日産 NV200バネットワゴンの性能まとめ [M20型|1.6L/109PS|FF/4AT|2020年] 16X-3R WLTC


画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2021/06/08|更新:2021/07/01

日産自動車の5ドア・7人乗りミニバン、3BA-M20型の初代NV200バネットワゴンは2009/05から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1597cc(109PS/15.5kgm)のHR16DE型エンジンを搭載する[16X-3R WLTC|2020/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4400mm×全幅1695mm×全高1850mm、排気量は1597ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4400mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

M20型 NV200バネットワゴン [1597cc/109PS FF/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代NV200バネットワゴンの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.6L-NA
FF/4AT
191.6万円
M20型
[16X-3R]
2010/11モデル
109PS
15.5kgm
12.8km/L
1.6L-NA
FF/4AT
181.1万円
M20型
[16X-2R]
2010/11モデル
109PS
15.5kgm
13.2km/L
1.6L-NA
FF/4AT
224.0万円
M20型
[16X-2R WLTC]
2020/01モデル
109PS
15.5kgm
12.0km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
NV200バネットワゴン
16X-3R WLTC
その他 -
お値段 2405700円
車両型式 3BA-M20
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア/定員 5ドア/7人
車体寸法 長4400×幅1695×高1850mm
軸距&
輪距
2725mm
前1490mm/後1510mm
最小半径 5.2m
最低高 160mm
タイヤ 前輪:165/80R14
後輪:165/80R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1360kg
エンジン諸元
原動機型式 HR16DE
気筒配列 直列4気筒
排気量1597cc
圧縮比9.8
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 109PS[80kW]/6000rpm
最大トルク 15.5kgm[152Nm]/4400rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
WLTC燃費 12.0km/L(28.2mpg)
100km燃費 8.3L/100km
HR16DE型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(36000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(12920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、4年4万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、NV200バネットワゴンの新車を276.7万円(諸費用として36.1万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年未満 36000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 12920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷12.0km/L×24円/L 20000円
オイル交換(5000km毎) 1回4500円×2回 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 1本8000円×4本÷4年 8000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 164220円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額46120円×12ヶ月 553440円
ローン返済中の年間維持費 717660円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 53440円
名目 金額
自動車税(1年分) 36000円円
自動車重量税(1年分) 12300円
自賠責保険料(1年分) 12920円
燃料代(年間1万km) 20000円
オイル交換(5000km毎) 9000円
タイヤ交換(4年4万km毎) 8000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 164220円
名目 金額
車のローン額(1年分) 553440円
ローン返済中の年間維持費 717660円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
53440円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は36000円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を4年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 2015年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 2016年4月1日からの自動車重量税の変更に対応。
  • 2017年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 2019年10月1日以降に新車登録された自家用乗用車の自動車税額変更に対応。
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額53,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して13,685円(完済前は59,805円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。


●NV200バネットワゴンの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます嫌気がさして、ますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、NV200バネットワゴンの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 23920円
ガソリン税(暫定) 20920円
石油税 2330円
消費税(10%) 1820円
合計納税額 48990円

例として年間走行距離を10000km、燃費を12.0km/L、ガソリンを1リットルあたり24円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は833.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計23920円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで20920円、石油税が2.8円/Lで2330円になります。

ガソリン車の場合は本体価格-34.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては1820円となり、これらを合計した税額は48990円、1年間に燃料代として支払う20000円のうち244.9%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で36000円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計97290円がNV200バネットワゴンに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 28%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 12920円 10%
燃料代 3000km分 6000円 5%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 80% 52800円 41%
合計
[1万kmとの差額]
129850円
-34370円
-
年間5000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 26%
自動車重量税 1年分 12300円 9%
自賠責保険料 1年分 12920円 9%
燃料代 5000km分 10000円 7%
オイル交換 年1回 4500円 3%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 85% 56160円 42%
合計
[1万kmとの差額]
137210円
-27010円
-
年間7000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 25%
自動車重量税 1年分 12300円 8%
自賠責保険料 1年分 12920円 9%
燃料代 7000km分 14000円 10%
オイル交換 年1回 6300円 4%
タイヤ交換 6年毎 5330円 4%
任意保険料 90% 59400円 40%
合計
[1万kmとの差額]
146250円
-17970円
-

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで40000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて34370円安い129850円に、5000km走行では27010円安い137210円に、7000km走行では17970円安い146250円という結果になりました。

多走行距離での年間維持費|15000km・20000km

続いて年間で10000kmを超える多走行の場合、15000kmと20000kmを例として計算してみます。燃料代は走行距離に応じて増額、オイル交換費用はそれぞれ年3回分と年4回分、タイヤ交換費用は走行距離に応じて按分、任意保険料は10000km時と同額としたのがこちらです。

年間15000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 18%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 7%
燃料代 15000km分 30000円 15%
オイル交換 年3回 27000円 14%
タイヤ交換 2.7年毎 12000円 6%
任意保険料 100% 66000円 34%
合計
[1万kmとの差額]
196220円
+32000円
-
年間20000km走行の場合
名目 金額 比率
自動車税 36000円 16%
自動車重量税 1年分 12300円 6%
自賠責保険料 1年分 12920円 6%
燃料代 20000km分 40000円 18%
オイル交換 年4回 36000円 16%
タイヤ交換 2年毎 16000円 7%
任意保険料 100% 66000円 31%
合計
[1万kmとの差額]
219220円
+55000円
-

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。

「しかし物には限度がある、数年単位の維持費を考えると気が滅入る、だが車は必要だ、背に腹は代えられぬ…」というときは、排気量が小さくて燃費が良くて、車両重量の軽い車に乗りかえるという選択をしますと、各種税金や保険料、車検費用などなどトータルの維持費が格段に抑えられお財布もニッコニコです。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えるとどうなるの?

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(8.7km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(12.4km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(14.0km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(12.0km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとして市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、WLTCモード燃費での燃料代20000円からどのように変化するかを見ていきたいと思います。

  • 1リットル24円として計算。
  • []内の金額は低燃費タイヤ(エコタイヤ)装着で燃費が3%向上すると仮定した場合の燃料代。
    たった3%のようですが、もともとの燃費が…なため、お財布には劇的な効果があります。
参考:燃費が3%向上すると…?
市街地8.7km/L → 9.0km/L
郊外12.4km/L → 12.8km/L
高速道路14.0km/L → 14.4km/L

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km24830円
[24000円]
郊外500km970円
[940円]
高速道路500km860円
[830円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
26660円
+6660円
9.0km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
25770円
-890円
9.3km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは1034.5Lを消費して、燃料代は24830円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が12.4km/Lでは40.3Lを消費して、燃料代は970円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.0km/Lでは35.7Lを消費して、燃料代は860円になります。

このパターンでは使用した燃料量が1110.5L、かかった燃料代が26660円となり、平均燃費は9.0km/L(-3.0km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6660円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着で燃費が3%アップするとして、同じ条件で走行すると燃料代は25770円となり、890円安くなります。車検2回ごとにタイヤ交換するとき、寿命までの4年間で3560円の経費削減になる計算です。純正タイヤとエコタイヤの差額がこれ以上ならお得、以下なら…?

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km13790円
[13330円]
郊外5000km9680円
[9370円]
高速道路0km0円
[0円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
23470円
+3470円
10.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
22700円
-770円
10.6km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは574.7Lを消費して、燃料代は13790円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が12.4km/Lでは403.2Lを消費して、燃料代は9680円になります。

このパターンでは使用した燃料量が977.9L、かかった燃料代が23470円となり、平均燃費は10.2km/L(-1.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+3470円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が22700円となり、1年間で770円、4年間で3080円の経費削減になる計算です。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km9190円
[8880円]
郊外3340km6470円
[6260円]
高速道路3330km5710円
[5550円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
21370円
+1370円
11.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
20690円
-680円
11.6km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは382.8Lを消費して、燃料代は9190円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が12.4km/Lでは269.4Lを消費して、燃料代は6470円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が14.0km/Lでは237.9Lを消費して、燃料代は5710円になります。

このパターンでは使用した燃料量が890.1L、かかった燃料代が21370円となり、平均燃費は11.2km/L(-0.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+1370円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が20690円となり、1年間で680円、4年間で2720円の経費削減になる計算です。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km1380円
[1330円]
郊外9000km17420円
[16870円]
高速道路500km860円
[830円]
合計金額
WLTC燃費との差額
平均燃費
19660円
-340円
12.2km/L
エコタイヤ合計金額
純正タイヤとの差額
平均燃費
19030円
-630円
12.6km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が8.7km/Lでは57.5Lを消費して、燃料代は1380円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が12.4km/Lでは725.8Lを消費して、燃料代は17420円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が14.0km/Lでは35.7Lを消費して、燃料代は860円になります。

このパターンでは使用した燃料量が819.0L、かかった燃料代が19660円となり、平均燃費は12.2km/L(+0.2km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は-340円という結果になりました。

低燃費タイヤ装着では燃料代が19030円となり、1年間で630円、4年間で2520円の経費削減になる計算です。

以上、極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(9.0km/L・10.2km/L・11.2km/L・12.2km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(26660円・23470円・21370円・19660円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km20円400円0.5万円
20km40円900円1.0万円
30km60円1300円1.6万円
50km100円2200円2.6万円
100km200円4400円5.2万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を24円、燃費を12.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは2.00円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は20円/日となり、20km走行なら40円/日、30km走行なら60円/日、50km走行なら100円/日、100km走行なら200円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は1300円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は1.6万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

HR16DE型エンジン簡易性能曲線図
HR16DE型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4400回転時の馬力 95PS
6000回転時の馬力 109PS
各回転域でのトルク
4400回転時のトルク 15.5kgm
6000回転時のトルク 13.0kgm
HR16DE型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているHR16型1597cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力109馬力を、4400回転時に最大トルク15.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4400rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1600rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は26.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.477kg/PS(1360kg/109PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.477kg/PS
車体+1人12.982kg/PS
車体+7人16.009kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.028kg/PS
車体+70kg13.119kg/PS
車体+80kg13.211kg/PS
車体+90kg13.303kg/PS
車体+100kg13.394kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは12.982kg/PS(1415kg/109PS)となり、数値としては0.505kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは16.009kg/PS(1745kg/109PS)となり、3.532kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

NV200バネットワゴンのライバル候補車たち

2020/01

-
NV200バネットワゴン
12.982kg/PS
1415kg/109PS|1.6L-NA
[車体のみPWR:12.477]
2013/01

車種詳細
デリカD:5
13.074kg/PS
1935kg/148PS|2.3L-TB
[車体のみPWR:12.703]
2012/09

車種詳細
up!
13.000kg/PS
975kg/75PS|1.0L-NA
[車体のみPWR:12.267]
2015/01

車種詳細
ハイエースワゴン
13.094kg/PS
2095kg/160PS|2.7L-NA
[車体のみPWR:12.750]
2004/06

車種詳細
ミラジーノ
12.891kg/PS
825kg/64PS|0.7L-TB
[車体のみPWR:12.031]
2014/01

車種詳細
ゴルフ ヴァリアント
12.905kg/PS
1355kg/105PS|1.2L-TB
[車体のみPWR:12.381]

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ12.982kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

12.852kg/PSから13.112kg/PSの範囲で人気度を優先して選んでみたところ、三菱の7人乗りミニバン「CV1W型 デリカD:5」、フォルクスワーゲンの4人乗りハッチバック「AACHY型 up!」、トヨタの10人乗り1BOX「TRH224W型 ハイエースワゴン」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L700S型 ミラジーノ」、フォルクスワーゲンの5人乗りワゴン「AUCJZ型 ゴルフ ヴァリアント」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

M20型 NV200バネットワゴン [16X-3R WLTC]とパワーウェイトレシオが近い車種|12.982kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は80.1PS/tとなっています。


その他の諸元いろいろ

いろいろな数値
WB/TR比 1.817
平均ピストンスピード 16.72m/s
トルクウェイトレシオ 87.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 22071円
排気量1Lあたり馬力 68.30PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.71kgm/L
1気筒あたりの馬力 27.2PS
1気筒あたりのトルク 3.9kgm
パワーバンド比率 26.7%
燃費×馬力 1308.0pt
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは87.7kg/kgm(1360kg/15.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2405700円、最高出力が109馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は22071円、逆に1万円あたりでは0.45馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は155206円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

1馬力あたりのお値段が安い車ランキング
総合ランキング
日産編
2000cc以下の車編
7人乗りミニバン編

●最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は68.30PS/L、トルクは9.71kgm/L、1気筒あたりの馬力は27.2馬力、トルクは3.9kgmとなり、このエンジンが109馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは16.72m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.6mmであるHR16型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7180回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

●この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.817になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング

●低燃費かつ高出力な車を調べるための指標として「燃費×最高出力」の数値を用いる場合、燃費が12.0km/L、最高出力が109PSであるこの車の獲得ポイントは1308.0ptになります。
戯れに車両重量1360kgを100kg単位にした13.6で割ってみたところ、その数値は96.18ptとなりました。(燃費が良くてパワーがあって速い車を探すのに使えるかも?)


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.54m
期待される荷室の幅 1.29m
対角線の長さ 2.01m
期待される荷室の面積 1.99m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.54m(対角線では2.01m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 12.0km/L
燃料タンク容量 55L
航続距離(カタログ燃費) 660.0km
航続距離(80%燃費) 528.0km
満タンプライス 1320円
1万円でどこまで行ける? 5000.0km
車両価格/航続距離 3645円/km

WLTCモード燃費が12.0km/Lですので、燃料タンクの容量が55リットルですと航続可能距離は660.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.8km/L)とすると594.0km、80%(9.6km/L)だと528.0km、70%(8.4km/L)では462.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン55リットルの給油で1320円、上で計算した航続距離を踏まえると660.0km(80%燃費時528.0km)を走行するのに1320円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば5000.0km(往復なら片道2500.0km)、カタログ値の80%なら4000.0km(片道2000.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で660.0kmの距離を移動できるM20型 NV200バネットワゴン [16X-3R WLTC]という乗り物を、240.6万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3645円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
12.0km/L
660.0km
市街地燃費
8.7km/L
478.5km
[-181.5km]
郊外燃費
12.4km/L
682.0km
[+22.0km]
高速道路燃費
14.0km/L
770.0km
[+110.0km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を55Lとしたとき、市街地モード燃費8.7km/Lでの航続距離は478.5km(-181.5km)、郊外モード燃費12.4km/Lでの航続距離は682.0km(+22.0km)、高速道路モード燃費14.0km/Lでの航続距離は770.0km(+110.0km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 165/80R14|タイヤ直径 62.0cm|円周長 194.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.861 11.65 -
-
65km/h 9970rpm 582.5kgm
2速 1.562 6.36 0.546 1-2/
3550rpm
119km/h 5440rpm 318.0kgm
3速 1.000 4.07 0.640 2-3/
4160rpm
187km/h 3480rpm 203.6kgm
4速 0.697 2.84 0.697 3-4/
4530rpm
268km/h 2430rpm 141.9kgm
Final 4.072 レシオカバレッジ(変速比幅)4.105

ギヤの繋がりイメージ
M20型NV200バネットワゴン4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.072)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.072)÷タイヤの有効半径(0.31m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの268km(6000rpmでは247.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ60km/h-
2速ギヤ110km/h3280rpm
3速ギヤ172km/h3840rpm
4速ギヤ247km/h4180rpm

M20型NV200バネットワゴンに搭載されたHR16型1597ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると60km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3280rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は110km/h(+50km/h)になります。

3速ギヤでは3840rpmまで落ちて6000rpmで172km/h(+62km/h)に、4速ギヤでは4180rpmまで落ちて6000rpmで247km/h(+75km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4400回転で最大トルク15.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば87.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(12.477kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと582.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1360kg)を1速ギヤの最大駆動力(582.5kgm)で割ってみると2.335kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(13.0kgm)からTWRを算出すると2.78kg/kgmとなり、4400-6000回転の回転域では2.335-2.78kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3990 5980 7970 9970 11960 13950 17940
2速 2180 3270 4350 5440 6530 7620 9800
3速 1390 2090 2790 3480 4180 4880 6270
4速 970 1460 1940 2430 2910 3400 4370
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.697)を選択して時速100kmにて走行すると2430回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1460回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1700回転、一般的な高速道路の80km/hでは1940回転、100km/hでは2430回転、制限速度が120km/hになると2910回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4370回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 20 30 40 50 60 70 80
2速 18 37 55 74 92 110 129 147
3速 29 57 86 115 144 172 201 230
4速 41 82 124 165 206 247 288 329

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの165/80R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 165/80R14 | 直径 620mm

-20mm
幅145mm
-10mm
幅155mm
変更なし
幅165mm
+10mm
幅175mm
+20mm
幅185mm
-5%
75
扁平
145/75R14
37.0km/h
直径574mm
径差-46mm
155/75R14
38.0km/h
直径589mm
径差-31mm
165/75R14
39.0km/h
直径604mm
径差-16mm
175/75R14
39.9km/h
直径619mm
径差-1mm
185/75R14
40.9km/h
直径634mm
径差+14mm
0%
80
扁平
145/80R14
37.9km/h
直径588mm
径差-32mm
155/80R14
39.0km/h
直径604mm
径差-16mm
165/80R14
40.0km/h
620mm
0mm
175/80R14
41.0km/h
直径636mm
径差+16mm
185/80R14
42.1km/h
直径652mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
145/85R14
38.9km/h
直径603mm
径差-17mm
155/85R14
40.0km/h
直径620mm
径差0mm
165/85R14
41.1km/h
直径637mm
径差+17mm
175/85R14
42.2km/h
直径654mm
径差+34mm
185/85R14
43.3km/h
直径671mm
径差+51mm
+10%
90
扁平
145/90R14
39.8km/h
直径617mm
径差-3mm
155/90R14
41.0km/h
直径635mm
径差+15mm
165/90R14
42.1km/h
直径653mm
径差+33mm
175/90R14
43.3km/h
直径671mm
径差+51mm
185/90R14
44.5km/h
直径689mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、145/85R14 、155/75R14、155/80R14、155/85R14 、165/75R14 、175/75R14 あたりのタイヤがおすすめです。

165/80R14のタイヤ幅を145mmから195mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、165/80R14の適応サイズと性能の変化 [M20型NV200バネットワゴン編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


M20型NV200バネットワゴン[1.6L-NA FF/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.477kg/ps41.57
1速ギヤ加速性能2.335kg/kgm33.26
1L換算馬力68.30ps/L45.91
1L換算トルク9.71kgm/L52.38
WB/TR比1.81745.16
ワイド&ロー指数1.09134.87
前面の面積3.136m²35.27
最低地上高160mm47.16
スポーツ性能部門の得点335.58

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費12.0km/L40.55
年間維持費164220円55.23
100kmh回転数2430rpm50.90
航続距離660.0km46.90
車の大きさ13.797m³60.24
室内の広さ(仮) 2.502m³40.87
最小回転半径5.2m49.57
馬力単価22071円48.54
ユーティリティ部門の得点392.80

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した M20型NV200バネットワゴン[1.6L-NA FF/4AT] の総合得点は 728.38 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したM20型NV200バネットワゴン(FF/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2000ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。

12.0

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