日産 サニーの性能まとめ [SB15型|2.2L/79PS|FF/4AT|2001年] EX-Saloon


 画像は日産自動車より引用
 http://www.nissan.co.jp/

日産自動車の4ドア・5人乗りセダン、SB15型の9代目サニーは1998/10から生産が開始され、2004/10に生産(または販売)を終えました。ここでは2001/04モデルにある[EX-Saloon]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4345mm×全幅1695mm×全高1415mm、排気量は2184ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。ディーゼル燃料を使用する車両は排気量に関係なく、車体の大きさのみで判断される点がガソリン車とは異なるポイントとなっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4345mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン-フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

SB15型 サニー [2184cc/79PS FF/4AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

9代目サニーの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.2L-NA
FF/5MT
154.0万円
SB15型
[EX-Saloon]
(2001/04)
79PS
16.0kgm
20.0km/L
1.8L-NA
FF/CVT
187.2万円
QB15型
[Super-Saloon]
(2001/04)
130PS
17.7kgm
17.6km/L
1.6L-NA
FF/5MT
187.1万円
JB15型
[VZ-R]
(1998/10)
175PS
16.5kgm
11.8km/L
1.5L-NA
FF/4AT
134.3万円
FB15型
[EX-Saloon]
(2002/05)
109PS
14.6kgm
16.2km/L
1.5L-NA
FF/5MT
129.3万円
FB15型
[EX-Saloon]
(2002/05)
109PS
14.6kgm
17.6km/L
B15型 9代目サニーまとめ (FB15/FNB15 JB15 QB15 SB15)【全10件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
サニー
EX-Saloon
その他 FE, EXサルーン スプレンド, スーパーサルーン
お値段 1590000円
車両型式 KE-SB15
駆動&
変速機
FF(FWD,2WD,前輪駆動)&
4AT(4速AT,4段AT)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4345×幅1695×高1415mm
室内寸法 長1880×幅1400×高1165mm
軸距&
輪距
2535mm
前1470mm/後1450mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前185/65R14 後185/65R14
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ドラム
車両重量 1230kg
エンジン諸元
原動機型式 YD22DD
気筒配列 直列4気筒
排気量 2184cc
圧縮比 18.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 79PS(58kW 78HP)/4000rpm
最大トルク 16.0kgm(157Nm)/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
10・15燃費 17.0km/L (40.0mpg)
100km燃費 5.9L/100km
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
YD22DD型エンジンの諸元と性能まとめ
※直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(18900円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/04モデルのサニーを18年落ちの中古で17.5万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    サニーの2001/04モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である15.9万円に諸経費として1.6万円を足した17.5万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

2001年式を18年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年経過で増税 51700
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 18年経過で増税 18900
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷13.6km/L×130円/L 95590円
オイル交換(5000km毎) 1回5000円×2回 10000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本8000円×4本÷3年 10670円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 272780円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額14580円×12ヶ月 174960円
ローン返済中の年間維持費 447740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 68640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額68,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると22,732円(完済前は37,312円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km150円3300円3.9万円
30km230円5100円6.0万円
50km380円8400円9.9万円
100km770円16900円20.0万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を17.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.65円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は80円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら230円/日、50km走行なら380円/日、100km走行なら770円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は1800円/月、20kmなら440kmで3300円/月、30kmなら660kmで5100円/月、50kmなら1100kmで8400円/月、100kmなら2200kmで16900円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は2.1万円/年、20kmなら5200kmで3.9万円/年、30kmなら7800kmで6.0万円/年、50kmなら13000kmで9.9万円/年、100kmなら26000kmで20.0万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
2500cc以下の自然吸気日産編(普)セダン限定


カタログスペックから見えてくる要素

YD22DD型エンジン簡易性能曲線図
YD22DD型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 45PS
4000回転時の馬力 79PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 16.0kgm
4000回転時のトルク 14.1kgm
YD22DD型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載しているYD22型2184cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは4000回転時に最高出力79馬力を、2000回転時に最大トルク16.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ15.57kg/PS(1230kg/79PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ15.57kg/PS
車体+1人16.27kg/PS
車体+5人19.05kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg16.33kg/PS
車体+70kg16.46kg/PS
車体+80kg16.58kg/PS
車体+90kg16.71kg/PS
車体+100kg16.84kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは16.27kg/PS(1285kg/79PS)となり、数値としては0.70kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは19.05kg/PS(1505kg/79PS)となり、3.48kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.74
平均ピストンスピード 12.5m/s
トルクウェイトレシオ 76.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段 20127円
排気量1Lあたり馬力 36.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.33kgm/L
1気筒あたりの馬力 19.8PS
1気筒あたりのトルク 4.0kgm
パワーバンド比率 50.0%
各種ランキング
セダンのP/Wレシオ
2.0~2.5L以下のP/Wレシオ(NA)

トルクウェイトレシオは76.9kg/kgm(1230kg/16.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1590000円、最高出力が79馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は20127円、逆に1万円あたりでは0.50馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は99375円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は36.2PS/L、トルクは7.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は19.8馬力、トルクは4.0kgmとなり、このエンジンが79馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.74になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、サニーの車両重量1230kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1285kgと、5名フル乗車時の1505kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1285kg
5名乗車
1505kg
40km/h79kJ93kJ+14kJ
60km/h178kJ209kJ+31kJ
80km/h317kJ372kJ+55kJ
100km/h496kJ581kJ+85kJ
120km/h714kJ836kJ+122kJ
140km/h972kJ1138kJ+166kJ
180km/h1606kJ1881kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは79kJ、5名乗車では93kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.2倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも317kJ、5名乗車では55kJ増加して372kJにもなり、重量から見れば1.2倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で1606kJ、5名乗車では275kJ増加して1881kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを496000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量496kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg146km/h231kJ-265kJ
800kg127km/h309kJ-187kJ
1000kg113km/h386kJ-110kJ
1285kg100km/h496kJ
2000kg80km/h772kJ+276kJ
2500kg72km/h965kJ+469kJ
3000kg65km/h1157kJ+661kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1285kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が146km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が65km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.1m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 43.3%
室内幅/全幅 82.6%
室内高/全高 82.3%
室内容積/車両体積 29.8%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.1m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は43.3%、同じく室内幅と全幅の比率は82.6%、同じく室内高と全高の比率は82.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は29.8%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.52m
期待される荷室の幅 1.30m
対角線の長さ 2.00m
期待される荷室の面積 1.98m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.52m(対角線では2.00m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 17.0km/L
燃料タンク容量 50L
航続距離(カタログ燃費) 850.0km
航続距離(80%燃費) 680.0km
満タンプライス 6500円
1万円でどこまで行ける? 1307.7km
車両価格/航続距離 1871円/km

10・15モード燃費が17.0km/Lですので、燃料タンクの容量が50リットルですと航続可能距離は850.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.3km/L)とすると765.0km、80%(13.6km/L)だと680.0km、70%(11.9km/L)では595.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)50リットルの給油で6500円、上で計算した航続距離を踏まえると850.0km(80%燃費時680.0km)を走行するのに6500円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1307.7km(往復なら片道653.8km)、カタログ値の80%なら1046.2km(片道523.1km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で850.0kmの距離を移動できるSB15型 サニー [EX-Saloon]という乗り物を、159.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「1871円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 185/65R14|タイヤ直径 59.6cm|円周長 187.2cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.861 10.31 49.0kmh 9180rpm 553.8kgm
2速 1.562 5.631 0.546 1-2/2460rpm 89.8kmh 5010rpm 302.3kgm
3速 1.000 3.605 0.640 2-3/2880rpm 140.2kmh 3210rpm 193.6kgm
4速 0.697 2.513 0.697 3-4/3140rpm 201.2kmh 2240rpm 134.9kgm
Final 3.605 レシオカバレッジ(変速比幅)4.105
ギヤの繋がりイメージ
SB15型サニー4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.605)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(16.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.605)÷タイヤの有効半径(0.298m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの201.2km(4000rpmでは178.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ44km/h
2速ギヤ80km/h2180rpm
3速ギヤ125km/h2560rpm
4速ギヤ179km/h2790rpm

SB15型サニーに搭載されたYD22型2184ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると44km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2180rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は80km/h(+36km/h)になります。

3速ギヤでは2560rpmまで落ちて4000rpmで125km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは2790rpmまで落ちて4000rpmで179km/h(+54km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク16.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば76.9kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(15.57kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと553.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1230kg)を1速ギヤの最大駆動力(553.8kgm)で割ってみると2.22kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(14.1kgm)からTWRを算出すると2.52kg/kgmとなり、2000-4000回転の回転域では2.22-2.52kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3670 5510 7350 9180 11020 12860 16530
2速 2010 3010 4010 5010 6020 7020 9020
3速 1280 1930 2570 3210 3850 4490 5780
4速 890 1340 1790 2240 2680 3130 4030
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.697)を選択して時速100kmにて走行すると2240回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1340回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1570回転、一般的な高速道路の80km/hでは1790回転、100km/hでは2240回転、制限速度が120km/hになると2680回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4030回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 33 44 54 65 76 87
2速 20 40 60 80 100 120 140 160
3速 31 62 93 125 156 187 218 249
4速 45 89 134 179 224 268 313 358

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/65R14 | 直径 596mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
60
扁平
165/60R14
37.2km/h
直径554mm
径差-42mm
175/60R14
38.0km/h
直径566mm
径差-30mm
185/60R14
38.8km/h
直径578mm
径差-18mm
195/60R14
39.6km/h
直径590mm
径差-6mm
205/60R14
40.4km/h
直径602mm
径差+6mm
0%
65
扁平
165/65R14
38.3km/h
直径571mm
径差-25mm
175/65R14
39.2km/h
直径584mm
径差-12mm
185/65R14
40.0km/h
596mm
0mm
195/65R14
40.9km/h
直径610mm
径差+14mm
205/65R14
41.8km/h
直径623mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
165/70R14
39.4km/h
直径587mm
径差-9mm
175/70R14
40.3km/h
直径601mm
径差+5mm
185/70R14
41.3km/h
直径615mm
径差+19mm
195/70R14
42.2km/h
直径629mm
径差+33mm
205/70R14
43.2km/h
直径643mm
径差+47mm
+10%
75
扁平
165/75R14
40.5km/h
直径604mm
径差+8mm
175/75R14
41.5km/h
直径619mm
径差+23mm
185/75R14
42.6km/h
直径634mm
径差+38mm
195/75R14
43.6km/h
直径649mm
径差+53mm
205/75R14
44.6km/h
直径664mm
径差+68mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/65R14、165/70R14 、175/60R14、175/65R14 、185/60R14 、195/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。

185/65R14のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/65R14の適応サイズと性能の変化 [SB15型サニー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


SB15型サニー[2.2L-NA FF/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト15.57kg/ps32.68
1速ギヤ加速性能2.22kg/kgm35.68
1L換算馬力36.2ps/L19.90
1L換算トルク7.33kgm/L22.41
WB/TR比1.7453.33
ワイド&ロー指数0.83553.36
前面の面積2.398m²55.21
最低地上高43.35
スポーツ性能部門の得点315.92

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費17.0km/L58.84
年間維持費272780円55.36
100kmh回転数2240rpm54.16
航続距離850.0km58.75
車の大きさ10.421m³46.33
室内の広さ3.066m³46.97
最小回転半径5.2m49.36
馬力単価20127円50.72
ユーティリティ部門の得点420.49

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した SB15型サニー[2.2L-NA FF/4AT] の総合得点は 736.41 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したSB15型サニー(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2011/11/05|更新日:2018/02/09


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