VW パサートの性能まとめ [3CCUK型|1.4L/156PS|FF/6AT|2016年] GTE


画像はフォルクスワーゲンより引用
http://www.volkswagen.co.jp/
投稿:2016/07/21|更新:2019/09/26

フォルクスワーゲンの4ドア・5人乗りセダン、3CCUK型の8代目パサートは2015/07から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1394cc(156PS/25.5kgm)のCUK型エンジンを搭載する[GTE|2016/06モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4785mm×全幅1830mm×全高1470mm、排気量は1394ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、排気量は2000cc以下なれど、全長と全幅が5ナンバー枠を超えていることにより3ナンバー登録になります。車体が大きい割りに排気量が小さいものの、ターボによる過給のおかげで非力さを感じることはなさそうです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4785mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

3CCUK型 パサート [1394cc/156PS FF/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

8代目パサートの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.4L-TB
FF/7AT
329.0万円
3CCZE型
[TSI Trendline]
(2015/07)
150PS
25.5kgm
20.4km/L
1.4L-TB
FF/7AT
349.0万円
3CCZE型
[TSI Trendline]
(2015/07)
150PS
25.5kgm
20.4km/L
1.4L-TB
FF/6AT
539.9万円
3CCUK型
[GTE]
(2016/06)
156PS
25.5kgm
21.4km/L
2.0L-TB
FF/6AT
519.9万円
3CCHH型
[2.0TSI R-Line]
(2016/09)
220PS
35.7kgm
15.0km/L
2.0L-TB
FF/6AT
499.9万円
3CCHH型
[2.0TSI R-Line]
(2016/09)
220PS
35.7kgm
15.6km/L
8代目パサートの車両型式・グレード一覧【全8車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーVOLKSWAGEN
車名&
グレード
パサート
GTE
その他3.750(1-4-B)/2.884(2-3-5-6) モータ型式EAJ型(85kW/330Nm)
お値段5199000円
車両型式DLA-3CCUK
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長4785×幅1830×高1470mm
軸距&
輪距
2790mm
前1585mm/後1570mm
最小半径5.4m
最低高130mm
タイヤ前輪:215/55R17
後輪:215/55R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1720kg
エンジン諸元
原動機型式CUK
気筒配列直列4気筒+モーター
排気量1394cc
圧縮比10.0
吸気方式ターボ
最高出力156PS[115kW]/5000-6000rpm
最大トルク25.5kgm[250Nm]/1500-3500rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費21.4km/L(50.3mpg)
100km燃費4.7L/100km
CUK型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、パサートの新車を597.9万円(諸費用として78万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1500cc以下13年未満34500円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷19.9×160円/L80400円
オイル交換(5000km毎)1回4500円×2回9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額5000円)月額5000円×12ヶ月60000円
ローン完済後の年間維持費234220円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額99650円×12ヶ月1195800円
ローン返済中の年間維持費1430020円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)80400円
オイル交換(5000km毎)9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額5000円)60000円
ローン完済後の年間維持費234220円
名目金額
車のローン額(1年分)1195800円
ローン返済中の年間維持費1430020円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,518円(完済前は119,168円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●パサートの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、パサートの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)14420円
ガソリン税(暫定)12610円
石油税1410円
消費税(10%)7310円
合計納税額35750円

例として年間走行距離を10000km、燃費を19.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は502.5Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計14420円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで12610円、石油税が2.8円/Lで1410円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては7310円となり、これらを合計した税額は35750円、1年間に燃料代として支払う80400円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で34500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計86650円がパサートに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)24120円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額4000円)48000円
合計
[差額]
147440円
[-86780円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)40200円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額4250円)51000円
合計
[差額]
170520円
[-63700円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)56280円
オイル交換(年1回)6300円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額4500円)54000円
合計
[差額]
195400円
[-38820円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて86780円安い147440円に、5000km走行では63700円安い170520円に、7000km走行では38820円安い195400円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km70円1500円1.8万円
20km150円3300円3.9万円
30km220円4800円5.7万円
50km370円8100円9.6万円
100km750円16500円19.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を21.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.48円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は70円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら220円/日、50km走行なら370円/日、100km走行なら750円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は5.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

CUK型エンジン簡易性能曲線図
CUK型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1500回転時の馬力53PS
3500回転時の馬力125PS
5000回転時の馬力156PS
6000回転時の馬力156PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク25.5kgm
3500回転時のトルク25.5kgm
5000回転時のトルク22.3kgm
6000回転時のトルク18.6kgm
CUK型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCUK型1394cc、直列4気筒+モーターのターボエンジンは5000-6000回転時に最高出力156馬力を、1500-3500回転時に最大トルク25.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は75.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.03kg/PS(1720kg/156PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.03kg/PS
車体+1人11.38kg/PS
車体+5人12.79kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.41kg/PS
車体+70kg11.47kg/PS
車体+80kg11.54kg/PS
車体+90kg11.60kg/PS
車体+100kg11.67kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.38kg/PS(1775kg/156PS)となり、数値としては0.35kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.79kg/PS(1995kg/156PS)となり、1.76kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

パサートのライバル候補車たち

11.48kg/PS
UX
2.0L/145PS|4WD/CVT
11.48kg/PS
CR-V ハイブリッド
2.0L/145PS|FF/CVT
11.42kg/PS
CX-3
1.8L/116PS|FF/6MT
11.49kg/PS
ジェイド
1.5L/131PS|FF/7AT
11.30kg/PS
グランドC4ピカソ
2.0L/150PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.38kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.27kg/PSから11.49kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、レクサスの5人乗りSUV「MZAH15型 UX」、ホンダの5人乗りSUV「RT5型 CR-V ハイブリッド」、マツダの5人乗りSUV「DK8FW型 CX-3」、ホンダの5人乗りミニバン「FR4型 ジェイド」、シトロエンの7人乗りミニバン「B787AH01型 グランドC4ピカソ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

3CCUK型 パサート [GTE]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.38kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.77
平均ピストンスピード13.3m/s
トルクウェイトレシオ67.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段33327円
排気量1Lあたり馬力111.9PS/L
排気量1Lあたりトルク18.29kgm/L
1気筒あたりの馬力39.0PS
1気筒あたりのトルク6.4kgm
パワーバンド比率75.0%
各種ランキング
セダンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは67.5kg/kgm(1720kg/25.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5199000円、最高出力が156馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33327円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は203882円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は111.9PS/L、トルクは18.29kgm/L、1気筒あたりの馬力は39.0馬力、トルクは6.4kgmとなり、このエンジンが156馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.0mmであるCUK型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7500回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.77になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.67m
期待される荷室の幅1.43m
対角線の長さ2.20m
期待される荷室の面積2.39m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.67m(対角線では2.20m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費21.4km/L
燃料タンク容量50L
航続距離(カタログ燃費)1070.0km
航続距離(80%燃費)855.0km
満タンプライス8000円
1万円でどこまで行ける?1337.5km
車両価格/航続距離4859円/km

JC08モード燃費が21.4km/Lですので、燃料タンクの容量が50リットルですと航続可能距離は1070.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(19.3km/L)とすると965.0km、80%(17.1km/L)だと855.0km、70%(15.0km/L)では750.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン50リットルの給油で8000円、上で計算した航続距離を踏まえると1070.0km(80%燃費時855.0km)を走行するのに8000円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1337.5km(往復なら片道668.8km)、カタログ値の80%なら1070.0km(片道535.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1070.0kmの距離を移動できる3CCUK型 パサート [GTE]という乗り物を、519.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4859円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000-6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 215/55R17|タイヤ直径 66.8cm|円周長 209.9cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.50013.12--62km/h10420rpm1002.1kgm
2速2.1327.9950.6091-2/3960rpm102km/h6350rpm610.4kgm
3速1.4245.3400.6682-3/4340rpm153km/h4240rpm407.7kgm
4速1.0203.8250.7163-4/4650rpm214km/h3040rpm292.0kgm
5速0.7862.9480.7714-5/5010rpm278km/h2340rpm225.0kgm
6速0.6462.4220.8225-6/5340rpm338km/h1920rpm185.0kgm
Final3.750レシオカバレッジ(変速比幅)5.418

ギヤの繋がりイメージ
3CCUK型パサート6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.750)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(25.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.750)÷タイヤの有効半径(0.334m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの338km(6000rpmでは311.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ58km/h-
2速ギヤ95km/h3650rpm
3速ギヤ142km/h4010rpm
4速ギヤ198km/h4300rpm
5速ギヤ256km/h4630rpm
6速ギヤ312km/h4930rpm

3CCUK型パサートに搭載されたCUK型1394ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると58km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3650rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は95km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは4010rpmまで落ちて6000rpmで142km/h(+47km/h)に、4速ギヤでは4300rpmまで落ちて6000rpmで198km/h(+56km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4630rpmまで落ちて6000rpmで256km/h(+58km/h)に、6速ギヤでは4930rpmまで落ちて6000rpmで312km/h(+56km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-3500回転で最大トルク25.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば67.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.03kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1002.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1720kg)を1速ギヤの最大駆動力(1002.1kgm)で割ってみると1.72kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(18.6kgm)からTWRを算出すると2.35kg/kgmとなり、1500-6000回転の回転域では1.72-2.35kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速41706250834010420125101459018760
2速25403810508063507620889011430
3速1700254033904240509059407630
4速1210182024303040364042505470
5速940140018702340281032804210
6速770115015401920231026903460
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.646)を選択して時速100kmにて走行すると1920回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1150回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1350回転、一般的な高速道路の80km/hでは1540回転、100km/hでは1920回転、制限速度が120km/hになると2310回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3460回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速1019293848586777
2速163247637995110126
3速24477194118142165189
4速336699132165198230263
5速4385128171214256299342
6速52104156208260312364416

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/55R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/55R17 | 直径 668mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
50
扁平
195/50R17
37.5km/h
直径627mm
径差-41mm
205/50R17
38.1km/h
直径637mm
径差-31mm
215/50R17
38.7km/h
直径647mm
径差-21mm
225/50R17
39.3km/h
直径657mm
径差-11mm
235/50R17
39.9km/h
直径667mm
径差-1mm
0%
55
扁平
195/55R17
38.7km/h
直径647mm
径差-21mm
205/55R17
39.4km/h
直径658mm
径差-10mm
215/55R17
40.0km/h
668mm
0mm
225/55R17
40.7km/h
直径680mm
径差+12mm
235/55R17
41.4km/h
直径691mm
径差+23mm
+5%
60
扁平
195/60R17
39.9km/h
直径666mm
径差-2mm
205/60R17
40.6km/h
直径678mm
径差+10mm
215/60R17
41.3km/h
直径690mm
径差+22mm
225/60R17
42.0km/h
直径702mm
径差+34mm
235/60R17
42.8km/h
直径714mm
径差+46mm
+10%
65
扁平
195/65R17
41.1km/h
直径686mm
径差+18mm
205/65R17
41.9km/h
直径699mm
径差+31mm
215/65R17
42.6km/h
直径712mm
径差+44mm
225/65R17
43.4km/h
直径725mm
径差+57mm
235/65R17
44.2km/h
直径738mm
径差+70mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/55R17、195/60R17 、205/50R17、205/55R17 、215/50R17 、225/50R17 、235/50R17あたりのタイヤがおすすめです。

215/55R17のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/55R17の適応サイズと性能の変化 [3CCUK型パサート編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


3CCUK型パサート[1.4Lターボ FF/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.03kg/ps45.72
1速ギヤ加速性能1.72kg/kgm46.97
1L換算馬力111.9ps/L54.73
1L換算トルク18.29kgm/L60.17
WB/TR比1.7750.21
ワイド&ロー指数0.80355.41
前面の面積2.690m²47.08
最低地上高130mm57.74
スポーツ性能部門の得点418.03

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費21.4km/L56.90
年間維持費234220円58.57
100kmh回転数1920rpm58.58
航続距離1070.0km72.55
車の大きさ12.872m³56.63
室内の広さ(仮) 2.334m³39.19
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価33327円32.75
ユーティリティ部門の得点420.28

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 3CCUK型パサート[1.4Lターボ FF/6AT] の総合得点は 838.31 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した3CCUK型パサート(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「1500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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