日産 フェアレディZの性能まとめ [HZ33型|3.5L/313PS|FR/6MT|2008年] RoadSter Version-ST


画像は日産自動車より引用
http://www.nissan.co.jp/
投稿:2011/08/12|更新:2019/09/26

日産自動車の2ドア・2人乗りオープンカー、HZ33型の5代目フェアレディZは2002/07から生産が開始され、2008/12に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量3498cc(313PS/36.5kgm)のVQ35HR型エンジンを搭載する[RoadSter Version-ST|2008/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4315mm×全幅1815mm×全高1325mm、排気量は3498ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4315mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

HZ33型 フェアレディZ [3498cc/313PS FR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目フェアレディZの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.5L-NA
FR/5AT
346.5万円
Z33型
[BaseGrade]
(2008/01)
313PS
36.5kgm
9.2km/L
3.5L-NA
FR/6MT
337.1万円
Z33型
[BaseGrade]
(2008/01)
313PS
36.5kgm
9.6km/L
3.8L-NA
FR/6MT
539.7万円
Z33型
[NISMO 380RS]
(2007/06)
350PS
40.5kgm
3.5L-NA
FR/5AT
456.8万円
HZ33型
[RoadSter Version-ST]
(2008/01)
313PS
36.5kgm
8.8km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー NISSAN
車名&
グレード
フェアレディZ
RoadSter Version-ST
その他 RoadSter Version-T
お値段 4473000円
車両型式 CBA-HZ33
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法 長4315×幅1815×高1325mm
室内寸法 長1000×幅1480×高1130mm
軸距&
輪距
2650mm
前1535mm/後1540mm
最小半径 5.4m
最低高 120mm
タイヤ 前輪:225/45R18
後輪:245/45R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1600kg
エンジン諸元
原動機型式 VQ35HR
気筒配列 V型6気筒
排気量3498cc
圧縮比10.6
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 313PS[230kW]/6800rpm
最大トルク 36.5kgm[358Nm]/4800rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 9.2km/L(21.6mpg)
100km燃費 10.9L/100km
VQ35HR型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2008/01モデルのフェアレディZを12年落ちの中古で73.8万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    フェアレディZの2008/01モデルの場合、2020年現在では12年が経過しているため、新車価格の15%である67.1万円に諸経費として6.7万円を足した73.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2008年式を12年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年未満 58000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.8km/L×140円/L 179490円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 387810円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額30750円×12ヶ月 369000円
ローン返済中の年間維持費 756810円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 179490円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 24000円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 387810円
名目 金額
車のローン額(1年分) 369000円
ローン返済中の年間維持費 756810円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から12年経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年未満」で税額は58000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると32,318円(完済前は63,068円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●フェアレディZの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、フェアレディZの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 36800円
ガソリン税(暫定) 32180円
石油税 3590円
消費税(10%) 16320円
合計納税額 88890円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.8km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1282.1Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計36800円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで32180円、石油税が2.8円/Lで3590円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16320円となり、これらを合計した税額は88890円、1年間に燃料代として支払う179490円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計163290円がフェアレディZに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 53850円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 7200円
任意保険料(月額5600円) 67200円
合計
[差額]
222570円
[-165240円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 89750円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 12000円
任意保険料(月額5950円) 71400円
合計
[差額]
267470円
[-120340円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 125640円
オイル交換(年1回) 8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 16800円
任意保険料(月額6300円) 75600円
合計
[差額]
314760円
[-73050円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて165240円安い222570円に、5000km走行では120340円安い267470円に、7000km走行では73050円安い314760円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km150円3300円3.9万円
20km300円6600円7.8万円
30km460円10100円12.0万円
50km760円16700円19.8万円
100km1520円33400円39.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を9.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.22円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は150円/日となり、20km走行なら300円/日、30km走行なら460円/日、50km走行なら760円/日、100km走行なら1520円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

VQ35HR型エンジン簡易性能曲線図
VQ35HR型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4800回転時の馬力 245PS
6800回転時の馬力 313PS
各回転域でのトルク
4800回転時のトルク 36.5kgm
6800回転時のトルク 33.0kgm
VQ35HR型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているVQ35型3498cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力313馬力を、4800回転時に最大トルク36.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4800rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は29.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
日産の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.112kg/PS(1600kg/313PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.112kg/PS
車体+1人5.29kg/PS
車体+2人5.46kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.30kg/PS
車体+70kg5.34kg/PS
車体+80kg5.37kg/PS
車体+90kg5.40kg/PS
車体+100kg5.43kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.29kg/PS(1655kg/313PS)となり、数値としては0.18kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.46kg/PS(1710kg/313PS)となり、0.35kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

フェアレディZのライバル候補車たち

5.310kg/PS
Aクラス セダン
2.0L/306PS|4WD/7AT
5.278kg/PS
Aクラス
2.0L/306PS|4WD/7AT
5.417kg/PS
SQ2
2.0L/300PS|4WD/7AT
5.343kg/PS
1シリーズ
2.0L/306PS|4WD/8AT
5.083kg/PS
メガーヌ R.S.
1.8L/300PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.288kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.08kg/PSから5.50kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りハッチバック「177051M型 Aクラス」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「177151M型 Aクラス セダン」、アウディの5人乗りSUV「GADNUF型 SQ2」、BMWの5人乗りハッチバック「7L20型 1シリーズ」、ルノーの5人乗りハッチバック「BBM5P型 メガーヌ R.S.」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

HZ33型 フェアレディZ [RoadSter Version-ST]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.288kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は195.6PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.723
平均ピストンスピード 18.5m/s
トルクウェイトレシオ 43.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 14291円
排気量1Lあたり馬力 89.5PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.43kgm/L
1気筒あたりの馬力 52.2PS
1気筒あたりのトルク 6.1kgm
パワーバンド比率 29.4%
各種ランキング
オープンカーのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは43.8kg/kgm(1600kg/36.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4473000円、最高出力が313馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14291円、逆に1万円あたりでは0.70馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は122548円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は89.5PS/L、トルクは10.43kgm/L、1気筒あたりの馬力は52.2馬力、トルクは6.1kgmとなり、このエンジンが313馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が81.4mmであるVQ35型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7370回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.723になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 1.7m³
1人あたりのスペース 約0.8m³
室内長/全長 23.2%
室内幅/全幅 81.5%
室内高/全高 85.3%
室内容積/車両体積 16.3%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.7m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.8m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は23.2%、同じく室内幅と全幅の比率は81.5%、同じく室内高と全高の比率は85.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は16.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.2km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 736.0km
航続距離(80%燃費) 592.0km
満タンプライス 11200円
1万円でどこまで行ける? 657.1km
車両価格/航続距離 6077円/km

10・15モード燃費が9.2km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は736.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.3km/L)とすると664.0km、80%(7.4km/L)だと592.0km、70%(6.4km/L)では512.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン80リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると736.0km(80%燃費時592.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば657.1km(往復なら片道328.6km)、カタログ値の80%なら525.7km(片道262.9km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で736.0kmの距離を移動できるHZ33型 フェアレディZ [RoadSter Version-ST]という乗り物を、447.3万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「6077円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 245/45R18|タイヤ直径 67.8cm|円周長 213.0cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.794 13.42 70km/h 10500rpm 1445.3kgm
2速 2.324 8.222 0.613 1-2/4470rpm 113km/h 6430rpm 885.3kgm
3速 1.624 5.746 0.699 2-3/5100rpm 162km/h 4500rpm 618.6kgm
4速 1.271 4.497 0.783 3-4/5720rpm 207km/h 3520rpm 484.2kgm
5速 1.000 3.538 0.787 4-5/5750rpm 264km/h 2770rpm 380.9kgm
6速 0.794 2.809 0.794 5-6/5800rpm 332km/h 2200rpm 302.5kgm
Final 3.538 レシオカバレッジ(変速比幅)4.778

ギヤの繋がりイメージ
HZ33型フェアレディZ6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4800rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.538)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(36.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.538)÷タイヤの有効半径(0.339m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの332km(6800rpmでは309.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ65km/h
2速ギヤ106km/h4170rpm
3速ギヤ151km/h4750rpm
4速ギヤ193km/h5320rpm
5速ギヤ246km/h5350rpm
6速ギヤ309km/h5400rpm

HZ33型フェアレディZに搭載されたVQ35型3498ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると65km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから4170rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は106km/h(+41km/h)になります。

3速ギヤでは4750rpmまで落ちて6800rpmで151km/h(+45km/h)に、4速ギヤでは5320rpmまで落ちて6800rpmで193km/h(+42km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5350rpmまで落ちて6800rpmで246km/h(+53km/h)に、6速ギヤでは5400rpmまで落ちて6800rpmで309km/h(+63km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4800回転で最大トルク36.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば43.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.112kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1445.3kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1600kg)を1速ギヤの最大駆動力(1445.3kgm)で割ってみると1.11kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(33.0kgm)からTWRを算出すると1.22kg/kgmとなり、4800-6800回転の回転域では1.11-1.22kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4200 6300 8400 10500 12600 14700 18910
2速 2570 3860 5150 6430 7720 9010 11580
3速 1800 2700 3600 4500 5400 6290 8090
4速 1410 2110 2810 3520 4220 4930 6330
5速 1110 1660 2210 2770 3320 3880 4980
6速 880 1320 1760 2200 2640 3080 3960
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.794)を選択して時速100kmにて走行すると2200回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1320回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1540回転、一般的な高速道路の80km/hでは1760回転、100km/hでは2200回転、制限速度が120km/hになると2640回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3960回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 38 48 57 67 76
2速 16 31 47 62 78 93 109 124
3速 22 44 67 89 111 133 156 178
4速 28 57 85 114 142 171 199 227
5速 36 72 108 144 181 217 253 289
6速 45 91 136 182 227 273 318 364

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/45R18 | 直径 678mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
40
扁平
225/40R18
37.6km/h
直径637mm
径差-41mm
235/40R18
38.1km/h
直径645mm
径差-33mm
245/40R18
38.5km/h
直径653mm
径差-25mm
255/40R18
39.0km/h
直径661mm
径差-17mm
265/40R18
39.5km/h
直径669mm
径差-9mm
0%
45
扁平
225/45R18
38.9km/h
直径660mm
径差-18mm
235/45R18
39.5km/h
直径669mm
径差-9mm
245/45R18
40.0km/h
678mm
0mm
255/45R18
40.5km/h
直径687mm
径差+9mm
265/45R18
41.1km/h
直径696mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
225/50R18
40.2km/h
直径682mm
径差+4mm
235/50R18
40.8km/h
直径692mm
径差+14mm
245/50R18
41.4km/h
直径702mm
径差+24mm
255/50R18
42.0km/h
直径712mm
径差+34mm
265/50R18
42.6km/h
直径722mm
径差+44mm
+10%
55
扁平
225/55R18
41.6km/h
直径705mm
径差+27mm
235/55R18
42.2km/h
直径716mm
径差+38mm
245/55R18
42.9km/h
直径727mm
径差+49mm
255/55R18
43.5km/h
直径738mm
径差+60mm
265/55R18
44.2km/h
直径749mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/45R18 、235/40R18、235/45R18 、245/40R18 、255/40R18 、265/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/45R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/45R18の適応サイズと性能の変化 [HZ33型フェアレディZ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


HZ33型フェアレディZ[3.5L-NA FR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.112kg/ps62.62
1速ギヤ加速性能1.11kg/kgm60.56
1L換算馬力89.5ps/L62.65
1L換算トルク10.43kgm/L61.52
WB/TR比1.72355.16
ワイド&ロー指数0.73060.26
前面の面積2.405m²54.57
最低地上高120mm64.21
スポーツ性能部門の得点481.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.2km/L41.77
年間維持費387810円41.50
100kmh回転数2200rpm54.44
航続距離736.0km51.71
車の大きさ10.377m³46.08
室内の広さ1.672m³32.14
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価14291円58.91
ユーティリティ部門の得点371.66

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した HZ33型フェアレディZ[3.5L-NA FR/6MT] の総合得点は 853.21 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したHZ33型フェアレディZ(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3500ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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