ポルシェ 911の性能まとめ [99666型|3.4L/300PS|4WD/6MT|2000年] Carrera-4 Coupe


画像はポルシェより引用
http://www.porsche.com/japan/jp/
投稿:2012/01/21|更新:2019/09/26

ポルシェの2ドア・4人乗りクーペ、99666型の5代目911は1998/01から生産が開始され、2004/08に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量3387cc(300PS/35.7kgm)のエンジンを搭載する[Carrera-4 Coupe|2000/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4430mm×全幅1765mm×全高1305mm、排気量は3387ccであることから、大雑把に分類すると3.4リットルクラス(3400cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4430mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

99666型 911 [3387cc/300PS 4WD/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目911の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.6L-NA
4WD/6MT
1241.1万円
99603型
[Carrera-4S]
(2004/04)
320PS
37.7kgm
7.5km/L
3.6L-TB
RR/6MT
2595.6万円
996S64型
[GT2]
(2004/04)
483PS
65.3kgm
3.6L-TB
4WD/6MT
1764.0万円
99664型
[Turbo]
(2004/04)
420PS
57.1kgm
3.4L-NA
4WD/5AT
1330.0万円
99666型
[Carrera-4 Cabriolet]
(2000/10)
300PS
35.7kgm
7.0km/L
3.6L-NA
RR/6MT
1764.0万円
99679型
[GT3 RS]
(2004/04)
381PS
39.3kgm
5代目911の車両型式・グレード一覧【全23車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーPORSCHE
車名&
グレード
911
Carrera-4 Coupe
その他911カレラ4 クーペ 左ハンドル
お値段10900000円
車両型式GF-99666
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法長4430×幅1765×高1305mm
軸距&
輪距
2350mm
前1455mm/後1500mm
最小半径5.3m
タイヤ前輪:205/50R17
後輪:255/40R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1420kg
エンジン諸元
原動機型式不明
気筒配列水平対向6気筒
排気量3387cc
圧縮比11.3
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力300PS[221kW]/6800rpm
最大トルク35.7kgm[350Nm]/4600rpm
使用燃料ハイオクガソリン
10・15燃費7.9km/L(18.6mpg)
100km燃費12.7L/100km

水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。
水平対向6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(66700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2000/10モデルの911を19年落ちの中古で119.9万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    911の2000/10モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である109万円に諸経費として10.9万円を足した119.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2000年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)3500cc以下13年経過で増税66700
自動車重量税(1年分)1.5トン以下18年経過で増税18900
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷6.7km/L×160円/L238810円
オイル交換(5000km毎)1回6000円×2回12000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額7000円)月額7000円×12ヶ月84000円
ローン完済後の年間維持費454330円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額49960円×12ヶ月599520円
ローン返済中の年間維持費1053850円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度68640円
名目金額
自動車税(1年分)66700
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)238810円
オイル交換(5000km毎)12000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額7000円)84000円
ローン完済後の年間維持費454330円
名目金額
車のローン額(1年分)599520円
ローン返済中の年間維持費1053850円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
68640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年経過で増税」で税額は66700円、重量税の区分は「1.5トン以下の18年経過で増税」で税額は18900円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると37,861円(完済前は87,821円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●911の燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、911の燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)42830円
ガソリン税(暫定)37460円
石油税4180円
消費税(10%)21710円
合計納税額106180円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.7km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1492.5Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計42830円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで37460円、石油税が2.8円/Lで4180円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては21710円となり、これらを合計した税額は106180円、1年間に燃料代として支払う238810円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で66700円、自動車重量税が年換算で18900円ですから、合計191780円が911に課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66700
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)71640円
オイル交換(年1回)6000円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額5600円)67200円
合計
[差額]
250360円
[-203970円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66700
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)119410円
オイル交換(年1回)6000円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額5950円)71400円
合計
[差額]
306330円
[-148000円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66700
自動車重量税(1年分)18900
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)167170円
オイル交換(年1回)8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額6300円)75600円
合計
[差額]
364690円
[-89640円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて203970円安い250360円に、5000km走行では148000円安い306330円に、7000km走行では89640円安い364690円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km200円4400円5.2万円
20km410円9000円10.7万円
30km610円13400円15.9万円
50km1010円22200円26.3万円
100km2030円44700円52.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは20.25円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は200円/日となり、20km走行なら410円/日、30km走行なら610円/日、50km走行なら1010円/日、100km走行なら2030円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は13400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は15.9万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4600回転時の馬力229PS
6800回転時の馬力300PS
各回転域でのトルク
4600回転時のトルク35.7kgm
6800回転時のトルク31.6kgm

まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3387ccの自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力300馬力を、4600回転時に最大トルク35.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4600rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の2200rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は32.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.73kg/PS(1420kg/300PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.73kg/PS
車体+1人4.92kg/PS
車体+4人5.47kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.93kg/PS
車体+70kg4.97kg/PS
車体+80kg5.00kg/PS
車体+90kg5.03kg/PS
車体+100kg5.07kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.92kg/PS(1475kg/300PS)となり、数値としては0.19kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.47kg/PS(1640kg/300PS)となり、0.74kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

911のライバル候補車たち

5.02kg/PS
メガーヌ R.S.
1.8L/300PS|FF/6MT
4.68kg/PS
Eクラス セダン
3.0L/435PS|4WD/9AT
4.71kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT
4.86kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT
4.92kg/PS
ゴルフR
2.0L/310PS|4WD/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.92kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.67kg/PSから5.17kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ルノーの5人乗りハッチバック「BBM5P型 メガーヌ R.S.」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213061型 Eクラス セダン」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYF型 A8」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYL型 A8」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDJHF型 ゴルフR」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

99666型 911 [Carrera-4 Coupe]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.92kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.59
平均ピストンスピード17.7m/s
トルクウェイトレシオ39.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段36333円
排気量1Lあたり馬力88.6PS/L
排気量1Lあたりトルク10.54kgm/L
1気筒あたりの馬力50.0PS
1気筒あたりのトルク6.0kgm
パワーバンド比率32.4%
各種ランキング
クーペのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは39.8kg/kgm(1420kg/35.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10900000円、最高出力が300馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は36333円、逆に1万円あたりでは0.28馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は305322円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.6PS/L、トルクは10.54kgm/L、1気筒あたりの馬力は50.0馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが300馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.7m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が78.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7690回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.59になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.55m
期待される荷室の幅1.36m
対角線の長さ2.06m
期待される荷室の面積2.11m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.06m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費7.9km/L
燃料タンク容量64L
航続距離(カタログ燃費)505.6km
航続距離(80%燃費)403.2km
満タンプライス10240円
1万円でどこまで行ける?493.8km
車両価格/航続距離21559円/km

10・15モード燃費が7.9km/Lですので、燃料タンクの容量が64リットルですと航続可能距離は505.6kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.1km/L)とすると454.4km、80%(6.3km/L)だと403.2km、70%(5.5km/L)では352.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン64リットルの給油で10240円、上で計算した航続距離を踏まえると505.6km(80%燃費時403.2km)を走行するのに10240円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば493.8km(往復なら片道246.9km)、カタログ値の80%なら395.0km(片道197.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で505.6kmの距離を移動できる99666型 911 [Carrera-4 Coupe]という乗り物を、1090.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「21559円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 255/40R17|タイヤ直径 63.6cm|円周長 199.8cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.81813.1567km/h10970rpm1476.2kgm
2速2.2007.5770.5761-2/4200rpm116km/h6320rpm850.6kgm
3速1.5165.2210.6892-3/5030rpm168km/h4360rpm586.1kgm
4速1.2164.1880.8023-4/5850rpm209km/h3490rpm470.2kgm
5速1.0243.5270.8424-5/6150rpm248km/h2940rpm395.9kgm
6速0.8402.8930.8205-6/5990rpm303km/h2410rpm324.8kgm
Final3.444レシオカバレッジ(変速比幅)4.545

ギヤの繋がりイメージ
99666型9116MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.444)÷タイヤの有効半径(0.318m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの303km(6800rpmでは281.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ62km/h
2速ギヤ108km/h3920rpm
3速ギヤ156km/h4690rpm
4速ギヤ195km/h5450rpm
5速ギヤ231km/h5730rpm
6速ギヤ282km/h5580rpm

99666型911に搭載された3387ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると62km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから3920rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は108km/h(+46km/h)になります。

3速ギヤでは4690rpmまで落ちて6800rpmで156km/h(+48km/h)に、4速ギヤでは5450rpmまで落ちて6800rpmで195km/h(+39km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5730rpmまで落ちて6800rpmで231km/h(+36km/h)に、6速ギヤでは5580rpmまで落ちて6800rpmで282km/h(+51km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4600回転で最大トルク35.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば39.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.73kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1476.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1420kg)を1速ギヤの最大駆動力(1476.2kgm)で割ってみると0.96kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(31.6kgm)からTWRを算出すると1.09kg/kgmとなり、4600-6800回転の回転域では0.96-1.09kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速43906580877010970131601536019740
2速25303790506063207580885011380
3速1740261034804360523061007840
4速1400210027903490419048906290
5速1180177023502940353041205300
6速970145019302410290033804340
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.840)を選択して時速100kmにて走行すると2410回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1450回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1690回転、一般的な高速道路の80km/hでは1930回転、100km/hでは2410回転、制限速度が120km/hになると2900回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4340回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速918273646556473
2速163247637995111127
3速23466992115138161184
4速295786115143172200229
5速3468102136170204238272
6速4183124166207249290332

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R17 | 直径 636mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R17
37.5km/h
直径597mm
径差-39mm
245/35R17
38.0km/h
直径604mm
径差-32mm
255/35R17
38.4km/h
直径611mm
径差-25mm
265/35R17
38.9km/h
直径618mm
径差-18mm
275/35R17
39.3km/h
直径625mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R17
39.0km/h
直径620mm
径差-16mm
245/40R17
39.5km/h
直径628mm
径差-8mm
255/40R17
40.0km/h
636mm
0mm
265/40R17
40.5km/h
直径644mm
径差+8mm
275/40R17
41.0km/h
直径652mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R17
40.5km/h
直径644mm
径差+8mm
245/45R17
41.1km/h
直径653mm
径差+17mm
255/45R17
41.6km/h
直径662mm
径差+26mm
265/45R17
42.2km/h
直径671mm
径差+35mm
275/45R17
42.8km/h
直径680mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R17
41.9km/h
直径667mm
径差+31mm
245/50R17
42.6km/h
直径677mm
径差+41mm
255/50R17
43.2km/h
直径687mm
径差+51mm
265/50R17
43.8km/h
直径697mm
径差+61mm
275/50R17
44.5km/h
直径707mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R17 、245/35R17、245/40R17 、255/35R17 、265/35R17 、275/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R17のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R17の適応サイズと性能の変化 [99666型911編]のページをご覧ください。

255/40R17のタイヤ銘柄と通販価格


99666型911[3.4L-NA 4WD/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.73kg/ps63.73
1速ギヤ加速性能0.96kg/kgm64.09
1L換算馬力88.6ps/L62.38
1L換算トルク10.54kgm/L63.04
WB/TR比1.5968.96
ワイド&ロー指数0.73959.84
前面の面積2.303m²57.40
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点482.82

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費7.9km/L38.93
年間維持費454330円37.74
100kmh回転数2410rpm51.57
航続距離505.6km37.48
車の大きさ10.204m³45.37
室内の広さ(仮) 1.850m³34.09
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価36333円28.80
ユーティリティ部門の得点321.21

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 99666型911[3.4L-NA 4WD/6MT] の総合得点は 804.03 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した99666型911(4WD/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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