スズキ スイフトの性能まとめ [ZD53S型|1.3L/91PS|4WD/CVT|2020年] Hybrid-RS WLTC


画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:2021/05/08|更新:2021/07/01

スズキ株式会社の5ドア・5人乗りハッチバック、5AA-ZD53S型の4代目スイフトは2017/01から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1242cc(91PS/12.0kgm)のK12C型エンジンを搭載する[Hybrid-RS WLTC|2020/05モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3855mm×全幅1695mm×全高1525mm、排気量は1242ccであることから、大雑把に分類すると1.3リットルクラス(1300cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3855mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

ZD53S型 スイフト [1242cc/91PS 4WD/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

4代目スイフトの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.4L-TB
FF/6MT
183.6万円
ZC33S型
[BaseGrade]
2017/09モデル
140PS
23.5kgm
16.4km/L
1.2L-NA
FF/5MT
159.4万円
ZC83S型
[RS]
2017/01モデル
91PS
12.0kgm
22.6km/L
1.4L-TB
FF/6AT
190.6万円
ZC33S型
[BaseGrade]
2017/09モデル
140PS
23.5kgm
16.2km/L
1.0L-TB
FF/6AT
170.4万円
ZC13S型
[RSt]
2017/01モデル
102PS
15.3kgm
20.0km/L
1.2L-NA
FF/5MT
134.4万円
ZC83S型
[XG]
2017/01モデル
91PS
12.0kgm
23.4km/L
4代目スイフトの車両型式・グレード一覧【全20車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUZUKI
車名&
グレード
スイフト
Hybrid-RS WLTC
その他 VBRP-2 | モータ型式:WA05A型(2.3kW/50Nm) | Hybrid-XG | WLTCモード燃費対応
お値段 2037200円
車両型式 5AA-ZD53S
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア/定員 5ドア/5人
車体寸法 長3855×幅1695×高1525mm
室内寸法 長1910×幅1425×高1225mm
軸距&
輪距
2450mm
前1475mm/後1485mm
最小半径 4.8m
最低高 145mm
タイヤ 前輪:185/55R16
後輪:185/55R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 970kg
エンジン諸元
原動機型式 K12C
気筒配列 直列4気筒+モーター
排気量1242cc
圧縮比12.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 91PS[67kW]/6000rpm
最大トルク 12.0kgm[118Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 19.6km/L(46.1mpg)
JC08燃費 23.8km/L(56.0mpg)
100km燃費 5.1L/100km
K12C型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(30500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(8200円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、スイフトの新車を234.3万円(諸費用として30.6万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 30500円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 13年未満 8200円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷19.6km/L×24円/L 12240円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本12000円×4本÷4年 12000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 143860円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額48800円×12ヶ月 585600円
ローン返済中の年間維持費 729460円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 45240円
名目 金額
自動車税(1年分) 30500円円
自動車重量税(1年分) 8200円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 12240円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 12000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 143860円
名目 金額
車のローン額(1年分) 585600円
ローン返済中の年間維持費 729460円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
45240円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は30500円、重量税の区分は「1.0トン以下の13年未満」で税額は8200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額45,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して11,988円(完済前は60,788円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。


●スイフトの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、スイフトの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 14640円
ガソリン税(暫定) 12810円
石油税 1430円
消費税(10%) 1110円
合計納税額 29990円

例として年間走行距離を10000km、燃費を19.6km/L、ガソリンを1リットルあたり24円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は510.2Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計14640円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで12810円、石油税が2.8円/Lで1430円になります。

ガソリン車の場合は本体価格-34.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては1110円となり、これらを合計した税額は29990円、1年間に燃料代として支払う12240円のうち245.0%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で30500円、自動車重量税が年換算で8200円ですから、合計68690円がスイフトに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 26%
自動車重量税 1年分 8200円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 11%
燃料代 3000km分 3670円 3%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 7%
任意保険料 80% 48000円 43%
合計
[1万kmとの差額]
115290円
-28570円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 25%
自動車重量税 1年分 8200円 7%
自賠責保険料 1年分 12920円 11%
燃料代 5000km分 6120円 5%
オイル交換 年1回 4000円 3%
タイヤ交換 6年毎 8000円 7%
任意保険料 85% 51000円 42%
合計
[1万kmとの差額]
120740円
-23120円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 24%
自動車重量税 1年分 8200円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 10%
燃料代 7000km分 8570円 7%
オイル交換 年1回 5600円 4%
タイヤ交換 6年毎 8000円 6%
任意保険料 90% 54000円 43%
合計
[1万kmとの差額]
127790円
-16070円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて28570円安い115290円に、5000km走行では23120円安い120740円に、7000km走行では16070円安い127790円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 18%
自動車重量税 1年分 8200円 5%
自賠責保険料 1年分 12920円 8%
燃料代 15000km分 18360円 11%
オイル交換 年3回 24000円 14%
タイヤ交換 2.7年毎 18000円 10%
任意保険料 100% 60000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
171980円
+28120円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 30500円 16%
自動車重量税 1年分 8200円 4%
自賠責保険料 1年分 12920円 7%
燃料代 20000km分 24480円 13%
オイル交換 年4回 32000円 17%
タイヤ交換 2年毎 24000円 12%
任意保険料 100% 60000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
192100円
+48240円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(16.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(19.7km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(21.5km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(19.6km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代12240円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル24円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地16.2km/L → 16.7km/L
郊外19.7km/L → 20.3km/L
高速道路21.5km/L → 22.1km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km13330円
[12930円]
郊外500km610円
[590円]
高速道路500km560円
[540円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
14500円
+2260円
16.5km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
14060円
-440円
17.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が16.2km/Lでは555.6Lを消費して、燃料代は13330円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が19.7km/Lでは25.4Lを消費して、燃料代は610円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が21.5km/Lでは23.3Lを消費して、燃料代は560円になります。

このパターンでは使用した燃料量が604.3L、かかった燃料代が14500円となり、平均燃費は16.5km/L(-3.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+2260円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は14060円となり、440円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で1760円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km7410円
[7190円]
郊外5000km6090円
[5910円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
13500円
+1260円
17.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
13100円
-400円
18.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が16.2km/Lでは308.6Lを消費して、燃料代は7410円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が19.7km/Lでは253.8Lを消費して、燃料代は6090円になります。

このパターンでは使用した燃料量が562.4L、かかった燃料代が13500円となり、平均燃費は17.8km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+1260円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が13100円となり、1年間で400円、4年間で1600円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km4930円
[4790円]
郊外3340km4070円
[3950円]
高速道路3330km3720円
[3620円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
12720円
+480円
18.9km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
12360円
-360円
19.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が16.2km/Lでは205.6Lを消費して、燃料代は4930円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が19.7km/Lでは169.5Lを消費して、燃料代は4070円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が21.5km/Lでは154.9Lを消費して、燃料代は3720円になります。

このパターンでは使用した燃料量が530.0L、かかった燃料代が12720円となり、平均燃費は18.9km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+480円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が12360円となり、1年間で360円、4年間で1440円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km740円
[720円]
郊外9000km10970円
[10640円]
高速道路500km560円
[540円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
12270円
+30円
19.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
11900円
-370円
20.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が16.2km/Lでは30.9Lを消費して、燃料代は740円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が19.7km/Lでは456.9Lを消費して、燃料代は10970円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が21.5km/Lでは23.3Lを消費して、燃料代は560円になります。

このパターンでは使用した燃料量が511.1L、かかった燃料代が12270円となり、平均燃費は19.6km/L(0.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+30円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が11900円となり、1年間で370円、4年間で1480円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(16.5km/L・17.8km/L・18.9km/L・19.6km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(14500円・13500円・12720円・12270円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km10円200円0.3万円
20km20円400円0.5万円
30km40円900円1.0万円
50km60円1300円1.6万円
100km120円2600円3.1万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を24円、燃費を19.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは1.22円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は10円/日となり、20km走行なら20円/日、30km走行なら40円/日、50km走行なら60円/日、100km走行なら120円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は1.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

K12C型エンジン簡易性能曲線図
K12C型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 74PS
6000回転時の馬力 91PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 12.0kgm
6000回転時のトルク 10.9kgm
K12C型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK12C型1242cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力91馬力を、4400回転時に最大トルク12.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ10.659kg/PS(970kg/91PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ10.659kg/PS
車体+1人11.264kg/PS
車体+5人13.681kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg11.319kg/PS
車体+70kg11.429kg/PS
車体+80kg11.538kg/PS
車体+90kg11.648kg/PS
車体+100kg11.758kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは11.264kg/PS(1025kg/91PS)となり、数値としては0.605kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは13.681kg/PS(1245kg/91PS)となり、3.022kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

スイフトのライバル候補車たち

2020/05

-
スイフト
11.264kg/PS
1025kg/91PS|1.3L-NA
[車体のみPWR:10.659]
2015/05

車種詳細
シャトル
11.318kg/PS
1245kg/110PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:10.818]
2015/04

車種詳細
ステップワゴン
11.233kg/PS
1685kg/150PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.867]
2014/09

車種詳細
デミオ
11.286kg/PS
1185kg/105PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.762]
2015/12

車種詳細
アルト ワークス
11.328kg/PS
725kg/64PS|0.7L-TB
[車体のみPWR:10.469]
2011/08

車種詳細
ステップワゴン スパーダ
11.167kg/PS
1675kg/150PS|2.0L-NA
[車体のみPWR:10.800]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ11.264kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

11.151kg/PSから11.377kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの5人乗りワゴン「GP7型 シャトル」、ホンダの7人乗りミニバン「RP1型 ステップワゴン」、マツダの5人乗りハッチバック「DJ5FS型 デミオ」、スズキの4人乗り軽ハッチバック「HA36S型 アルト ワークス」、ホンダの8人乗りミニバン「RK5型 ステップワゴン スパーダ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ZD53S型 スイフト [Hybrid-RS WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|11.264kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は93.8PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.655
平均ピストンスピード 14.84m/s
トルクウェイトレシオ 80.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22387円
排気量1Lあたり馬力 73.27PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.66kgm/L
1気筒あたりの馬力 22.8PS
1気筒あたりのトルク 3.0kgm
パワーバンド比率 26.7%
燃費×馬力 1783.6pt
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0~1.3L以下のPWR

トルクウェイトレシオは80.8kg/kgm(970kg/12.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2037200円、最高出力が91馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22387円、逆に1万円あたりでは0.45馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は169767円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
1500cc以下の車編
ハッチバック編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.27PS/L、トルクは9.66kgm/L、1気筒あたりの馬力は22.8馬力、トルクは3.0kgmとなり、このエンジンが91馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.84m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が74.2mmであるK12C型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8090回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.655になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が19.6km/L、最高出力が91PSであるこの車の獲得ポイントは1783.6ptになります。
戯れに車両重量970kgを100kg単位にした9.7で割ってみたところ、その数値は183.88ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)

人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.33m³
1人あたりのスペース 約0.67m³
室内長/全長 49.5%
室内幅/全幅 84.1%
室内高/全高 80.3%
室内容積/車両体積 33.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.33m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.67m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は49.5%、同じく室内幅と全幅の比率は84.1%、同じく室内高と全高の比率は80.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は33.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.35m
期待される荷室の幅 1.32m
対角線の長さ 1.89m
期待される荷室の面積 1.78m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.35m(対角線では1.89m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 19.6km/L
燃料タンク容量 37L
航続距離(カタログ燃費) 725.2km
航続距離(80%燃費) 580.9km
満タンプライス 888円
1万円でどこまで行ける? 8166.7km
車両価格/航続距離 2809円/km

WLTCモード燃費が19.6km/Lですので、燃料タンクの容量が37リットルですと航続可能距離は725.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(17.6km/L)とすると651.2km、80%(15.7km/L)だと580.9km、70%(13.7km/L)では506.9kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン37リットルの給油で888円、上で計算した航続距離を踏まえると725.2km(80%燃費時580.9km)を走行するのに888円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば8166.7km(往復なら片道4083.3km)、カタログ値の80%なら6533.3km(片道3266.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で725.2kmの距離を移動できるZD53S型 スイフト [Hybrid-RS WLTC]という乗り物を、203.7万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2809円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
19.6km/L
725.2km
市街地燃費
16.2km/L
599.4km
[-125.8km]
郊外燃費
19.7km/L
728.9km
[+3.7km]
高速道路燃費
21.5km/L
795.5km
[+70.3km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を37Lとしたとき、市街地モード燃費16.2km/Lでの航続距離は599.4km(-125.8km)、郊外モード燃費19.7km/Lでの航続距離は728.9km(+3.7km)、高速道路モード燃費21.5km/Lでの航続距離は795.5km(+70.3km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 185/55R16|タイヤ直径 61.0cm|円周長 191.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.006 15.05 -
-
50km/h 13090rpm 592.2kgm
2速 0.550 2.07 0.137 1-2/
890rpm
362km/h 1800rpm 81.3kgm
Final 3.757 レシオカバレッジ(変速比幅)7.284

ギヤの繋がりイメージ
ZD53S型スイフトCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.757)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(12.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.757)÷タイヤの有効半径(0.305m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの362km(6000rpmでは333.8km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の4.006から高速側の0.550の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク12.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば80.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(10.659kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと592.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(970kg)を1速ギヤの最大駆動力(592.2kgm)で割ってみると1.638kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(10.9kgm)からTWRを算出すると1.80kg/kgmとなり、4400-6000回転の回転域では1.638-1.80kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5240 7860 10470 13090 15710 18330 23570
2速 720 1080 1440 1800 2160 2520 3240
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.550)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2160回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3230回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 31 38 46 53 61
2速 56 111 167 223 278 334 389 445

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/55R16 | 直径 610mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
50
扁平
165/50R16
37.4km/h
直径571mm
径差-39mm
175/50R16
38.1km/h
直径581mm
径差-29mm
185/50R16
38.8km/h
直径591mm
径差-19mm
195/50R16
39.4km/h
直径601mm
径差-9mm
205/50R16
40.1km/h
直径611mm
径差+1mm
0%
55
扁平
165/55R16
38.6km/h
直径588mm
径差-22mm
175/55R16
39.3km/h
直径599mm
径差-11mm
185/55R16
40.0km/h
610mm
0mm
195/55R16
40.7km/h
直径621mm
径差+11mm
205/55R16
41.4km/h
直径632mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
165/60R16
39.6km/h
直径604mm
径差-6mm
175/60R16
40.4km/h
直径616mm
径差+6mm
185/60R16
41.2km/h
直径628mm
径差+18mm
195/60R16
42.0km/h
直径640mm
径差+30mm
205/60R16
42.8km/h
直径652mm
径差+42mm
+10%
65
扁平
165/65R16
40.7km/h
直径621mm
径差+11mm
175/65R16
41.6km/h
直径634mm
径差+24mm
185/65R16
42.4km/h
直径647mm
径差+37mm
195/65R16
43.3km/h
直径660mm
径差+50mm
205/65R16
44.1km/h
直径673mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/55R16、165/60R16 、175/50R16、175/55R16 、185/50R16 、195/50R16 あたりのタイヤがおすすめです。

185/55R16のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/55R16の適応サイズと性能の変化 [ZD53S型スイフト編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


ZD53S型スイフト[1.3L-NA 4WD/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト10.659kg/ps46.77
1速ギヤ加速性能1.638kg/kgm48.61
1L換算馬力73.27ps/L49.84
1L換算トルク9.66kgm/L51.75
WB/TR比1.65562.21
ワイド&ロー指数0.90048.54
前面の面積2.585m²50.17
最低地上高145mm53.52
スポーツ性能部門の得点411.41

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費19.6km/L55.96
年間維持費143860円58.31
100kmh回転数1800rpm59.78
航続距離725.2km50.84
車の大きさ9.965m³44.19
室内の広さ3.334m³49.65
最小回転半径4.8m58.09
馬力単価22387円48.11
ユーティリティ部門の得点424.93

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した ZD53S型スイフト[1.3L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 836.34 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したZD53S型スイフト(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

19.6

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