ルノー トゥインゴの性能まとめ [AHH4D型|1.0L/71PS|RR/5MT|2016年] 5s


画像はルノーより引用
http://www.renault.jp/
投稿:2016/07/21|更新:2019/09/26

ルノーの5ドア・4人乗りハッチバック、AHH4D型の3代目トゥインゴは2016/09から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量998cc(71PS/9.3kgm)のH4D型エンジンを搭載する[5s|2016/09モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3620mm×全幅1650mm×全高1545mm、排気量は998ccであることから、大雑把に分類すると1.0リットルクラス(1000cc、自動車税は1.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3620mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下|Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるRR方式(リヤエンジン/リヤドライブ)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

AHH4D型 トゥインゴ [998cc/71PS RR/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目トゥインゴの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
0.9L-TB
RR/5MT
224.0万円
AHH4B1型
[GT]
(2017/10)
109PS
17.3kgm
-
0.9L-TB
RR/6AT
199.0万円
AHH4B型
[Pack-Sport]
(2016/09)
90PS
13.8kgm
21.7km/L
0.9L-TB
RR/6AT
189.0万円
AHH4B型
[Intens]
(2016/09)
90PS
13.8kgm
21.7km/L
3代目トゥインゴの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーRENAULT
車名&
グレード
トゥインゴ
5s
その他トゥインゴ3 サンクS 50台限定
お値段1690000円
車両型式ABA-AHH4D
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
5ドア
4人
車体寸法長3620×幅1650×高1545mm
軸距&
輪距
2490mm
前1455mm/後1445mm
最小半径4.3m
タイヤ前輪:165/65R15
後輪:185/60R15
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量970kg
エンジン諸元
原動機型式H4D
気筒配列直列3気筒
排気量998cc
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力71PS[52kW]/6000rpm
最大トルク9.3kgm[91Nm]/2850rpm
使用燃料ハイオクガソリン
H4D型エンジンの諸元と性能まとめ
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(29500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(8200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、トゥインゴの新車を194.4万円(諸費用として25.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1000cc以下13年未満29500円
自動車重量税(1年分)1.0トン以下13年未満8200
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷14.3km/L×160円/L111890円
オイル交換(5000km毎)1回3500円×2回7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本10000円×4本÷3年13330円
任意保険料(月額4500円)月額4500円×12ヶ月54000円
ローン完済後の年間維持費237840円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額40490円×12ヶ月485880円
ローン返済中の年間維持費723720円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度47240円
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)111890円
オイル交換(5000km毎)7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)13330円
任意保険料(月額4500円)54000円
ローン完済後の年間維持費237840円
名目金額
車のローン額(1年分)485880円
ローン返済中の年間維持費723720円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
47240円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「1000cc以下の13年未満」で税額は29500円、重量税の区分は「1.0トン以下の13年未満」で税額は8200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額47,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,820円(完済前は60,310円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●トゥインゴの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、トゥインゴの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)20070円
ガソリン税(暫定)17550円
石油税1960円
消費税(10%)10170円
合計納税額49750円

例として年間走行距離を10000km、燃費を14.3km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は699.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計20070円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで17550円、石油税が2.8円/Lで1960円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては10170円となり、これらを合計した税額は49750円、1年間に燃料代として支払う111890円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で29500円、自動車重量税が年換算で8200円ですから、合計87450円がトゥインゴに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)33570円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)4000円
任意保険料(月額3600円)43200円
合計
[差額]
135890円
[-101950円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)55950円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)6670円
任意保険料(月額3830円)45960円
合計
[差額]
163700円
[-74140円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)29500円
自動車重量税(1年分)8200
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)78320円
オイル交換(年1回)4900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)9330円
任意保険料(月額4050円)48600円
合計
[差額]
192770円
[-45070円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料54000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて101950円安い135890円に、5000km走行では74140円安い163700円に、7000km走行では45070円安い192770円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km110円2400円2.9万円
20km220円4800円5.7万円
30km340円7500円8.8万円
50km560円12300円14.6万円
100km1120円24600円29.1万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を14.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.19円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は110円/日となり、20km走行なら220円/日、30km走行なら340円/日、50km走行なら560円/日、100km走行なら1120円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は8.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

H4D型エンジン簡易性能曲線図
H4D型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2850回転時の馬力37PS
6000回転時の馬力71PS
各回転域でのトルク
2850回転時のトルク9.3kgm
6000回転時のトルク8.5kgm
H4D型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているH4D型998cc、直列3気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力71馬力を、2850回転時に最大トルク9.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2850rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3150rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は52.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.66kg/PS(970kg/71PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.66kg/PS
車体+1人14.44kg/PS
車体+4人16.76kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.51kg/PS
車体+70kg14.65kg/PS
車体+80kg14.79kg/PS
車体+90kg14.93kg/PS
車体+100kg15.07kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.44kg/PS(1025kg/71PS)となり、数値としては0.78kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.76kg/PS(1190kg/71PS)となり、3.10kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

トゥインゴのライバル候補車たち

14.45kg/PS
コペン
0.7L/64PS|FF/CVT
14.54kg/PS
カローラ ツーリング
1.8L/98PS|FF/CVT
14.34kg/PS
カローラ セダン
1.8L/98PS|FF/CVT
14.45kg/PS
N-WGN Custom
0.7L/64PS|FF/CVT
14.30kg/PS
N-WGN
0.7L/64PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.44kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.30kg/PSから14.58kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの2人乗り軽オープンカー「LA400A型 コペン」、トヨタの5人乗りセダン「ZWE211型 カローラ セダン」、トヨタの5人乗りワゴン「ZWE211W型 カローラ ツーリング」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JH3型 N-WGN」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JH3型 N-WGN Custom」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

AHH4D型 トゥインゴ [5s]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.44kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.72
平均ピストンスピード16.3m/s
トルクウェイトレシオ104.3kg/kgm
1馬力あたりのお値段23803円
排気量1Lあたり馬力71.1PS/L
排気量1Lあたりトルク9.32kgm/L
1気筒あたりの馬力23.7PS
1気筒あたりのトルク3.1kgm
パワーバンド比率52.5%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは104.3kg/kgm(970kg/9.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1690000円、最高出力が71馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は23803円、逆に1万円あたりでは0.42馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は181720円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は71.1PS/L、トルクは9.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は23.7馬力、トルクは3.1kgmとなり、このエンジンが71馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.3mmであるH4D型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7380回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.72になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.27m
期待される荷室の幅1.25m
対角線の長さ1.78m
期待される荷室の面積1.59m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.27m(対角線では1.78m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費14.3km/L
燃料タンク容量35L
航続距離(カタログ燃費)500.5km
航続距離(80%燃費)399.0km
満タンプライス5600円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので14.3km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が35リットルですと航続可能距離は500.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.9km/L)とすると451.5km、80%(11.4km/L)だと399.0km、70%(10.0km/L)では350.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン35リットルの給油で5600円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時399.0km)を走行するのに5600円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 185/60R15|タイヤ直径 60.3cm|円周長 189.4cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.72713.91--53km/h12240rpm429.2kgm
2速2.0477.6410.5491-2/3570rpm97km/h6720rpm235.7kgm
3速1.3925.1960.6802-3/4420rpm142km/h4570rpm160.3kgm
4速1.0964.0910.7873-4/5120rpm181km/h3600rpm126.2kgm
5速0.8913.3260.8134-5/5280rpm222km/h2930rpm102.6kgm
Final3.733レシオカバレッジ(変速比幅)4.183

ギヤの繋がりイメージ
AHH4D型トゥインゴ5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2850rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.733)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(9.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.733)÷タイヤの有効半径(0.3015m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの222km(6000rpmでは205.0km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h-
2速ギヤ89km/h3290rpm
3速ギヤ131km/h4080rpm
4速ギヤ167km/h4720rpm
5速ギヤ205km/h4880rpm

AHH4D型トゥインゴに搭載されたH4D型998ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3290rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は89km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは4080rpmまで落ちて6000rpmで131km/h(+42km/h)に、4速ギヤでは4720rpmまで落ちて6000rpmで167km/h(+36km/h)に、5速ギヤでは4880rpmまで落ちて6000rpmで205km/h(+38km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2850回転で最大トルク9.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば104.3kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.66kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと429.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(970kg)を1速ギヤの最大駆動力(429.2kgm)で割ってみると2.26kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(8.5kgm)からTWRを算出すると2.47kg/kgmとなり、2850-6000回転の回転域では2.26-2.47kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速49007350979012240146901714022040
2速26904030538067208070941012100
3速1830274036604570549064008230
4速1440216028803600432050406480
5速1170176023402930351041005270
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.891)を選択して時速100kmにて走行すると2930回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1760回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2050回転、一般的な高速道路の80km/hでは2340回転、100km/hでは2930回転、制限速度が120km/hになると3510回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5270回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速816253341495765
2速153045597489104119
3速22446687109131153175
4速285683111139167194222
5速3468102137171205239273

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/60R15の適応サイズと性能の変化 [AHH4D型トゥインゴ編]のページをご覧ください。

185/60R15のタイヤ銘柄と通販価格


AHH4D型トゥインゴ[1.0L-NA RR/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.66kg/ps38.20
1速ギヤ加速性能2.26kg/kgm34.74
1L換算馬力71.1ps/L48.18
1L換算トルク9.32kgm/L47.59
WB/TR比1.7255.42
ワイド&ロー指数0.93645.98
前面の面積2.549m²50.85
最低地上高-43.38
スポーツ性能部門の得点364.34

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費-41.55
年間維持費237840円58.18
100kmh回転数2930rpm44.20
航続距離-24.75
車の大きさ9.228m³41.25
室内の広さ(仮) 1.673m³32.22
最小回転半径4.3m68.51
馬力単価23803円45.85
ユーティリティ部門の得点356.51

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した AHH4D型トゥインゴ[1.0L-NA RR/5MT] の総合得点は 720.85 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したAHH4D型トゥインゴ(RR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1000ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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