ベンツ Mクラスの性能まとめ [163113型|2.7L/163PS|4WD/5AT|2001年] ML270-CDI W163


画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2011/12/20|更新:2019/09/26

メルセデスベンツの5ドア・5人乗りSUV、163113型の初代Mクラスは1998/08から生産が開始され、2005/10に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2685cc(163PS/40.8kgm)のOM612型エンジンを搭載する[ML270-CDI W163|2001/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4645mm×全幅1835mm×全高1820mm、排気量は2685ccであることから、大雑把に分類すると2.7リットルクラス(2700cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4645mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

163113型 Mクラス [2685cc/163PS 4WD/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代Mクラスの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.7L-NA
4WD/5AT
588.0万円
163157型
[ML350 W163]
(2004/07)
235PS
35.2kgm
6.9km/L
3.2L-NA
4WD/5AT
615.0万円
163154型
[ML320 Sport-Line W163]
(2002/11)
218PS
31.6kgm
7.3km/L
5.4L-NA
4WD/5AT
993.3万円
163174型
[ML55-AMG W163]
(2004/07)
347PS
52.0kgm
6.2km/L
4.3L-NA
4WD/5AT
720.0万円
163172型
[ML430 W163]
(1999/05)
272PS
39.8kgm
6.5km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Mクラス
ML270-CDI W163
その他
お値段 4800000円
車両型式 KH-163113
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4645×幅1835×高1820mm
軸距&
輪距
2820mm
前1555mm/後1555mm
最小半径 6.0m
タイヤ 前輪:255/60R17
後輪:255/60R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 2130kg
エンジン諸元
原動機型式 OM612
気筒配列 直列5気筒
排気量2685cc
圧縮比18.0
吸気方式 ターボ
最高出力 163PS[120kW]/4200rpm
最大トルク 40.8kgm[400Nm]/1800-2600rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
10・15燃費 9.5km/L(22.3mpg)
100km燃費 10.5L/100km
OM612型エンジンの諸元と性能まとめ
直列5気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に5個配置する方式。直4以上、直6未満の変り種。
※直列5気筒エンジンを搭載する車種の一覧
直列5気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(31500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2001/10モデルのMクラスを19年落ちの中古で52.8万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    Mクラスの2001/10モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である48万円に諸経費として4.8万円を足した52.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2001年式を19年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 11年経過で増税 58600
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 18年経過で増税 31500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.1km/L×130円/L 160490円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 375510円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額44000円×12ヶ月 528000円
ローン返済中の年間維持費 903510円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 93840円
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 31500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 160490円
オイル交換(5000km毎) 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 375510円
名目 金額
車のローン額(1年分) 528000円
ローン返済中の年間維持費 903510円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
93840円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の11年経過で増税」で税額は58600円、重量税の区分は「2.5トン以下の18年経過で増税」で税額は31500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額93,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると31,293円(完済前は75,293円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

Mクラスの中古車をGoo-netで検索!


●Mクラスの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、Mクラスの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
軽油引取税(本則) 18520円
軽油引取税(暫定) 21110円
石油税 3460円
消費税(10%) 10990円
合計納税額 54080円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.1km/L、軽油を1リットルあたり130円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用する軽油の量は1234.6Lですから、軽油引取税(本則)が15円/Lで合計18520円、軽油引取税(暫定)が17.1円/Lで21110円、石油税が2.8円/Lで3460円になります。

ディーゼル車の場合は軽油引取税に消費税が掛かりません(石油税には課税)ので、消費税額としては10990円となり、これらを合計した税額は54080円、1年間に燃料代として支払う160490円のうち33.7%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で58600円、自動車重量税が年換算で31500円ですから、合計144180円がMクラスに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 31500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 48150円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
227070円
[-148440円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 31500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 80250円
オイル交換(年1回) 6500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
267130円
[-108380円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 58600
自動車重量税(1年分) 31500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 112340円
オイル交換(年1回) 9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
309660円
[-65850円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて148440円安い227070円に、5000km走行では108380円安い267130円に、7000km走行では65850円安い309660円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km140円3100円3.6万円
20km270円5900円7.0万円
30km410円9000円10.7万円
50km680円15000円17.7万円
100km1370円30100円35.6万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を9.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは13.68円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は140円/日となり、20km走行なら270円/日、30km走行なら410円/日、50km走行なら680円/日、100km走行なら1370円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は9000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は10.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

OM612型エンジン簡易性能曲線図
OM612型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1800回転時の馬力 103PS
2600回転時の馬力 148PS
4200回転時の馬力 163PS
各回転域でのトルク
1800回転時のトルク 40.8kgm
2600回転時のトルク 40.8kgm
4200回転時のトルク 27.8kgm
OM612型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているOM612型2685cc、直列5気筒のターボエンジンは4200回転時に最高出力163馬力を、1800-2600回転時に最大トルク40.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1800rpmから最高出力が発生する4200rpmまで」の2400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は57.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ13.07kg/PS(2130kg/163PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ13.07kg/PS
車体+1人13.40kg/PS
車体+5人14.75kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.44kg/PS
車体+70kg13.50kg/PS
車体+80kg13.56kg/PS
車体+90kg13.62kg/PS
車体+100kg13.68kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.40kg/PS(2185kg/163PS)となり、数値としては0.33kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.75kg/PS(2405kg/163PS)となり、1.68kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Mクラスのライバル候補車たち

13.50kg/PS
フリード クロスター
1.5L/110PS|FF/7AT
13.36kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/64PS|FF/CVT
13.50kg/PS
フリード
1.5L/110PS|FF/7AT
13.41kg/PS
フリード プラス
1.5L/110PS|FF/7AT
13.48kg/PS
アクセラ スポーツ
1.5L/105PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.40kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.27kg/PSから13.53kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ホンダの6人乗りSUV「GB7型 フリード クロスター」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH55S型 ワゴンR スティングレー」、ホンダの7人乗りミニバン「GB7型 フリード」、ホンダの5人乗りミニバン「GB7型 フリード プラス」、マツダの5人乗りハッチバック「BMLFS型 アクセラ スポーツ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

163113型 Mクラス [ML270-CDI W163]とパワーウェイトレシオが近い車種|13.40kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.81
平均ピストンスピード 12.4m/s
トルクウェイトレシオ 52.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29448円
排気量1Lあたり馬力 60.7PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.20kgm/L
1気筒あたりの馬力 32.6PS
1気筒あたりのトルク 8.2kgm
パワーバンド比率 57.1%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは52.2kg/kgm(2130kg/40.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4800000円、最高出力が163馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29448円、逆に1万円あたりでは0.34馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は117647円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は60.7PS/L、トルクは15.20kgm/L、1気筒あたりの馬力は32.6馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが163馬力を4200回転で発生させているときの平均ピストンスピードは12.4m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.81になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.63m
期待される荷室の幅 1.44m
対角線の長さ 2.17m
期待される荷室の面積 2.35m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.63m(対角線では2.17m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.5km/L
燃料タンク容量 83L
航続距離(カタログ燃費) 788.5km
航続距離(80%燃費) 630.8km
満タンプライス 10790円
1万円でどこまで行ける? 730.8km
車両価格/航続距離 6088円/km

10・15モード燃費が9.5km/Lですので、燃料タンクの容量が83リットルですと航続可能距離は788.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.6km/L)とすると713.8km、80%(7.6km/L)だと630.8km、70%(6.6km/L)では547.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)83リットルの給油で10790円、上で計算した航続距離を踏まえると788.5km(80%燃費時630.8km)を走行するのに10790円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば730.8km(往復なら片道365.4km)、カタログ値の80%なら584.6km(片道292.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で788.5kmの距離を移動できる163113型 Mクラス [ML270-CDI W163]という乗り物を、480.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「6088円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4200rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした4700回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 4700rpm|タイヤサイズ 255/60R17|タイヤ直径 73.8cm|円周長 231.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
4700rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.595 12.42 53km/h 8930rpm 1373.0kgm
2速 2.186 7.550 0.608 1-2/2860rpm 87km/h 5430rpm 834.8kgm
3速 1.405 4.853 0.643 2-3/3020rpm 135km/h 3490rpm 536.6kgm
4速 1.000 3.454 0.712 3-4/3350rpm 189km/h 2480rpm 381.9kgm
5速 0.831 2.870 0.831 4-5/3910rpm 228km/h 2060rpm 317.4kgm
Final 3.454 レシオカバレッジ(変速比幅)4.326

ギヤの繋がりイメージ
163113型Mクラス5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1800-2600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.454)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(40.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.454)÷タイヤの有効半径(0.369m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの228km(4200rpmでは203.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4200rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4200rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ47km/h
2速ギヤ77km/h2550rpm
3速ギヤ120km/h2700rpm
4速ギヤ169km/h2990rpm
5速ギヤ204km/h3490rpm

163113型Mクラスに搭載されたOM612型2685ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4200rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4200rpmまで引っ張ると47km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4200rpmから2550rpmまで落ち、そこから4200rpmまで加速を続けると速度は77km/h(+30km/h)になります。

3速ギヤでは2700rpmまで落ちて4200rpmで120km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは2990rpmまで落ちて4200rpmで169km/h(+49km/h)に、5速ギヤでは3490rpmまで落ちて4200rpmで204km/h(+35km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1800-2600回転で最大トルク40.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば52.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(13.07kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1373.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2130kg)を1速ギヤの最大駆動力(1373.0kgm)で割ってみると1.55kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4200回転でのトルク(27.8kgm)からTWRを算出すると2.28kg/kgmとなり、1800-4200回転の回転域では1.55-2.28kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3570 5360 7140 8930 10710 12500 16070
2速 2170 3260 4340 5430 6510 7600 9770
3速 1400 2090 2790 3490 4190 4880 6280
4速 990 1490 1990 2480 2980 3480 4470
5速 830 1240 1650 2060 2480 2890 3710
※赤い数字は暫定レブリミット(4700rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.831)を選択して時速100kmにて走行すると2060回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1240回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1440回転、一般的な高速道路の80km/hでは1650回転、100km/hでは2060回転、制限速度が120km/hになると2480回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3710回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 34 45 56 67 78 90
2速 18 37 55 74 92 111 129 147
3速 29 57 86 115 143 172 201 229
4速 40 81 121 161 201 242 282 322
5速 48 97 145 194 242 291 339 388

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(4700回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/60R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/60R17 | 直径 738mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
55
扁平
235/55R17
37.5km/h
直径691mm
径差-47mm
245/55R17
38.0km/h
直径702mm
径差-36mm
255/55R17
38.6km/h
直径713mm
径差-25mm
265/55R17
39.2km/h
直径724mm
径差-14mm
275/55R17
39.8km/h
直径735mm
径差-3mm
0%
60
扁平
235/60R17
38.7km/h
直径714mm
径差-24mm
245/60R17
39.3km/h
直径726mm
径差-12mm
255/60R17
40.0km/h
738mm
0mm
265/60R17
40.7km/h
直径750mm
径差+12mm
275/60R17
41.3km/h
直径762mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
235/65R17
40.0km/h
直径738mm
径差0mm
245/65R17
40.7km/h
直径751mm
径差+13mm
255/65R17
41.4km/h
直径764mm
径差+26mm
265/65R17
42.1km/h
直径777mm
径差+39mm
275/65R17
42.8km/h
直径790mm
径差+52mm
+10%
70
扁平
235/70R17
41.2km/h
直径761mm
径差+23mm
245/70R17
42.0km/h
直径775mm
径差+37mm
255/70R17
42.8km/h
直径789mm
径差+51mm
265/70R17
43.5km/h
直径803mm
径差+65mm
275/70R17
44.3km/h
直径817mm
径差+79mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/60R17、235/65R17 、245/55R17、245/60R17 、255/55R17 、265/55R17 、275/55R17あたりのタイヤがおすすめです。

255/60R17のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/60R17の適応サイズと性能の変化 [163113型Mクラス編]のページをご覧ください。

255/60R17のタイヤ銘柄と通販価格


163113型Mクラス[2.7Lターボ 4WD/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト13.07kg/ps39.88
1速ギヤ加速性能1.55kg/kgm50.77
1L換算馬力60.7ps/L34.21
1L換算トルク15.20kgm/L49.45
WB/TR比1.8146.04
ワイド&ロー指数0.99242.05
前面の面積3.340m²29.77
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点335.55

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.5km/L42.43
年間維持費375510円45.18
100kmh回転数2060rpm56.54
航続距離788.5km55.00
車の大きさ15.513m³67.75
室内の広さ(仮) 2.813m³44.27
最小回転半径6.0m32.34
馬力単価29448円38.17
ユーティリティ部門の得点381.68

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 163113型Mクラス[2.7Lターボ 4WD/5AT] の総合得点は 717.23 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した163113型Mクラス(4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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