トヨタ エスティマの性能まとめ [TCR20W型|2.5L/135PS|4WD/4AT|1996年] X


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/07/18|更新:2019/09/26

トヨタ自動車の4ドア・8人乗りミニバン、TCR20W型の初代エスティマは1990/05から生産が開始され、2000/01に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2438cc(135PS/21.0kgm)の2TZ-FE型エンジンを搭載する[X|1996/08モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4750mm×全幅1800mm×全高1790mm、排気量は2438ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4750mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

TCR20W型 エスティマ [2438cc/135PS 4WD/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代エスティマの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.4L-SC
4WD/4AT
297.8万円
TCR20W型
[V]
(1998/01)
160PS
26.3kgm
7.6km/L
2.4L-SC
MR/4AT
269.8万円
TCR10W型
[V]
(1998/01)
160PS
26.3kgm
8.4km/L
2.4L-NA
MR/4AT
261.8万円
TCR10W型
[X]
(1996/08)
135PS
21.0kgm
8.3km/L
R10系 初代エスティマまとめ (CXR10/20 TCR10/20)【全4件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
エスティマ
X
その他 X Twin-Moon-Roof 4WD
お値段 2898000円
車両型式 E-TCR20W
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
8人
車体寸法 長4750×幅1800×高1790mm
室内寸法 長2800×幅1635×高1220mm
軸距&
輪距
2860mm
前1560mm/後1550mm
最小半径 5.7m
タイヤ 前輪:215/65R15
後輪:215/65R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1760kg
エンジン諸元
原動機型式 2TZ-FE
気筒配列 直列4気筒
排気量2438cc
圧縮比9.3
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 135PS[99kW]/5000rpm
最大トルク 21.0kgm[206Nm]/4000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
10・15燃費 7.6km/L(17.9mpg)
100km燃費 13.2L/100km
2TZ-FE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1996/08モデルのエスティマを24年落ちの中古で31.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    エスティマの1996/08モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である29万円に諸経費として2.9万円を足した31.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1996年式を24年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年経過で増税 51700
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過で増税 25200
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.5km/L×150円/L 230770円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本10000円×4本÷3年 13330円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 416920円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額26580円×12ヶ月 318960円
ローン返済中の年間維持費 735880円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 81240円
名目 金額
自動車税(1年分) 51700
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 230770円
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 13330円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 416920円
名目 金額
車のローン額(1年分) 318960円
ローン返済中の年間維持費 735880円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2500cc以下の13年経過で増税」で税額は51700円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると34,743円(完済前は61,323円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●エスティマの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、エスティマの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 44150円
ガソリン税(暫定) 38620円
石油税 4310円
消費税(10%) 20980円
合計納税額 108060円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.5km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1538.5Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計44150円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで38620円、石油税が2.8円/Lで4310円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては20980円となり、これらを合計した税額は108060円、1年間に燃料代として支払う230770円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51700円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計184960円がエスティマに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51700
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 69230円
オイル交換(年1回) 5000円
タイヤ交換(3万km/6年) 4000円
任意保険料(月額4800円) 57600円
合計
[差額]
226650円
[-190270円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51700
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 115390円
オイル交換(年1回) 5000円
タイヤ交換(3万km/6年) 6670円
任意保険料(月額5100円) 61200円
合計
[差額]
279080円
[-137840円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51700
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 161540円
オイル交換(年1回) 7000円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 9330円
任意保険料(月額5400円) 64800円
合計
[差額]
333490円
[-83430円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて190270円安い226650円に、5000km走行では137840円安い279080円に、7000km走行では83430円安い333490円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km390円8600円10.1万円
30km590円13000円15.3万円
50km990円21800円25.7万円
100km1970円43300円51.2万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を7.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.74円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は200円/日となり、20km走行なら390円/日、30km走行なら590円/日、50km走行なら990円/日、100km走行なら1970円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

2TZ-FE型エンジン簡易性能曲線図
2TZ-FE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力 117PS
5000回転時の馬力 135PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク 21.0kgm
5000回転時のトルク 19.3kgm
2TZ-FE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2TZ型2438cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5000回転時に最高出力135馬力を、4000回転時に最大トルク21.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5000rpmまで」の1000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は20.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.040kg/PS(1760kg/135PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.040kg/PS
車体+1人13.44kg/PS
車体+8人16.30kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.48kg/PS
車体+70kg13.56kg/PS
車体+80kg13.63kg/PS
車体+90kg13.70kg/PS
車体+100kg13.78kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.44kg/PS(1815kg/135PS)となり、数値としては0.40kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.30kg/PS(2200kg/135PS)となり、3.26kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

エスティマのライバル候補車たち

13.352kg/PS
ヤリス
1.5L/91PS|4WD/CVT
13.500kg/PS
フリード クロスター
1.5L/110PS|FF/7AT
13.359kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/64PS|FF/CVT
13.409kg/PS
フリード プラス
1.5L/110PS|FF/7AT
13.500kg/PS
フリード
1.5L/110PS|FF/7AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.444kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.31kg/PSから13.58kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りハッチバック「MXPH15型 ヤリス」、ホンダの6人乗りSUV「GB7型 フリード クロスター」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH55S型 ワゴンR スティングレー」、ホンダの7人乗りミニバン「GB7型 フリード」、ホンダの5人乗りミニバン「GB7型 フリード プラス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

TCR20W型 エスティマ [X]とパワーウェイトレシオが近い車種|13.444kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.84
平均ピストンスピード 14.3m/s
トルクウェイトレシオ 83.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 21467円
排気量1Lあたり馬力 55.4PS/L
排気量1Lあたりトルク 8.61kgm/L
1気筒あたりの馬力 33.8PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 20.0%
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは83.8kg/kgm(1760kg/21.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2898000円、最高出力が135馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は21467円、逆に1万円あたりでは0.47馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は138000円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は55.4PS/L、トルクは8.61kgm/L、1気筒あたりの馬力は33.8馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが135馬力を5000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmである2TZ型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.84になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 5.6m³
1人あたりのスペース 約0.7m³
室内長/全長 58.9%
室内幅/全幅 90.8%
室内高/全高 68.2%
室内容積/車両体積 36.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は5.6m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は58.9%、同じく室内幅と全幅の比率は90.8%、同じく室内高と全高の比率は68.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は36.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.66m
期待される荷室の幅 1.53m
対角線の長さ 2.26m
期待される荷室の面積 2.54m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.66m(対角線では2.26m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 7.6km/L
燃料タンク容量 75L
航続距離(カタログ燃費) 570.0km
航続距離(80%燃費) 457.5km
満タンプライス 11250円
1万円でどこまで行ける? 506.7km
車両価格/航続距離 5084円/km

10・15モード燃費が7.6km/Lですので、燃料タンクの容量が75リットルですと航続可能距離は570.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.8km/L)とすると510.0km、80%(6.1km/L)だと457.5km、70%(5.3km/L)では397.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン75リットルの給油で11250円、上で計算した航続距離を踏まえると570.0km(80%燃費時457.5km)を走行するのに11250円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば506.7km(往復なら片道253.3km)、カタログ値の80%なら405.3km(片道202.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で570.0kmの距離を移動できるTCR20W型 エスティマ [X]という乗り物を、289.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5084円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5500rpm|タイヤサイズ 215/65R15|タイヤ直径 66.1cm|円周長 207.7cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.452 10.54 65km/h 8460rpm 669.9kgm
2速 1.452 6.244 0.592 1-2/3260rpm 110km/h 5010rpm 396.7kgm
3速 1.000 4.300 0.689 2-3/3790rpm 159km/h 3450rpm 273.2kgm
4速 0.730 3.139 0.730 3-4/4020rpm 218km/h 2520rpm 199.5kgm
Final 4.300 レシオカバレッジ(変速比幅)3.359

ギヤの繋がりイメージ
TCR20W型エスティマ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.300)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(21.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.300)÷タイヤの有効半径(0.3305m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの218km(5000rpmでは198.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ59km/h
2速ギヤ100km/h2960rpm
3速ギヤ145km/h3450rpm
4速ギヤ199km/h3650rpm

TCR20W型エスティマに搭載された2TZ型2438ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5000rpmまで引っ張ると59km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5000rpmから2960rpmまで落ち、そこから5000rpmまで加速を続けると速度は100km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは3450rpmまで落ちて5000rpmで145km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは3650rpmまで落ちて5000rpmで199km/h(+54km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク21.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば83.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.040kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと669.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1760kg)を1速ギヤの最大駆動力(669.9kgm)で割ってみると2.63kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5000回転でのトルク(19.3kgm)からTWRを算出すると2.86kg/kgmとなり、4000-5000回転の回転域では2.63-2.86kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3380 5080 6770 8460 10150 11840 15230
2速 2000 3010 4010 5010 6010 7010 9020
3速 1380 2070 2760 3450 4140 4830 6210
4速 1010 1510 2020 2520 3020 3530 4530
※赤い数字は暫定レブリミット(5500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.730)を選択して時速100kmにて走行すると2520回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1510回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1760回転、一般的な高速道路の80km/hでは2020回転、100km/hでは2520回転、制限速度が120km/hになると3020回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4530回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 12 24 35 47 59 71 83 95
2速 20 40 60 80 100 120 140 160
3速 29 58 87 116 145 174 203 232
4速 40 79 119 159 199 238 278 318

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/65R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/65R15 | 直径 661mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
60
扁平
195/60R15
37.2km/h
直径615mm
径差-46mm
205/60R15
37.9km/h
直径627mm
径差-34mm
215/60R15
38.7km/h
直径639mm
径差-22mm
225/60R15
39.4km/h
直径651mm
径差-10mm
235/60R15
40.1km/h
直径663mm
径差+2mm
0%
65
扁平
195/65R15
38.4km/h
直径635mm
径差-26mm
205/65R15
39.2km/h
直径648mm
径差-13mm
215/65R15
40.0km/h
661mm
0mm
225/65R15
40.8km/h
直径674mm
径差+13mm
235/65R15
41.6km/h
直径687mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
195/70R15
39.6km/h
直径654mm
径差-7mm
205/70R15
40.4km/h
直径668mm
径差+7mm
215/70R15
41.3km/h
直径682mm
径差+21mm
225/70R15
42.1km/h
直径696mm
径差+35mm
235/70R15
43.0km/h
直径710mm
径差+49mm
+10%
75
扁平
195/75R15
40.8km/h
直径674mm
径差+13mm
205/75R15
41.7km/h
直径689mm
径差+28mm
215/75R15
42.6km/h
直径704mm
径差+43mm
225/75R15
43.5km/h
直径719mm
径差+58mm
235/75R15
44.4km/h
直径734mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/65R15、195/70R15 、205/65R15 、215/60R15 、225/60R15 あたりのタイヤがおすすめです。

215/65R15のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/65R15の適応サイズと性能の変化 [TCR20W型エスティマ編]のページをご覧ください。

215/65R15のタイヤ銘柄と通販価格


TCR20W型エスティマ[2.5L-NA 4WD/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.040kg/ps39.97
1速ギヤ加速性能2.63kg/kgm26.39
1L換算馬力55.4ps/L35.45
1L換算トルク8.61kgm/L38.61
WB/TR比1.8442.92
ワイド&ロー指数0.99441.91
前面の面積3.222m²32.92
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点301.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.6km/L38.27
年間維持費416920円41.27
100kmh回転数2520rpm50.01
航続距離570.0km41.47
車の大きさ15.305m³66.87
室内の広さ5.585m³73.58
最小回転半径5.7m38.72
馬力単価21467円49.03
ユーティリティ部門の得点399.22

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した TCR20W型エスティマ[2.5L-NA 4WD/4AT] の総合得点は 700.77 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したTCR20W型エスティマ(4WD/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2500ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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