スズキ ツインの性能まとめ [EC22S型|0.66L/44PS|FF/5MT|2005年] Gasoline-A


画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:2011/08/29|更新:2019/09/26

スズキ株式会社の2ドア・2人乗り軽ハッチバック、EC22S型の初代ツインは2003/01から生産が開始され、2005/08に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量658cc(44PS/5.8kgm)のK6A型エンジンを搭載する[Gasoline-A|2005/02モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長2735mm×全幅1475mm×全高1450mm、排気量は658ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許しません。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が2735mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下|Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

EC22S型 ツイン [658cc/44PS FF/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代ツインの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
0.66L-NA
FF/3AT
88.2万円
EC22S型
[Gasoline-B]
(2005/02)
44PS
5.8kgm
22.0km/L
0.66L-NA
FF/4AT
145.9万円
EC22S型
[Hybrid-B]
(2005/02)
37PS
5.6kgm
32.0km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーSUZUKI
車名&
グレード
ツイン
Gasoline-A
その他ガソリンA エアコン/パワステなし(570kg, 26.0km/L)
お値段724500円
車両型式CBA-EC22S
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長2735×幅1475×高1450mm
室内寸法長905×幅1245×高1190mm
軸距&
輪距
1800mm
前1310mm/後1290mm
最小半径3.6m
タイヤ前輪:135/80R12
後輪:135/80R12
ブレーキ前:ディスク
後:ドラム
車両重量590kg
エンジン諸元
原動機型式K6A
気筒配列直列3気筒
排気量658cc
圧縮比10.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力44PS[32kW]/5500rpm
最大トルク5.8kgm[57Nm]/3500rpm
使用燃料レギュラーガソリン
10・15燃費25.0km/L(58.8mpg)
100km燃費4.0L/100km
K6A型NAエンジン諸元と性能
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税(12900円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(4100円/年)と自賠責保険料(13185円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/02モデルのツインを14年落ちの中古で7.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ツインの2005/02モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である7.2万円に諸経費として0.7万円を足した7.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2005年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)軽自動車13年経過で増税12900円
自動車重量税(1年分)軽自動車13年-17年経過で増税4100円
自賠責保険料(1年分)軽自動車13185円
燃料代(年間1万km)10000km÷21.2km/L×150円/L70750円
オイル交換(5000km毎)1回3000円×2回6000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本4000円×4本÷3年5330円
任意保険料(月額4000円)月額4000円×12ヶ月48000円
ローン完済後の年間維持費160265円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額6600円×12ヶ月79200円
ローン返済中の年間維持費239465円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度37570円
名目金額
自動車税(1年分)12900円
自動車重量税(1年分)4100円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(年間1万km)70750円
オイル交換(5000km毎)6000円
タイヤ交換(3年3万km毎)5330円
任意保険料(月額4000円)48000円
ローン完済後の年間維持費160265円
名目金額
車のローン額(1年分)79200円
ローン返済中の年間維持費239465円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
37570円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「軽自動車の13年経過で増税」で税額は12900円、重量税の区分は「軽自動車の13年-17年経過で増税」で税額は4100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本4000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額37,570円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して13,355円(完済前は19,955円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●ツインの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ツインの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)13540円
ガソリン税(暫定)11840円
石油税1320円
消費税(10%)6430円
合計納税額33130円

例として年間走行距離を10000km、燃費を21.2km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は471.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計13540円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで11840円、石油税が2.8円/Lで1320円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては6430円となり、これらを合計した税額は33130円、1年間に燃料代として支払う70750円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で12900円、自動車重量税が年換算で4100円ですから、合計50130円がツインに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)12900円
自動車重量税(1年分)4100円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(3000km分)21230円
オイル交換(年1回)3000円
タイヤ交換(3万km/6年)1600円
任意保険料(月額3200円)38400円
合計
[差額]
94415円
[-65850円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)12900円
自動車重量税(1年分)4100円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(5000km分)35380円
オイル交換(年1回)3000円
タイヤ交換(3万km/6年)2670円
任意保険料(月額3400円)40800円
合計
[差額]
112035円
[-48230円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)12900円
自動車重量税(1年分)4100円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(7000km分)49530円
オイル交換(年1回)4200円
タイヤ交換(3万km/4.3年)3730円
任意保険料(月額3600円)43200円
合計
[差額]
130845円
[-29420円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて65850円安い94415円に、5000km走行では48230円安い112035円に、7000km走行では29420円安い130845円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km300円6600円7.8万円
100km600円13200円15.6万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を25.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは6.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら300円/日、100km走行なら600円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は4.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

K6A型エンジン簡易性能曲線図
K6A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力28PS
5500回転時の馬力44PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク5.8kgm
5500回転時のトルク5.7kgm
K6A型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK6A型658cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは5500回転時に最高出力44馬力を、3500回転時に最大トルク5.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
スズキの軽自動車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.41kg/PS(590kg/44PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.41kg/PS
車体+1人14.66kg/PS
車体+2人15.91kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.77kg/PS
車体+70kg15.00kg/PS
車体+80kg15.23kg/PS
車体+90kg15.45kg/PS
車体+100kg15.68kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.66kg/PS(645kg/44PS)となり、数値としては1.25kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.91kg/PS(700kg/44PS)となり、2.50kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ツインのライバル候補車たち

14.54kg/PS
カローラ ツーリング
1.8L/98PS|FF/CVT
14.77kg/PS
スペーシア ギア
0.7L/64PS|FF/CVT
14.54kg/PS
カローラ スポーツ
1.8L/98PS|FF/CVT
14.80kg/PS
プレオ プラス
0.7L/49PS|FF/CVT
14.80kg/PS
ミラ イース
0.7L/49PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.66kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.51kg/PSから14.81kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りワゴン「ZWE211W型 カローラ ツーリング」、スズキの4人乗り軽SUV「MK53S型 スペーシア ギア」、トヨタの5人乗りハッチバック「ZWE211H型 カローラ スポーツ」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「LA350S型 ミラ イース」、トヨタの4人乗り軽ハッチバック「LA350A型 ピクシス エポック」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

EC22S型 ツイン [Gasoline-A]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.66kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.38
平均ピストンスピード11.1m/s
トルクウェイトレシオ101.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段16466円
排気量1Lあたり馬力66.9PS/L
排気量1Lあたりトルク8.81kgm/L
1気筒あたりの馬力14.7PS
1気筒あたりのトルク1.9kgm
パワーバンド比率36.4%
各種ランキング
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは101.7kg/kgm(590kg/5.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が724500円、最高出力が44馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16466円、逆に1万円あたりでは0.61馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は124914円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は66.9PS/L、トルクは8.81kgm/L、1気筒あたりの馬力は14.7馬力、トルクは1.9kgmとなり、このエンジンが44馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が60.4mmであるK6A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は9930回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.38になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高1.3m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長33.1%
室内幅/全幅84.4%
室内高/全高82.1%
室内容積/車両体積22.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.3m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は33.1%、同じく室内幅と全幅の比率は84.4%、同じく室内高と全高の比率は82.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は22.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費25.0km/L
燃料タンク容量21L
航続距離(カタログ燃費)525.0km
航続距離(80%燃費)420.0km
満タンプライス3150円
1万円でどこまで行ける?1666.7km
車両価格/航続距離1380円/km

10・15モード燃費が25.0km/Lですので、燃料タンクの容量が21リットルですと航続可能距離は525.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(22.5km/L)とすると472.5km、80%(20.0km/L)だと420.0km、70%(17.5km/L)では367.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン21リットルの給油で3150円、上で計算した航続距離を踏まえると525.0km(80%燃費時420.0km)を走行するのに3150円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1666.7km(往復なら片道833.3km)、カタログ値の80%なら1333.3km(片道666.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で525.0kmの距離を移動できるEC22S型 ツイン [Gasoline-A]という乗り物を、72.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1380円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 135/80R12|タイヤ直径 52.1cm|円周長 163.7cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.38416.2136km/h16500rpm360.8kgm
2速2.0559.8410.6071-2/3640rpm60km/h10020rpm219.1kgm
3速1.2806.1300.6232-3/3740rpm96km/h6240rpm136.5kgm
4速0.8924.2720.6973-4/4180rpm138km/h4350rpm95.1kgm
5速0.7183.4390.8054-5/4830rpm171km/h3500rpm76.6kgm
Final4.789レシオカバレッジ(変速比幅)4.713

ギヤの繋がりイメージ
EC22S型ツイン5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.789)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(5.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.789)÷タイヤの有効半径(0.2605m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの171km(5500rpmでは157.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ33km/h
2速ギヤ55km/h3340rpm
3速ギヤ88km/h3430rpm
4速ギヤ126km/h3830rpm
5速ギヤ157km/h4430rpm

EC22S型ツインに搭載されたK6A型658ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると33km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3340rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は55km/h(+22km/h)になります。

3速ギヤでは3430rpmまで落ちて5500rpmで88km/h(+33km/h)に、4速ギヤでは3830rpmまで落ちて5500rpmで126km/h(+38km/h)に、5速ギヤでは4430rpmまで落ちて5500rpmで157km/h(+31km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク5.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば101.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.41kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと360.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(590kg)を1速ギヤの最大駆動力(360.8kgm)で割ってみると1.64kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(5.7kgm)からTWRを算出すると1.66kg/kgmとなり、3500-5500回転の回転域では1.64-1.66kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速660099001320016500198002310029700
2速40106010802010020120201403018040
3速25003740499062407490874011230
4速1740261034804350522060907830
5速1400210028003500420049006300
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.718)を選択して時速100kmにて走行すると3500回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2100回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2450回転、一般的な高速道路の80km/hでは2800回転、100km/hでは3500回転、制限速度が120km/hになると4200回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは4900回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると6300回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速612182430364248
2速1020304050607080
3速163248648096112128
4速23466992115138161184
5速295786114143171200229

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの135/80R12と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 135/80R12 | 直径 521mm

-20mm
幅115mm
-10mm
幅125mm
変更なし
幅135mm
+10mm
幅145mm
+20mm
幅155mm
-5%
75
扁平
115/75R12
36.7km/h
直径478mm
径差-43mm
125/75R12
37.9km/h
直径493mm
径差-28mm
135/75R12
39.0km/h
直径508mm
径差-13mm
145/75R12
40.2km/h
直径523mm
径差+2mm
155/75R12
41.3km/h
直径538mm
径差+17mm
0%
80
扁平
115/80R12
37.5km/h
直径489mm
径差-32mm
125/80R12
38.8km/h
直径505mm
径差-16mm
135/80R12
40.0km/h
521mm
0mm
145/80R12
41.2km/h
直径537mm
径差+16mm
155/80R12
42.5km/h
直径553mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
115/85R12
38.5km/h
直径501mm
径差-20mm
125/85R12
39.8km/h
直径518mm
径差-3mm
135/85R12
41.1km/h
直径535mm
径差+14mm
145/85R12
42.4km/h
直径552mm
径差+31mm
155/85R12
43.7km/h
直径569mm
径差+48mm
+10%
90
扁平
115/90R12
39.3km/h
直径512mm
径差-9mm
125/90R12
40.7km/h
直径530mm
径差+9mm
135/90R12
42.1km/h
直径548mm
径差+27mm
145/90R12
43.5km/h
直径566mm
径差+45mm
155/90R12
44.8km/h
直径584mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、115/85R12 、125/80R12、125/85R12 、135/75R12 あたりのタイヤがおすすめです。

135/80R12のタイヤ幅を115mmから165mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、135/80R12の適応サイズと性能の変化 [EC22S型ツイン編]のページをご覧ください。

135/80R12のタイヤ銘柄と通販価格


EC22S型ツイン[0.66L-NA FF/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.41kg/ps38.91
1速ギヤ加速性能1.64kg/kgm48.74
1L換算馬力66.9ps/L44.78
1L換算トルク8.81kgm/L41.14
WB/TR比1.3890.83
ワイド&ロー指数0.98342.68
前面の面積2.139m²61.77
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点412.23

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費25.0km/L76.35
年間維持費160265円65.51
100kmh回転数3500rpm36.11
航続距離525.0km38.69
車の大きさ5.849m³27.00
室内の広さ1.341m³28.70
最小回転半径3.6m83.40
馬力単価16466円55.84
ユーティリティ部門の得点411.60

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した EC22S型ツイン[0.66L-NA FF/5MT] の総合得点は 823.83 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したEC22S型ツイン(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「軽自動車のハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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