日産 スカイラインの性能まとめ [HNV37型|3.5L/306PS|4WD/7AT|2014年] 350GT Hybrid type-SP


画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2013/11/14|更新:2019/09/26

日産自動車の4ドア・5人乗りセダン、HNV37型の13代目スカイラインは2014/02から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量3498cc(306PS/35.7kgm)のVQ35HR型エンジンを搭載する[350GT Hybrid type-SP|2014/02モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4800mm×全幅1820mm×全高1450mm、排気量は3498ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4800mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

HNV37型 スカイライン [3498cc/306PS 4WD/7AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

13代目スカイラインの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
FR/7AT
383.4万円
ZV37型
[200GT-t]
(2014/04)
211PS
35.7kgm
13.6km/L
3.5L-NA
FR/7AT
449.6万円
HV37型
[350GT Hybrid]
(2014/02)
306PS
35.7kgm
18.4km/L
2.0L-TB
FR/7AT
389.3万円
YV37型
[200GT-t]
(2015/12)
211PS
35.7kgm
13.0km/L
13代目スカイラインの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーNISSAN
車名&
グレード
スカイライン
350GT Hybrid type-SP
その他タイプP モータ型式HM34型(50kW/290Nm)
お値段5537700円
車両型式DAA-HNV37
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
7AT(7段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長4800×幅1820×高1450mm
室内寸法長2000×幅1480×高1180mm
軸距&
輪距
2850mm
前1535mm/後1560mm
最小半径5.7m
最低高120mm
タイヤ前輪:245/40R19
後輪:245/40R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1880kg
エンジン諸元
原動機型式VQ35HR
気筒配列V型6気筒+モーター
排気量3498cc
圧縮比10.6
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力306PS[225kW]/6800rpm
最大トルク35.7kgm[350Nm]/5000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費16.8km/L(39.5mpg)
100km燃費6.0L/100km
VQ35HR型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、スカイラインの新車を636.9万円(諸費用として83.1万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)3500cc以下13年未満58000円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷15.6×160円/L102560円
オイル交換(5000km毎)1回6000円×2回12000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額7000円)月額7000円×12ヶ月84000円
ローン完済後の年間維持費314880円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額106150円×12ヶ月1273800円
ローン返済中の年間維持費1588680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)58000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)102560円
オイル交換(5000km毎)12000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額7000円)84000円
ローン完済後の年間維持費314880円
名目金額
車のローン額(1年分)1273800円
ローン返済中の年間維持費1588680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から5年経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年未満」で税額は58000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると26,240円(完済前は132,390円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

スカイラインの中古車をGoo-netで検索!


●スカイラインの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、スカイラインの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)18400円
ガソリン税(暫定)16090円
石油税1790円
消費税(10%)9320円
合計納税額45600円

例として年間走行距離を10000km、燃費を15.6km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は641.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計18400円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで16090円、石油税が2.8円/Lで1790円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては9320円となり、これらを合計した税額は45600円、1年間に燃料代として支払う102560円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計120000円がスカイラインに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)30770円
オイル交換(年1回)6000円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額5600円)67200円
合計
[差額]
200690円
[-114190円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)51280円
オイル交換(年1回)6000円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額5950円)71400円
合計
[差額]
231000円
[-83880円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)58000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)71790円
オイル交換(年1回)8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額6300円)75600円
合計
[差額]
263710円
[-51170円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて114190円安い200690円に、5000km走行では83880円安い231000円に、7000km走行では51170円安い263710円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km100円2200円2.6万円
20km190円4200円4.9万円
30km290円6400円7.5万円
50km480円10600円12.5万円
100km950円20900円24.7万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を16.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは9.52円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は100円/日となり、20km走行なら190円/日、30km走行なら290円/日、50km走行なら480円/日、100km走行なら950円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は6400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は7.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

VQ35HR型エンジン簡易性能曲線図
VQ35HR型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5000回転時の馬力249PS
6800回転時の馬力306PS
各回転域でのトルク
5000回転時のトルク35.7kgm
6800回転時のトルク32.2kgm
VQ35HR型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているVQ35型3498cc、V型6気筒+モーターの自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力306馬力を、5000回転時に最大トルク35.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の1800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.14kg/PS(1880kg/306PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.14kg/PS
車体+1人6.32kg/PS
車体+5人7.04kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.34kg/PS
車体+70kg6.37kg/PS
車体+80kg6.41kg/PS
車体+90kg6.44kg/PS
車体+100kg6.47kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.32kg/PS(1935kg/306PS)となり、数値としては0.18kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.04kg/PS(2155kg/306PS)となり、0.90kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

スカイラインのライバル候補車たち

6.46kg/PS
Q8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.16kg/PS
A8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.28kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6MT
6.40kg/PS
クラウン
3.5L/299PS|FR/CVT
6.36kg/PS
センチュリー
5.0L/381PS|FR/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.32kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.13kg/PSから6.51kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りSUV「F1DCBS型 Q8」、アウディの5人乗りセダン「F8CZSF型 A8」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」、トヨタの5人乗りセダン「GWS224型 クラウン」、トヨタの5人乗りセダン「UWG60型 センチュリー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

HNV37型 スカイライン [350GT Hybrid type-SP]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.32kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.84
平均ピストンスピード18.5m/s
トルクウェイトレシオ52.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段18097円
排気量1Lあたり馬力87.5PS/L
排気量1Lあたりトルク10.21kgm/L
1気筒あたりの馬力51.0PS
1気筒あたりのトルク6.0kgm
パワーバンド比率26.5%
各種ランキング
セダンのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは52.7kg/kgm(1880kg/35.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5537700円、最高出力が306馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18097円、逆に1万円あたりでは0.55馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は155118円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は87.5PS/L、トルクは10.21kgm/L、1気筒あたりの馬力は51.0馬力、トルクは6.0kgmとなり、このエンジンが306馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.4mmであるVQ35型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7370回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.84になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.5m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長41.7%
室内幅/全幅81.3%
室内高/全高81.4%
室内容積/車両体積27.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.5m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.7%、同じく室内幅と全幅の比率は81.3%、同じく室内高と全高の比率は81.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.68m
期待される荷室の幅1.38m
対角線の長さ2.17m
期待される荷室の面積2.32m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.68m(対角線では2.17m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費16.8km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)1176.0km
航続距離(80%燃費)938.0km
満タンプライス11200円
1万円でどこまで行ける?1050.0km
車両価格/航続距離4709円/km

JC08モード燃費が16.8km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は1176.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.1km/L)とすると1057.0km、80%(13.4km/L)だと938.0km、70%(11.8km/L)では826.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると1176.0km(80%燃費時938.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1050.0km(往復なら片道525.0km)、カタログ値の80%なら840.0km(片道420.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1176.0kmの距離を移動できるHNV37型 スカイライン [350GT Hybrid type-SP]という乗り物を、553.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「4709円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 245/40R19|タイヤ直径 67.9cm|円周長 213.3cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.78312.4975km/h9760rpm1313.2kgm
2速3.1028.0990.6491-2/4740rpm115km/h6330rpm851.7kgm
3速1.9845.1800.6402-3/4670rpm180km/h4050rpm544.7kgm
4速1.3713.5800.6913-4/5040rpm261km/h2800rpm376.4kgm
5速1.0002.6110.7294-5/5320rpm358km/h2040rpm274.6kgm
6速0.8702.2720.8705-6/6350rpm411km/h1770rpm238.9kgm
7速0.7752.0240.8916-7/6500rpm462km/h1580rpm212.8kgm
Final2.611レシオカバレッジ(変速比幅)6.172

ギヤの繋がりイメージ
HNV37型スカイライン7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.611)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.7kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.611)÷タイヤの有効半径(0.3395m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの462km(6800rpmでは430.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ70km/h
2速ギヤ107km/h4410rpm
3速ギヤ168km/h4350rpm
4速ギヤ243km/h4700rpm
5速ギヤ333km/h4960rpm
6速ギヤ383km/h5920rpm
7速ギヤ430km/h6060rpm

HNV37型スカイラインに搭載されたVQ35型3498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると70km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから4410rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は107km/h(+37km/h)になります。

3速ギヤでは4350rpmまで落ちて6800rpmで168km/h(+61km/h)に、4速ギヤでは4700rpmまで落ちて6800rpmで243km/h(+75km/h)に、5速ギヤでは4960rpmまで落ちて6800rpmで333km/h(+90km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5920rpmまで落ちて6800rpmで383km/h(+50km/h)に、7速ギヤでは6060rpmまで落ちて6800rpmで430km/h(+47km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5000回転で最大トルク35.7kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば52.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.14kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1313.2kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1880kg)を1速ギヤの最大駆動力(1313.2kgm)で割ってみると1.43kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(32.2kgm)からTWRを算出すると1.59kg/kgmとなり、5000-6800回転の回転域では1.43-1.59kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速3900585078109760117101366017560
2速25303800506063307590886011390
3速1620243032404050486056707290
4速1120168022402800336039205030
5速820122016302040245028603670
6速710106014201770213024803190
7速63095012601580190022102850
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.775)を選択して時速100kmにて走行すると1580回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは950回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1110回転、一般的な高速道路の80km/hでは1270回転、100km/hでは1580回転、制限速度が120km/hになると1900回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2850回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速1020314151617282
2速163247637995111126
3速25497499124148173198
4速3672107143179215250286
5速4998147196245294343392
6速56113169225282338394451
7速63126190253316379443506

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R19 | 直径 679mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R19
37.8km/h
直径641mm
径差-38mm
235/35R19
38.2km/h
直径648mm
径差-31mm
245/35R19
38.6km/h
直径655mm
径差-24mm
255/35R19
39.0km/h
直径662mm
径差-17mm
265/35R19
39.4km/h
直径669mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R19
39.1km/h
直径663mm
径差-16mm
235/40R19
39.5km/h
直径671mm
径差-8mm
245/40R19
40.0km/h
679mm
0mm
255/40R19
40.5km/h
直径687mm
径差+8mm
265/40R19
40.9km/h
直径695mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R19
40.4km/h
直径686mm
径差+7mm
235/45R19
40.9km/h
直径695mm
径差+16mm
245/45R19
41.5km/h
直径704mm
径差+25mm
255/45R19
42.0km/h
直径713mm
径差+34mm
265/45R19
42.5km/h
直径722mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R19
41.7km/h
直径708mm
径差+29mm
235/50R19
42.3km/h
直径718mm
径差+39mm
245/50R19
42.9km/h
直径728mm
径差+49mm
255/50R19
43.5km/h
直径738mm
径差+59mm
265/50R19
44.1km/h
直径748mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R19 、235/35R19、235/40R19 、245/35R19 、255/35R19 、265/35R19あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R19のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R19の適応サイズと性能の変化 [HNV37型スカイライン編]のページをご覧ください。

245/40R19のタイヤ銘柄と通販価格


HNV37型スカイライン[3.5L-NA 4WD/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.14kg/ps59.70
1速ギヤ加速性能1.43kg/kgm53.48
1L換算馬力87.5ps/L61.48
1L換算トルク10.21kgm/L58.86
WB/TR比1.8442.92
ワイド&ロー指数0.79755.76
前面の面積2.639m²48.45
最低地上高120mm64.24
スポーツ性能部門の得点444.89

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費16.8km/L49.70
年間維持費314880円50.91
100kmh回転数1580rpm63.35
航続距離1176.0km79.00
車の大きさ12.667m³55.75
室内の広さ3.493m³51.46
最小回転半径5.7m38.72
馬力単価18097円53.62
ユーティリティ部門の得点442.51

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した HNV37型スカイライン[3.5L-NA 4WD/7AT] の総合得点は 887.40 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したHNV37型スカイライン(4WD/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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