ルノー 5,サンクの性能まとめ [C407型|1.4L/58PS|FF/5MT|1990年] Five


画像はルノーより引用
http://www.renault.jp/
投稿:2011/12/01|更新:2019/09/26

ルノーの3ドア・5人乗りハッチバック、C407型の2代目5,サンクは1984/10から生産が開始され、1991/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1389cc(58PS/10.4kgm)のエンジンを搭載する[Five|1990/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3590mm×全幅1570mm×全高1380mm、排気量は1389ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3590mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下|Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

C407型 5,サンク [1389cc/58PS FF/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目5,サンクの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.4L-TB
FF/5MT
268.0万円
C405型
[GT-Turbo]
(1990/10)
120PS
16.8kgm
1.7L-NA
FF/5MT
226.0万円
408型
[GTX]
(1990/10)
73PS
13.2kgm
1.7L-NA
FF/3AT
243.0万円
B408型
[AT]
(1990/10)
73PS
13.2kgm

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー RENAULT
車名&
グレード
5,サンク
Five
その他 ファイブ
お値段 1580000円
車両型式 E-C407
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
3ドア
5人
車体寸法 長3590×幅1570×高1380mm
軸距&
輪距
2410mm
前1335mm/後1305mm
最小半径 4.9m
タイヤ 前輪:145/70R13
後輪:145/70R13
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 760kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1389cc
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 58PS[43kW]/4750rpm
最大トルク 10.4kgm[102Nm]/3000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12600円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1990/10モデルの5,サンクを30年落ちの中古で17.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    5,サンクの1990/10モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である15.8万円に諸経費として1.6万円を足した17.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1990年式を30年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年経過で増税 39600
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 18年経過で増税 12600
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.6km/L×130円/L 112070円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本6000円×4本÷3年 8000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 254190円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額14480円×12ヶ月 173760円
ローン返済中の年間維持費 427950円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 56040円
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 112070円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 8000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 254190円
名目 金額
車のローン額(1年分) 173760円
ローン返済中の年間維持費 427950円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
56040円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年経過で増税」で税額は39600円、重量税の区分は「1.0トン以下の18年経過で増税」で税額は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額56,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると21,183円(完済前は35,663円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

5,サンクの中古車をGoo-netで検索!


●5,サンクの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、5,サンクの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 24740円
ガソリン税(暫定) 21640円
石油税 2410円
消費税(10%) 10190円
合計納税額 58980円

例として年間走行距離を10000km、燃費を11.6km/L、ガソリンを1リットルあたり130円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は862.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計24740円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで21640円、石油税が2.8円/Lで2410円になります。

ガソリン車の場合は本体価格61.6円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては10190円となり、これらを合計した税額は58980円、1年間に燃料代として支払う112070円のうち52.6%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39600円、自動車重量税が年換算で12600円ですから、合計111180円が5,サンクに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 33620円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 2400円
任意保険料(月額4000円) 48000円
合計
[差額]
154140円
[-100050円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 56040円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 4000円
任意保険料(月額4250円) 51000円
合計
[差額]
181160円
[-73030円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 78450円
オイル交換(年1回) 5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 5600円
任意保険料(月額4500円) 54000円
合計
[差額]
209770円
[-44420円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて100050円安い154140円に、5000km走行では73030円安い181160円に、7000km走行では44420円安い209770円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km110円2400円2.9万円
20km220円4800円5.7万円
30km340円7500円8.8万円
50km560円12300円14.6万円
100km1120円24600円29.1万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を130円、燃費を11.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.21円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は110円/日となり、20km走行なら220円/日、30km走行なら340円/日、50km走行なら560円/日、100km走行なら1120円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は8.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 44PS
4750回転時の馬力 58PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 10.4kgm
4750回転時のトルク 8.7kgm

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1389ccの自然吸気エンジンは4750回転時に最高出力58馬力を、3000回転時に最大トルク10.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する4750rpmまで」の1750rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は36.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.100kg/PS(760kg/58PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.100kg/PS
車体+1人14.05kg/PS
車体+5人17.84kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg14.14kg/PS
車体+70kg14.31kg/PS
車体+80kg14.48kg/PS
車体+90kg14.66kg/PS
車体+100kg14.83kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは14.05kg/PS(815kg/58PS)となり、数値としては0.95kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.84kg/PS(1035kg/58PS)となり、4.74kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

5,サンクのライバル候補車たち

14.141kg/PS
コペン
0.7L/64PS|FF/5MT
14.141kg/PS
コペン クーペ
0.7L/64PS|FF/CVT
14.141kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/64PS|4WD/CVT
14.045kg/PS
フリード
1.5L/110PS|4WD/7AT
14.045kg/PS
フリード プラス
1.5L/110PS|4WD/7AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ14.052kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.91kg/PSから14.19kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの2人乗り軽オープンカー「LA400A型 コペン」、ダイハツの2人乗り軽クーペ「LA400K改型 コペン クーペ」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH55S型 ワゴンR スティングレー」、ホンダの6人乗りミニバン「GB8型 フリード」、ホンダの5人乗りミニバン「GB8型 フリード プラス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

C407型 5,サンク [Five]とパワーウェイトレシオが近い車種|14.052kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.83
平均ピストンスピード 12.2m/s
トルクウェイトレシオ 73.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段 27241円
排気量1Lあたり馬力 41.8PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.49kgm/L
1気筒あたりの馬力 14.5PS
1気筒あたりのトルク 2.6kgm
パワーバンド比率 36.8%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは73.1kg/kgm(760kg/10.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1580000円、最高出力が58馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27241円、逆に1万円あたりでは0.37馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は151923円、1万円あたりでは0.07kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は41.8PS/L、トルクは7.49kgm/L、1気筒あたりの馬力は14.5馬力、トルクは2.6kgmとなり、このエンジンが58馬力を4750回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が77.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7790回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.83になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.26m
期待される荷室の幅 1.17m
対角線の長さ 1.72m
期待される荷室の面積 1.47m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.26m(対角線では1.72m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 11.6km/L
燃料タンク容量 43L
航続距離(カタログ燃費) 498.8km
航続距離(80%燃費) 399.9km
満タンプライス 5590円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので11.6km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が43リットルですと航続可能距離は498.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.4km/L)とすると447.2km、80%(9.3km/L)だと399.9km、70%(8.1km/L)では348.3kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン43リットルの給油で5590円、上で計算した航続距離を踏まえると498.8km(80%燃費時399.9km)を走行するのに5590円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4750rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5250回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5250rpm|タイヤサイズ 145/70R13|タイヤ直径 53.3cm|円周長 167.4cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5250rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.727 12.81 41km/h 12750rpm 499.9kgm
2速 2.052 7.053 0.551 1-2/2890rpm 75km/h 7020rpm 275.2kgm
3速 1.320 4.537 0.643 2-3/3380rpm 116km/h 4520rpm 177.0kgm
4速 0.966 3.320 0.732 3-4/3840rpm 159km/h 3310rpm 129.6kgm
5速 0.794 2.729 0.822 4-5/4320rpm 193km/h 2720rpm 106.5kgm
Final 3.437 レシオカバレッジ(変速比幅)4.694

ギヤの繋がりイメージ
C407型5,サンク5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.437)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.437)÷タイヤの有効半径(0.2665m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの193km(4750rpmでは174.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4750rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4750rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ37km/h
2速ギヤ68km/h2620rpm
3速ギヤ105km/h3050rpm
4速ギヤ144km/h3480rpm
5速ギヤ175km/h3900rpm

C407型5,サンクに搭載された1389ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4750rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4750rpmまで引っ張ると37km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4750rpmから2620rpmまで落ち、そこから4750rpmまで加速を続けると速度は68km/h(+31km/h)になります。

3速ギヤでは3050rpmまで落ちて4750rpmで105km/h(+37km/h)に、4速ギヤでは3480rpmまで落ちて4750rpmで144km/h(+39km/h)に、5速ギヤでは3900rpmまで落ちて4750rpmで175km/h(+31km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク10.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば73.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.100kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと499.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(760kg)を1速ギヤの最大駆動力(499.9kgm)で割ってみると1.52kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4750回転でのトルク(8.7kgm)からTWRを算出すると1.82kg/kgmとなり、3000-4750回転の回転域では1.52-1.82kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5100 7650 10200 12750 15300 17860 22960
2速 2810 4210 5620 7020 8430 9830 12640
3速 1810 2710 3610 4520 5420 6320 8130
4速 1320 1980 2640 3310 3970 4630 5950
5速 1090 1630 2170 2720 3260 3800 4890
※赤い数字は暫定レブリミット(5250rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.794)を選択して時速100kmにて走行すると2720回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1630回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1900回転、一般的な高速道路の80km/hでは2170回転、100km/hでは2720回転、制限速度が120km/hになると3260回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4890回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 16 24 31 39 47 55 63
2速 14 28 43 57 71 85 100 114
3速 22 44 66 89 111 133 155 177
4速 30 61 91 121 151 182 212 242
5速 37 74 110 147 184 221 258 294

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5250回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの145/70R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/70R13 | 直径 533mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
-5%
65
扁平
125/65R13
37.0km/h
直径493mm
径差-40mm
135/65R13
38.0km/h
直径506mm
径差-27mm
145/65R13
38.9km/h
直径519mm
径差-14mm
155/65R13
39.9km/h
直径532mm
径差-1mm
165/65R13
40.9km/h
直径545mm
径差+12mm
0%
70
扁平
125/70R13
37.9km/h
直径505mm
径差-28mm
135/70R13
38.9km/h
直径519mm
径差-14mm
145/70R13
40.0km/h
533mm
0mm
155/70R13
41.1km/h
直径547mm
径差+14mm
165/70R13
42.1km/h
直径561mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
125/75R13
38.9km/h
直径518mm
径差-15mm
135/75R13
40.0km/h
直径533mm
径差0mm
145/75R13
41.1km/h
直径548mm
径差+15mm
155/75R13
42.3km/h
直径563mm
径差+30mm
165/75R13
43.4km/h
直径578mm
径差+45mm
+10%
80
扁平
125/80R13
39.8km/h
直径530mm
径差-3mm
135/80R13
41.0km/h
直径546mm
径差+13mm
145/80R13
42.2km/h
直径562mm
径差+29mm
155/80R13
43.4km/h
直径578mm
径差+45mm
165/80R13
44.6km/h
直径594mm
径差+61mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/75R13 、135/70R13、135/75R13 、145/65R13 、155/65R13 あたりのタイヤがおすすめです。

145/70R13のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/70R13の適応サイズと性能の変化 [C407型5,サンク編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


C407型5,サンク[1.4L-NA FF/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.100kg/ps39.80
1速ギヤ加速性能1.52kg/kgm51.44
1L換算馬力41.8ps/L24.42
1L換算トルク7.49kgm/L24.43
WB/TR比1.8343.96
ワイド&ロー指数0.87949.99
前面の面積2.167m²61.03
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点338.45

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費254190円56.64
100kmh回転数2720rpm47.18
航続距離24.75
車の大きさ7.778m³35.14
室内の広さ(仮) 1.410m³29.44
最小回転半径4.9m55.74
馬力単価27241円41.17
ユーティリティ部門の得点331.61

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した C407型5,サンク[1.4L-NA FF/5MT] の総合得点は 670.06 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したC407型5,サンク(FF/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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