トヨタ ラクティスの性能まとめ [NSP120型|1.4L/95PS|FF/CVT|2010年] X


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/08/27|更新:2019/09/26

トヨタ自動車の5ドア・5人乗りミニバン、NSP120型の2代目ラクティスは2010/11から生産が開始され、2016/08に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1329cc(95PS/12.3kgm)の1NR-FE型エンジンを搭載する[X|2010/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3995mm×全幅1695mm×全高1585mm、排気量は1329ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

NSP120型 ラクティス [1329cc/95PS FF/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目ラクティスの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.5L-NA
4WD/CVT
184.8万円
NCP125型
[G]
(2010/11)
103PS
13.5kgm
16.6km/L
1.5L-NA
FF/CVT
178.5万円
NCP120型
[S]
(2010/11)
109PS
14.1kgm
18.4km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーTOYOTA
車名&
グレード
ラクティス
X
その他レピス, G
お値段1445000円
車両型式DBA-NSP120
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長3995×幅1695×高1585mm
室内寸法長1875×幅1420×高1310mm
軸距&
輪距
2550mm
前1485mm/後1475mm
最小半径4.9m
最低高140mm
タイヤ前輪:175/60R16
後輪:175/60R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量1090kg
エンジン諸元
原動機型式1NR-FE
気筒配列直列4気筒
排気量1329cc
圧縮比11.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力95PS[70kW]/6000rpm
最大トルク12.3kgm[121Nm]/4000rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費18.4km/L(43.3mpg)
10・15燃費20.0km/L(47.0mpg)
100km燃費5.4L/100km
1NR-FE型NAエンジン諸元と性能
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2010/11モデルのラクティスを9年落ちの中古で63.6万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ラクティスの2010/11モデルの場合、2019年現在では9年が経過しているため、新車価格の40%である57.8万円に諸経費として5.8万円を足した63.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2010年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1500cc以下13年未満34500円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年未満12300
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷17.1×150円/L87720円
オイル交換(5000km毎)1回4000円×2回8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額5000円)月額5000円×12ヶ月60000円
ローン完済後の年間維持費232440円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額26490円×12ヶ月317880円
ローン返済中の年間維持費550320円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度55440円
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)87720円
オイル交換(5000km毎)8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額5000円)60000円
ローン完済後の年間維持費232440円
名目金額
車のローン額(1年分)317880円
ローン返済中の年間維持費550320円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から9年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,370円(完済前は45,860円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●ラクティスの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ラクティスの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)16780円
ガソリン税(暫定)14680円
石油税1640円
消費税(10%)7970円
合計納税額41070円

例として年間走行距離を10000km、燃費を17.1km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は584.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計16780円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで14680円、石油税が2.8円/Lで1640円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては7970円となり、これらを合計した税額は41070円、1年間に燃料代として支払う87720円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で34500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計87870円がラクティスに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)26320円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額4000円)48000円
合計
[差額]
143840円
[-88600円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)43860円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額4250円)51000円
合計
[差額]
167580円
[-64860円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)61400円
オイル交換(年1回)5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額4500円)54000円
合計
[差額]
192920円
[-39520円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて88600円安い143840円に、5000km走行では64860円安い167580円に、7000km走行では39520円安い192920円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km160円3500円4.2万円
30km240円5300円6.2万円
50km410円9000円10.7万円
100km820円18000円21.3万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を18.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは8.15円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は80円/日となり、20km走行なら160円/日、30km走行なら240円/日、50km走行なら410円/日、100km走行なら820円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は5300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は6.2万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

1NR-FE型エンジン簡易性能曲線図
1NR-FE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力69PS
6000回転時の馬力95PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク12.3kgm
6000回転時のトルク11.3kgm
1NR-FE型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している1NR型1329cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力95馬力を、4000回転時に最大トルク12.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は33.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ11.47kg/PS(1090kg/95PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ11.47kg/PS
車体+1人12.05kg/PS
車体+5人14.37kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg12.11kg/PS
車体+70kg12.21kg/PS
車体+80kg12.32kg/PS
車体+90kg12.42kg/PS
車体+100kg12.53kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.05kg/PS(1145kg/95PS)となり、数値としては0.58kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.37kg/PS(1365kg/95PS)となり、2.90kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ラクティスのライバル候補車たち

12.05kg/PS
C3 エアクロス
1.2L/110PS|FF/6AT
12.03kg/PS
カローラ スポーツ
1.2L/116PS|FF/CVT
12.03kg/PS
CX-3
1.8L/116PS|4WD/6MT
11.96kg/PS
C4
1.6L/120PS|FF/6AT
11.94kg/PS
トゥインゴ
0.9L/90PS|RR/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.05kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.93kg/PSから12.17kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、シトロエンの5人乗りSUV「A8HN05型 C3 エアクロス」、トヨタの5人乗りハッチバック「NRE210H型 カローラ スポーツ」、マツダの5人乗りSUV「DK8AW型 CX-3」、シトロエンの5人乗りハッチバック「B7BH01型 C4」、ルノーの4人乗りハッチバック「AHH4B型 トゥインゴ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NSP120型 ラクティス [X]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.05kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.72
平均ピストンスピード16.1m/s
トルクウェイトレシオ88.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段15211円
排気量1Lあたり馬力71.5PS/L
排気量1Lあたりトルク9.26kgm/L
1気筒あたりの馬力23.8PS
1気筒あたりのトルク3.1kgm
パワーバンド比率33.3%
各種ランキング
トールワゴンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは88.6kg/kgm(1090kg/12.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1445000円、最高出力が95馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は15211円、逆に1万円あたりでは0.66馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は117480円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.5PS/L、トルクは9.26kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.8馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが95馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が80.5mmである1NR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7450回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.72になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.5m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長46.9%
室内幅/全幅83.8%
室内高/全高82.6%
室内容積/車両体積32.7%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.5m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は46.9%、同じく室内幅と全幅の比率は83.8%、同じく室内高と全高の比率は82.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.40m
期待される荷室の幅1.32m
対角線の長さ1.92m
期待される荷室の面積1.85m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.40m(対角線では1.92m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費18.4km/L
燃料タンク容量42L
航続距離(カタログ燃費)772.8km
航続距離(80%燃費)617.4km
満タンプライス6300円
1万円でどこまで行ける?1226.7km
車両価格/航続距離1870円/km

JC08モード燃費が18.4km/Lですので、燃料タンクの容量が42リットルですと航続可能距離は772.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.6km/L)とすると697.2km、80%(14.7km/L)だと617.4km、70%(12.9km/L)では541.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン42リットルの給油で6300円、上で計算した航続距離を踏まえると772.8km(80%燃費時617.4km)を走行するのに6300円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1226.7km(往復なら片道613.3km)、カタログ値の80%なら981.3km(片道490.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で772.8kmの距離を移動できるNSP120型 ラクティス [X]という乗り物を、144.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1870円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 175/60R16|タイヤ直径 61.6cm|円周長 193.5cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速2.38613.9254km/h11990rpm555.8kgm
2速0.4262.4850.1791-2/1160rpm304km/h2140rpm99.2kgm
Final5.833レシオカバレッジ(変速比幅)5.601

ギヤの繋がりイメージ
NSP120型ラクティスCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.833)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(12.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.833)÷タイヤの有効半径(0.308m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの304km(6000rpmでは280.3km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.386から高速側の0.426の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク12.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば88.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(11.47kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと555.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1090kg)を1速ギヤの最大駆動力(555.8kgm)で割ってみると1.96kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(11.3kgm)からTWRを算出すると2.13kg/kgmとなり、4000-6000回転の回転域では1.96-2.13kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速48007190959011990143901678021580
2速860128017102140257030003850
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.426)を選択して時速100kmにて走行すると2140回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1280回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1500回転、一般的な高速道路の80km/hでは1710回転、100km/hでは2140回転、制限速度が120km/hになると2570回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3850回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速817253342505867
2速4793140187234280327374

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの175/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/60R16 | 直径 616mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
55
扁平
155/55R16
37.5km/h
直径577mm
径差-39mm
165/55R16
38.2km/h
直径588mm
径差-28mm
175/55R16
38.9km/h
直径599mm
径差-17mm
185/55R16
39.6km/h
直径610mm
径差-6mm
195/55R16
40.3km/h
直径621mm
径差+5mm
0%
60
扁平
155/60R16
38.4km/h
直径592mm
径差-24mm
165/60R16
39.2km/h
直径604mm
径差-12mm
175/60R16
40.0km/h
616mm
0mm
185/60R16
40.8km/h
直径628mm
径差+12mm
195/60R16
41.6km/h
直径640mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
155/65R16
39.5km/h
直径608mm
径差-8mm
165/65R16
40.3km/h
直径621mm
径差+5mm
175/65R16
41.2km/h
直径634mm
径差+18mm
185/65R16
42.0km/h
直径647mm
径差+31mm
195/65R16
42.9km/h
直径660mm
径差+44mm
+10%
70
扁平
155/70R16
40.5km/h
直径623mm
径差+7mm
165/70R16
41.4km/h
直径637mm
径差+21mm
175/70R16
42.3km/h
直径651mm
径差+35mm
185/70R16
43.2km/h
直径665mm
径差+49mm
195/70R16
44.1km/h
直径679mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/60R16、155/65R16 、165/55R16、165/60R16 、175/55R16 、185/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

175/60R16のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、175/60R16の適応サイズと性能の変化 [NSP120型ラクティス編]のページをご覧ください。

175/60R16のタイヤ銘柄と通販価格


NSP120型ラクティス[1.4L-NA FF/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト11.47kg/ps44.46
1速ギヤ加速性能1.96kg/kgm41.51
1L換算馬力71.5ps/L48.51
1L換算トルク9.26kgm/L46.84
WB/TR比1.7255.42
ワイド&ロー指数0.93546.05
前面の面積2.687m²47.17
最低地上高140mm55.58
スポーツ性能部門の得点385.54

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費18.4km/L52.21
年間維持費232440円58.69
100kmh回転数2140rpm55.41
航続距離772.8km54.03
車の大きさ10.733m³47.60
室内の広さ3.488m³51.41
最小回転半径4.9m55.74
馬力単価15211円57.55
ユーティリティ部門の得点432.64

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NSP120型ラクティス[1.4L-NA FF/CVT] の総合得点は 818.18 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNSP120型ラクティス(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのトールワゴン」、「1500ccのトールワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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