トヨタ アルファードの性能まとめ [AGH35W型|2.5L/182PS|4WD/CVT|2020年] 2.5X 8人乗り WLTC


画像はトヨタ自動車より引用
http://toyota.jp/
投稿:2021/06/17|更新:2021/07/01

トヨタ自動車の5ドア・8人乗りミニバン、3BA-AGH35W型の3代目アルファードは2015/01から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2493cc(182PS/24.0kgm)の2AR-FE型エンジンを搭載する[2.5X 8人乗り WLTC|2020/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4945mm×全幅1850mm×全高1950mm、排気量は2493ccであることから、大雑把に分類すると2.5リットルクラス(2500cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4945mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

AGH35W型 アルファード [2493cc/182PS 4WD/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目アルファードの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.5L-NA
FF/CVT
319.8万円
AGH30W型
[2.5X]
2015/01モデル
182PS
24.0kgm
11.6km/L
2.5L-NA
4WD/CVT
411.4万円
AYH30W型
[Hybrid-X 8人乗り]
2015/01モデル
152PS
21.0kgm
19.4km/L
3.5L-NA
FF/8AT
494.7万円
GGH30W型
[3.5SC]
2018/01モデル
300PS
36.8kgm
10.8km/L
3.5L-NA
4WD/6AT
671.7万円
GGH35W型
[3.5 Executive-Lounge]
2015/01モデル
280PS
35.1kgm
9.1km/L
2.5L-NA
4WD/CVT
703.7万円
AYH30W型
[Executive Lounge]
2015/01モデル
152PS
21.0kgm
18.4km/L
3代目アルファードの車両型式・グレード一覧【全13車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー TOYOTA
車名&
グレード
アルファード
2.5X 8人乗り WLTC
その他 3BA-AGH35W-PRXGK | 2.5S | 2.5G
お値段 3774000円
車両型式 3BA-AGH35W
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア/定員 5ドア/8人
車体寸法 長4945×幅1850×高1950mm
室内寸法 長3210×幅1590×高1400mm
軸距&
輪距
3000mm
前1600mm/後1595mm
最小半径 5.6m
最低高 170mm
タイヤ 前輪:215/65R16
後輪:215/65R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1980kg
エンジン諸元
原動機型式 2AR-FE
気筒配列 直列4気筒
排気量2493cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 182PS[134kW]/6000rpm
最大トルク 24.0kgm[235Nm]/4100rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 11.0km/L(25.9mpg)
100km燃費 9.1L/100km
2AR-FE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(43500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、アルファードの新車を434万円(諸費用として56.6万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 43500円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.0km/L×24円/L 21820円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本12000円×4本÷4年 12000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 188640円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額72340円×12ヶ月 868080円
ローン返済中の年間維持費 1056720円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 61640円
名目 金額
自動車税(1年分) 43500円円
自動車重量税(1年分) 16400円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 21820円
オイル交換(5000km毎) 10000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 188640円
名目 金額
車のローン額(1年分) 868080円
ローン返済中の年間維持費 1056720円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
61640円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「2500cc以下の13年未満」で税額は43500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額61,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して15,720円(完済前は88,060円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。


●アルファードの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、アルファードの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 26090円
ガソリン税(暫定) 22820円
石油税 2550円
消費税(10%) 1980円
合計納税額 53440円

例として年間走行距離を10000km、燃費を11.0km/L、ガソリンを1リットルあたり24円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は909.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計26090円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで22820円、石油税が2.8円/Lで2550円になります。

ガソリン車の場合は本体価格-34.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては1980円となり、これらを合計した税額は53440円、1年間に燃料代として支払う21820円のうち244.9%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で43500円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計113340円がアルファードに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 29%
自動車重量税 1年分 16400円 11%
自賠責保険料 1年分 12920円 9%
燃料代 3000km分 6550円 4%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 80% 57600円 39%
合計
[1万kmとの差額]
149970円
-38670円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 28%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 12920円 8%
燃料代 5000km分 10910円 7%
オイル交換 年1回 5000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 85% 61200円 39%
合計
[1万kmとの差額]
157930円
-30710円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 26%
自動車重量税 1年分 16400円 10%
自賠責保険料 1年分 12920円 8%
燃料代 7000km分 15270円 9%
オイル交換 年1回 7000円 4%
タイヤ交換 6年毎 8000円 5%
任意保険料 90% 64800円 38%
合計
[1万kmとの差額]
167890円
-20750円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて38670円安い149970円に、5000km走行では30710円安い157930円に、7000km走行では20750円安い167890円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 19%
自動車重量税 1年分 16400円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 15000km分 32730円 15%
オイル交換 年3回 30000円 13%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 8%
任意保険料 100% 72000円 32%
合計
[1万kmとの差額]
225550円
+36910円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 43500円 17%
自動車重量税 1年分 16400円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 5%
燃料代 20000km分 43640円 17%
オイル交換 年4回 40000円 16%
タイヤ交換 2年毎 24000円 10%
任意保険料 100% 72000円 29%
合計
[1万kmとの差額]
252460円
+63820円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(7.9km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(11.7km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(12.6km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(11.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代21820円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル24円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地7.9km/L → 8.1km/L
郊外11.7km/L → 12.1km/L
高速道路12.6km/L → 13.0km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km27340円
[26670円]
郊外500km1020円
[990円]
高速道路500km950円
[920円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
29310円
+7490円
8.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
28580円
-730円
8.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が7.9km/Lでは1139.2Lを消費して、燃料代は27340円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは42.7Lを消費して、燃料代は1020円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.6km/Lでは39.7Lを消費して、燃料代は950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1221.6L、かかった燃料代が29310円となり、平均燃費は8.2km/L(-2.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+7490円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は28580円となり、730円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で2920円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km15190円
[14820円]
郊外5000km10260円
[9920円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
25450円
+3630円
9.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
24740円
-710円
9.7km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が7.9km/Lでは632.9Lを消費して、燃料代は15190円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは427.4Lを消費して、燃料代は10260円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1060.3L、かかった燃料代が25450円となり、平均燃費は9.4km/L(-1.6km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+3630円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が24740円となり、1年間で710円、4年間で2840円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km10120円
[9870円]
郊外3340km6850円
[6620円]
高速道路3330km6340円
[6150円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
23310円
+1490円
10.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
22640円
-670円
10.6km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が7.9km/Lでは421.5Lを消費して、燃料代は10120円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは285.5Lを消費して、燃料代は6850円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が12.6km/Lでは264.3Lを消費して、燃料代は6340円になります。

このパターンでは使用した燃料量が971.3L、かかった燃料代が23310円となり、平均燃費は10.3km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+1490円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が22640円となり、1年間で670円、4年間で2680円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km1520円
[1480円]
郊外9000km18460円
[17850円]
高速道路500km950円
[920円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
20930円
-890円
11.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
20250円
-680円
11.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が7.9km/Lでは63.3Lを消費して、燃料代は1520円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が11.7km/Lでは769.2Lを消費して、燃料代は18460円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が12.6km/Lでは39.7Lを消費して、燃料代は950円になります。

このパターンでは使用した燃料量が872.2L、かかった燃料代が20930円となり、平均燃費は11.5km/L(+0.5km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-890円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が20250円となり、1年間で680円、4年間で2720円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(8.2km/L・9.4km/L・10.3km/L・11.5km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(29310円・25450円・23310円・20930円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km20円400円0.5万円
20km40円900円1.0万円
30km70円1500円1.8万円
50km110円2400円2.9万円
100km220円4800円5.7万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を24円、燃費を11.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは2.18円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は20円/日となり、20km走行なら40円/日、30km走行なら70円/日、50km走行なら110円/日、100km走行なら220円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は1500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は1.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

2AR-FE型エンジン簡易性能曲線図
2AR-FE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 137PS
6000回転時の馬力 182PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 24.0kgm
6000回転時のトルク 21.7kgm
2AR-FE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している2AR型2493cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力182馬力を、4100回転時に最大トルク24.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1900rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
トヨタの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.879kg/PS(1980kg/182PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.879kg/PS
車体+1人11.181kg/PS
車体+8人13.297kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.209kg/PS
車体+70kg11.264kg/PS
車体+80kg11.319kg/PS
車体+90kg11.374kg/PS
車体+100kg11.429kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.181kg/PS(2035kg/182PS)となり、数値としては0.302kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.297kg/PS(2420kg/182PS)となり、2.418kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

アルファードのライバル候補車たち

2020/01

-
アルファード
11.181kg/PS
2035kg/182PS|2.5L-NA
[車体のみPWR:10.879]
2012/11

車種詳細
スイフト
11.264kg/PS
1025kg/91PS|1.3L-NA
[車体のみPWR:10.659]
2014/12

車種詳細
グレイス
11.136kg/PS
1225kg/110PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:10.636]
2014/09

車種詳細
デミオ
11.286kg/PS
1185kg/105PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.762]
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.233kg/PS
1685kg/150PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.867]
2011/08

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.167kg/PS
1675kg/150PS|2.0L-NA
[車体のみPWR:10.800]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.181kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.069kg/PSから11.293kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、スズキの5人乗りハッチバック「ZC72S型 スイフト」、ホンダの5人乗りセダン「GM4型 グレイス」、マツダの5人乗りハッチバック「DJ5FS型 デミオ」、ホンダの7人乗りミニバン「RP1型 ステップワゴン」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AGH35W型 アルファード [2.5X 8人乗り WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.181kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は91.9PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.877
平均ピストンスピード 19.60m/s
トルクウェイトレシオ 82.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20736円
排気量1Lあたり馬力 73.00PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.63kgm/L
1気筒あたりの馬力 45.5PS
1気筒あたりのトルク 6.0kgm
パワーバンド比率 31.7%
燃費×馬力 2002.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは82.5kg/kgm(1980kg/24.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3774000円、最高出力が182馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20736円、逆に1万円あたりでは0.48馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は157250円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
トヨタ編
2500cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.00PS/L、トルクは9.63kgm/L、1気筒あたりの馬力は45.5馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが182馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.60m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が98.0mmである2AR型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6120回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.877になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が11.0km/L、最高出力が182PSであるこの車の獲得ポイントは2002.0ptになります。
戯れに車両重量1980kgを100kg単位にした19.8で割ってみたところ、その数値は101.11ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 7.15m³
1人あたりのスペース 約0.89m³
室内長/全長 64.9%
室内幅/全幅 85.9%
室内高/全高 71.8%
室内容積/車両体積 40.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は7.15m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.89m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は64.9%、同じく室内幅と全幅の比率は85.9%、同じく室内高と全高の比率は71.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は40.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.73m
期待される荷室の幅 1.49m
対角線の長さ 2.28m
期待される荷室の面積 2.58m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.73m(対角線では2.28m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 11.0km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 715.0km
航続距離(80%燃費) 572.0km
満タンプライス 1560円
1万円でどこまで行ける? 4583.3km
車両価格/航続距離 5278円/km

WLTCモード燃費が11.0km/Lですので、燃料タンクの容量が65リットルですと航続可能距離は715.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.9km/L)とすると643.5km、80%(8.8km/L)だと572.0km、70%(7.7km/L)では500.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン65リットルの給油で1560円、上で計算した航続距離を踏まえると715.0km(80%燃費時572.0km)を走行するのに1560円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば4583.3km(往復なら片道2291.7km)、カタログ値の80%なら3666.7km(片道1833.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で715.0kmの距離を移動できるAGH35W型 アルファード [2.5X 8人乗り WLTC]という乗り物を、377.4万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5278円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
11.0km/L
715.0km
市街地燃費
7.9km/L
513.5km
[-201.5km]
郊外燃費
11.7km/L
760.5km
[+45.5km]
高速道路燃費
12.6km/L
819.0km
[+104.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を65Lとしたとき、市街地モード燃費7.9km/Lでの航続距離は513.5km(-201.5km)、郊外モード燃費11.7km/Lでの航続距離は760.5km(+45.5km)、高速道路モード燃費12.6km/Lでの航続距離は819.0km(+104.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 215/65R16|タイヤ直径 68.6cm|円周長 215.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.517 14.58 -
-
58km/h 11270rpm 1019.9kgm
2速 0.390 2.26 0.155 1-2/
1010rpm
372km/h 1750rpm 158.0kgm
Final 5.791 レシオカバレッジ(変速比幅)6.454

ギヤの繋がりイメージ
AGH35W型アルファードCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.791)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(24.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.791)÷タイヤの有効半径(0.343m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの372km(6000rpmでは343.5km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.517から高速側の0.390の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク24.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば82.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.879kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1019.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1980kg)を1速ギヤの最大駆動力(1019.9kgm)で割ってみると1.941kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(21.7kgm)からTWRを算出すると2.15kg/kgmとなり、4100-6000回転の回転域では1.941-2.15kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4510 6760 9020 11270 13530 15780 20290
2速 700 1050 1400 1750 2100 2450 3140
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.390)を選択して時速100kmにて走行すると1750回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1050回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1220回転、一般的な高速道路の80km/hでは1400回転、100km/hでは1750回転、制限速度が120km/hになると2100回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3140回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 27 35 44 53 62 71
2速 57 115 172 229 286 344 401 458

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/65R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/65R16 | 直径 686mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
60
扁平
195/60R16
37.3km/h
直径640mm
径差-46mm
205/60R16
38.0km/h
直径652mm
径差-34mm
215/60R16
38.7km/h
直径664mm
径差-22mm
225/60R16
39.4km/h
直径676mm
径差-10mm
235/60R16
40.1km/h
直径688mm
径差+2mm
0%
65
扁平
195/65R16
38.5km/h
直径660mm
径差-26mm
205/65R16
39.2km/h
直径673mm
径差-13mm
215/65R16
40.0km/h
686mm
0mm
225/65R16
40.8km/h
直径699mm
径差+13mm
235/65R16
41.5km/h
直径712mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
195/70R16
39.6km/h
直径679mm
径差-7mm
205/70R16
40.4km/h
直径693mm
径差+7mm
215/70R16
41.2km/h
直径707mm
径差+21mm
225/70R16
42.0km/h
直径721mm
径差+35mm
235/70R16
42.9km/h
直径735mm
径差+49mm
+10%
75
扁平
195/75R16
40.8km/h
直径699mm
径差+13mm
205/75R16
41.6km/h
直径714mm
径差+28mm
215/75R16
42.5km/h
直径729mm
径差+43mm
225/75R16
43.4km/h
直径744mm
径差+58mm
235/75R16
44.3km/h
直径759mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/65R16、195/70R16 、205/60R16、205/65R16 、215/60R16 、225/60R16 あたりのタイヤがおすすめです。

215/65R16のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/65R16の適応サイズと性能の変化 [AGH35W型アルファード編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


AGH35W型アルファード[2.5L-NA 4WD/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.879kg/ps46.14
1速ギヤ加速性能1.941kg/kgm41.94
1L換算馬力73.00ps/L49.63
1L換算トルク9.63kgm/L51.38
WB/TR比1.87738.84
ワイド&ロー指数1.05437.52
前面の面積3.607m²22.52
最低地上高170mm42.92
スポーツ性能部門の得点330.89

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費11.0km/L38.52
年間維持費188640円51.54
100kmh回転数1750rpm60.49
航続距離715.0km50.22
車の大きさ17.839m³77.17
室内の広さ7.146m³89.89
最小回転半径5.6m41.06
馬力単価20736円50.34
ユーティリティ部門の得点459.23

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AGH35W型アルファード[2.5L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 790.12 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAGH35W型アルファード(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2500ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

11.0

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