日産 ラルゴの性能まとめ [VW30型|2.0L/105PS|FR/4AT|1997年] SX-G


画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/11/23|更新:2019/09/26

日産自動車の4ドア・8人乗りミニバン、VW30型の3代目ラルゴは1993/05から生産が開始され、1999/06に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1973cc(105PS/22.5kgm)のCD20ETi型エンジンを搭載する[SX-G|1997/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4585mm×全幅1745mm×全高1835mm、排気量は1973ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4585mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

VW30型 ラルゴ [1973cc/105PS FR/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目ラルゴの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.4L-NA
FR/4AT
259.8万円
W30型
[HighWay-Star]
(1998/06)
145PS
22.0kgm
8.5km/L
2.4L-NA
4WD/4AT
309.0万円
NCW30型
[SX-G GT]
(1997/11)
145PS
22.0kgm
7.6km/L
2.0L-TB
4WD/4AT
297.0万円
VNW30型
[SX-G]
(1997/11)
105PS
22.5kgm
3代目ラルゴの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
ラルゴ
SX-G
その他 ハイウェイスター, グランドスター
お値段 2710000円
車両型式 KD-VW30
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
8人
車体寸法 長4585×幅1745×高1835mm
室内寸法 長2810×幅1605×高1210mm
軸距&
輪距
2735mm
前1485mm/後1480mm
最小半径 5.2m
タイヤ 前輪:195/70R14
後輪:215/65R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量 1630kg
エンジン諸元
原動機型式 CD20ETi
気筒配列 直列4気筒
排気量1973cc
圧縮比22.2
吸気方式 ターボ
最高出力 105PS[77kW]/4000rpm
最大トルク 22.5kgm[221Nm]/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
CD20ETi型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1997/11モデルのラルゴを23年落ちの中古で29.8万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    ラルゴの1997/11モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である27.1万円に諸経費として2.7万円を足した29.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1997年式を23年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年経過で増税 45400
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過で増税 25200
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.7km/L×130円/L 168830円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本8000円×4本÷3年 10670円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 341020円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額24840円×12ヶ月 298080円
ローン返済中の年間維持費 639100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 81240円
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 168830円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 10670円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 341020円
名目 金額
車のローン額(1年分) 298080円
ローン返済中の年間維持費 639100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の11年経過で増税」で税額は45400円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると28,418円(完済前は53,258円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

ラルゴの中古車をGoo-netで検索!


●ラルゴの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、ラルゴの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
軽油引取税(本則) 19480円
軽油引取税(暫定) 22210円
石油税 3640円
消費税(10%) 11560円
合計納税額 56890円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.7km/L、軽油を1リットルあたり130円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用する軽油の量は1298.7Lですから、軽油引取税(本則)が15円/Lで合計19480円、軽油引取税(暫定)が17.1円/Lで22210円、石油税が2.8円/Lで3640円になります。

ディーゼル車の場合は軽油引取税に消費税が掛かりません(石油税には課税)ので、消費税額としては11560円となり、これらを合計した税額は56890円、1年間に燃料代として支払う168830円のうち33.7%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で45400円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計127490円がラルゴに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 50650円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 3200円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
196670円
[-144350円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 84420円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 5340円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
235940円
[-105080円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45400
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 118180円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 7470円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
277270円
[-63750円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて144350円安い196670円に、5000km走行では105080円安い235940円に、7000km走行では63750円安い277270円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km170円3700円4.4万円
20km340円7500円8.8万円
30km510円11200円13.3万円
50km840円18500円21.8万円
100km1690円37200円43.9万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を7.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは16.88円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら340円/日、30km走行なら510円/日、50km走行なら840円/日、100km走行なら1690円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11200円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

CD20ETi型エンジン簡易性能曲線図
CD20ETi型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 63PS
4000回転時の馬力 105PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 22.5kgm
4000回転時のトルク 18.8kgm
CD20ETi型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているCD20型1973cc、直列4気筒のターボエンジンは4000回転時に最高出力105馬力を、2000回転時に最大トルク22.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4000rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ15.524kg/PS(1630kg/105PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ15.524kg/PS
車体+1人16.05kg/PS
車体+8人19.71kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg16.10kg/PS
車体+70kg16.19kg/PS
車体+80kg16.29kg/PS
車体+90kg16.38kg/PS
車体+100kg16.48kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは16.05kg/PS(1685kg/105PS)となり、数値としては0.53kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの8人が搭乗した場合、車両重量に440kgがプラスされてパワーウェイトレシオは19.71kg/PS(2070kg/105PS)となり、4.19kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ラルゴのライバル候補車たち

16.020kg/PS
ワゴンR
0.7L/49PS|FF/5MT
15.960kg/PS
グランエース
2.8L/177PS|FR/6AT
16.016kg/PS
タント カスタム
0.7L/64PS|4WD/CVT
16.058kg/PS
ワゴンR
0.7L/52PS|4WD/5MT
15.969kg/PS
プリウスPHV
1.8L/98PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ16.048kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

15.89kg/PSから16.21kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH85S型 ワゴンR」、トヨタの8人乗りミニバン「GDH303W型 グランエース」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA660S型 タント カスタム」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH35S型 ワゴンR」、トヨタの4人乗りセダン「ZVW52型 プリウスPHV」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

VW30型 ラルゴ [SX-G]とパワーウェイトレシオが近い車種|16.048kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.84
平均ピストンスピード 11.7m/s
トルクウェイトレシオ 72.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段 25810円
排気量1Lあたり馬力 53.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 11.40kgm/L
1気筒あたりの馬力 26.2PS
1気筒あたりのトルク 5.6kgm
パワーバンド比率 50.0%
各種ランキング
ミニバン・1BOXのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは72.4kg/kgm(1630kg/22.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2710000円、最高出力が105馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は25810円、逆に1万円あたりでは0.39馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は120444円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は53.2PS/L、トルクは11.40kgm/L、1気筒あたりの馬力は26.2馬力、トルクは5.6kgmとなり、このエンジンが105馬力を4000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは11.7m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.84になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 5.5m³
1人あたりのスペース 約0.7m³
室内長/全長 61.3%
室内幅/全幅 92.0%
室内高/全高 65.9%
室内容積/車両体積 37.4%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は5.5m³です。この車の乗車定員は8人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は61.3%、同じく室内幅と全幅の比率は92.0%、同じく室内高と全高の比率は65.9%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は37.4%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.60m
期待される荷室の幅 1.50m
対角線の長さ 2.19m
期待される荷室の面積 2.40m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.60m(対角線では2.19m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

多くのミニバンや1BOXは室内長の寸法が大きいことから車中泊への期待が高まりますが、2列目、3列目シートの収納がイマイチの場合は車中泊の難易度がセダンよりも跳ね上がりかねません。その場合はシートを前ではなく後に倒してのフルフラットの可否が鍵を握ります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 7.7km/L
燃料タンク容量 65L
航続距離(カタログ燃費) 500.5km
航続距離(80%燃費) 403.0km
満タンプライス 8450円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので7.7km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が65リットルですと航続可能距離は500.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.9km/L)とすると448.5km、80%(6.2km/L)だと403.0km、70%(5.4km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)65リットルの給油で8450円、上で計算した航続距離を踏まえると500.5km(80%燃費時403.0km)を走行するのに8450円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4500rpm|タイヤサイズ 215/65R14|タイヤ直径 63.5cm|円周長 199.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.027 14.03 38km/h 11720rpm 994.5kgm
2速 1.619 7.506 0.535 1-2/2410rpm 72km/h 6270rpm 531.9kgm
3速 1.000 4.636 0.618 2-3/2780rpm 116km/h 3870rpm 328.5kgm
4速 0.694 3.217 0.694 3-4/3120rpm 167km/h 2690rpm 228.0kgm
Final 4.636 レシオカバレッジ(変速比幅)4.362

ギヤの繋がりイメージ
VW30型ラルゴ4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.636)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(22.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.636)÷タイヤの有効半径(0.3175m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの167km(4000rpmでは148.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ34km/h
2速ギヤ64km/h2140rpm
3速ギヤ103km/h2470rpm
4速ギヤ149km/h2780rpm

VW30型ラルゴに搭載されたCD20型1973ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4000rpmまで引っ張ると34km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4000rpmから2140rpmまで落ち、そこから4000rpmまで加速を続けると速度は64km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは2470rpmまで落ちて4000rpmで103km/h(+39km/h)に、4速ギヤでは2780rpmまで落ちて4000rpmで149km/h(+46km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク22.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば72.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(15.524kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと994.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1630kg)を1速ギヤの最大駆動力(994.5kgm)で割ってみると1.64kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4000回転でのトルク(18.8kgm)からTWRを算出すると1.96kg/kgmとなり、2000-4000回転の回転域では1.64-1.96kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4690 7030 9380 11720 14070 16410 21100
2速 2510 3760 5020 6270 7520 8780 11290
3速 1550 2320 3100 3870 4650 5420 6970
4速 1080 1610 2150 2690 3230 3760 4840
※赤い数字は暫定レブリミット(4500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.694)を選択して時速100kmにて走行すると2690回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1610回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1880回転、一般的な高速道路の80km/hでは2150回転、100km/hでは2690回転、制限速度が120km/hになると3230回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4840回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 17 26 34 43 51 60 68
2速 16 32 48 64 80 96 112 128
3速 26 52 77 103 129 155 181 207
4速 37 74 112 149 186 223 260 298

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/65R14 | 直径 635mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
60
扁平
195/60R14
37.2km/h
直径590mm
径差-45mm
205/60R14
37.9km/h
直径602mm
径差-33mm
215/60R14
38.7km/h
直径614mm
径差-21mm
225/60R14
39.4km/h
直径626mm
径差-9mm
235/60R14
40.2km/h
直径638mm
径差+3mm
0%
65
扁平
195/65R14
38.4km/h
直径610mm
径差-25mm
205/65R14
39.2km/h
直径623mm
径差-12mm
215/65R14
40.0km/h
635mm
0mm
225/65R14
40.9km/h
直径649mm
径差+14mm
235/65R14
41.7km/h
直径662mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
195/70R14
39.6km/h
直径629mm
径差-6mm
205/70R14
40.5km/h
直径643mm
径差+8mm
215/70R14
41.4km/h
直径657mm
径差+22mm
225/70R14
42.3km/h
直径671mm
径差+36mm
235/70R14
43.1km/h
直径685mm
径差+50mm
+10%
75
扁平
195/75R14
40.9km/h
直径649mm
径差+14mm
205/75R14
41.8km/h
直径664mm
径差+29mm
215/75R14
42.8km/h
直径679mm
径差+44mm
225/75R14
43.7km/h
直径694mm
径差+59mm
235/75R14
44.7km/h
直径709mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/65R14、195/70R14 、205/65R14 、215/60R14 、225/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。

215/65R14のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/65R14の適応サイズと性能の変化 [VW30型ラルゴ編]のページをご覧ください。

215/65R14のタイヤ銘柄と通販価格


VW30型ラルゴ[2.0Lターボ FR/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト15.524kg/ps32.87
1速ギヤ加速性能1.64kg/kgm48.74
1L換算馬力53.2ps/L31.21
1L換算トルク11.40kgm/L36.39
WB/TR比1.8442.92
ワイド&ロー指数1.05237.83
前面の面積3.202m²33.45
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点306.79

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費341020円48.44
100kmh回転数2690rpm47.60
航続距離24.75
車の大きさ14.682m³64.25
室内の広さ5.457m³72.23
最小回転半径5.2m49.36
馬力単価25810円43.12
ユーティリティ部門の得点391.30

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した VW30型ラルゴ[2.0Lターボ FR/4AT] の総合得点は 698.09 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したVW30型ラルゴ(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのミニバン」、「2000ccのミニバン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。