スズキ スイフトの性能まとめ [ZC83S型|1.3L/91PS|FF/CVT|2020年] XG WLTC


画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿日:2021/05/04

スズキ株式会社の5ドア・5人乗りハッチバック、5BA-ZC83S型の4代目スイフトは2017/01から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1242cc(91PS/12.0kgm)のK12C型エンジンを搭載する[XG WLTC|2020/05モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3845mm×全幅1695mm×全高1500mm、排気量は1242ccであることから、大雑把に分類すると1.3リットルクラス(1300cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3845mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下|Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ZC83S型 スイフト [1242cc/91PS FF/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

4代目スイフトの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.4L-TB
FF/6MT
183.6万円
ZC33S型
[BaseGrade]
(2017/09)
140PS
23.5kgm
16.4km/L
1.2L-NA
FF/5MT
159.4万円
ZC83S型
[RS]
(2017/01)
91PS
12.0kgm
22.6km/L
1.4L-TB
FF/6AT
190.6万円
ZC33S型
[BaseGrade]
(2017/09)
140PS
23.5kgm
16.2km/L
1.0L-TB
FF/6AT
170.4万円
ZC13S型
[RSt]
(2017/01)
102PS
15.3kgm
20.0km/L
1.2L-NA
FF/5MT
134.4万円
ZC83S型
[XG]
(2017/01)
91PS
12.0kgm
23.4km/L
4代目スイフトの車両型式・グレード一覧【全20車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー SUZUKI
車名&
グレード
スイフト
XG WLTC
その他 VBGE-J2 | RS | WLTCモード燃費対応
お値段 1540000円
車両型式 5BA-ZC83S
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長3845×幅1695×高1500mm
室内寸法 長1910×幅1425×高1225mm
軸距&
輪距
2450mm
前1490mm/後1495mm
最小半径 4.8m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:175/65R15
後輪:175/65R15
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 890kg
エンジン諸元
原動機型式 K12C
気筒配列 直列4気筒
排気量1242cc
圧縮比12.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 91PS[67kW]/6000rpm
最大トルク 12.0kgm[118Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 20.0km/L(47.0mpg)
JC08燃費 21.6km/L(50.8mpg)
100km燃費 5.0L/100km
K12C型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(8200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、スイフトの新車を177.1万円(諸費用として23.1万円を加算)にて購入し、頭金なしで3年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年未満 34500円
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 13年未満 8200
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷20.0km/L×145円/L 72500円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本10000円×4本÷4年 10000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 207120円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額49190円×12ヶ月 590280円
ローン返済中の年間維持費 797400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 47240円
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 8200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 72500円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 10000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 207120円
名目 金額
車のローン額(1年分) 590280円
ローン返済中の年間維持費 797400円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47240円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「1.0トン以下の13年未満」で税額は8200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額47,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して17,260円(完済前は66,450円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。


●スイフトの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、スイフトの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 14350円
ガソリン税(暫定) 12550円
石油税 1400円
消費税(10%) 6590円
合計納税額 34890円

例として年間走行距離を10000km、燃費を20.0km/L、ガソリンを1リットルあたり145円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は500.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計14350円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで12550円、石油税が2.8円/Lで1400円になります。

ガソリン車の場合は本体価格75.2円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては6590円となり、これらを合計した税額は34890円、1年間に燃料代として支払う72500円のうち48.1%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で34500円、自動車重量税が年換算で8200円ですから、合計77590円がスイフトに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 8200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 21750円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 3000円
任意保険料(月額4000円) 48000円
合計
[差額]
133370円
[-73750円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 8200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 36250円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 5000円
任意保険料(月額4250円) 51000円
合計
[差額]
152870円
[-54250円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 34500円
自動車重量税(1年分) 8200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 50750円
オイル交換(年1回) 5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 7000円
任意保険料(月額4500円) 54000円
合計
[差額]
173970円
[-33150円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて73750円安い133370円に、5000km走行では54250円安い152870円に、7000km走行では33150円安い173970円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(14.8km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(21.0km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(22.7km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(20.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代72500円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル145円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    「差額で元が取れるかな?どうかな?」という、なかなかに絶妙なラインです。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地14.8km/L → 15.2km/L
郊外21.0km/L → 21.6km/L
高速道路22.7km/L → 23.4km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km88170円
[85850円]
郊外500km3450円
[3350円]
高速道路500km3190円
[3100円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
94810円
+22310円
15.3km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
92300円
-2510円
15.7km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が14.8km/Lでは608.1Lを消費して、燃料代は88170円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が21.0km/Lでは23.8Lを消費して、燃料代は3450円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.7km/Lでは22.0Lを消費して、燃料代は3190円になります。

このパターンでは使用した燃料量が653.9L、かかった燃料代が94810円となり、平均燃費は15.3km/L(-4.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+22310円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は92300円となり、2510円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で10040円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km48980円
[47690円]
郊外5000km34520円
[33570円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
83500円
+11000円
17.4km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
81260円
-2240円
17.8km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が14.8km/Lでは337.8Lを消費して、燃料代は48980円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が21.0km/Lでは238.1Lを消費して、燃料代は34520円になります。

このパターンでは使用した燃料量が575.9L、かかった燃料代が83500円となり、平均燃費は17.4km/L(-2.6km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+11000円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が81260円となり、1年間で2240円、4年間で8960円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km32630円
[31770円]
郊外3340km23060円
[22420円]
高速道路3330km21270円
[20630円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
76960円
+4460円
18.8km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
74820円
-2140円
19.4km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が14.8km/Lでは225.0Lを消費して、燃料代は32630円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が21.0km/Lでは159.0Lを消費して、燃料代は23060円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が22.7km/Lでは146.7Lを消費して、燃料代は21270円になります。

このパターンでは使用した燃料量が530.7L、かかった燃料代が76960円となり、平均燃費は18.8km/L(-1.2km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+4460円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が74820円となり、1年間で2140円、4年間で8560円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km4900円
[4770円]
郊外9000km62150円
[60420円]
高速道路500km3190円
[3100円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
70240円
-2260円
20.6km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
68290円
-1950円
21.2km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が14.8km/Lでは33.8Lを消費して、燃料代は4900円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が21.0km/Lでは428.6Lを消費して、燃料代は62150円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.7km/Lでは22.0Lを消費して、燃料代は3190円になります。

このパターンでは使用した燃料量が484.4L、かかった燃料代が70240円となり、平均燃費は20.6km/L(+0.6km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-2260円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が68290円となり、1年間で1950円、4年間で7800円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(15.3km/L・17.4km/L・18.8km/L・20.6km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(94810円・83500円・76960円・70240円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km70円1500円1.8万円
20km150円3300円3.9万円
30km220円4800円5.7万円
50km360円7900円9.4万円
100km730円16100円19.0万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を145円、燃費を20.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.25円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は70円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら220円/日、50km走行なら360円/日、100km走行なら730円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は5.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

K12C型エンジン簡易性能曲線図
K12C型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 74PS
6000回転時の馬力 91PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 12.0kgm
6000回転時のトルク 10.9kgm
K12C型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK12C型1242cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力91馬力を、4400回転時に最大トルク12.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.780kg/PS(890kg/91PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.780kg/PS
車体+1人10.385kg/PS
車体+5人12.802kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.440kg/PS
車体+70kg10.549kg/PS
車体+80kg10.659kg/PS
車体+90kg10.769kg/PS
車体+100kg10.879kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.385kg/PS(945kg/91PS)となり、数値としては0.605kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは12.802kg/PS(1165kg/91PS)となり、3.022kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

スイフトのライバル候補車たち

2020/05

-
スイフト
10.385kg/PS
945kg/91PS|1.3L-NA
[車体のみPWR:9.780]
2015/05

車種詳細
ジェイド
10.433kg/PS
1565kg/150PS|1.5L-TB
[車体のみPWR:10.067]
2013/09

車種詳細
フィット ハイブリッド
10.318kg/PS
1135kg/110PS|1.5L-NA
[車体のみPWR:9.818]
2015/05

車種詳細
2シリーズ アクティブツアラー
10.367kg/PS
1555kg/150PS|2.0L-TB
[車体のみPWR:10.000]
2009/06

車種詳細
ストリーム
10.321kg/PS
1445kg/140PS|1.8L-NA
[車体のみPWR:9.929]
2019/11

車種詳細
ライズ
10.459kg/PS
1025kg/98PS|1.0L-TB
[車体のみPWR:9.898]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.385kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.281kg/PSから10.489kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りミニバン「FR5型 ジェイド」、ホンダの5人乗りハッチバック「GP5型 フィット ハイブリッド」、BMWの5人乗りハッチバック「2C20型 2シリーズ アクティブツアラー」、ホンダの7人乗りミニバン「RN6型 ストリーム」、トヨタの5人乗りSUV「A200A型 ライズ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ZC83S型 スイフト [XG WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.385kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は102.2PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.641
平均ピストンスピード 14.84m/s
トルクウェイトレシオ 74.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 16923円
排気量1Lあたり馬力 73.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.66kgm/L
1気筒あたりの馬力 22.8PS
1気筒あたりのトルク 3.0kgm
パワーバンド比率 26.7%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0~1.3L以下のPWR

トルクウェイトレシオは74.2kg/kgm(890kg/12.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1540000円、最高出力が91馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は16923円、逆に1万円あたりでは0.59馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は128333円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
スズキ編
1500cc以下の車編
ハッチバック編

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は73.30PS/L、トルクは9.66kgm/L、1気筒あたりの馬力は22.8馬力、トルクは3.0kgmとなり、このエンジンが91馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.84m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が74.2mmであるK12C型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8090回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.641になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.33m³
1人あたりのスペース 約0.67m³
室内長/全長 49.7%
室内幅/全幅 84.1%
室内高/全高 81.7%
室内容積/車両体積 34.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.33m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.67m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は49.7%、同じく室内幅と全幅の比率は84.1%、同じく室内高と全高の比率は81.7%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は34.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車 室内幅が広い車 室内高が高い車 車内の空間が広い車
室内長が長い車
室内幅が広い車
室内高が高い車
車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.35m
期待される荷室の幅 1.32m
対角線の長さ 1.89m
期待される荷室の面積 1.78m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.35m(対角線では1.89m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 20.0km/L
燃料タンク容量 37L
航続距離(カタログ燃費) 740.0km
航続距離(80%燃費) 592.0km
満タンプライス 5365円
1万円でどこまで行ける? 1379.3km
車両価格/航続距離 2081円/km

WLTCモード燃費が20.0km/Lですので、燃料タンクの容量が37リットルですと航続可能距離は740.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(18.0km/L)とすると666.0km、80%(16.0km/L)だと592.0km、70%(14.0km/L)では518.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン37リットルの給油で5365円、上で計算した航続距離を踏まえると740.0km(80%燃費時592.0km)を走行するのに5365円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1379.3km(往復なら片道689.7km)、カタログ値の80%なら1103.4km(片道551.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で740.0kmの距離を移動できるZC83S型 スイフト [XG WLTC]という乗り物を、154.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2081円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
20.0km/L
740.0km
市街地燃費
14.8km/L
547.6km
[-192.4km]
郊外燃費
21.0km/L
777.0km
[+37.0km]
高速道路燃費
22.7km/L
839.9km
[+99.9km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を37Lとしたとき、市街地モード燃費14.8km/Lでの航続距離は547.6km(-192.4km)、郊外モード燃費21.0km/Lでの航続距離は777.0km(+37.0km)、高速道路モード燃費22.7km/Lでの航続距離は839.9km(+99.9km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 175/65R15|タイヤ直径 60.9cm|円周長 191.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.006 15.05 -
-
50km/h 13110rpm 593.1kgm
2速 0.550 2.066 0.137 1-2/
890rpm
361km/h 1800rpm 81.4kgm
Final 3.757 レシオカバレッジ(変速比幅)7.284

ギヤの繋がりイメージ
ZC83S型スイフトCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.757)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(12.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.757)÷タイヤの有効半径(0.3045m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの361km(6000rpmでは333.3km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の4.006から高速側の0.550の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク12.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば74.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.780kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと593.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(890kg)を1速ギヤの最大駆動力(593.1kgm)で割ってみると1.501kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(10.9kgm)からTWRを算出すると1.65kg/kgmとなり、4400-6000回転の回転域では1.501-1.65kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5250 7870 10490 13110 15740 18360 23600
2速 720 1080 1440 1800 2160 2520 3240
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.550)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2160回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3240回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 15 23 31 38 46 53 61
2速 56 111 167 222 278 333 389 444

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの175/65R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 175/65R15 | 直径 609mm

-20mm
幅155mm
-10mm
幅165mm
変更なし
幅175mm
+10mm
幅185mm
+20mm
幅195mm
-5%
60
扁平
155/60R15
37.2km/h
直径567mm
径差-42mm
165/60R15
38.0km/h
直径579mm
径差-30mm
175/60R15
38.8km/h
直径591mm
径差-18mm
185/60R15
39.6km/h
直径603mm
径差-6mm
195/60R15
40.4km/h
直径615mm
径差+6mm
0%
65
扁平
155/65R15
38.3km/h
直径583mm
径差-26mm
165/65R15
39.1km/h
直径596mm
径差-13mm
175/65R15
40.0km/h
609mm
0mm
185/65R15
40.9km/h
直径622mm
径差+13mm
195/65R15
41.7km/h
直径635mm
径差+26mm
+5%
70
扁平
155/70R15
39.3km/h
直径598mm
径差-11mm
165/70R15
40.2km/h
直径612mm
径差+3mm
175/70R15
41.1km/h
直径626mm
径差+17mm
185/70R15
42.0km/h
直径640mm
径差+31mm
195/70R15
43.0km/h
直径654mm
径差+45mm
+10%
75
扁平
155/75R15
40.3km/h
直径614mm
径差+5mm
165/75R15
41.3km/h
直径629mm
径差+20mm
175/75R15
42.3km/h
直径644mm
径差+35mm
185/75R15
43.3km/h
直径659mm
径差+50mm
195/75R15
44.3km/h
直径674mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、155/65R15、155/70R15 、165/60R15、165/65R15 、175/60R15 、185/60R15 あたりのタイヤがおすすめです。

175/65R15のタイヤ幅を155mmから205mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、175/65R15の適応サイズと性能の変化 [ZC83S型スイフト編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


ZC83S型スイフト[1.3L-NA FF/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.780kg/ps49.34
1速ギヤ加速性能1.501kg/kgm51.79
1L換算馬力73.30ps/L49.86
1L換算トルク9.66kgm/L51.75
WB/TR比1.64163.68
ワイド&ロー指数0.88549.67
前面の面積2.542m²51.29
最低地上高120mm64.17
スポーツ性能部門の得点431.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費20.0km/L56.52
年間維持費207120円59.88
100kmh回転数1800rpm60.00
航続距離740.0km51.88
車の大きさ9.776m³43.51
室内の広さ3.334m³49.69
最小回転半径4.8m57.87
馬力単価16923円55.38
ユーティリティ部門の得点434.73

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した ZC83S型スイフト[1.3L-NA FF/CVT] の総合得点は 866.28 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したZC83S型スイフト(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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