トヨタ セリカの性能まとめ [ST202型|2.0L/200PS|FF/5MT|1999年] SS-III


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2011/11/24|更新:2019/09/26

トヨタ自動車の3ドア・5人乗りクーペ、ST202型の6代目セリカは1993/10から生産が開始され、1999/09に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1998cc(200PS/21.0kgm)の3S-GE型エンジンを搭載する[SS-III|1999/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4435mm×全幅1750mm×全高1305mm、排気量は1998ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4435mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ST202型 セリカ [1998cc/200PS FF/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

6代目セリカの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
4WD/5MT
330.2万円
ST205型
[GT-FOUR]
(1996/01)
255PS
31.0kgm
10.6km/L
2.0L-NA
FF/4AT
251.1万円
ST202型
[SS-III]
(1999/01)
200PS
21.0kgm
11.2km/L
2.0L-NA
FF/5MT
267.1万円
ST202C型
[Convertible]
(1996/01)
180PS
19.5kgm
11.6km/L
2.0L-NA
FF/4AT
300.6万円
ST202C型
[Convertible]
(1999/01)
200PS
21.0kgm
10.8km/L
2.0L-NA
FF/4AT
190.6万円
ST202型
[SS-I]
(1999/01)
140PS
19.0kgm
12.0km/L
T200系 6代目セリカまとめ (ST202/ST202C/ST203 ST205)【全9件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーTOYOTA
車名&
グレード
セリカ
SS-III
その他SS-II, スーパーストラットサスペンション
お値段2448000円
車両型式E-ST202
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
3ドア
5人
車体寸法長4435×幅1750×高1305mm
室内寸法長1735×幅1450×高1100mm
軸距&
輪距
2535mm
前1510mm/後1490mm
最小半径5.5m
最低高145mm
タイヤ前輪:205/55R15
後輪:205/55R15
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1210kg
エンジン諸元
原動機型式3S-GE
気筒配列直列4気筒
排気量1998cc
圧縮比11.0
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力200PS[147kW]/7000rpm
最大トルク21.0kgm[206Nm]/6000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費12.6km/L(29.6mpg)
100km燃費7.9L/100km
3S-GE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/01モデルのセリカを20年落ちの中古で27万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    セリカの1999/01モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である24.5万円に諸経費として2.5万円を足した27万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1999年式を20年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2000cc以下13年経過で増税45400
自動車重量税(1年分)1.5トン以下18年経過で増税18900
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷10.7km/L×160円/L149530円
オイル交換(5000km毎)1回4500円×2回9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本10000円×4本÷3年13330円
任意保険料(月額5500円)月額5500円×12ヶ月66000円
ローン完済後の年間維持費316080円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額22460円×12ヶ月269520円
ローン返済中の年間維持費585600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度68640円
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)149530円
オイル交換(5000km毎)9000円
タイヤ交換(3年3万km毎)13330円
任意保険料(月額5500円)66000円
ローン完済後の年間維持費316080円
名目金額
車のローン額(1年分)269520円
ローン返済中の年間維持費585600円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年経過で増税」で税額は45400円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると26,340円(完済前は48,800円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

セリカの中古車をGoo-netで検索!


●セリカの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、セリカの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)26820円
ガソリン税(暫定)23460円
石油税2620円
消費税(10%)13590円
合計納税額66490円

例として年間走行距離を10000km、燃費を10.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は934.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計26820円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで23460円、石油税が2.8円/Lで2620円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては13590円となり、これらを合計した税額は66490円、1年間に燃料代として支払う149530円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で45400円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計130790円がセリカに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)44860円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)4000円
任意保険料(月額4400円)52800円
合計
[差額]
184380円
[-131700円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)74770円
オイル交換(年1回)4500円
タイヤ交換(3万km/6年)6670円
任意保険料(月額4680円)56160円
合計
[差額]
220320円
[-95760円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)45400
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)104670円
オイル交換(年1回)6300円
タイヤ交換(3万km/4.3年)9330円
任意保険料(月額4950円)59400円
合計
[差額]
257920円
[-58160円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて131700円安い184380円に、5000km走行では95760円安い220320円に、7000km走行では58160円安い257920円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km130円2900円3.4万円
20km250円5500円6.5万円
30km380円8400円9.9万円
50km640円14100円16.6万円
100km1270円27900円33.0万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を12.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは12.70円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は130円/日となり、20km走行なら250円/日、30km走行なら380円/日、50km走行なら640円/日、100km走行なら1270円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は8400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は9.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

3S-GE型エンジン簡易性能曲線図
3S-GE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
6000回転時の馬力176PS
7000回転時の馬力200PS
各回転域でのトルク
6000回転時のトルク21.0kgm
7000回転時のトルク20.5kgm
3S-GE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している3S型1998cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは7000回転時に最高出力200馬力を、6000回転時に最大トルク21.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する6000rpmから最高出力が発生する7000rpmまで」の1000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は14.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.05kg/PS(1210kg/200PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.05kg/PS
車体+1人6.33kg/PS
車体+5人7.42kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.35kg/PS
車体+70kg6.40kg/PS
車体+80kg6.45kg/PS
車体+90kg6.50kg/PS
車体+100kg6.55kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.33kg/PS(1265kg/200PS)となり、数値としては0.28kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.42kg/PS(1485kg/200PS)となり、1.37kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

セリカのライバル候補車たち

6.46kg/PS
Q8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.16kg/PS
A8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.28kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6MT
6.40kg/PS
クラウン
3.5L/299PS|FR/CVT
6.24kg/PS
ゴルフ
2.0L/230PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.33kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.14kg/PSから6.52kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「F1DCBS型 Q8」、アウディの5人乗りセダン「F8CZSF型 A8」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」、トヨタの5人乗りセダン「GWS224型 クラウン」、トヨタの5人乗りセダン「UWG60型 センチュリー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ST202型 セリカ [SS-III]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.33kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.69
平均ピストンスピード20.1m/s
トルクウェイトレシオ57.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段12240円
排気量1Lあたり馬力100.1PS/L
排気量1Lあたりトルク10.51kgm/L
1気筒あたりの馬力50.0PS
1気筒あたりのトルク5.2kgm
パワーバンド比率14.3%
各種ランキング
クーペのPWR
1.8~2.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは57.6kg/kgm(1210kg/21.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2448000円、最高出力が200馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12240円、逆に1万円あたりでは0.82馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は116571円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は100.1PS/L、トルクは10.51kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.0馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが200馬力を7000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmである3S型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.69になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高2.8m³
1人あたりのスペース約0.6m³
室内長/全長39.1%
室内幅/全幅82.9%
室内高/全高84.3%
室内容積/車両体積27.7%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.8m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.1%、同じく室内幅と全幅の比率は82.9%、同じく室内高と全高の比率は84.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.55m
期待される荷室の幅1.35m
対角線の長さ2.06m
期待される荷室の面積2.09m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.06m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費12.6km/L
燃料タンク容量60L
航続距離(カタログ燃費)756.0km
航続距離(80%燃費)606.0km
満タンプライス9600円
1万円でどこまで行ける?787.5km
車両価格/航続距離3238円/km

10・15モード燃費が12.6km/Lですので、燃料タンクの容量が60リットルですと航続可能距離は756.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(11.3km/L)とすると678.0km、80%(10.1km/L)だと606.0km、70%(8.8km/L)では528.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン60リットルの給油で9600円、上で計算した航続距離を踏まえると756.0km(80%燃費時606.0km)を走行するのに9600円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば787.5km(往復なら片道393.8km)、カタログ値の80%なら630.0km(片道315.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で756.0kmの距離を移動できるST202型 セリカ [SS-III]という乗り物を、244.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3238円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7500rpm|タイヤサイズ 205/55R15|タイヤ直径 60.7cm|円周長 190.7cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
7500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.28513.7263km/h11990rpm949.2kgm
2速1.9608.1850.5971-2/4480rpm105km/h7150rpm566.3kgm
3速1.3225.5210.6742-3/5060rpm155km/h4820rpm382.0kgm
4速1.0284.2930.7783-4/5840rpm200km/h3750rpm297.0kgm
5速0.8203.4240.7984-5/5990rpm251km/h2990rpm236.9kgm
Final4.176レシオカバレッジ(変速比幅)4.006

ギヤの繋がりイメージ
ST202型セリカ5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数6000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.176)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(21.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.176)÷タイヤの有効半径(0.3035m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの251km(7000rpmでは233.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ58km/h
2速ギヤ98km/h4180rpm
3速ギヤ145km/h4720rpm
4速ギヤ187km/h5450rpm
5速ギヤ234km/h5590rpm

ST202型セリカに搭載された3S型1998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7000rpmまで引っ張ると58km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7000rpmから4180rpmまで落ち、そこから7000rpmまで加速を続けると速度は98km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4720rpmまで落ちて7000rpmで145km/h(+47km/h)に、4速ギヤでは5450rpmまで落ちて7000rpmで187km/h(+42km/h)に、5速ギヤでは5590rpmまで落ちて7000rpmで234km/h(+47km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが6000回転で最大トルク21.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば57.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.05kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと949.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1210kg)を1速ギヤの最大駆動力(949.2kgm)で割ってみると1.27kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7000回転でのトルク(20.5kgm)からTWRを算出すると1.31kg/kgmとなり、6000-7000回転の回転域では1.27-1.31kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速48007190959011990143901679021580
2速286042905720715085801001012880
3速1930289038604820579067508680
4速1500225030003750450052506750
5速1200180023902990359041905390
※赤い数字は暫定レブリミット(7500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.820)を選択して時速100kmにて走行すると2990回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1800回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2090回転、一般的な高速道路の80km/hでは2390回転、100km/hでは2990回転、制限速度が120km/hになると3590回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5390回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速817253342505867
2速14284256708498112
3速21416283104124145166
4速275380107133160187213
5速3367100134167200234267

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの205/55R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/55R15 | 直径 607mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
50
扁平
185/50R15
37.3km/h
直径566mm
径差-41mm
195/50R15
38.0km/h
直径576mm
径差-31mm
205/50R15
38.6km/h
直径586mm
径差-21mm
215/50R15
39.3km/h
直径596mm
径差-11mm
225/50R15
39.9km/h
直径606mm
径差-1mm
0%
55
扁平
185/55R15
38.6km/h
直径585mm
径差-22mm
195/55R15
39.3km/h
直径596mm
径差-11mm
205/55R15
40.0km/h
607mm
0mm
215/55R15
40.7km/h
直径618mm
径差+11mm
225/55R15
41.4km/h
直径629mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
185/60R15
39.7km/h
直径603mm
径差-4mm
195/60R15
40.5km/h
直径615mm
径差+8mm
205/60R15
41.3km/h
直径627mm
径差+20mm
215/60R15
42.1km/h
直径639mm
径差+32mm
225/60R15
42.9km/h
直径651mm
径差+44mm
+10%
65
扁平
185/65R15
41.0km/h
直径622mm
径差+15mm
195/65R15
41.8km/h
直径635mm
径差+28mm
205/65R15
42.7km/h
直径648mm
径差+41mm
215/65R15
43.6km/h
直径661mm
径差+54mm
225/65R15
44.4km/h
直径674mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/55R15、185/60R15 、195/55R15 、205/50R15 、215/50R15 、225/50R15あたりのタイヤがおすすめです。

205/55R15のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、205/55R15の適応サイズと性能の変化 [ST202型セリカ編]のページをご覧ください。

205/55R15のタイヤ銘柄と通販価格


ST202型セリカ[2.0L-NA FF/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.05kg/ps59.96
1速ギヤ加速性能1.27kg/kgm57.09
1L換算馬力100.1ps/L71.70
1L換算トルク10.51kgm/L62.66
WB/TR比1.6958.54
ワイド&ロー指数0.74659.35
前面の面積2.284m²57.91
最低地上高145mm53.42
スポーツ性能部門の得点480.63

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費12.6km/L49.21
年間維持費316080円50.79
100kmh回転数2990rpm43.35
航続距離756.0km52.99
車の大きさ10.128m³45.05
室内の広さ2.767m³43.79
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価12240円61.59
ユーティリティ部門の得点389.75

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した ST202型セリカ[2.0L-NA FF/5MT] の総合得点は 870.38 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したST202型セリカ(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「2000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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