日産 グロリアの性能まとめ [CUY31型|2.9L/94PS|FR/4AT|1998年] Brougham


画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/07/26|更新:2019/09/26

日産自動車の4ドア・5人乗りセダン、CUY31型の8代目グロリアは1995/06から生産が開始され、1999/08に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2825cc(94PS/18.0kgm)のRD28型エンジンを搭載する[Brougham|1998/06モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4860mm×全幅1720mm×全高1425mm、排気量は2825ccであることから、大雑把に分類すると2.9リットルクラス(2900cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4860mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

CUY31型 グロリア [2825cc/94PS FR/4AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

8代目グロリアの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-NA
FR/5MT
206.5万円
Y31型
[Super-Custom]
(1998/06)
125PS
17.0kgm
10.6km/L
3.0L-NA
FR/4AT
401.8万円
PAY31型
[Brougham-VIP]
(1998/06)
160PS
25.3kgm
8.5km/L
2.0L-NA
FR/4AT
219.0万円
Y31型
[Brougham]
(1998/06)
125PS
17.0kgm
9.7km/L
8代目グロリアの車両型式・グレード一覧【全7車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
グロリア
Brougham
その他 RD28 Brougham
お値段 3338000円
車両型式 KD-CUY31
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
4AT(4段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4860×幅1720×高1425mm
室内寸法 長1935×幅1420×高1180mm
軸距&
輪距
2735mm
前1440mm/後1450mm
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:195/70R14
後輪:195/70R14
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1560kg
エンジン諸元
原動機型式 RD28
気筒配列 直列6気筒
排気量2825cc
圧縮比22.4
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 94PS[69kW]/4800rpm
最大トルク 18.0kgm[177Nm]/2400rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
RD28型エンジンの諸元と性能まとめ
直列6気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に6個配置する方式。理論上では完全バランスなれど今や絶滅危惧種。
※直列6気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(25200円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1998/06モデルのグロリアを22年落ちの中古で36.7万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    グロリアの1998/06モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である33.4万円に諸経費として3.3万円を足した36.7万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1998年式を22年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年経過で増税 58600
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 18年経過で増税 25200
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷6.9km/L×110円/L 159420円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本8000円×4本÷3年 10670円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 356810円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額30620円×12ヶ月 367440円
ローン返済中の年間維持費 724250円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 81240円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 159420円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 10670円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 356810円
名目 金額
車のローン額(1年分) 367440円
ローン返済中の年間維持費 724250円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
81240円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の11年経過で増税」で税額は58600円、重量税の区分は「2.0トン以下の18年経過で増税」で税額は25200円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額81,240円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると29,734円(完済前は60,354円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

グロリアの中古車をGoo-netで検索!


●グロリアの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、グロリアの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
軽油引取税(本則) 21740円
軽油引取税(暫定) 24780円
石油税 4060円
消費税(10%) 10260円
合計納税額 60840円

例として年間走行距離を10000km、燃費を6.9km/L、軽油を1リットルあたり110円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用する軽油の量は1449.3Lですから、軽油引取税(本則)が15円/Lで合計21740円、軽油引取税(暫定)が17.1円/Lで24780円、石油税が2.8円/Lで4060円になります。

ディーゼル車の場合は軽油引取税に消費税が掛かりません(石油税には課税)ので、消費税額としては10260円となり、これらを合計した税額は60840円、1年間に燃料代として支払う159420円のうち38.2%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58600円、自動車重量税が年換算で25200円ですから、合計144640円がグロリアに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 47830円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 3200円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
216650円
[-140160円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 79710円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 5340円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
254630円
[-102180円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 25200
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 111590円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 7470円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
294680円
[-62130円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて140160円安い216650円に、5000km走行では102180円安い254630円に、7000km走行では62130円安い294680円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km160円3500円4.2万円
20km320円7000円8.3万円
30km480円10600円12.5万円
50km800円17600円20.8万円
100km1590円35000円41.3万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を110円、燃費を6.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.94円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は160円/日となり、20km走行なら320円/日、30km走行なら480円/日、50km走行なら800円/日、100km走行なら1590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

RD28型エンジン簡易性能曲線図
RD28型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2400回転時の馬力 60PS
4800回転時の馬力 94PS
各回転域でのトルク
2400回転時のトルク 18.0kgm
4800回転時のトルク 14.0kgm
RD28型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているRD28型2825cc、直列6気筒の自然吸気エンジンは4800回転時に最高出力94馬力を、2400回転時に最大トルク18.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2400rpmから最高出力が発生する4800rpmまで」の2400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は50.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ16.596kg/PS(1560kg/94PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ16.596kg/PS
車体+1人17.18kg/PS
車体+5人19.52kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg17.23kg/PS
車体+70kg17.34kg/PS
車体+80kg17.45kg/PS
車体+90kg17.55kg/PS
車体+100kg17.66kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは17.18kg/PS(1615kg/94PS)となり、数値としては0.58kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは19.52kg/PS(1835kg/94PS)となり、2.92kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

グロリアのライバル候補車たち

17.019kg/PS
タフト
0.7L/52PS|FF/CVT
17.041kg/PS
ワゴンR
0.7L/49PS|4WD/5MT
17.245kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/49PS|FF/CVT
17.212kg/PS
eKクロス
0.7L/52PS|FF/CVT
17.019kg/PS
eKワゴン
0.7L/52PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ17.181kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

17.01kg/PSから17.35kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ダイハツの4人乗り軽SUV「LA900S型 タフト」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH95S型 ワゴンR スティングレー」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH85S型 ワゴンR」、日産の4人乗り軽ミニバン「B43W型 デイズ」、三菱の4人乗り軽SUV「B34W型 eKクロス」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

CUY31型 グロリア [Brougham]とパワーウェイトレシオが近い車種|17.181kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は60.3PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.893
平均ピストンスピード 13.3m/s
トルクウェイトレシオ 86.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 35511円
排気量1Lあたり馬力 33.3PS/L
排気量1Lあたりトルク 6.37kgm/L
1気筒あたりの馬力 15.7PS
1気筒あたりのトルク 3.0kgm
パワーバンド比率 50.0%
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは86.7kg/kgm(1560kg/18.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3338000円、最高出力が94馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は35511円、逆に1万円あたりでは0.28馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は185444円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は33.3PS/L、トルクは6.37kgm/L、1気筒あたりの馬力は15.7馬力、トルクは3.0kgmとなり、このエンジンが94馬力を4800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.893になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.2m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 39.8%
室内幅/全幅 82.6%
室内高/全高 82.8%
室内容積/車両体積 26.9%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.2m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.8%、同じく室内幅と全幅の比率は82.6%、同じく室内高と全高の比率は82.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は26.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.32m
対角線の長さ 2.15m
期待される荷室の面積 2.24m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.15m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 6.9km/L
燃料タンク容量 72L
航続距離(カタログ燃費) 496.8km
航続距離(80%燃費) 396.0km
満タンプライス 7920円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので6.9km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が72リットルですと航続可能距離は496.8kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.2km/L)とすると446.4km、80%(5.5km/L)だと396.0km、70%(4.8km/L)では345.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)72リットルの給油で7920円、上で計算した航続距離を踏まえると496.8km(80%燃費時396.0km)を走行するのに7920円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5300rpm|タイヤサイズ 195/70R14|タイヤ直径 62.9cm|円周長 197.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 2.785 11.37 55km/h 9590rpm 650.8kgm
2速 1.545 6.308 0.555 1-2/2940rpm 100km/h 5320rpm 361.0kgm
3速 1.000 4.083 0.647 2-3/3430rpm 154km/h 3440rpm 233.7kgm
4速 0.694 2.834 0.694 3-4/3680rpm 222km/h 2390rpm 162.2kgm
Final 4.083 レシオカバレッジ(変速比幅)4.013

ギヤの繋がりイメージ
CUY31型グロリア4AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2400rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.083)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(18.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.083)÷タイヤの有効半径(0.3145m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は4速ギヤの222km(4800rpmでは200.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ50km/h
2速ギヤ90km/h2660rpm
3速ギヤ139km/h3110rpm
4速ギヤ201km/h3330rpm

CUY31型グロリアに搭載されたRD28型2825ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4800rpmまで引っ張ると50km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4800rpmから2660rpmまで落ち、そこから4800rpmまで加速を続けると速度は90km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは3110rpmまで落ちて4800rpmで139km/h(+49km/h)に、4速ギヤでは3330rpmまで落ちて4800rpmで201km/h(+62km/h)に、という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2400回転で最大トルク18.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば86.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(16.596kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと650.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1560kg)を1速ギヤの最大駆動力(650.8kgm)で割ってみると2.40kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4800回転でのトルク(14.0kgm)からTWRを算出すると3.08kg/kgmとなり、2400-4800回転の回転域では2.40-3.08kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3840 5750 7670 9590 11510 13430 17260
2速 2130 3190 4260 5320 6380 7450 9580
3速 1380 2070 2760 3440 4130 4820 6200
4速 960 1430 1910 2390 2870 3350 4300
※赤い数字は暫定レブリミット(5300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.694)を選択して時速100kmにて走行すると2390回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1430回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1670回転、一般的な高速道路の80km/hでは1910回転、100km/hでは2390回転、制限速度が120km/hになると2870回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4300回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 21 31 42 52 63 73 83
2速 19 38 56 75 94 113 132 150
3速 29 58 87 116 145 174 203 232
4速 42 84 126 167 209 251 293 335

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの195/70R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/70R14 | 直径 629mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
-5%
65
扁平
175/65R14
37.1km/h
直径584mm
径差-45mm
185/65R14
38.0km/h
直径597mm
径差-32mm
195/65R14
38.8km/h
直径610mm
径差-19mm
205/65R14
39.6km/h
直径623mm
径差-6mm
215/65R14
40.4km/h
直径636mm
径差+7mm
0%
70
扁平
175/70R14
38.2km/h
直径601mm
径差-28mm
185/70R14
39.1km/h
直径615mm
径差-14mm
195/70R14
40.0km/h
629mm
0mm
205/70R14
40.9km/h
直径643mm
径差+14mm
215/70R14
41.8km/h
直径657mm
径差+28mm
+5%
75
扁平
175/75R14
39.4km/h
直径619mm
径差-10mm
185/75R14
40.3km/h
直径634mm
径差+5mm
195/75R14
41.3km/h
直径649mm
径差+20mm
205/75R14
42.2km/h
直径664mm
径差+35mm
215/75R14
43.2km/h
直径679mm
径差+50mm
+10%
80
扁平
175/80R14
40.4km/h
直径636mm
径差+7mm
185/80R14
41.5km/h
直径652mm
径差+23mm
195/80R14
42.5km/h
直径668mm
径差+39mm
205/80R14
43.5km/h
直径684mm
径差+55mm
215/80R14
44.5km/h
直径700mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/70R14、175/75R14 、185/70R14 、195/65R14 、205/65R14 あたりのタイヤがおすすめです。

195/70R14のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を55%から85%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/70R14の適応サイズと性能の変化 [CUY31型グロリア編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


CUY31型グロリア[2.9L-NA FR/4AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト16.596kg/ps29.91
1速ギヤ加速性能2.40kg/kgm31.76
1L換算馬力33.3ps/L18.30
1L換算トルク6.37kgm/L10.13
WB/TR比1.89337.26
ワイド&ロー指数0.82853.50
前面の面積2.451m²53.37
最低地上高43.43
スポーツ性能部門の得点277.66

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費356810円44.63
100kmh回転数2390rpm51.75
航続距離24.91
車の大きさ11.912m³52.54
室内の広さ3.242m³48.76
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価35511円30.09
ユーティリティ部門の得点337.21

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した CUY31型グロリア[2.9L-NA FR/4AT] の総合得点は 614.87 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したCUY31型グロリア(FR/4AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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