ここでは、195/55R13タイヤのホイールサイズはそのままに、タイヤ幅を-20mmから+30mm(175mm-225mm)まで、扁平率を-15%から+15%(40%-70%)までの間で変化させ、タイヤ直径(外径)の変化量と時速40km時のスピードメーター誤差、最低地上高(車高)への影響を調べています。
純正タイヤ 195/55R13 | 径 545mm | ホイールサイズ変更なし | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
-20mm 幅175mm | -10mm 幅185mm | 変更なし 幅195mm | +10mm 幅205mm | +20mm 幅215mm | +30mm 幅225mm | |
-15% 40 扁平 | 175/40R13 34.5km/h 外径 470mm 径差 -75mm 車高 -38mm | 185/40R13 35.1km/h 外径 478mm 径差 -67mm 車高 -34mm | 195/40R13 35.7km/h 外径 486mm 径差 -59mm 車高 -30mm | 205/40R13 36.3km/h 外径 494mm 径差 -51mm 車高 -26mm | 215/40R13 36.8km/h 外径 502mm 径差 -43mm 車高 -22mm | 225/40R13 37.4km/h 外径 510mm 径差 -35mm 車高 -18mm |
-10% 45 扁平 | 175/45R13 35.8km/h 外径 488mm 径差 -57mm 車高 -29mm | 185/45R13 36.5km/h 外径 497mm 径差 -48mm 車高 -24mm | 195/45R13 37.1km/h 外径 506mm 径差 -39mm 車高 -20mm | 205/45R13 37.8km/h 外径 515mm 径差 -30mm 車高 -15mm | 215/45R13 38.5km/h 外径 524mm 径差 -21mm 車高 -11mm | 225/45R13 39.1km/h 外径 533mm 径差 -12mm 車高 -6mm |
-5% 50 扁平 | 175/50R13 37.1km/h 外径 505mm 径差 -40mm 車高 -20mm | 185/50R13 37.8km/h 外径 515mm 径差 -30mm 車高 -15mm | 195/50R13 38.5km/h 外径 525mm 径差 -20mm 車高 -10mm | 205/50R13 39.3km/h 外径 535mm 径差 -10mm 車高 -5mm | 215/50R13 40.0km/h 外径 545mm 径差 0mm 車高 0mm | 225/50R13 40.7km/h 外径 555mm 径差 +10mm 車高 +5mm |
変更 なし 55 扁平 | 175/55R13 38.4km/h 外径 523mm 径差 -22mm 車高 -11mm | 185/55R13 39.2km/h 外径 534mm 径差 -11mm 車高 -6mm | 195/55R13 40.0km/h 外径 545mm 径差 0mm 車高 0mm | 205/55R13 40.8km/h 外径 556mm 径差 +11mm 車高 +6mm | 215/55R13 41.6km/h 外径 567mm 径差 +22mm 車高 +11mm | 225/55R13 42.4km/h 外径 578mm 径差 +33mm 車高 +17mm |
+5% 60 扁平 | 175/60R13 39.6km/h 外径 540mm 径差 -5mm 車高 -3mm | 185/60R13 40.5km/h 外径 552mm 径差 +7mm 車高 +4mm | 195/60R13 41.4km/h 外径 564mm 径差 +19mm 車高 +10mm | 205/60R13 42.3km/h 外径 576mm 径差 +31mm 車高 +16mm | 215/60R13 43.2km/h 外径 588mm 径差 +43mm 車高 +22mm | 225/60R13 44.0km/h 外径 600mm 径差 +55mm 車高 +28mm |
+10% 65 扁平 | 175/65R13 41.0km/h 外径 558mm 径差 +13mm 車高 +7mm | 185/65R13 41.9km/h 外径 571mm 径差 +26mm 車高 +13mm | 195/65R13 42.9km/h 外径 584mm 径差 +39mm 車高 +20mm | 205/65R13 43.8km/h 外径 597mm 径差 +52mm 車高 +26mm | 215/65R13 44.8km/h 外径 610mm 径差 +65mm 車高 +33mm | 225/65R13 45.7km/h 外径 623mm 径差 +78mm 車高 +39mm |
+15% 70 扁平 | 175/70R13 42.2km/h 外径 575mm 径差 +30mm 車高 +15mm | 185/70R13 43.2km/h 外径 589mm 径差 +44mm 車高 +22mm | 195/70R13 44.3km/h 外径 603mm 径差 +58mm 車高 +29mm | 205/70R13 45.3km/h 外径 617mm 径差 +72mm 車高 +36mm | 215/70R13 46.3km/h 外径 631mm 径差 +86mm 車高 +43mm | 225/70R13 47.3km/h 外径 645mm 径差 +100mm 車高 +50mm |
11インチ なし | 12インチに サイズダウン | 14インチに サイズアップ | 15インチに サイズアップ | 16インチに サイズアップ |
※H19年1月1日以降に製造された車両の基準ではスピードメーターが時速40kmを示すとき、実際の速度が30.9km/hから42.5km/h(-22%から+6%くらい)の範囲になければ車検に合格することができません。(H18年12月31日までの車両は30.9km/hから44.4km/h)
※マイナス方向は大きな誤差でも許されるので原則として水色、38.0km/hから40.8km/h(-5.0%から+2.0%)の範囲にある現実的な互換タイヤは緑色、42.5km/h(+6.0%)までにある少し危うい雰囲気の漂うタイヤは橙色に着色しています。(同サイズでも直径に多少の差異があるため非推奨)
※各欄の一番下にある「車高 ○○mm」は、タイヤを変更したことで上下する全高および最低地上高の量を表示しています。車高を下げたいからとタイヤを小さくすると、確かに車高は下がりますがホイールアーチとの隙間も大きくなりますので、見かたによっては格好が悪くなります。逆にタイヤを大きくすると車高を上げることはできますが、ホイールアーチと干渉するなど物理的に入らない場合があります。
もし195/55R13からサイズ変更するのであれば、誤差が小さく車検も安心な-5.0%から0%までの範囲にある、175/55R13、175/60R13、185/55R13、195/50R13、205/50R13、215/45R13、215/50R13、225/45R13あたりがおすすめです。
エンジン回転数から考えるスピードメーター誤差
画像はルノーより引用![]() 5,サンク FF/5MT | ||
純正サイズ|195/55R13 | ||
---|---|---|
直径 | 545mm | |
円周長 | 1.712m | |
時速 | 101.7km/h | |
小さいサイズ|175/40R13 | ||
直径 | 470mm | -75mm |
円周長 | 1.477m | -0.235m |
時速 | 87.7km/h | -14.0km/h |
大きいサイズ|225/70R13 | ||
直径 | 645mm | +100mm |
円周長 | 2.026m | +0.314m |
時速 | 120.3km/h | +18.6km/h |
ここでは195/55R13を装着した代表的な車種であるC405型5,サンク(GT-Turbo)の諸元を参考に、タイヤ径の変化がスピードメーターと実際の速度にどのような影響を及ぼすかを見てみます。
たとえばエンジンが2800rpmで回っているとき、最も高い減速比(変速比)が0.757とすると、ここでまずトルクが0.757倍になる代わりに回転数が3700rpmまで上がります。その先にあるファイナルギヤの減速比(終減速比)が3.733とすると、さらにトルクが3.733倍になる代わりに回転数が990rpmまで下がります。
この990rpmがタイヤの回転数となるわけですが、標準サイズの195/55R13の直径は545mmですから、タイヤ1回転あたりの円周長は1.712m、これが1分間に990回転しますと1694.9mの距離を進むことになります。これを時速換算すると101.7km/hで、ここからはこの時速を基準に進めていきます。
純正タイヤ装着時のメーター誤差がゼロとして、もしタイヤ幅-20mm、扁平率-15%の175/40R13(直径470mm/純正タイヤとの差-75mm)の小さなタイヤに変更しますと円周長は1.477mとなり、同じ990回転でも進む距離は1462.2m(-232.7m)まで減少します。メーター読みの時速では同じ101.7km/hでも、実際の速度は-14.0km/hの87.7km/hまで低下します。
逆にタイヤ幅+30mm、扁平率+15%の225/70R13(直径645mm/純正タイヤとの差+100mm)の大きなタイヤに変更しますと円周長は2.026mとなり、同じ990回転でも進む距離は2005.7m(+310.8m)まで伸びます。メーター読みは101.7km/hでも実際の速度は+18.6km/hの120.3km/hとなりますので、その気もないのに速度違反キップを授与されかねません。
実走行距離とオドメーターでの走行距離の乖離
純正サイズ|195/55R13 | ||
---|---|---|
走行距離 | 500km | |
燃費 | 20km/L | |
小さいサイズ|175/40R13 | ||
走行距離 | 579.6km | +79.6km |
燃費 | 23.2km/L | +3.2km/L |
大きいサイズ|225/70R13 | ||
走行距離 | 422.5km | -77.5km |
燃費 | 16.9km/L | -3.1km/L |
たとえば純正タイヤで500kmの長距離ドライブをしたとき、給油量が25L、満タン法での燃費が20km/Lだったとします。
小さな175/40R13のタイヤでは実際の距離を500km走行するために必要なタイヤの回転数が増えますので、オドメーター(走行距離計)の走行距離も伸びて579.6kmを示します。この距離をもとに25Lの給油をすると燃費は23.2km/Lで本来よりも良好に出て、カタログ燃費を超えた!と糠喜びをすることになります。
大きな225/70R13ではタイヤの必要回転数が減りますので、見かけ上の走行距離も減って422.5kmを示し、燃費は16.9km/Lと短く出てきて必要以上にガッカリしてしまいます。
タイヤサイズの変更は乗り心地や操縦安定性および走行安定性の変化だけでなく、お財布にダイレクトな不都合(特に純正比で大きくなる方向のタイヤ)もいろいろとありますので、くれぐれも保安基準から逸脱しないよう用法用量を守って正しくご変更ください。