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ポルシェの3ドア・2人乗りクーペ、987MA121R型の初代ケイマンは2005/08から生産が開始され、2012/12に生産(または販売)を終えました。
ここでは排気量3436cc(330PS/37.7kgm)のエンジンを搭載する[Cayman-R|2011/06モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。
ボディサイズが全長4345mm×全幅1800mm×全高1285mm、排気量は3436ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。
ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4345mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。
エンジンを車体の中央(運転席より後、後輪よりは前)に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるMR方式(ミッドシップエンジン/リヤドライブ)を採用しています。エンジンやミッションといった重量物が車体の中心近くにあるため切れ味鋭いハンドリングを実現するとされ、生粋のスポーツカー、スーパーカーの代名詞的な駆動方式です。
987MA121R型 ケイマン [3436cc/330PS MR/7AT] お品書き
![]() エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ | ![]() No Data | ![]() タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差 | ![]() 各種スペックの相対評価とレーダーチャート |
初代ケイマンの類型&他グレード 人気順
- 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
- 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像 | 排気量 車両価格 | 車両型式 グレード | 出力 燃費 |
---|---|---|---|
![]() | 3.4L-NA MR/7AT 801.0万円 | 987MA121型 [Cayman-S] (2011/06) | 320PS 37.7kgm – |
![]() | 3.4L-NA MR/6MT 754.0万円 | 987MA121型 [Cayman-S] (2011/06) | 320PS 37.7kgm – |
![]() | 2.7L-NA MR/5AT 675.0万円 | 98720型 [Cayman] (2007/08) | 245PS 27.8kgm 8.7km/L |
![]() | 2.9L-NA MR/7AT 651.0万円 | 987MA120型 [Cayman] (2011/06) | 265PS 30.6kgm – |
![]() | 2.9L-NA MR/6MT 604.0万円 | 987MA120型 [Cayman] (2011/06) | 265PS 30.6kgm – |
987型 初代ケイマンまとめ【全10件】 |
主要諸元とエンジン諸元
主要諸元 | |
---|---|
メーカー | PORSCHE |
車名& グレード | ケイマン Cayman-R |
その他 | 987 ケイマンR |
お値段 | 10270000円 |
車両型式 | ABA-987MA121R |
駆動方式 変速機 | MR・後輪駆動(RWD,2WD) 7AT(7段変速・自動) |
ドア数& 定員 | 3ドア 2人 |
車体寸法 | 長4345×幅1800×高1285mm |
軸距& 輪距 | 2415mm 前0mm/後0mm |
最小半径 | 5.2m |
タイヤ | 前輪:235/35R19 後輪:265/35R19 |
ブレーキ | 前:ベンチレーテッドディスク 後:ベンチレーテッドディスク |
車両重量 | 1370kg |
エンジン諸元 | |
---|---|
原動機型式 | 不明 |
気筒配列 | 水平対向6気筒 |
排気量 | 3436cc |
圧縮比 | 12.5 |
吸気方式 | 自然吸気(NA・ノンターボ) |
最高出力 | 330PS[243kW]/7400rpm |
最大トルク | 37.7kgm[370Nm]/4750rpm |
使用燃料 | ハイオクガソリン |
※水平対向6気筒とは‥シリンダを左右交互で水平に6個配置する方式。直6より短くV6より背の低い6気筒。 ※水平対向6気筒の最高出力ランキング |
税金と年間維持費のシミュレーション
ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代、月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。
さらに、2011/06モデルのケイマンを8年落ちの中古で564.9万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。
- 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
ケイマンの2011/06モデルの場合、2019年現在では8年が経過しているため、新車価格の50%である513.5万円に諸経費として51.4万円を足した564.9万円を中古車価格の目安としています。 - ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
- 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
- 自動車保険は比較で安くなる!
2011年式を8年落ちの中古で買った場合の年間維持費
名目 | 区分 | 金額 | ||
---|---|---|---|---|
自動車税(1年分) | 3500cc以下 | 13年未満 | 58000円 | |
自動車重量税(1年分) | 1.5トン以下 | 13年未満 | 12300円 | |
自賠責保険料(1年分) | 自家用乗用車 | 13920円 | ||
燃料代(年間1万km) | 10000km÷9.3km/L×160円/L | 172040円 | ||
オイル交換(5000km毎) | 1回6000円×2回 | 12000円 | ||
タイヤ交換(3年3万km毎) | 1本21000円×4本÷3年 | 28000円 | ||
任意保険料(月額7000円) | 月額7000円×12ヶ月 | 84000円 | ||
ローン完済後の年間維持費 | 380260円 | |||
名目 | 区分 | 金額 | ||
車のローン額(1年分) | 月額94140円×12ヶ月 | 1129680円 | ||
ローン返済中の年間維持費 | 1509940円 | |||
次回車検費用の積み立て目安 | ||||
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 | 55440円 |
名目 | 金額 |
---|---|
自動車税(1年分) | 58000円 |
自動車重量税(1年分) | 12300円 |
自賠責保険料(1年分) | 13920円 |
燃料代(年間1万km) | 172040円 |
オイル交換(5000km毎) | 12000円 |
タイヤ交換(3年3万km毎) | 28000円 |
任意保険料(月額7000円) | 84000円 |
ローン完済後の年間維持費 | 380260円 |
名目 | 金額 |
車のローン額(1年分) | 1129680円 |
ローン返済中の年間維持費 | 1509940円 |
次回車検費用の積み立て目安 | |
重量税2年分+自賠責24ヶ月分 +検査手数料等3000円程度 | 55440円 |
- 初度登録から8年経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年未満」で税額は58000円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
- エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
- タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
- 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
- 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
- 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
- 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。 - 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
- 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
- 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。
年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。
この車の場合は月単位で換算すると31,688円(完済前は125,828円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。
●ケイマンの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)
さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ケイマンの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。
燃料にかかる税金 | |
---|---|
ガソリン税(本則) | 30860円 |
ガソリン税(暫定) | 26990円 |
石油税 | 3010円 |
消費税(10%) | 15640円 |
合計納税額 | 76500円 |
例として年間走行距離を10000km、燃費を9.3km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。
このとき使用するガソリンの量は1075.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計30860円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで26990円、石油税が2.8円/Lで3010円になります。
ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては15640円となり、これらを合計した税額は76500円、1年間に燃料代として支払う172040円のうち44.5%が税金、ということになります。
さらに自動車税が年間で58000円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計146800円がケイマンに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。
低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km
せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。
走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。
年間3000km走行の場合 | |
---|---|
名目 | 金額 |
自動車税(1年分) | 58000円 |
自動車重量税(1年分) | 12300円 |
自賠責保険料(1年分) | 13920円 |
燃料代(3000km分) | 51610円 |
オイル交換(年1回) | 6000円 |
タイヤ交換(3万km/6年) | 8400円 |
任意保険料(月額5600円) | 67200円 |
合計 [差額] | 217430円 [-162830円] |
年間5000km走行の場合 | |
---|---|
名目 | 金額 |
自動車税(1年分) | 58000円 |
自動車重量税(1年分) | 12300円 |
自賠責保険料(1年分) | 13920円 |
燃料代(5000km分) | 86020円 |
オイル交換(年1回) | 6000円 |
タイヤ交換(3万km/6年) | 14000円 |
任意保険料(月額5950円) | 71400円 |
合計 [差額] | 261640円 [-118620円] |
年間7000km走行の場合 | |
---|---|
名目 | 金額 |
自動車税(1年分) | 58000円 |
自動車重量税(1年分) | 12300円 |
自賠責保険料(1年分) | 13920円 |
燃料代(7000km分) | 120430円 |
オイル交換(年1回) | 8400円 |
タイヤ交換(3万km/4.3年) | 19600円 |
任意保険料(月額6300円) | 75600円 |
合計 [差額] | 308250円 [-72010円] |
自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。
タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。
年間3000km走行では、10000km走行に比べて162830円安い217430円に、5000km走行では118620円安い261640円に、7000km走行では72010円安い308250円という結果になりました。
自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。
1km走行コストと月間&年間交通費
距離/日 | 費用/日 | 月換算 | 年換算 |
---|---|---|---|
10km | 170円 | 3700円 | 4.4万円 |
20km | 340円 | 7500円 | 8.8万円 |
30km | 520円 | 11400円 | 13.5万円 |
50km | 860円 | 18900円 | 22.4万円 |
100km | 1720円 | 37800円 | 44.7万円 |
さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.3km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.20円になります。
たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら340円/日、30km走行なら520円/日、50km走行なら860円/日、100km走行なら1720円/日かかる計算です。
1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.5万円/年という塩梅です。
カタログスペックから見えてくる要素
簡易エンジン性能曲線図 | |
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各回転域での馬力 | |
4750回転時の馬力 | 250PS |
7400回転時の馬力 | 330PS |
各回転域でのトルク | |
4750回転時のトルク | 37.7kgm |
7400回転時のトルク | 31.9kgm |
まずおさらいとして、搭載している水平対向6気筒、3436ccの自然吸気エンジンは7400回転時に最高出力330馬力を、4750回転時に最大トルク37.7kgmを発生します。
馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。
トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。
※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。
ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4750rpmから最高出力が発生する7400rpmまで」の2650rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は35.8%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域
最高出力ランキング リスト |
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3500cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
最大トルク ランキング リスト |
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3500cc以下クラス編 |
輸入車・外車の小型車&普通車編 |
さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ は4.15kg/PS(1370kg/330PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。
車重と搭乗者とPWR | |
---|---|
車体のみ | 4.15kg/PS |
車体+1人 | 4.32kg/PS |
車体+2人 | 4.48kg/PS |
お腹と車重とPWR | |
車体+60kg | 4.33kg/PS |
車体+70kg | 4.36kg/PS |
車体+80kg | 4.39kg/PS |
車体+90kg | 4.42kg/PS |
車体+100kg | 4.45kg/PS |
というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.32kg/PS(1425kg/330PS)となり、数値としては0.17kgほど悪化します。
次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは4.48kg/PS(1480kg/330PS)となり、0.33kgも悪化することになります。
もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。
ケイマンのライバル候補車たち
![]() | 4.48kg/PS スカイライン 3.0L/405PS|FR/7AT |
---|---|
![]() | 4.14kg/PS RS5 スポーツバック 2.9L/450PS|4WD/8AT |
![]() | 4.17kg/PS GLC クーペ 4.0L/510PS|4WD/9AT |
![]() | 4.40kg/PS GLC クーペ 4.0L/476PS|4WD/9AT |
![]() | 4.34kg/PS GLC 4.0L/476PS|4WD/9AT |
車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.32kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。
4.10kg/PSから4.54kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、日産の5人乗りセダン「RV37型 スカイライン」、アウディの5人乗りセダン「F5DECL型 RS5 スポーツバック」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253989型 GLC」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253988型 GLC」、メルセデスベンツの5人乗りSUV「253388型 GLC クーペ」という顔ぶれが並びました。
「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。
●987MA121R型 ケイマン [Cayman-R]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.32kg/PS
いろいろな数値 | |
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WB/TR比 | No data |
トルクウェイトレシオ | 36.3kg/kgm |
1馬力あたりのお値段 | 31121円 |
排気量1Lあたり馬力 | 96.0PS/L |
排気量1Lあたりトルク | 10.97kgm/L |
1気筒あたりの馬力 | 55.0PS |
1気筒あたりのトルク | 6.3kgm |
パワーバンド比率 | 35.8% |
各種ランキング | |
クーペのPWR 3.0~3.5L以下のPWR |
トルクウェイトレシオは36.3kg/kgm(1370kg/37.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)
ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10270000円、最高出力が330馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は31121円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は272414円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。
- 1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング | 輸入車編 | 3500cc以下の車編 | クーペ編
最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は96.0PS/L、トルクは10.97kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.0馬力、トルクは6.3kgmとなります。
●排気量1リットルあたりの馬力ランキング
燃料タンクと燃費と航続距離と
燃料タンクと燃費と航続距離と | |
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暫定基準燃費 | 9.3km/L |
燃料タンク容量 | 54L |
航続距離(カタログ燃費) | 502.2km |
航続距離(80%燃費) | 399.6km |
満タンプライス | 8640円 |
10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので9.3km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が54リットルですと航続可能距離は502.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)
実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.4km/L)とすると453.6km、80%(7.4km/L)だと399.6km、70%(6.5km/L)では351.0kmという航続距離になります。
燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン54リットルの給油で8640円、上で計算した航続距離を踏まえると502.2km(80%燃費時399.6km)を走行するのに8640円かかる計算です。
純正装着タイヤの265/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版
下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。
※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。
純正タイヤ 265/35R19 | 直径 668mm | |||||
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-20mm 幅245mm | -10mm 幅255mm | 変更なし 幅265mm | +10mm 幅275mm | +20mm 幅285mm | |
-5% 30 扁平 | 245/30R19 37.7km/h 直径630mm 径差-38mm | 255/30R19 38.1km/h 直径636mm 径差-32mm | 265/30R19 38.4km/h 直径642mm 径差-26mm | 275/30R19 38.8km/h 直径648mm 径差-20mm | 285/30R19 39.2km/h 直径654mm 径差-14mm |
0% 35 扁平 | 245/35R19 39.2km/h 直径655mm 径差-13mm | 255/35R19 39.6km/h 直径662mm 径差-6mm | 265/35R19 40.0km/h 668mm 0mm | 275/35R19 40.5km/h 直径676mm 径差+8mm | 285/35R19 40.9km/h 直径683mm 径差+15mm |
+5% 40 扁平 | 245/40R19 40.7km/h 直径679mm 径差+11mm | 255/40R19 41.1km/h 直径687mm 径差+19mm | 265/40R19 41.6km/h 直径695mm 径差+27mm | 275/40R19 42.1km/h 直径703mm 径差+35mm | 285/40R19 42.6km/h 直径711mm 径差+43mm |
+10% 45 扁平 | 245/45R19 42.2km/h 直径704mm 径差+36mm | 255/45R19 42.7km/h 直径713mm 径差+45mm | 265/45R19 43.2km/h 直径722mm 径差+54mm | 275/45R19 43.8km/h 直径731mm 径差+63mm | 285/45R19 44.3km/h 直径740mm 径差+72mm |
もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、245/35R19 、255/30R19、255/35R19 、265/30R19 、275/30R19 、285/30R19あたりのタイヤがおすすめです。
265/35R19のタイヤ幅を245mmから295mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを19インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが265/35R19のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。
987MA121R型ケイマン[3.5L-NA MR/7AT]の得点(簡易版)
ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。
スポーツ性能部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
パワーウェイト | 4.15kg/ps | 65.39 |
1速ギヤ加速性能 | – | 39.27 |
1L換算馬力 | 96.0ps/L | 68.38 |
1L換算トルク | 10.97kgm/L | 68.48 |
WB/TR比 | – | 31.54 |
ワイド&ロー指数 | 0.714 | 61.60 |
前面の面積 | 2.313m² | 57.14 |
最低地上高 | – | 43.38 |
スポーツ性能部門の得点 | 435.18 |
※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。
ユーティリティ部門 | ||
---|---|---|
評価項目 | 数値 | 得点 |
燃費 | – | 41.55 |
年間維持費 | 380260円 | 44.73 |
100kmh回転数 | – | 42.85 |
航続距離 | – | 24.75 |
車の大きさ | 10.050m³ | 44.72 |
室内の広さ | (仮) 1.822m³ | 33.79 |
最小回転半径 | 5.2m | 49.36 |
馬力単価 | 31121円 | 35.89 |
ユーティリティ部門の得点 | 317.64 |
※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。
スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 987MA121R型ケイマン[3.5L-NA MR/7AT] の総合得点は 752.82 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。
上記リンク先では、今回このページで紹介した987MA121R型ケイマン(MR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。