スズキ バレーノの性能まとめ [WB42S型|1.0L/111PS|FF/6AT|2016年] XT/ハイオク仕様


画像はスズキ株式会社より引用
http://www.suzuki.co.jp/
投稿:2016/03/09|更新:2019/06/05

スズキ株式会社の5ドア・5人乗りハッチバック、WB42S型の初代バレーノは2016/03から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量996cc(111PS/16.3kgm)のK10C型エンジンを搭載する[XT/ハイオク仕様|2016/03モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3995mm×全幅1745mm×全高1470mm、排気量は996ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3995mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

WB42S型 バレーノ [996cc/111PS FF/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代バレーノの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.2L-NA
FF/CVT
141.5万円
WB32S型
[XG]
(2016/03)
91PS
12.0kgm
24.6km/L
1.0L-TB
FF/6AT
172.8万円
WB42S型
[XT/レギュラー仕様]
(2018/05)
102PS
15.3kgm
19.6km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーSUZUKI
車名&
グレード
バレーノ
XT/ハイオク仕様
その他
お値段1617840円
車両型式CBA-WB42S
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法長3995×幅1745×高1470mm
室内寸法長1975×幅1440×高1175mm
軸距&
輪距
2520mm
前1520mm/後1520mm
最小半径4.9m
最低高120mm
タイヤ前輪:185/55R16
後輪:185/55R16
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量950kg
エンジン諸元
原動機型式K10C
気筒配列直列3気筒
排気量996cc
圧縮比10.0
吸気方式ターボ
最高出力111PS[82kW]/5500rpm
最大トルク16.3kgm[160Nm]/1500-4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費20.0km/L(47.0mpg)
100km燃費5.0L/100km
K10C型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(29500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(8200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、バレーノの新車を186.1万円(諸費用として24.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1000cc以下13年未満29500円
自動車重量税(1年分)1.0トン以下13年未満8200
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷20.0km/L×160円/L86020円
オイル交換(5000km毎)1回4000円×2回8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額4500円)月額4500円×12ヶ月54000円
ローン完済後の年間維持費215640円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額38760円×12ヶ月465120円
ローン返済中の年間維持費680760円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度47240円
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)86020円
オイル交換(5000km毎)8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額4500円)54000円
ローン完済後の年間維持費215640円
名目金額
車のローン額(1年分)465120円
ローン返済中の年間維持費680760円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47240円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「1000cc以下の13年未満」で税額は29500円、重量税の区分は「1.0トン以下の13年未満」で税額は8200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額47,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して17,970円(完済前は56,730円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)25810円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額3600円)43200円
合計
[差額]
129430円
[-86210円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)43010円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額3830円)45960円
合計
[差額]
152590円
[-63050円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)60210円
オイル交換(年1回)5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額4050円)48600円
合計
[差額]
177230円
[-38410円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて86210円安い129430円に、5000km走行では63050円安い152590円に、7000km走行では38410円安い177230円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km160円3500円4.2万円
30km240円5300円6.2万円
50km400円8800円10.4万円
100km800円17600円20.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を20.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは8.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は80円/日となり、20km走行なら160円/日、30km走行なら240円/日、50km走行なら400円/日、100km走行なら800円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は5300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は6.2万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

K10C型エンジン簡易性能曲線図
K10C型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1500回転時の馬力34PS
4000回転時の馬力91PS
5500回転時の馬力111PS
各回転域でのトルク
1500回転時のトルク16.3kgm
4000回転時のトルク16.3kgm
5500回転時のトルク14.5kgm
K10C型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているK10C型996cc、直列3気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力111馬力を、1500-4000回転時に最大トルク16.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1500rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の4000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は72.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
スズキの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.56kg/PS(950kg/111PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.56kg/PS
車体+1人9.05kg/PS
車体+5人11.04kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.10kg/PS
車体+70kg9.19kg/PS
車体+80kg9.28kg/PS
車体+90kg9.37kg/PS
車体+100kg9.46kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.05kg/PS(1005kg/111PS)となり、数値としては0.49kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.04kg/PS(1225kg/111PS)となり、2.48kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

バレーノのライバル候補車たち

9.18kg/PS
マーチ
1.5L/116PS|FF/5MT
8.90kg/PS
ゴルフIV
1.8L/150PS|FF/5MT
9.09kg/PS
デミオ
1.5L/116PS|FF/6MT
9.20kg/PS
オーリス
1.8L/144PS|FF/6MT
9.23kg/PS
マーチ
1.3L/110PS|FF/5MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.05kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

8.87kg/PSから9.23kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りハッチバック「K13型 マーチ」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「1JAUM型 ゴルフIV」、マツダの5人乗りハッチバック「DJLFS型 デミオ」、トヨタの5人乗りハッチバック「ZRE186H型 オーリス」、日産の5人乗りハッチバック「AK12型 マーチ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

WB42S型 バレーノ [XT/ハイオク仕様]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.05kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.66
平均ピストンスピード14.6m/s
トルクウェイトレシオ58.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段14575円
排気量1Lあたり馬力111.4PS/L
排気量1Lあたりトルク16.37kgm/L
1気筒あたりの馬力37.0PS
1気筒あたりのトルク5.4kgm
パワーバンド比率72.7%
各種ランキング
ハッチバックのP/Wレシオ
1.0L以下のP/Wレシオ

トルクウェイトレシオは58.3kg/kgm(950kg/16.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1617840円、最高出力が111馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14575円、逆に1万円あたりでは0.69馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は99254円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は111.4PS/L、トルクは16.37kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.0馬力、トルクは5.4kgmとなり、このエンジンが111馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が79.4mmであるK10C型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7560回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.66になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.3m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長49.4%
室内幅/全幅82.5%
室内高/全高79.9%
室内容積/車両体積32.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.3m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は49.4%、同じく室内幅と全幅の比率は82.5%、同じく室内高と全高の比率は79.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は32.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.40m
期待される荷室の幅1.34m
対角線の長さ1.94m
期待される荷室の面積1.88m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.40m(対角線では1.94m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費20.0km/L
燃料タンク容量37L
航続距離(カタログ燃費)740.0km
航続距離(80%燃費)592.0km
満タンプライス5920円
1万円でどこまで行ける?1250.0km
車両価格/航続距離2186円/km

JC08モード燃費が20.0km/Lですので、燃料タンクの容量が37リットルですと航続可能距離は740.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(18.0km/L)とすると666.0km、80%(16.0km/L)だと592.0km、70%(14.0km/L)では518.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン37リットルの給油で5920円、上で計算した航続距離を踏まえると740.0km(80%燃費時592.0km)を走行するのに5920円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1250.0km(往復なら片道625.0km)、カタログ値の80%なら1000.0km(片道500.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で740.0kmの距離を移動できるWB42S型 バレーノ [XT/ハイオク仕様]という乗り物を、161.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2186円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 185/55R16|タイヤ直径 61.0cm|円周長 191.6cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.66616.3442km/h14210rpm873.0kgm
2速2.5338.8680.5431-2/3260rpm78km/h7710rpm473.9kgm
3速1.5555.4440.6142-3/3680rpm127km/h4740rpm290.9kgm
4速1.1353.9740.7303-4/4380rpm174km/h3460rpm212.4kgm
5速0.8593.0070.7574-5/4540rpm229km/h2620rpm160.7kgm
6速0.6852.3980.7975-6/4780rpm288km/h2090rpm128.2kgm
Final3.501レシオカバレッジ(変速比幅)6.812

ギヤの繋がりイメージ
WB42S型バレーノ6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1500-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.501)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(16.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.501)÷タイヤの有効半径(0.305m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの288km(5500rpmでは263.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ39km/h
2速ギヤ71km/h2990rpm
3速ギヤ116km/h3380rpm
4速ギヤ159km/h4020rpm
5速ギヤ210km/h4160rpm
6速ギヤ264km/h4380rpm

WB42S型バレーノに搭載されたK10C型996ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると39km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから2990rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は71km/h(+32km/h)になります。

3速ギヤでは3380rpmまで落ちて5500rpmで116km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4020rpmまで落ちて5500rpmで159km/h(+43km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4160rpmまで落ちて5500rpmで210km/h(+51km/h)に、6速ギヤでは4380rpmまで落ちて5500rpmで264km/h(+54km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1500-4000回転で最大トルク16.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば58.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.56kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと873.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(950kg)を1速ギヤの最大駆動力(873.0kgm)で割ってみると1.09kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(14.5kgm)からTWRを算出すると1.22kg/kgmとなり、1500-5500回転の回転域では1.09-1.22kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速568085301137014210170501989025580
2速309046306170771092601080013890
3速1890284037904740568066308520
4速1380207027703460415048406220
5速1050157020902620314036604710
6速830125016702090250029203750
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.685)を選択して時速100kmにて走行すると2090回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1250回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1460回転、一般的な高速道路の80km/hでは1670回転、100km/hでは2090回転、制限速度が120km/hになると2500回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3750回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速714212835424956
2速13263952657891104
3速21426384106127148169
4速295887116145174203231
5速3876115153191229268306
6速4896144192240288336383

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/55R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/55R16 | 直径 610mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
50
扁平
165/50R16
37.4km/h
直径571mm
径差-39mm
175/50R16
38.1km/h
直径581mm
径差-29mm
185/50R16
38.8km/h
直径591mm
径差-19mm
195/50R16
39.4km/h
直径601mm
径差-9mm
205/50R16
40.1km/h
直径611mm
径差+1mm
0%
55
扁平
165/55R16
38.6km/h
直径588mm
径差-22mm
175/55R16
39.3km/h
直径599mm
径差-11mm
185/55R16
40.0km/h
610mm
0mm
195/55R16
40.7km/h
直径621mm
径差+11mm
205/55R16
41.4km/h
直径632mm
径差+22mm
+5%
60
扁平
165/60R16
39.6km/h
直径604mm
径差-6mm
175/60R16
40.4km/h
直径616mm
径差+6mm
185/60R16
41.2km/h
直径628mm
径差+18mm
195/60R16
42.0km/h
直径640mm
径差+30mm
205/60R16
42.8km/h
直径652mm
径差+42mm
+10%
65
扁平
165/65R16
40.7km/h
直径621mm
径差+11mm
175/65R16
41.6km/h
直径634mm
径差+24mm
185/65R16
42.4km/h
直径647mm
径差+37mm
195/65R16
43.3km/h
直径660mm
径差+50mm
205/65R16
44.1km/h
直径673mm
径差+63mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/55R16、165/60R16 、175/50R16、175/55R16 、185/50R16 、195/50R16 あたりのタイヤがおすすめです。

185/55R16のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/55R16の適応サイズと性能の変化 [WB42S型バレーノ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


WB42S型バレーノ[1.0Lターボ FF/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.56kg/ps52.78
1速ギヤ加速性能1.09kg/kgm61.32
1L換算馬力111.4ps/L54.53
1L換算トルク16.37kgm/L53.74
WB/TR比1.6661.67
ワイド&ロー指数0.84253.11
前面の面積2.565m²50.76
最低地上高120mm64.29
スポーツ性能部門の得点452.20

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費20.0km/L54.83
年間維持費215640円60.67
100kmh回転数2090rpm56.24
航続距離740.0km52.09
車の大きさ10.248m³45.60
室内の広さ3.342m³49.89
最小回転半径4.9m55.74
馬力単価14575円58.34
ユーティリティ部門の得点433.40

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した WB42S型バレーノ[1.0Lターボ FF/6AT] の総合得点は 885.60 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したWB42S型バレーノ(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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