人乗りSUV「UJ20型 X4」、マツダの2人乗りオープンカー「ND5RC型 ロードスター」、ルノーの5人乗りワゴン「KBM5M型 メガーヌ」、レクサスの5人乗りセダン「GVF50型 LS」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

DB4204TXC型 XC60 [T5]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.688kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.73
平均ピストンスピード 15.2m/s
トルクウェイトレシオ 54.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20792円
排気量1Lあたり馬力 120.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.32kgm/L
1気筒あたりの馬力 60.0PS
1気筒あたりのトルク 8.2kgm
パワーバンド比率 67.3%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは54.9kg/kgm(1790kg/32.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4990000円、最高出力が240馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20792円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は153067円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は120.1PS/L、トルクは16.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は60.0馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが240馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.1mmであるB4204T型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7220回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.73になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.62m
期待される荷室の幅 1.49m
対角線の長さ 2.20m
期待される荷室の面積 2.41m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.62m(対角線では2.20m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 9.7km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 679.0km
航続距離(80%燃費) 546.0km
満タンプライス 11200円
1万円でどこまで行ける? 606.2km
車両価格/航続距離 7349円/km

JC08モード燃費が9.7km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は679.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.7km/L)とすると609.0km、80%(7.8km/L)だと546.0km、70%(6.8km/L)では476.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると679.0km(80%燃費時546.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば606.2km(往復なら片道303.1km)、カタログ値の80%なら485.0km(片道242.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で679.0kmの距離を移動できるDB4204TXC型 XC60 [T5]という乗り物を、499.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7349円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 235/65R17|タイヤ直径 73.7cm|円周長 231.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.818 17.31 48km/h 12460rpm 1531.1kgm
2速 2.150 9.746 0.563 1-2/3380rpm 86km/h 7020rpm 862.2kgm
3速 1.407 6.378 0.654 2-3/3920rpm 131km/h 4590rpm 564.2kgm
4速 1.029 4.664 0.731 3-4/4390rpm 179km/h 3360rpm 412.6kgm
5速 0.810 3.672 0.787 4-5/4720rpm 227km/h 2640rpm 324.8kgm
6速 0.662 3.001 0.817 5-6/4900rpm 278km/h 2160rpm 265.5kgm
Final 4.533 レシオカバレッジ(変速比幅)5.767

ギヤの繋がりイメージ
DB4204TXC型XC606AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1800-5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.533)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(32.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.533)÷タイヤの有効半径(0.3685m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの278km(5500rpmでは254.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ44km/h
2速ギヤ78km/h3100rpm
3速ギヤ120km/h3600rpm
4速ギヤ164km/h4020rpm
5速ギヤ208km/h4330rpm
6速ギヤ255km/h4490rpm

DB4204TXC型XC60に搭載されたB4204T型1998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると44km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3100rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は78km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは3600rpmまで落ちて5500rpmで120km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは4020rpmまで落ちて5500rpmで164km/h(+44km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4330rpmまで落ちて5500rpmで208km/h(+44km/h)に、6速ギヤでは4490rpmまで落ちて5500rpmで255km/h(+47km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1800-5000回転で最大トルク32.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば54.9kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.458kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1531.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1790kg)を1速ギヤの最大駆動力(1531.1kgm)で割ってみると1.17kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(31.3kgm)からTWRを算出すると1.22kg/kgmとなり、1800-5500回転の回転域では1.17-1.22kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4980 7480 9970 12460 14950 17440 22430
2速 2810 4210 5610 7020 8420 9820 12630
3速 1840 2760 3670 4590 5510 6430 8270
4速 1340 2010 2690 3360 4030 4700 6040
5速 1060 1590 2110 2640 3170 3700 4760
6速 860 1300 1730 2160 2590 3020 3890
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.662)を選択して時速100kmにて走行すると2160回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1300回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1510回転、一般的な高速道路の80km/hでは1730回転、100km/hでは2160回転、制限速度が120km/hになると2590回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3890回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 32 40 48 56 64
2速 14 29 43 57 71 86 100 114
3速 22 44 65 87 109 131 152 174
4速 30 60 89 119 149 179 208 238
5速 38 76 113 151 189 227 265 303
6速 46 93 139 185 231 278 324 370

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/65R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/65R17 | 直径 737mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
60
扁平
215/60R17
37.4km/h
直径690mm
径差-47mm
225/60R17
38.1km/h
直径702mm
径差-35mm
235/60R17
38.8km/h
直径714mm
径差-23mm
245/60R17
39.4km/h
直径726mm
径差-11mm
255/60R17
40.1km/h
直径738mm
径差+1mm
0%
65
扁平
215/65R17
38.6km/h
直径712mm
径差-25mm
225/65R17
39.3km/h
直径725mm
径差-12mm
235/65R17
40.0km/h
737mm
0mm
245/65R17
40.8km/h
直径751mm
径差+14mm
255/65R17
41.5km/h
直径764mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
215/70R17
39.8km/h
直径733mm
径差-4mm
225/70R17
40.5km/h
直径747mm
径差+10mm
235/70R17
41.3km/h
直径761mm
径差+24mm
245/70R17
42.1km/h
直径775mm
径差+38mm
255/70R17
42.8km/h
直径789mm
径差+52mm
+10%
75
扁平
215/75R17
41.0km/h
直径755mm
径差+18mm
225/75R17
41.8km/h
直径770mm
径差+33mm
235/75R17
42.6km/h
直径785mm
径差+48mm
245/75R17
43.4km/h
直径800mm
径差+63mm
255/75R17
44.2km/h
直径815mm
径差+78mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/65R17、215/70R17 、225/60R17、225/65R17 、235/60R17 、245/60R17 あたりのタイヤがおすすめです。

235/65R17のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/65R17の適応サイズと性能の変化 [DB4204TXC型XC60編]のページをご覧ください。

235/65R17のタイヤ銘柄と通販価格


DB4204TXC型XC60[2.0Lターボ FF/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.458kg/ps55.93
1速ギヤ加速性能1.17kg/kgm59.35
1L換算馬力120.1ps/L57.91
1L換算トルク16.32kgm/L53.30
WB/TR比1.7354.38
ワイド&ロー指数0.90748.02
前面の面積3.241m²32.41
最低地上高235mm14.46
スポーツ性能部門の得点375.76

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.7km/L38.59
年間維持費344600円48.10
100kmh回転数2160rpm55.12
航続距離679.0km48.22
車の大きさ14.991m³65.55
室内の広さ(仮) 2.718m³43.27
最小回転半径5.8m36.60
馬力単価20792円49.95
ユーティリティ部門の得点385.40

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した DB4204TXC型XC60[2.0Lターボ FF/6AT] の総合得点は 761.16 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したDB4204TXC型XC60(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「2000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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