トヨタ ヤリスの性能まとめ [MXPH10型|1.5L/91PS|FF/CVT|2020年] Hybrid-X


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿日:2020/02/12

トヨタ自動車の5ドア・5人乗りハッチバック、MXPH10型の初代ヤリスは2020/02から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1490cc(91PS/12.2kgm)のM15A-FXE型エンジンを搭載する[Hybrid-X|2020/02モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm、排気量は1490ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3940mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

MXPH10型 ヤリス [1490cc/91PS FF/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

No Data

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代ヤリスの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.0L-NA
FF/CVT
139.5万円
KSP210型
[X B-pack]
(2020/02)
69PS
9.4kgm
20.2km/L
1.5L-NA
FF/6MT
187.1万円
MXPA10型
[Z]
(2020/02)
120PS
14.8kgm
19.6km/L
1.5L-NA
FF/CVT
159.8万円
MXPA10型
[X]
(2020/02)
120PS
14.8kgm
21.6km/L
初代ヤリスの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
ヤリス
Hybrid-X
その他 ハイブリッド車|G|Z|モータ型式 前:1NM型(59kW/141Nm)|バッテリ容量:4.3Ah
お値段 1998000円
車両型式 6AA-MXPH10
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長3940×幅1695×高1500mm
室内寸法 長1845×幅1430×高1190mm
軸距&
輪距
2550mm
前1490mm/後1485mm
最小半径 4.8m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:175/70R14
後輪:175/70R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1050kg
エンジン諸元
原動機型式 M15A-FXE
気筒配列 直列3気筒+モーター
排気量1490cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 91PS[67kW]/5500rpm
最大トルク 12.2kgm[120Nm]/3800-4800rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 36.0km/L(84.7mpg)
100km燃費 2.8L/100km
M15A-FXE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ヤリスの新車を229.8万円(諸費用として30万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷36.0km/L×130円/L 36110円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本8000円×4本÷3年 10670円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 175500円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額47870円×12ヶ月 574440円
ローン返済中の年間維持費 749940円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 36110円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 10670円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 175500円
名目 金額
車のローン額(1年分) 574440円
ローン返済中の年間維持費 749940円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して14,625円(完済前は62,495円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●ヤリスの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ヤリスの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 7970円
ガソリン税(暫定) 6970円
石油税 780円
消費税(10%) 3280円
合計納税額 19000円

例として年間走行距離を10000km、燃費を36.0km/L、ガソリンを1リットルあたり130円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は277.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計7970円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで6970円、石油税が2.8円/Lで780円になります。

ガソリン車の場合は本体価格61.6円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては3280円となり、これらを合計した税額は19000円、1年間に燃料代として支払う36110円のうち52.6%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で34500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計65800円がヤリスに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 10830円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 3200円
任意保険料(月額4000円) 48000円
合計
[差額]
126750円
[-48750円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 18060円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 5340円
任意保険料(月額4250円) 51000円
合計
[差額]
139120円
[-36380円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 25280円
オイル交換(年1回) 5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 7470円
任意保険料(月額4500円) 54000円
合計
[差額]
153070円
[-22430円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて48750円安い126750円に、5000km走行では36380円安い139120円に、7000km走行では22430円安い153070円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えて燃料代を計算してみる

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(37.5km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(40.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(33.4km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(36.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとしたときの市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、燃料代がどのように変化するかを見ていきたいと思います。※1リットル130円として計算

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km31200円
郊外500km1610円
高速道路500km1950円
合計
[差額]
34760円
[-1350円]
平均燃費37.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が37.5km/Lでは240.0Lを消費して、燃料代は31200円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が40.2km/Lでは12.4Lを消費して、燃料代は1610円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が33.4km/Lでは15.0Lを消費して、燃料代は1950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が267.4L、かかった燃料代が34760円となり、平均燃費は37.4km/L(+1.4km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-1350円という結果になりました。

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km17330円
郊外5000km16170円
高速道路0km0円
合計
[差額]
33500円
[-2610円]
平均燃費38.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が37.5km/Lでは133.3Lを消費して、燃料代は17330円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が40.2km/Lでは124.4Lを消費して、燃料代は16170円になります。

このパターンでは使用した燃料量が257.7L、かかった燃料代が33500円となり、平均燃費は38.8km/L(+2.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-2610円という結果になりました。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km11540円
郊外3340km10800円
高速道路3330km12960円
合計
[差額]
35300円
[-810円]
平均燃費36.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が37.5km/Lでは88.8Lを消費して、燃料代は11540円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が40.2km/Lでは83.1Lを消費して、燃料代は10800円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が33.4km/Lでは99.7Lを消費して、燃料代は12960円になります。

このパターンでは使用した燃料量が271.6L、かかった燃料代が35300円となり、平均燃費は36.8km/L(+0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-810円という結果になりました。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km1730円
郊外9000km29110円
高速道路500km1950円
合計
[差額]
32790円
[-3320円]
平均燃費39.7km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が37.5km/Lでは13.3Lを消費して、燃料代は1730円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が40.2km/Lでは223.9Lを消費して、燃料代は29110円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が33.4km/Lでは15.0Lを消費して、燃料代は1950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が252.2L、かかった燃料代が32790円となり、平均燃費は39.7km/L(+3.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-3320円という結果になりました。

極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(37.4km/L・38.8km/L・36.8km/L・39.7km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(34760円・33500円・35300円・32790円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km40円900円1.0万円
20km70円1500円1.8万円
30km110円2400円2.9万円
50km180円4000円4.7万円
100km360円7900円9.4万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を130円、燃費を36.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは3.61円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は40円/日となり、20km走行なら70円/日、30km走行なら110円/日、50km走行なら180円/日、100km走行なら360円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は2400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は2.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

M15A-FXE型エンジン簡易性能曲線図
M15A-FXE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3800回転時の馬力 65PS
4800回転時の馬力 82PS
5500回転時の馬力 91PS
各回転域でのトルク
3800回転時のトルク 12.2kgm
4800回転時のトルク 12.2kgm
5500回転時のトルク 11.9kgm
M15A-FXE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているM15A型1490cc、直列3気筒+モーターの自然吸気エンジンは5500回転時に最高出力91馬力を、3800-4800回転時に最大トルク12.2kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3800rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の1700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は30.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.540kg/PS(1050kg/91PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.540kg/PS
車体+1人12.14kg/PS
車体+5人14.56kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.20kg/PS
車体+70kg12.31kg/PS
車体+80kg12.42kg/PS
車体+90kg12.53kg/PS
車体+100kg12.64kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.14kg/PS(1105kg/91PS)となり、数値としては0.60kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.56kg/PS(1325kg/91PS)となり、3.02kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ヤリスのライバル候補車たち

12.045kg/PS
C3 エアクロス
1.2L/110PS|FF/6AT
12.026kg/PS
カローラ スポーツ
1.2L/116PS|FF/CVT
12.026kg/PS
CX-3
1.8L/116PS|4WD/6MT
12.233kg/PS
ランディ
2.0L/150PS|4WD/CVT
12.198kg/PS
インプレッサ スポーツ
1.6L/116PS|4WD/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.143kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.02kg/PSから12.26kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、シトロエンの5人乗りSUV「A8HN05型 C3 エアクロス」、トヨタの5人乗りハッチバック「NRE210H型 カローラ スポーツ」、マツダの5人乗りSUV「DK8AW型 CX-3」、スバルの5人乗りセダン「GK3型 インプレッサG4」、スズキの8人乗りミニバン「SGNC27型 ランディ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

MXPH10型 ヤリス [Hybrid-X]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.143kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は86.7PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.714
平均ピストンスピード 17.9m/s
トルクウェイトレシオ 86.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21956円
排気量1Lあたり馬力 61.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.19kgm/L
1気筒あたりの馬力 30.3PS
1気筒あたりのトルク 4.1kgm
パワーバンド比率 30.9%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは86.1kg/kgm(1050kg/12.2kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1998000円、最高出力が91馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21956円、逆に1万円あたりでは0.46馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は163770円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は61.1PS/L、トルクは8.19kgm/L、1気筒あたりの馬力は30.3馬力、トルクは4.1kgmとなり、このエンジンが91馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.9m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が97.6mmであるM15A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6150回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.714になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.1m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 46.8%
室内幅/全幅 84.4%
室内高/全高 79.3%
室内容積/車両体積 31.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.1m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は46.8%、同じく室内幅と全幅の比率は84.4%、同じく室内高と全高の比率は79.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は31.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.38m
期待される荷室の幅 1.33m
対角線の長さ 1.92m
期待される荷室の面積 1.84m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.38m(対角線では1.92m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 36.0km/L
燃料タンク容量 36L
航続距離(カタログ燃費) 1296.0km
航続距離(80%燃費) 1036.8km
満タンプライス 4680円
1万円でどこまで行ける? 2769.2km
車両価格/航続距離 1542円/km

WLTCモード燃費が36.0km/Lですので、燃料タンクの容量が36リットルですと航続可能距離は1296.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(32.4km/L)とすると1166.4km、80%(28.8km/L)だと1036.8km、70%(25.2km/L)では907.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン36リットルの給油で4680円、上で計算した航続距離を踏まえると1296.0km(80%燃費時1036.8km)を走行するのに4680円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば2769.2km(往復なら片道1384.6km)、カタログ値の80%なら2215.4km(片道1107.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1296.0kmの距離を移動できるMXPH10型 ヤリス [Hybrid-X]という乗り物を、199.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1542円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの175/70R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/70R14 | 直径 601mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
65
扁平
155/65R14
37.1km/h
直径558mm
径差-43mm
165/65R14
38.0km/h
直径571mm
径差-30mm
175/65R14
38.9km/h
直径584mm
径差-17mm
185/65R14
39.7km/h
直径597mm
径差-4mm
195/65R14
40.6km/h
直径610mm
径差+9mm
0%
70
扁平
155/70R14
38.1km/h
直径573mm
径差-28mm
165/70R14
39.1km/h
直径587mm
径差-14mm
175/70R14
40.0km/h
601mm
0mm
185/70R14
40.9km/h
直径615mm
径差+14mm
195/70R14
41.9km/h
直径629mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
155/75R14
39.2km/h
直径589mm
径差-12mm
165/75R14
40.2km/h
直径604mm
径差+3mm
175/75R14
41.2km/h
直径619mm
径差+18mm
185/75R14
42.2km/h
直径634mm
径差+33mm
195/75R14
43.2km/h
直径649mm
径差+48mm
+10%
80
扁平
155/80R14
40.2km/h
直径604mm
径差+3mm
165/80R14
41.3km/h
直径620mm
径差+19mm
175/80R14
42.3km/h
直径636mm
径差+35mm
185/80R14
43.4km/h
直径652mm
径差+51mm
195/80R14
44.5km/h
直径668mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/70R14、155/75R14 、165/65R14、165/70R14 、175/65R14 、185/65R14 あたりのタイヤがおすすめです。

175/70R14のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを14インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが175/70R14のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


MXPH10型ヤリス[1.5L-NA FF/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.540kg/ps44.26
1速ギヤ加速性能-39.27
1L換算馬力61.1ps/L40.07
1L換算トルク8.19kgm/L33.29
WB/TR比1.71456.04
ワイド&ロー指数0.88549.57
前面の面積2.542m²51.03
最低地上高145mm53.42
スポーツ性能部門の得点366.95

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費36.0km/L96.67
年間維持費175500円64.07
100kmh回転数-42.85
航続距離1296.0km86.44
車の大きさ10.017m³44.58
室内の広さ3.140m³47.72
最小回転半径4.8m57.87
馬力単価21956円48.37
ユーティリティ部門の得点488.57

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した MXPH10型ヤリス[1.5L-NA FF/CVT] の総合得点は 855.52 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したMXPH10型ヤリス(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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