オペル スピードスターの性能まとめ [E00Z22型|2.2L/147PS|MR/5MT|2003年]


画像はオペルより引用
http://www.opel.com/
投稿:2012/01/20|更新:2019/09/26

オペルの2ドア・2人乗りオープンカー、E00Z22型の初代スピードスターは2003/01から生産が開始され、2003/12に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2198cc(147PS/20.7kgm)のZ22型エンジンを搭載する[BaseGrade|2003/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3815mm×全幅1720mm×全高1135mm、排気量は2198ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3815mmであるこの車の場合は「スモール」(Small:3500mm超-3850mm以下|Bセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の中央(運転席より後、後輪よりは前)に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるMR方式(ミッドシップエンジン/リヤドライブ)を採用しています。エンジンやミッションといった重量物が車体の中心近くにあるため切れ味鋭いハンドリングを実現するとされ、生粋のスポーツカー、スーパーカーの代名詞的な駆動方式です。

E00Z22型 スピードスター [2198cc/147PS MR/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーOPEL
車名&
グレード
スピードスター
BaseGrade
その他ベースグレード
お値段4490000円
車両型式GH-E00Z22
駆動方式
変速機
MR・後輪駆動(RWD,2WD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長3815×幅1720×高1135mm
軸距&
輪距
2330mm
前1450mm/後1490mm
タイヤ前輪:175/55R17
後輪:225/45R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量880kg
エンジン諸元
原動機型式Z22
気筒配列直列4気筒
排気量2198cc
圧縮比10.1
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力147PS[108kW]/5800rpm
最大トルク20.7kgm[203Nm]/4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
Z22型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(11400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2003/01モデルのスピードスターを16年落ちの中古で49.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    スピードスターの2003/01モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である44.9万円に諸経費として4.5万円を足した49.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2003年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2500cc以下13年経過で増税51700
自動車重量税(1年分)1.0トン以下13年-17年経過で増税11400円
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷13.9km/L×160円/L115110円
オイル交換(5000km毎)1回5000円×2回10000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額6000円)月額6000円×12ヶ月72000円
ローン完済後の年間維持費294130円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額41160円×12ヶ月493920円
ローン返済中の年間維持費788050円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度53640円
名目金額
自動車税(1年分)51700
自動車重量税(1年分)11400円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)115110円
オイル交換(5000km毎)10000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額6000円)72000円
ローン完済後の年間維持費294130円
名目金額
車のローン額(1年分)493920円
ローン返済中の年間維持費788050円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53640円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2500cc以下の13年経過で増税」で税額は51700円、重量税の区分は「1.0トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は11400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額53,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると24,511円(完済前は65,671円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

スピードスターの中古車をGoo-netで検索!


●スピードスターの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、スピードスターの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)20650円
ガソリン税(暫定)18060円
石油税2010円
消費税(10%)10460円
合計納税額51180円

例として年間走行距離を10000km、燃費を13.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は719.4Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計20650円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで18060円、石油税が2.8円/Lで2010円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては10460円となり、これらを合計した税額は51180円、1年間に燃料代として支払う115110円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51700円、自動車重量税が年換算で11400円ですから、合計114280円がスピードスターに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51700
自動車重量税(1年分)11400円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)34530円
オイル交換(年1回)5000円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額4800円)57600円
合計
[差額]
180150円
[-113980円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51700
自動車重量税(1年分)11400円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)57560円
オイル交換(年1回)5000円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額5100円)61200円
合計
[差額]
210780円
[-83350円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51700
自動車重量税(1年分)11400円
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)80580円
オイル交換(年1回)7000円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額5400円)64800円
合計
[差額]
243400円
[-50730円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて113980円安い180150円に、5000km走行では83350円安い210780円に、7000km走行では50730円安い243400円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km120円2600円3.1万円
20km230円5100円6.0万円
30km350円7700円9.1万円
50km580円12800円15.1万円
100km1150円25300円29.9万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を13.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは11.51円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は120円/日となり、20km走行なら230円/日、30km走行なら350円/日、50km走行なら580円/日、100km走行なら1150円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は9.1万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

Z22型エンジン簡易性能曲線図
Z22型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4000回転時の馬力116PS
5800回転時の馬力147PS
各回転域でのトルク
4000回転時のトルク20.7kgm
5800回転時のトルク18.2kgm
Z22型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているZ22型2198cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは5800回転時に最高出力147馬力を、4000回転時に最大トルク20.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4000rpmから最高出力が発生する5800rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は31.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.99kg/PS(880kg/147PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.99kg/PS
車体+1人6.36kg/PS
車体+2人6.73kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.39kg/PS
車体+70kg6.46kg/PS
車体+80kg6.53kg/PS
車体+90kg6.60kg/PS
車体+100kg6.67kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.36kg/PS(935kg/147PS)となり、数値としては0.37kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.73kg/PS(990kg/147PS)となり、0.74kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

スピードスターのライバル候補車たち

6.46kg/PS
Q8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.28kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6MT
6.24kg/PS
ゴルフ
2.0L/230PS|FF/6AT
6.40kg/PS
クラウン
3.5L/299PS|FR/CVT
6.36kg/PS
センチュリー
5.0L/381PS|FR/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.36kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.17kg/PSから6.55kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「F1DCBS型 Q8」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUCHH型 ゴルフ」、トヨタの5人乗りセダン「UWG60型 センチュリー」、トヨタの5人乗りセダン「GWS224型 クラウン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

E00Z22型 スピードスター [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.36kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.59
平均ピストンスピード18.3m/s
トルクウェイトレシオ42.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段30544円
排気量1Lあたり馬力66.9PS/L
排気量1Lあたりトルク9.42kgm/L
1気筒あたりの馬力36.8PS
1気筒あたりのトルク5.2kgm
パワーバンド比率31.0%
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.0~2.5LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは42.5kg/kgm(880kg/20.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4490000円、最高出力が147馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30544円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は216908円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は66.9PS/L、トルクは9.42kgm/L、1気筒あたりの馬力は36.8馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが147馬力を5800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.6mmであるZ22型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6340回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.59になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費13.9km/L
燃料タンク容量36L
航続距離(カタログ燃費)500.4km
航続距離(80%燃費)399.6km
満タンプライス5760円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので13.9km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が36リットルですと航続可能距離は500.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(12.5km/L)とすると450.0km、80%(11.1km/L)だと399.6km、70%(9.7km/L)では349.2kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン36リットルの給油で5760円、上で計算した航続距離を踏まえると500.4km(80%燃費時399.6km)を走行するのに5760円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6300rpm|タイヤサイズ 225/45R17|タイヤ直径 63.4cm|円周長 199.2cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.57714.1253km/h11810rpm921.9kgm
2速2.0227.9810.5651-2/3560rpm94km/h6680rpm521.1kgm
3速1.3485.3210.6672-3/4200rpm142km/h4450rpm347.4kgm
4速0.9773.8560.7253-4/4570rpm195km/h3230rpm251.8kgm
5速0.8093.1930.8284-5/5220rpm236km/h2670rpm208.5kgm
Final3.947レシオカバレッジ(変速比幅)4.422

ギヤの繋がりイメージ
E00Z22型スピードスター5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.947)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(20.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.947)÷タイヤの有効半径(0.317m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの236km(5800rpmでは217.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ49km/h
2速ギヤ87km/h3280rpm
3速ギヤ130km/h3870rpm
4速ギヤ180km/h4210rpm
5速ギヤ217km/h4800rpm

E00Z22型スピードスターに搭載されたZ22型2198ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5800rpmまで引っ張ると49km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5800rpmから3280rpmまで落ち、そこから5800rpmまで加速を続けると速度は87km/h(+38km/h)になります。

3速ギヤでは3870rpmまで落ちて5800rpmで130km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4210rpmまで落ちて5800rpmで180km/h(+50km/h)に、5速ギヤでは4800rpmまで落ちて5800rpmで217km/h(+37km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4000回転で最大トルク20.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば42.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.99kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと921.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(880kg)を1速ギヤの最大駆動力(921.9kgm)で割ってみると0.95kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5800回転でのトルク(18.2kgm)からTWRを算出すると1.09kg/kgmとなり、4000-5800回転の回転域では0.95-1.09kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速47307090945011810141801654021260
2速26704010534066808010935012020
3速1780267035604450534062308010
4速1290194025803230387045205810
5速1070160021402670321037404810
※赤い数字は暫定レブリミット(6300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.809)を選択して時速100kmにて走行すると2670回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1600回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1870回転、一般的な高速道路の80km/hでは2140回転、100km/hでは2670回転、制限速度が120km/hになると3210回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4810回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速817253442515968
2速153045607590105120
3速22456790112135157180
4速316293124155186217248
5速3775112150187225262299

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/45R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R17 | 直径 634mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R17
37.6km/h
直径596mm
径差-38mm
215/40R17
38.1km/h
直径604mm
径差-30mm
225/40R17
38.6km/h
直径612mm
径差-22mm
235/40R17
39.1km/h
直径620mm
径差-14mm
245/40R17
39.6km/h
直径628mm
径差-6mm
0%
45
扁平
205/45R17
38.9km/h
直径617mm
径差-17mm
215/45R17
39.5km/h
直径626mm
径差-8mm
225/45R17
40.0km/h
634mm
0mm
235/45R17
40.6km/h
直径644mm
径差+10mm
245/45R17
41.2km/h
直径653mm
径差+19mm
+5%
50
扁平
205/50R17
40.2km/h
直径637mm
径差+3mm
215/50R17
40.8km/h
直径647mm
径差+13mm
225/50R17
41.5km/h
直径657mm
径差+23mm
235/50R17
42.1km/h
直径667mm
径差+33mm
245/50R17
42.7km/h
直径677mm
径差+43mm
+10%
55
扁平
205/55R17
41.5km/h
直径658mm
径差+24mm
215/55R17
42.2km/h
直径669mm
径差+35mm
225/55R17
42.9km/h
直径680mm
径差+46mm
235/55R17
43.6km/h
直径691mm
径差+57mm
245/55R17
44.3km/h
直径702mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R17 、215/40R17、215/45R17 、225/40R17 、235/40R17 、245/40R17あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R17のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R17の適応サイズと性能の変化 [E00Z22型スピードスター編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


E00Z22型スピードスター[2.2L-NA MR/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.99kg/ps60.13
1速ギヤ加速性能0.95kg/kgm64.31
1L換算馬力66.9ps/L44.78
1L換算トルク9.42kgm/L48.86
WB/TR比1.5968.96
ワイド&ロー指数0.66065.39
前面の面積1.952m²66.75
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点462.56

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費294130円52.87
100kmh回転数2670rpm47.89
航続距離24.75
車の大きさ7.448m³33.75
室内の広さ(仮) 1.351m³28.80
最小回転半径39.00
馬力単価30544円36.68
ユーティリティ部門の得点305.29

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した E00Z22型スピードスター[2.2L-NA MR/5MT] の総合得点は 767.85 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したスピードスター(MR/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「2500ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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