ベンツ SLCクラスの性能まとめ [172431型|1.6L/156PS|FR/9AT|2016年] SLC180 R172


画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2016/08/09|更新:2019/09/26

メルセデスベンツの2ドア・2人乗りオープンカー、172431型の初代SLCクラスは2016/06から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1595cc(156PS/25.5kgm)の274M16型エンジンを搭載する[SLC180 R172|2016/06モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4140mm×全幅1845mm×全高1305mm、排気量は1595ccであることから、大雑把に分類すると1.6リットルクラス(1600cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4140mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

172431型 SLCクラス [1595cc/156PS FR/9AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代SLCクラスの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
FR/9AT
685.0万円
172434型
[SLC200 Sports R172]
(2016/06)
184PS
30.6kgm
14.2km/L
3.0L-TB
FR/9AT
970.0万円
172466型
[AMG SLC43 R172]
(2016/06)
367PS
53.0kgm
11.3km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーMERCEDES_BENZ
車名&
グレード
SLCクラス
SLC180 R172
その他Sports
お値段5300000円
車両型式DBA-172431
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
9AT(9段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長4140×幅1845×高1305mm
室内寸法長1060×幅1325×高1080mm
軸距&
輪距
2430mm
前1550mm/後1570mm
最小半径4.8m
最低高125mm
タイヤ前輪:225/45R17
後輪:245/40R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1480kg
エンジン諸元
原動機型式274M16
気筒配列直列4気筒
排気量1595cc
圧縮比10.3
吸気方式ターボ
最高出力156PS[115kW]/5300rpm
最大トルク25.5kgm[250Nm]/1250-4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費14.9km/L(35.0mpg)
100km燃費6.7L/100km
274M16型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、SLCクラスの新車を609.5万円(諸費用として79.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)2000cc以下13年未満39500円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年未満12300
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷13.9×160円/L115110円
オイル交換(5000km毎)1回5500円×2回11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額5500円)月額5500円×12ヶ月66000円
ローン完済後の年間維持費277830円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額101580円×12ヶ月1218960円
ローン返済中の年間維持費1496790円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度55440円
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)115110円
オイル交換(5000km毎)11000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額5500円)66000円
ローン完済後の年間維持費277830円
名目金額
車のローン額(1年分)1218960円
ローン返済中の年間維持費1496790円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の13年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると23,153円(完済前は124,733円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

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●SLCクラスの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、SLCクラスの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)20650円
ガソリン税(暫定)18060円
石油税2010円
消費税(10%)10460円
合計納税額51180円

例として年間走行距離を10000km、燃費を13.9km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は719.4Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計20650円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで18060円、石油税が2.8円/Lで2010円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては10460円となり、これらを合計した税額は51180円、1年間に燃料代として支払う115110円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計102980円がSLCクラスに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)34530円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額4400円)52800円
合計
[差額]
164550円
[-113280円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)57560円
オイル交換(年1回)5500円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額4680円)56160円
合計
[差額]
194940円
[-82890円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)39500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)80580円
オイル交換(年1回)7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額4950円)59400円
合計
[差額]
227400円
[-50430円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて113280円安い164550円に、5000km走行では82890円安い194940円に、7000km走行では50430円安い227400円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km110円2400円2.9万円
20km210円4600円5.5万円
30km320円7000円8.3万円
50km540円11900円14.0万円
100km1070円23500円27.8万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を14.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは10.74円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は110円/日となり、20km走行なら210円/日、30km走行なら320円/日、50km走行なら540円/日、100km走行なら1070円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は7000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は8.3万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

274M16型エンジン簡易性能曲線図
274M16型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1250回転時の馬力45PS
4000回転時の馬力142PS
5300回転時の馬力156PS
各回転域でのトルク
1250回転時のトルク25.5kgm
4000回転時のトルク25.5kgm
5300回転時のトルク21.1kgm
274M16型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している274M16型1595cc、直列4気筒のターボエンジンは5300回転時に最高出力156馬力を、1250-4000回転時に最大トルク25.5kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1250rpmから最高出力が発生する5300rpmまで」の4050rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は76.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.49kg/PS(1480kg/156PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.49kg/PS
車体+1人9.84kg/PS
車体+2人10.19kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.87kg/PS
車体+70kg9.94kg/PS
車体+80kg10.00kg/PS
車体+90kg10.06kg/PS
車体+100kg10.13kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.84kg/PS(1535kg/156PS)となり、数値としては0.35kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.19kg/PS(1590kg/156PS)となり、0.70kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

SLCクラスのライバル候補車たち

9.84kg/PS
CX-30
2.0L/156PS|4WD/6AT
9.90kg/PS
ゴルフVII
2.0L/150PS|FF/7AT
9.92kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
1.5L/184PS|FR/9AT
9.95kg/PS
MAZDA2
1.5L/110PS|FF/6MT
10.03kg/PS
MAZDA6 セダン
2.0L/156PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.84kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.64kg/PSから10.04kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDFG型 ゴルフVII」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213277C型 Eクラス ステーションワゴン」、マツダの5人乗りSUV「DMEP型 CX-30」、マツダの5人乗りハッチバック「DJLFS型 MAZDA2」、マツダの5人乗りセダン「GJEFP型 MAZDA6 セダン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

172431型 SLCクラス [SLC180 R172]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.84kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.56
平均ピストンスピード13.0m/s
トルクウェイトレシオ58.0kg/kgm
1馬力あたりのお値段33974円
排気量1Lあたり馬力97.8PS/L
排気量1Lあたりトルク15.99kgm/L
1気筒あたりの馬力39.0PS
1気筒あたりのトルク6.4kgm
パワーバンド比率76.4%
各種ランキング
オープンカーのPWR
1.5~1.6L以下のPWR

トルクウェイトレシオは58.0kg/kgm(1480kg/25.5kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5300000円、最高出力が156馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33974円、逆に1万円あたりでは0.29馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は207843円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は97.8PS/L、トルクは15.99kgm/L、1気筒あたりの馬力は39.0馬力、トルクは6.4kgmとなり、このエンジンが156馬力を5300回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.0m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が73.7mmである274M16型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8140回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.56になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高1.5m³
1人あたりのスペース約0.8m³
室内長/全長25.6%
室内幅/全幅71.8%
室内高/全高82.8%
室内容積/車両体積15.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.5m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.8m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は25.6%、同じく室内幅と全幅の比率は71.8%、同じく室内高と全高の比率は82.8%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は15.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費14.9km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)1043.0km
航続距離(80%燃費)833.0km
満タンプライス11200円
1万円でどこまで行ける?931.2km
車両価格/航続距離5081円/km

JC08モード燃費が14.9km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は1043.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(13.4km/L)とすると938.0km、80%(11.9km/L)だと833.0km、70%(10.4km/L)では728.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると1043.0km(80%燃費時833.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば931.2km(往復なら片道465.6km)、カタログ値の80%なら745.0km(片道372.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1043.0kmの距離を移動できる172431型 SLCクラス [SLC180 R172]という乗り物を、530.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5081円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5300rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5800回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5800rpm|タイヤサイズ 245/40R17|タイヤ直径 62.8cm|円周長 197.3cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
5800rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速5.35416.42--42km/h13870rpm1333.5kgm
2速3.2439.9460.6061-2/3510rpm69km/h8400rpm807.7kgm
3速2.2526.9070.6942-3/4030rpm99km/h5830rpm560.9kgm
4速1.6365.0180.7263-4/4210rpm137km/h4240rpm407.5kgm
5速1.2113.7140.7404-5/4290rpm185km/h3140rpm301.6kgm
6速1.0003.0670.8265-6/4790rpm224km/h2590rpm249.1kgm
7速0.8652.6530.8656-7/5020rpm259km/h2240rpm215.4kgm
8速0.7172.1990.8297-8/4810rpm312km/h1860rpm178.6kgm
9速0.6011.8430.8388-9/4860rpm372km/h1560rpm149.7kgm
Final3.067レシオカバレッジ(変速比幅)8.908

ギヤの繋がりイメージ
172431型SLCクラス9AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1250-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(25.5kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.067)÷タイヤの有効半径(0.314m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は9速ギヤの372km(5300rpmでは340.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5300rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5300rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ38km/h-
2速ギヤ63km/h3210rpm
3速ギヤ91km/h3680rpm
4速ギヤ125km/h3850rpm
5速ギヤ169km/h3920rpm
6速ギヤ205km/h4380rpm
7速ギヤ236km/h4580rpm
8速ギヤ285km/h4390rpm
9速ギヤ340km/h4440rpm

172431型SLCクラスに搭載された274M16型1595ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5300rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5300rpmまで引っ張ると38km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5300rpmから3210rpmまで落ち、そこから5300rpmまで加速を続けると速度は63km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは3680rpmまで落ちて5300rpmで91km/h(+28km/h)に、4速ギヤでは3850rpmまで落ちて5300rpmで125km/h(+34km/h)に、5速ギヤでは3920rpmまで落ちて5300rpmで169km/h(+44km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4380rpmまで落ちて5300rpmで205km/h(+36km/h)に、7速ギヤでは4580rpmまで落ちて5300rpmで236km/h(+31km/h)に、8速ギヤでは4390rpmまで落ちて5300rpmで285km/h(+49km/h)に、9速ギヤでは4440rpmまで落ちて5300rpmで340km/h(+55km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1250-4000回転で最大トルク25.5kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば58.0kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(9.49kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1333.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1480kg)を1速ギヤの最大駆動力(1333.5kgm)で割ってみると1.11kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5300回転でのトルク(21.1kgm)からTWRを算出すると1.34kg/kgmとなり、1250-5300回転の回転域では1.11-1.34kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速555083201110013870166501942024970
2速3360504067208400100801176015120
3速23303500467058307000817010500
4速1700254033904240509059307630
5速1250188025103140376043905650
6速1040155020702590311036304660
7速900134017902240269031404030
8速740111014901860223026003340
9速62093012501560187021802800
※赤い数字は暫定レブリミット(5800rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.601)を選択して時速100kmにて走行すると1560回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは930回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1250回転、100km/hでは1560回転、制限速度が120km/hになると1870回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2800回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速714222936435058
2速1224364860718395
3速1734516986103120137
4速24477194118142165189
5速326496127159191223255
6速3977116154193232270309
7速4589134178223268312357
8速54108161215269323377431
9速64128193257321385450514

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5800回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/40R17 | 直径 628mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
35
扁平
225/35R17
37.6km/h
直径590mm
径差-38mm
235/35R17
38.0km/h
直径597mm
径差-31mm
245/35R17
38.5km/h
直径604mm
径差-24mm
255/35R17
38.9km/h
直径611mm
径差-17mm
265/35R17
39.4km/h
直径618mm
径差-10mm
0%
40
扁平
225/40R17
39.0km/h
直径612mm
径差-16mm
235/40R17
39.5km/h
直径620mm
径差-8mm
245/40R17
40.0km/h
628mm
0mm
255/40R17
40.5km/h
直径636mm
径差+8mm
265/40R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
225/45R17
40.4km/h
直径635mm
径差+7mm
235/45R17
41.0km/h
直径644mm
径差+16mm
245/45R17
41.6km/h
直径653mm
径差+25mm
255/45R17
42.2km/h
直径662mm
径差+34mm
265/45R17
42.7km/h
直径671mm
径差+43mm
+10%
50
扁平
225/50R17
41.8km/h
直径657mm
径差+29mm
235/50R17
42.5km/h
直径667mm
径差+39mm
245/50R17
43.1km/h
直径677mm
径差+49mm
255/50R17
43.8km/h
直径687mm
径差+59mm
265/50R17
44.4km/h
直径697mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/40R17 、235/35R17、235/40R17 、245/35R17 、255/35R17 、265/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

245/40R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/40R17の適応サイズと性能の変化 [172431型SLCクラス編]のページをご覧ください。

245/40R17のタイヤ銘柄と通販価格


172431型SLCクラス[1.6Lターボ FR/9AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.49kg/ps50.12
1速ギヤ加速性能1.11kg/kgm60.70
1L換算馬力97.8ps/L49.01
1L換算トルク15.99kgm/L52.16
WB/TR比1.5672.08
ワイド&ロー指数0.70762.09
前面の面積2.408m²54.60
最低地上高125mm62.08
スポーツ性能部門の得点462.84

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費14.9km/L46.73
年間維持費277830円54.41
100kmh回転数1560rpm63.63
航続距離1043.0km70.77
車の大きさ9.968m³44.37
室内の広さ1.517m³30.56
最小回転半径4.8m57.87
馬力単価33974円32.01
ユーティリティ部門の得点400.35

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 172431型SLCクラス[1.6Lターボ FR/9AT] の総合得点は 863.19 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した172431型SLCクラス(FR/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「2000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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