トヨタ ライトエースの性能まとめ [YM30G型|1.9L/79PS|FR/5MT|1990年] GXL


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/11/06|更新:2019/09/26

トヨタ自動車の4ドア・8人乗り1BOX、YM30G型の3代目ライトエースは1985/09から生産が開始され、1992/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1812cc(79PS/14.3kgm)の2Y-U型エンジンを搭載する[GXL|1990/08モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4070mm×全幅1650mm×全高1890mm、排気量は1812ccであることから、大雑把に分類すると1.9リットルクラス(1900cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4070mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

YM30G型 ライトエース [1812cc/79PS FR/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目ライトエースの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.5L-NA
FR/3AT
124.3万円
KM30G型
[Space-Casual]
(1990/08)
70PS
11.7kgm
10.8km/L
2.0L-NA
4WD/5MT
204.1万円
YM40G型
[FXV]
(1990/08)
88PS
15.8kgm
9.2km/L
2.0L-TB
FR/5MT
149.8万円
CM30G型
[GXL]
(1990/08)
85PS
17.6kgm
1.5L-NA
FR/5MT
106.0万円
KM30G型
[LD]
(1990/08)
70PS
11.7kgm
12.6km/L
2.0L-TB
4WD/4AT
183.5万円
CM40G型
[GXL]
(1990/08)
85PS
17.6kgm
3代目ライトエースの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーTOYOTA
車名&
グレード
ライトエース
GXL
その他FXV
お値段1348000円
車両型式E-YM30G
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
4ドア
8人
車体寸法長4070×幅1650×高1890mm
室内寸法長2935×幅1455×高1320mm
軸距&
輪距
2100mm
前1420mm/後1385mm
最小半径4.2m
最低高160mm
タイヤ前輪:175/80R13
後輪:175/80R13
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量1220kg
エンジン諸元
原動機型式2Y-U
気筒配列直列4気筒
排気量1812cc
圧縮比8.8
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力79PS[58kW]/5000rpm
最大トルク14.3kgm[140Nm]/3000rpm
使用燃料レギュラーガソリン
10・15燃費11.6km/L(27.3mpg)
100km燃費8.6L/100km
2Y-U型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1990/08モデルのライトエースを29年落ちの中古で14.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ライトエースの1990/08モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である13.5万円に諸経費として1.4万円を足した14.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1990年式を29年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2000cc以下13年経過で増税45400
自動車重量税(1年分)1.5トン以下18年経過で増税18900
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷9.9km/L×150円/L151520円
オイル交換(5000km毎)1回4500円×2回9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本6000円×4本÷3年8000円
任意保険料(月額5500円)月額5500円×12ヶ月66000円
ローン完済後の年間維持費312740円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額12380円×12ヶ月148560円
ローン返済中の年間維持費461300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度68640円
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)151520円
オイル交換(5000km毎)9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)8000円
任意保険料(月額5500円)66000円
ローン完済後の年間維持費312740円
名目金額
車のローン額(1年分)148560円
ローン返済中の年間維持費461300円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年経過で増税」で税額は45400円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると26,062円(完済前は38,442円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

ライトエースの中古車をGoo-netで検索!


●ライトエースの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ライトエースの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)28990円
ガソリン税(暫定)25350円
石油税2830円
消費税(10%)13770円
合計納税額70940円

例として年間走行距離を10000km、燃費を9.9km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1010.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計28990円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで25350円、石油税が2.8円/Lで2830円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては13770円となり、これらを合計した税額は70940円、1年間に燃料代として支払う151520円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で45400円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計135240円がライトエースに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)45460円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)2400円
任意保険料(月額4400円)52800円
合計
[差額]
183380円
[-129360円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)75760円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)4000円
任意保険料(月額4680円)56160円
合計
[差額]
218640円
[-94100円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)106060円
オイル交換(年1回)6300円
タイヤ交換(3万km/4.3年)5600円
任意保険料(月額4950円)59400円
合計
[差額]
255580円
[-57160円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて129360円安い183380円に、5000km走行では94100円安い218640円に、7000km走行では57160円安い255580円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km130円2900円3.4万円
20km260円5700円6.8万円
30km390円8600円10.1万円
50km650円14300円16.9万円
100km1290円28400円33.5万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を11.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは12.93円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は130円/日となり、20km走行なら260円/日、30km走行なら390円/日、50km走行なら650円/日、100km走行なら1290円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は8600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は10.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

2Y-U型エンジン簡易性能曲線図
2Y-U型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力60PS
5000回転時の馬力79PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク14.3kgm
5000回転時のトルク11.3kgm
2Y-U型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2Y型1812cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5000回転時に最高出力79馬力を、3000回転時に最大トルク14.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ15.44kg/PS(1220kg/79PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ15.44kg/PS
車体+1人16.14kg/PS
車体+8人21.01kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg16.20kg/PS
車体+70kg16.33kg/PS
車体+80kg16.46kg/PS
車体+90kg16.58kg/PS
車体+100kg16.71kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは16.14kg/PS(1275kg/79PS)となり、数値としては0.70kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは21.01kg/PS(1660kg/79PS)となり、5.57kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ライトエースのライバル候補車たち

16.02kg/PS
タント カスタム
0.7L/64PS|4WD/CVT
16.30kg/PS
ジャスティ
1.0L/69PS|FF/CVT
16.25kg/PS
ミラ トコット
0.7L/52PS|4WD/CVT
16.29kg/PS
N-BOX
0.7L/58PS|FF/CVT
16.06kg/PS
ワゴンR
0.7L/52PS|4WD/5MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ16.14kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

15.98kg/PSから16.30kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA660S型 タント カスタム」、スバルの5人乗りミニバン「M900F型 ジャスティ」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA560S型 ミラ トコット」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JF3型 N-BOX」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH35S型 ワゴンR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

YM30G型 ライトエース [GXL]とパワーウェイトレシオが近い車種|16.14kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.50
平均ピストンスピード13.0m/s
トルクウェイトレシオ85.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段17063円
排気量1Lあたり馬力43.6PS/L
排気量1Lあたりトルク7.89kgm/L
1気筒あたりの馬力19.8PS
1気筒あたりのトルク3.6kgm
パワーバンド比率40.0%
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは85.3kg/kgm(1220kg/14.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1348000円、最高出力が79馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17063円、逆に1万円あたりでは0.59馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は94266円、1万円あたりでは0.11kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は43.6PS/L、トルクは7.89kgm/L、1気筒あたりの馬力は19.8馬力、トルクは3.6kgmとなり、このエンジンが79馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.0m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が78.0mmである2Y型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7690回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.50になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高5.6m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長72.1%
室内幅/全幅88.2%
室内高/全高69.8%
室内容積/車両体積44.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は5.6m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は72.1%、同じく室内幅と全幅の比率は88.2%、同じく室内高と全高の比率は69.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は44.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.42m
期待される荷室の幅1.35m
対角線の長さ1.96m
期待される荷室の面積1.92m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.42m(対角線では1.96m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費11.6km/L
燃料タンク容量48L
航続距離(カタログ燃費)556.8km
航続距離(80%燃費)446.4km
満タンプライス7200円
1万円でどこまで行ける?773.3km
車両価格/航続距離2421円/km

10・15モード燃費が11.6km/Lですので、燃料タンクの容量が48リットルですと航続可能距離は556.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.4km/L)とすると499.2km、80%(9.3km/L)だと446.4km、70%(8.1km/L)では388.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン48リットルの給油で7200円、上で計算した航続距離を踏まえると556.8km(80%燃費時446.4km)を走行するのに7200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば773.3km(往復なら片道386.7km)、カタログ値の80%なら618.7km(片道309.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で556.8kmの距離を移動できるYM30G型 ライトエース [GXL]という乗り物を、134.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2421円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 175/80R13|タイヤ直径 61.0cm|円周長 191.6cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.70415.1942km/h13210rpm712.0kgm
2速2.0208.2820.5451-2/3000rpm76km/h7200rpm388.3kgm
3速1.3685.6090.6772-3/3720rpm113km/h4880rpm263.0kgm
4速1.0004.1000.7313-4/4020rpm154km/h3570rpm192.2kgm
5速0.8023.2880.8024-5/4410rpm192km/h2860rpm154.2kgm
Final4.100レシオカバレッジ(変速比幅)4.618

ギヤの繋がりイメージ
YM30G型ライトエース5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(14.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.100)÷タイヤの有効半径(0.305m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの192km(5000rpmでは174.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ38km/h
2速ギヤ69km/h2730rpm
3速ギヤ102km/h3390rpm
4速ギヤ140km/h3660rpm
5速ギヤ175km/h4010rpm

YM30G型ライトエースに搭載された2Y型1812ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると38km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから2730rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は69km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは3390rpmまで落ちて5000rpmで102km/h(+33km/h)に、4速ギヤでは3660rpmまで落ちて5000rpmで140km/h(+38km/h)に、5速ギヤでは4010rpmまで落ちて5000rpmで175km/h(+35km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク14.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば85.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(15.44kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと712.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1220kg)を1速ギヤの最大駆動力(712.0kgm)で割ってみると1.71kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(11.3kgm)からTWRを算出すると2.17kg/kgmとなり、3000-5000回転の回転域では1.71-2.17kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速528079301057013210158501849023780
2速288043205760720086501009012970
3速1950293039004880585068308780
4速1430214028503570428049906420
5速1140172022902860343040005150
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.802)を選択して時速100kmにて走行すると2860回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1720回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2000回転、一般的な高速道路の80km/hでは2290回転、100km/hでは2860回転、制限速度が120km/hになると3430回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5150回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速815233038455361
2速14284256698397111
3速20416182102123143164
4速285684112140168196224
5速3570105140175210245280

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの175/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/80R13 | 直径 610mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
75
扁平
155/75R13
36.9km/h
直径563mm
径差-47mm
165/75R13
37.9km/h
直径578mm
径差-32mm
175/75R13
38.9km/h
直径593mm
径差-17mm
185/75R13
39.9km/h
直径608mm
径差-2mm
195/75R13
40.9km/h
直径623mm
径差+13mm
0%
80
扁平
155/80R13
37.9km/h
直径578mm
径差-32mm
165/80R13
39.0km/h
直径594mm
径差-16mm
175/80R13
40.0km/h
610mm
0mm
185/80R13
41.0km/h
直径626mm
径差+16mm
195/80R13
42.1km/h
直径642mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
155/85R13
39.0km/h
直径594mm
径差-16mm
165/85R13
40.1km/h
直径611mm
径差+1mm
175/85R13
41.2km/h
直径628mm
径差+18mm
185/85R13
42.3km/h
直径645mm
径差+35mm
195/85R13
43.4km/h
直径662mm
径差+52mm
+10%
90
扁平
155/90R13
39.9km/h
直径609mm
径差-1mm
165/90R13
41.1km/h
直径627mm
径差+17mm
175/90R13
42.3km/h
直径645mm
径差+35mm
185/90R13
43.5km/h
直径663mm
径差+53mm
195/90R13
44.7km/h
直径681mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/85R13 、165/80R13 、175/75R13 、185/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。

175/80R13のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、175/80R13の適応サイズと性能の変化 [YM30G型ライトエース編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


YM30G型ライトエース[1.9L-NA FR/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト15.44kg/ps33.11
1速ギヤ加速性能1.71kg/kgm47.19
1L換算馬力43.6ps/L25.84
1L換算トルク7.89kgm/L29.49
WB/TR比1.5078.33
ワイド&ロー指数1.14531.16
前面の面積3.119m²35.54
最低地上高160mm47.77
スポーツ性能部門の得点328.43

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費11.6km/L47.02
年間維持費312740円51.15
100kmh回転数2860rpm45.23
航続距離556.8km40.64
車の大きさ12.692m³55.87
室内の広さ5.637m³74.19
最小回転半径4.2m70.64
馬力単価17063円54.98
ユーティリティ部門の得点439.72

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した YM30G型ライトエース[1.9L-NA FR/5MT] の総合得点は 768.15 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したYM30G型ライトエース(FR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての1BOX」、「2000ccの1BOX」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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