トヨタ カローラツーリングワゴンの性能まとめ [CE101G型|2.2L/79PS|FF/4AT|1996年] L-Touring


 画像はトヨタ自動車より引用
 http://toyota.jp/

トヨタ自動車の5ドア・5人乗りワゴン、CE101G型の3代目カローラツーリングワゴンは1991/09から生産が開始され、2000/08に生産(または販売)を終えました。ここでは1996/05モデルにある[L-Touring]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4315mm×全幅1685mm×全高1425mm、排気量は2184ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4315mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン-フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

CE101G型 カローラツーリングワゴン [2184cc/79PS FF/4AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目カローラツーリングワゴンの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.2L-NA
FF/5MT
155.4万円
CE101G型
[L-Touring]
(1996/05)
79PS
15.0kgm
2.0L-NA
FF/5MT
147.9万円
CE100G型
[L-Touring]
(1995/05)
73PS
13.2kgm
2.0L-NA
FF/4AT
155.4万円
CE100G型
[L-Touring]
(1995/05)
73PS
13.2kgm
1.6L-NA
FF/4AT
200.3万円
AE101G型
[BZ-Touring]
(1998/04)
165PS
16.5kgm
11.0km/L
1.6L-NA
FF/6MT
193.1万円
AE101G型
[BZ-Touring]
(1998/04)
165PS
16.5kgm
12.6km/L
3代目カローラツーリングワゴンの車両型式・グレード一覧【全11車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
カローラツーリングワゴン
L-Touring
その他 L-Touring Extra-Package. G-Touring
お値段 1629000円
車両型式 KE-CE101G
駆動&
変速機
FF(FWD,2WD,前輪駆動)&
4AT(4速AT,4段AT)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4315×幅1685×高1425mm
室内寸法 長1790×幅1420×高1185mm
軸距&
輪距
2465mm
前1470mm/後1460mm
最小半径 4.8m
タイヤ 前165/80R13 後165/80R13
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ドラム
車両重量 1180kg
エンジン諸元
原動機型式 3C-E
気筒配列 直列4気筒
排気量 2184cc
圧縮比 23.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 79PS(58kW 78HP)/4400rpm
最大トルク 15.0kgm(147Nm)/2400rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
3C-E型エンジンの諸元と性能まとめ
※直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1996/05モデルのカローラツーリングワゴンを23年落ちの中古で17.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    カローラツーリングワゴンの1996/05モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である16.3万円に諸経費として1.6万円を足した17.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

1996年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年経過で増税 51700
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過で増税 18900
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷10.0km/L×130円/L 130000円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本6000円×4本÷3年 8000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 304520円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額14940円×12ヶ月 179280円
ローン返済中の年間維持費 483800円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 68640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると25,377円(完済前は40,317円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km130円2900円3.4万円
20km260円5700円6.8万円
30km390円8600円10.1万円
50km650円14300円16.9万円
100km1300円28600円33.8万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を10.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは13.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は130円/日となり、20km走行なら260円/日、30km走行なら390円/日、50km走行なら650円/日、100km走行なら1300円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は2900円/月、20kmなら440kmで5700円/月、30kmなら660kmで8600円/月、50kmなら1100kmで14300円/月、100kmなら2200kmで28600円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は3.4万円/年、20kmなら5200kmで6.8万円/年、30kmなら7800kmで10.1万円/年、50kmなら13000kmで16.9万円/年、100kmなら26000kmで33.8万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
2500cc以下の自然吸気トヨタ編ステーションワゴン限定


カタログスペックから見えてくる要素

3C-E型エンジン簡易性能曲線図
3C-E型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 50PS
4400回転時の馬力 79PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 15.0kgm
4400回転時のトルク 12.9kgm
3C-E型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載している3C型2184cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは4400回転時に最高出力79馬力を、2400回転時に最大トルク15.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する4400rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は45.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.94kg/PS(1180kg/79PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.94kg/PS
車体+1人15.63kg/PS
車体+5人18.42kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.70kg/PS
車体+70kg15.82kg/PS
車体+80kg15.95kg/PS
車体+90kg16.08kg/PS
車体+100kg16.20kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.63kg/PS(1235kg/79PS)となり、数値としては0.69kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは18.42kg/PS(1455kg/79PS)となり、3.48kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.68
平均ピストンスピード 13.8m/s
トルクウェイトレシオ 78.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20620円
排気量1Lあたり馬力 36.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 6.87kgm/L
1気筒あたりの馬力 19.8PS
1気筒あたりのトルク 3.8kgm
パワーバンド比率 45.5%
各種ランキング
ステーションワゴンのP/Wレシオ
2.0~2.5L以下のP/Wレシオ(NA)

トルクウェイトレシオは78.7kg/kgm(1180kg/15.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1629000円、最高出力が79馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20620円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は108600円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は36.2PS/L、トルクは6.87kgm/L、1気筒あたりの馬力は19.8馬力、トルクは3.8kgmとなり、このエンジンが79馬力を4400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.8m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.68になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、カローラツーリングワゴンの車両重量1180kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1235kgと、5名フル乗車時の1455kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1235kg
5名乗車
1455kg
40km/h76kJ90kJ+14kJ
60km/h172kJ202kJ+30kJ
80km/h305kJ359kJ+54kJ
100km/h476kJ561kJ+85kJ
120km/h686kJ808kJ+122kJ
140km/h934kJ1100kJ+166kJ
180km/h1544kJ1819kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは76kJ、5名乗車では90kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.2倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも305kJ、5名乗車では54kJ増加して359kJにもなり、重量から見れば1.2倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で1544kJ、5名乗車では275kJ増加して1819kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを476000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量476kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg143km/h231kJ-245kJ
800kg124km/h309kJ-167kJ
1235kg100km/h476kJ
1500kg91km/h579kJ+103kJ
2000kg79km/h772kJ+296kJ
2500kg70km/h965kJ+489kJ
3000kg64km/h1157kJ+681kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1235kgを基準として、600kg、800kg、1500kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が143km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が64km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.0m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 41.5%
室内幅/全幅 84.3%
室内高/全高 83.2%
室内容積/車両体積 28.8%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.0m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.5%、同じく室内幅と全幅の比率は84.3%、同じく室内高と全高の比率は83.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は28.8%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.51m
期待される荷室の幅 1.32m
対角線の長さ 2.01m
期待される荷室の面積 1.99m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.51m(対角線では2.01m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 10.0km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 500.0km
航続距離(80%燃費) 400.0km
満タンプライス 6500円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので10.0km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が50リットルですと航続可能距離は500.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.0km/L)とすると450.0km、80%(8.0km/L)だと400.0km、70%(7.0km/L)では350.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)50リットルの給油で6500円、上で計算した航続距離を踏まえると500.0km(80%燃費時400.0km)を走行するのに6500円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4400rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4900回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4900rpm|タイヤサイズ 165/80R13|タイヤ直径 59.4cm|円周長 186.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4900rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.643 9.92 55.3kmh 8860rpm 501.2kgm
2速 2.008 5.470 0.551 1-2/2700rpm 100.3kmh 4890rpm 276.3kgm
3速 1.296 3.530 0.645 2-3/3160rpm 155.4kmh 3150rpm 178.3kgm
4速 0.892 2.430 0.688 3-4/3370rpm 225.8kmh 2170rpm 122.7kgm
Final 2.724 レシオカバレッジ(変速比幅)4.084
ギヤの繋がりイメージ
CE101G型カローラツーリングワゴン4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.724)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.724)÷タイヤの有効半径(0.297m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの225.8km(4400rpmでは202.7km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4400rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4400rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ50km/h
2速ギヤ90km/h2420rpm
3速ギヤ140km/h2840rpm
4速ギヤ203km/h3030rpm

CE101G型カローラツーリングワゴンに搭載された3C型2184ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4400rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4400rpmまで引っ張ると50km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4400rpmから2420rpmまで落ち、そこから4400rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは2840rpmまで落ちて4400rpmで140km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは3030rpmまで落ちて4400rpmで203km/h(+63km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2400回転で最大トルク15.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば78.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.94kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと501.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1180kg)を1速ギヤの最大駆動力(501.2kgm)で割ってみると2.35kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4400回転でのトルク(12.9kgm)からTWRを算出すると2.74kg/kgmとなり、2400-4400回転の回転域では2.35-2.74kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3550 5320 7090 8860 10640 12410 15950
2速 1950 2930 3910 4890 5860 6840 8790
3速 1260 1890 2520 3150 3780 4410 5680
4速 870 1300 1740 2170 2600 3040 3910
※赤い数字は暫定レブリミット(4900rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.892)を選択して時速100kmにて走行すると2170回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1300回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1520回転、一般的な高速道路の80km/hでは1740回転、100km/hでは2170回転、制限速度が120km/hになると2600回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3910回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 23 34 45 56 68 79 90
2速 20 41 61 82 102 123 143 164
3速 32 63 95 127 159 190 222 254
4速 46 92 138 184 230 276 323 369

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4900回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの165/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 165/80R13 | 直径 594mm

-20mm
幅145mm
-10mm
幅155mm
変更なし
幅165mm
+10mm
幅175mm
+20mm
幅185mm
-5%
75
扁平
145/75R13
36.9km/h
直径548mm
径差-46mm
155/75R13
37.9km/h
直径563mm
径差-31mm
165/75R13
38.9km/h
直径578mm
径差-16mm
175/75R13
39.9km/h
直径593mm
径差-1mm
185/75R13
40.9km/h
直径608mm
径差+14mm
0%
80
扁平
145/80R13
37.8km/h
直径562mm
径差-32mm
155/80R13
38.9km/h
直径578mm
径差-16mm
165/80R13
40.0km/h
594mm
0mm
175/80R13
41.1km/h
直径610mm
径差+16mm
185/80R13
42.2km/h
直径626mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
145/85R13
38.9km/h
直径577mm
径差-17mm
155/85R13
40.0km/h
直径594mm
径差0mm
165/85R13
41.1km/h
直径611mm
径差+17mm
175/85R13
42.3km/h
直径628mm
径差+34mm
185/85R13
43.4km/h
直径645mm
径差+51mm
+10%
90
扁平
145/90R13
39.8km/h
直径591mm
径差-3mm
155/90R13
41.0km/h
直径609mm
径差+15mm
165/90R13
42.2km/h
直径627mm
径差+33mm
175/90R13
43.4km/h
直径645mm
径差+51mm
185/90R13
44.6km/h
直径663mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、145/85R13 、155/80R13、155/85R13 、165/75R13 、175/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。

165/80R13のタイヤ幅を145mmから195mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、165/80R13の適応サイズと性能の変化 [CE101G型カローラツーリングワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


CE101G型カローラツーリングワゴン[2.2L-NA FF/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.94kg/ps34.48
1速ギヤ加速性能2.35kg/kgm32.73
1L換算馬力36.2ps/L19.90
1L換算トルク6.87kgm/L16.58
WB/TR比1.6859.58
ワイド&ロー指数0.84652.55
前面の面積2.401m²55.13
最低地上高43.35
スポーツ性能部門の得点314.30

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費304520円52.40
100kmh回転数2170rpm55.15
航続距離25.34
車の大きさ10.361m³46.07
室内の広さ3.012m³46.40
最小回転半径4.8m57.87
馬力単価20620円50.05
ユーティリティ部門の得点374.83

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CE101G型カローラツーリングワゴン[2.2L-NA FF/4AT] の総合得点は 689.13 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCE101G型カローラツーリングワゴン(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「2500ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2011/07/28|更新日:2018/02/09


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