VW パサートの性能まとめ [3CAXZF型|3.2L/250PS|4WD/6AT|2009年] V6 4motion


画像はフォルクスワーゲンより引用
http://www.volkswagen.co.jp/
投稿:2012/01/16|更新:2019/09/26

フォルクスワーゲンの4ドア・5人乗りセダン、3CAXZF型の6代目パサートは2006/04から生産が開始され、2010/03に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量3168cc(250PS/33.1kgm)のAXZ型エンジンを搭載する[V6 4motion|2009/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4785mm×全幅1820mm×全高1490mm、排気量は3168ccであることから、大雑把に分類すると3.2リットルクラス(3200cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4785mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

3CAXZF型 パサート [3168cc/250PS 4WD/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

6代目パサートの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.6L-NA
4WD/6AT
606.0万円
3CBWSF型
[R36]
(2009/10)
299PS
35.7kgm
9.9km/L
3.2L-NA
4WD/6AT
522.0万円
3CAXZF型
[V6 4motion]
(2009/01)
250PS
33.1kgm
10.2km/L
3.6L-NA
4WD/6AT
621.0万円
3CBWSC型
[V6 4motion]
(2008/11)
299PS
35.7kgm
10.2km/L
1.8L-TB
FF/7AT
379.0万円
3CCDA型
[Prime-edition]
(2010/02)
160PS
25.5kgm
14.0km/L
1.8L-TB
FF/6AT
367.0万円
3CBZB型
[TSI Comfort-line]
(2009/01)
160PS
25.5kgm
10.8km/L
6代目パサートの車両型式・グレード一覧【全14車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー VOLKSWAGEN
車名&
グレード
パサート
V6 4motion
その他 B6 4モーション
お値段 5020000円
車両型式 ABA-3CAXZF
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4785×幅1820×高1490mm
軸距&
輪距
2710mm
前1540mm/後1540mm
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:235/45R17
後輪:235/45R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1660kg
エンジン諸元
原動機型式 AXZ
気筒配列 V型6気筒
排気量3168cc
圧縮比12.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 250PS[184kW]/6250rpm
最大トルク 33.1kgm[325Nm]/2750rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 10.2km/L(24.0mpg)
100km燃費 9.8L/100km
AXZ型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2009/01モデルのパサートを11年落ちの中古で110.4万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    パサートの2009/01モデルの場合、2020年現在では11年が経過しているため、新車価格の20%である100.4万円に諸経費として10万円を足した110.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2009年式を11年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年未満 58000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.7km/L×160円/L 183910円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 388230円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46020円×12ヶ月 552240円
ローン返済中の年間維持費 940470円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 183910円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 388230円
名目 金額
車のローン額(1年分) 552240円
ローン返済中の年間維持費 940470円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から11年経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年未満」で税額は58000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると32,353円(完済前は78,373円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

パサートの中古車をGoo-netで検索!


●パサートの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、パサートの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 32990円
ガソリン税(暫定) 28850円
石油税 3220円
消費税(10%) 16720円
合計納税額 81780円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1149.4Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計32990円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで28850円、石油税が2.8円/Lで3220円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16720円となり、これらを合計した税額は81780円、1年間に燃料代として支払う183910円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計156180円がパサートに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 55170円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5600円) 67200円
合計
[差額]
222690円
[-165540円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 91960円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5950円) 71400円
合計
[差額]
267680円
[-120550円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 128740円
オイル交換(年1回) 8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額6300円) 75600円
合計
[差額]
315060円
[-73170円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて165540円安い222690円に、5000km走行では120550円安い267680円に、7000km走行では73170円安い315060円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km160円3500円4.2万円
20km310円6800円8.1万円
30km470円10300円12.2万円
50km780円17200円20.3万円
100km1570円34500円40.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を10.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.69円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は160円/日となり、20km走行なら310円/日、30km走行なら470円/日、50km走行なら780円/日、100km走行なら1570円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.2万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

AXZ型エンジン簡易性能曲線図
AXZ型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2750回転時の馬力 127PS
6250回転時の馬力 250PS
各回転域でのトルク
2750回転時のトルク 33.1kgm
6250回転時のトルク 28.7kgm
AXZ型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているAXZ型3168cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6250回転時に最高出力250馬力を、2750回転時に最大トルク33.1kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2750rpmから最高出力が発生する6250rpmまで」の3500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.640kg/PS(1660kg/250PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.640kg/PS
車体+1人6.86kg/PS
車体+5人7.74kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.88kg/PS
車体+70kg6.92kg/PS
車体+80kg6.96kg/PS
車体+90kg7.00kg/PS
車体+100kg7.04kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.86kg/PS(1715kg/250PS)となり、数値としては0.22kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.74kg/PS(1935kg/250PS)となり、1.10kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

パサートのライバル候補車たち

6.752kg/PS
S60
2.0L/254PS|FF/8AT
7.065kg/PS
MAZDA6 セダン
2.5L/230PS|FF/6AT
6.880kg/PS
Eクラス セダン
2.0L/258PS|FR/9AT
6.909kg/PS
V60
2.0L/254PS|FF/8AT
6.725kg/PS
ポロ
2.0L/200PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.860kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.65kg/PSから7.07kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ボルボの5人乗りセダン「ZB420型 S60」、マツダの5人乗りセダン「GJ5FP型 MAZDA6 セダン」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213083C型 Eクラス セダン」、ボルボの5人乗りワゴン「ZB420型 V60」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AWCZP型 ポロ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

3CAXZF型 パサート [V6 4motion]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.860kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.76
平均ピストンスピード 18.9m/s
トルクウェイトレシオ 50.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20080円
排気量1Lあたり馬力 78.9PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.45kgm/L
1気筒あたりの馬力 41.7PS
1気筒あたりのトルク 5.5kgm
パワーバンド比率 56.0%
各種ランキング
セダンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは50.1kg/kgm(1660kg/33.1kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5020000円、最高出力が250馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20080円、逆に1万円あたりでは0.50馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は151662円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は78.9PS/L、トルクは10.45kgm/L、1気筒あたりの馬力は41.7馬力、トルクは5.5kgmとなり、このエンジンが250馬力を6250回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.9m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が90.9mmであるAXZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6600回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.76になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.67m
期待される荷室の幅 1.42m
対角線の長さ 2.19m
期待される荷室の面積 2.37m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.67m(対角線では2.19m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 10.2km/L
燃料タンク容量 68L
航続距離(カタログ燃費) 693.6km
航続距離(80%燃費) 557.6km
満タンプライス 10880円
1万円でどこまで行ける? 637.5km
車両価格/航続距離 7238円/km

10・15モード燃費が10.2km/Lですので、燃料タンクの容量が68リットルですと航続可能距離は693.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.2km/L)とすると625.6km、80%(8.2km/L)だと557.6km、70%(7.1km/L)では482.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン68リットルの給油で10880円、上で計算した航続距離を踏まえると693.6km(80%燃費時557.6km)を走行するのに10880円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば637.5km(往復なら片道318.8km)、カタログ値の80%なら510.0km(片道255.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で693.6kmの距離を移動できる3CAXZF型 パサート [V6 4motion]という乗り物を、502.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「7238円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6250rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6750回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6750rpm|タイヤサイズ 235/45R17|タイヤ直径 64.3cm|円周長 202.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6750rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.933 14.08 58km/h 11620rpm 1449.4kgm
2速 1.791 8.597 0.611 1-2/4120rpm 95km/h 7090rpm 885.1kgm
3速 1.193 5.726 0.666 2-3/4500rpm 143km/h 4720rpm 589.6kgm
4速 0.837 4.018 0.702 3-4/4740rpm 204km/h 3310rpm 413.6kgm
5速 0.628 3.014 0.750 4-5/5060rpm 271km/h 2490rpm 310.3kgm
6速 0.523 2.510 0.833 5-6/5620rpm 326km/h 2070rpm 258.5kgm
Final 4.800 レシオカバレッジ(変速比幅)5.608

ギヤの繋がりイメージ
3CAXZF型パサート6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2750rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.800)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(33.1kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.800)÷タイヤの有効半径(0.3215m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの326km(6250rpmでは301.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6250rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6250rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ54km/h
2速ギヤ88km/h3820rpm
3速ギヤ132km/h4160rpm
4速ギヤ189km/h4390rpm
5速ギヤ251km/h4690rpm
6速ギヤ302km/h5210rpm

3CAXZF型パサートに搭載されたAXZ型3168ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6250rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6250rpmまで引っ張ると54km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6250rpmから3820rpmまで落ち、そこから6250rpmまで加速を続けると速度は88km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは4160rpmまで落ちて6250rpmで132km/h(+44km/h)に、4速ギヤでは4390rpmまで落ちて6250rpmで189km/h(+57km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4690rpmまで落ちて6250rpmで251km/h(+62km/h)に、6速ギヤでは5210rpmまで落ちて6250rpmで302km/h(+51km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2750回転で最大トルク33.1kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば50.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.640kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1449.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1660kg)を1速ギヤの最大駆動力(1449.4kgm)で割ってみると1.15kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6250回転でのトルク(28.7kgm)からTWRを算出すると1.32kg/kgmとなり、2750-6250回転の回転域では1.15-1.32kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4650 6970 9290 11620 13940 16260 20910
2速 2840 4260 5670 7090 8510 9930 12770
3速 1890 2830 3780 4720 5670 6610 8500
4速 1330 1990 2650 3310 3980 4640 5970
5速 990 1490 1990 2490 2980 3480 4480
6速 830 1240 1660 2070 2490 2900 3730
※赤い数字は暫定レブリミット(6750rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.523)を選択して時速100kmにて走行すると2070回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1240回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1450回転、一般的な高速道路の80km/hでは1660回転、100km/hでは2070回転、制限速度が120km/hになると2490回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3730回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 52 60 69
2速 14 28 42 56 70 85 99 113
3速 21 42 63 85 106 127 148 169
4速 30 60 91 121 151 181 211 241
5速 40 80 121 161 201 241 281 322
6速 48 97 145 193 241 290 338 386

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6750回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/45R17 | 直径 643mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
40
扁平
215/40R17
37.6km/h
直径604mm
径差-39mm
225/40R17
38.1km/h
直径612mm
径差-31mm
235/40R17
38.6km/h
直径620mm
径差-23mm
245/40R17
39.1km/h
直径628mm
径差-15mm
255/40R17
39.6km/h
直径636mm
径差-7mm
0%
45
扁平
215/45R17
38.9km/h
直径626mm
径差-17mm
225/45R17
39.5km/h
直径635mm
径差-8mm
235/45R17
40.0km/h
643mm
0mm
245/45R17
40.6km/h
直径653mm
径差+10mm
255/45R17
41.2km/h
直径662mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
215/50R17
40.2km/h
直径647mm
径差+4mm
225/50R17
40.9km/h
直径657mm
径差+14mm
235/50R17
41.5km/h
直径667mm
径差+24mm
245/50R17
42.1km/h
直径677mm
径差+34mm
255/50R17
42.7km/h
直径687mm
径差+44mm
+10%
55
扁平
215/55R17
41.6km/h
直径669mm
径差+26mm
225/55R17
42.3km/h
直径680mm
径差+37mm
235/55R17
43.0km/h
直径691mm
径差+48mm
245/55R17
43.7km/h
直径702mm
径差+59mm
255/55R17
44.4km/h
直径713mm
径差+70mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/45R17 、225/40R17、225/45R17 、235/40R17 、245/40R17 、255/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

235/45R17のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/45R17の適応サイズと性能の変化 [3CAXZF型パサート編]のページをご覧ください。

235/45R17のタイヤ銘柄と通販価格


3CAXZF型パサート[3.2L-NA 4WD/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.640kg/ps58.27
1速ギヤ加速性能1.15kg/kgm59.80
1L換算馬力78.9ps/L54.51
1L換算トルク10.45kgm/L61.90
WB/TR比1.7651.25
ワイド&ロー指数0.81954.21
前面の面積2.712m²46.50
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点429.82

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費10.2km/L43.96
年間維持費388230円43.98
100kmh回転数2070rpm56.40
航続距離693.6km49.13
車の大きさ12.976m³57.05
室内の広さ(仮) 2.353m³39.40
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価20080円50.92
ユーティリティ部門の得点388.07

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 3CAXZF型パサート[3.2L-NA 4WD/6AT] の総合得点は 817.89 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した3CAXZF型パサート(4WD/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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