ポルシェ 911の性能まとめ [996S64型|3.6L/483PS|RR/6MT|2004年] GT2


画像はポルシェより引用
http://www.porsche.com/japan/jp/
投稿:2012/01/21|更新:2019/09/26

ポルシェの2ドア・2人乗りクーペ、GH-996S64型の5代目911は1998/01から生産が開始され、2004/08に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量3600cc(483PS/65.3kgm)のエンジンを搭載する[GT2|2004/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4450mm×全幅1830mm×全高1275mm、排気量は3600ccであることから、大雑把に分類すると3.6リットルクラス(3600cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4450mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを後輪の車軸より後に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるRR方式(リヤエンジン/リヤドライブ)を採用しています。ブレーキング時に抜群の安定性を見せ、トラクションの掛かりも絶大とされるものの、乗用車の駆動方式としてはあまり一般的ではないようで、有名どころとしてはポルシェ911と営農サンバーが筆頭に挙げられます。

996S64型 911 [3600cc/483PS RR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目911の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.4L-NA
4WD/5AT
1330.0万円
99666型
[Carrera-4 Cabriolet]
2000/10モデル
300PS
35.7kgm
7.0km/L
3.6L-NA
4WD/6MT
1241.1万円
99603型
[Carrera-4S]
2004/04モデル
320PS
37.7kgm
7.5km/L
3.6L-TB
4WD/6MT
1764.0万円
99664型
[Turbo]
2004/04モデル
420PS
57.1kgm
3.6L-NA
RR/6MT
1764.0万円
99679型
[GT3 RS]
2004/04モデル
381PS
39.3kgm
3.4L-NA
RR/6MT
990.0万円
99666型
[Carrera Coupe]
2000/10モデル
300PS
35.7kgm
7.9km/L
5代目911の車両型式・グレード一覧【全23車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー PORSCHE
車名&
グレード
911
GT2
その他 左ハンドル
お値段 25956000円
車両型式 GH-996S64
駆動方式
変速機
RR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア/定員 2ドア/2人
車体寸法 長4450×幅1830×高1275mm
軸距&
輪距
2355mm
前1495mm/後1520mm
最小半径 5.3m
タイヤ 前輪:235/40R18
後輪:315/30R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1470kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 水平対向6気筒
排気量3600cc
圧縮比9.4
吸気方式 ツインターボ
最高出力 483PS[355kW]/5700rpm
最大トルク 65.3kgm[640Nm]/3500-4500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン

水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。
水平対向6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(76400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(17100円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルの911を17年落ちの中古で285.6万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    911の2004/04モデルの場合、2021年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である259.6万円に諸経費として26万円を足した285.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を17年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 4000cc以下 13年経過で増税 76400
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年-17年経過で増税 17100円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷5.6km/L×160円/L 285710円
オイル交換(5000km毎) 1回8000円×2回 16000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本18000円×4本÷4年 18000円
任意保険料(月額7500円) 月額7500円×12ヶ月 90000円
ローン完済後の年間維持費 517130円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額47590円×12ヶ月 571080円
ローン返済中の年間維持費 1088210円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 65040円
名目 金額
自動車税(1年分) 76400
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 285710円
オイル交換(5000km毎) 16000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 18000円
任意保険料(月額7500円) 90000円
ローン完済後の年間維持費 517130円
名目 金額
車のローン額(1年分) 571080円
ローン返済中の年間維持費 1088210円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
65040円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「4000cc以下の13年経過で増税」で税額は76400円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに8000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額65,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が50万円を超えてくると、これはもうこの車そのものが趣味の世界です。若しくは、これだけの維持費が掛かる車を所有していることに喜びを感じ、意義を見出しているのかもしれません。

ここまで来ると月単位に換算しても43,094円(完済前は90,684円)という破格の金額になってしまうことを思えば、とてもじゃないけど新車で買って5年のローンを抱えながら乗るような車ではありません。ほとんど乗らずに盆栽としてガレージに飾っておくなら、まあ…


●911の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、911の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 51250円
ガソリン税(暫定) 44820円
石油税 5000円
消費税(10%) 25970円
合計納税額 127040円

例として年間走行距離を10000km、燃費を5.6km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1785.7Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計51250円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで44820円、石油税が2.8円/Lで5000円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては25970円となり、これらを合計した税額は127040円、1年間に燃料代として支払う285710円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で76400円、自動車重量税が年換算で17100円ですから、合計220540円が911に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76400
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 85710円
オイル交換(年1回) 8000円
タイヤ交換(3万km/6年) 5400円
任意保険料(月額6000円) 72000円
合計
[差額]
278530円
[-238600円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76400
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 142860円
オイル交換(年1回) 8000円
タイヤ交換(3万km/6年) 9000円
任意保険料(月額6380円) 76560円
合計
[差額]
343840円
[-173290円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 76400
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 200000円
オイル交換(年1回) 11200円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 12600円
任意保険料(月額6750円) 81000円
合計
[差額]
412220円
[-104910円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて238600円安い278530円に、5000km走行では173290円安い343840円に、7000km走行では104910円安い412220円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km290円6400円7.5万円
20km570円12500円14.8万円
30km860円18900円22.4万円
50km1430円31500円37.2万円
100km2860円62900円74.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を5.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは28.57円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は290円/日となり、20km走行なら570円/日、30km走行なら860円/日、50km走行なら1430円/日、100km走行なら2860円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は18900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は22.4万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 319PS
4500回転時の馬力 410PS
5700回転時の馬力 483PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 65.3kgm
4500回転時のトルク 65.3kgm
5700回転時のトルク 60.7kgm

まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3600ccのツインターボエンジンは5700回転時に最高出力483馬力を、3500-4500回転時に最大トルク65.3kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する5700rpmまで」の2200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は38.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.043kg/PS(1470kg/483PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.043kg/PS
車体+1人3.157kg/PS
車体+2人3.271kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.168kg/PS
車体+70kg3.188kg/PS
車体+80kg3.209kg/PS
車体+90kg3.230kg/PS
車体+100kg3.251kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.157kg/PS(1525kg/483PS)となり、数値としては0.114kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.271kg/PS(1580kg/483PS)となり、0.228kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

911のライバル候補車たち

2004/04

911
3.157kg/PS
1525kg/483PS|3.6L-TT
[車体のみPWR:3.043]
2014/04

車種詳細
GT-R
2.958kg/PS
1775kg/600PS|3.8L-TT
[車体のみPWR:2.867]
2016/07

車種詳細
GT-R
3.184kg/PS
1815kg/570PS|3.8L-TT
[車体のみPWR:3.088]
2011/11

車種詳細
GT-R
3.264kg/PS
1795kg/550PS|3.8L-TT
[車体のみPWR:3.164]
2005/01

車種詳細
イエス!
2.955kg/PS
845kg/286PS|1.8L-TB
[車体のみPWR:2.762]
2016/04

車種詳細
M4
3.310kg/PS
1655kg/500PS|3.0L-TB
[車体のみPWR:3.200]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.157kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.841kg/PSから3.473kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、日産の4人乗りクーペ「R35型 GT-R」、イエス!の2人乗りオープンカー「謎型 イエス!」、BMWの4人乗りクーペ「3C30型 M4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

996S64型 911 [GT2]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.157kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は328.6PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.562
平均ピストンスピード 14.52m/s
トルクウェイトレシオ 22.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 53739円
排気量1Lあたり馬力 134.17PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.14kgm/L
1気筒あたりの馬力 80.5PS
1気筒あたりのトルク 10.9kgm
パワーバンド比率 38.6%
各種ランキング
クーペのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは22.5kg/kgm(1470kg/65.3kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が25956000円、最高出力が483馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は53739円、逆に1万円あたりでは0.19馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は397489円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
輸入車編
4000cc以下の車編
クーペ編

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は134.17PS/L、トルクは18.14kgm/L、1気筒あたりの馬力は80.5馬力、トルクは10.9kgmとなり、このエンジンが483馬力を5700回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.52m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が76.4mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7850回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.562になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 5.6km/L
燃料タンク容量 90L
航続距離(カタログ燃費) 504.0km
航続距離(80%燃費) 405.0km
満タンプライス 14400円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので5.6km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が90リットルですと航続可能距離は504.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(5.0km/L)とすると450.0km、80%(4.5km/L)だと405.0km、70%(3.9km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン90リットルの給油で14400円、上で計算した航続距離を踏まえると504.0km(80%燃費時405.0km)を走行するのに14400円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5700rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6200回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6200rpm|タイヤサイズ 315/30R18|タイヤ直径 64.6cm|円周長 202.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6200rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.818 13.15
57km/h 10800rpm 2658.3kgm
2速 2.047 7.05 0.536 1-2/
3320rpm
107km/h 5790rpm 1425.3kgm
3速 1.407 4.85 0.687 2-3/
4260rpm
156km/h 3980rpm 979.6kgm
4速 1.117 3.85 0.794 3-4/
4920rpm
196km/h 3160rpm 777.7kgm
5速 0.918 3.16 0.822 4-5/
5100rpm
239km/h 2600rpm 639.2kgm
6速 0.750 2.58 0.817 5-6/
5070rpm
292km/h 2120rpm 522.2kgm
Final 3.444 レシオカバレッジ(変速比幅)5.091

ギヤの繋がりイメージ
996S64型9116MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500-4500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(65.3kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)÷タイヤの有効半径(0.323m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの292km(5700rpmでは268.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5700rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5700rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ53km/h
2速ギヤ98km/h3060rpm
3速ギヤ143km/h3920rpm
4速ギヤ180km/h4530rpm
5速ギヤ219km/h4690rpm
6速ギヤ269km/h4660rpm

996S64型911に搭載された3600ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5700rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5700rpmまで引っ張ると53km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5700rpmから3060rpmまで落ち、そこから5700rpmまで加速を続けると速度は98km/h(+45km/h)になります。

3速ギヤでは3920rpmまで落ちて5700rpmで143km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは4530rpmまで落ちて5700rpmで180km/h(+37km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4690rpmまで落ちて5700rpmで219km/h(+39km/h)に、6速ギヤでは4660rpmまで落ちて5700rpmで269km/h(+50km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500-4500回転で最大トルク65.3kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば22.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.043kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2658.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1470kg)を1速ギヤの最大駆動力(2658.3kgm)で割ってみると0.553kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5700回転でのトルク(60.7kgm)からTWRを算出すると0.59kg/kgmとなり、3500-5700回転の回転域では0.553-0.59kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4320 6480 8640 10800 12960 15120 19440
2速 2320 3470 4630 5790 6950 8110 10420
3速 1590 2390 3180 3980 4780 5570 7160
4速 1260 1900 2530 3160 3790 4420 5690
5速 1040 1560 2080 2600 3120 3640 4670
6速 850 1270 1700 2120 2550 2970 3820
※赤い数字は暫定レブリミット(6200rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.750)を選択して時速100kmにて走行すると2120回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1270回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1490回転、一般的な高速道路の80km/hでは1700回転、100km/hでは2120回転、制限速度が120km/hになると2550回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3820回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 37 46 56 65 74
2速 17 35 52 69 86 104 121 138
3速 25 50 75 100 126 151 176 201
4速 32 63 95 127 158 190 222 253
5速 39 77 116 154 193 231 270 308
6速 47 94 141 189 236 283 330 377

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6200回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの315/30R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 315/30R18 | 直径 646mm

-20mm
幅295mm
-10mm
幅305mm
変更なし
幅315mm
+10mm
幅325mm
+20mm
幅335mm
-5%
25
扁平
295/25R18
37.5km/h
直径605mm
径差-41mm
305/25R18
37.8km/h
直径610mm
径差-36mm
315/25R18
38.1km/h
直径615mm
径差-31mm
325/25R18
38.4km/h
直径620mm
径差-26mm
335/25R18
38.7km/h
直径625mm
径差-21mm
0%
30
扁平
295/30R18
39.3km/h
直径634mm
径差-12mm
305/30R18
39.6km/h
直径640mm
径差-6mm
315/30R18
40.0km/h
646mm
0mm
325/30R18
40.4km/h
直径652mm
径差+6mm
335/30R18
40.7km/h
直径658mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
295/35R18
41.1km/h
直径664mm
径差+18mm
305/35R18
41.5km/h
直径671mm
径差+25mm
315/35R18
42.0km/h
直径678mm
径差+32mm
325/35R18
42.4km/h
直径685mm
径差+39mm
335/35R18
42.8km/h
直径692mm
径差+46mm
+10%
40
扁平
295/40R18
42.9km/h
直径693mm
径差+47mm
305/40R18
43.4km/h
直径701mm
径差+55mm
315/40R18
43.9km/h
直径709mm
径差+63mm
325/40R18
44.4km/h
直径717mm
径差+71mm
335/40R18
44.9km/h
直径725mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、295/30R18 、305/30R18 、315/25R18 、325/25R18 、335/25R18あたりのタイヤがおすすめです。

315/30R18のタイヤ幅を295mmから345mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、315/30R18の適応サイズと性能の変化 [996S64型911編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


996S64型911[3.6L-TT RR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.043kg/ps68.55
1速ギヤ加速性能0.553kg/kgm72.95
1L換算馬力134.17ps/L62.80
1L換算トルク18.14kgm/L58.92
WB/TR比1.56272.00
ワイド&ロー指数0.69763.28
前面の面積2.333m²57.06
最低地上高43.48
スポーツ性能部門の得点499.04

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費517130円28.29
100kmh回転数2120rpm55.47
航続距離24.98
車の大きさ10.383m³46.06
室内の広さ(仮) 1.883m³34.31
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価53739円5.36
ユーティリティ部門の得点283.25

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 996S64型911[3.6L-TT RR/6MT] の総合得点は 782.29 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した996S64型911(RR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「4000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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