ベンツ Eクラス カブリオレの性能まとめ [238466型|3.0L/333PS|4WD/9AT|2018年] E400 4matic Sport/A238


画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2018/06/05|更新:2019/09/26

メルセデスベンツの2ドア・4人乗りオープンカー、238466型の5代目Eクラス カブリオレは2016/07から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2996cc(333PS/48.9kgm)の276M30型エンジンを搭載する[E400 4matic Sport/A238|2018/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4855mm×全幅1860mm×全高1430mm、排気量は2996ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4855mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

238466型 Eクラス カブリオレ [2996cc/333PS 4WD/9AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

5代目Eクラス カブリオレの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.9L-TB
FR/9AT
698.0万円
213004C型
[E220d Avantgarde W213]
(2016/07)
194PS
40.8kgm
21.0km/L
1.9L-TB
4WD/9AT
861.0万円
213217型
[E220d 4matic S213]
(2017/09)
194PS
40.8kgm
16.8km/L
4.0L-TB
4WD/9AT
1785.0万円
213089型
[AMG E63-S 4Matic+ W213]
(2017/08)
612PS
86.7kgm
9.1km/L
3.0L-TB
4WD/9AT
1149.0万円
213064型
[E43 4matic AMG W213]
(2016/10)
401PS
53.0kgm
11.0km/L
2.0L-TB
FR/9AT
675.0万円
213042C型
[E200 Avantgarde W213]
(2016/07)
184PS
30.6kgm
14.7km/L
5代目Eクラス カブリオレの車両型式・グレード一覧【全28車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーMERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Eクラス カブリオレ
E400 4matic Sport/A238
その他-
お値段11130000円
車両型式DBA-238466
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
9AT(9段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法長4855×幅1860×高1430mm
軸距&
輪距
2875mm
前1600mm/後1590mm
最小半径5.4m
最低高130mm
タイヤ前輪:245/40R19
後輪:275/35R19
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量2010kg
エンジン諸元
原動機型式276M30
気筒配列V型6気筒
排気量2996cc
圧縮比10.5
吸気方式ターボ
最高出力333PS[245kW]/5250-6000rpm
最大トルク48.9kgm[480Nm]/1600-4000rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費10.5km/L(24.7mpg)
100km燃費9.5L/100km
276M30型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Eクラス カブリオレの新車を1280万円(諸費用として167万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)3000cc以下13年未満51000円
自動車重量税(1年分)2.5トン以下13年未満20500
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷9.8×160円/L163270円
オイル交換(5000km毎)1回6500円×2回13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本21000円×4本÷3年28000円
任意保険料(月額6500円)月額6500円×12ヶ月78000円
ローン完済後の年間維持費367690円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額213330円×12ヶ月2559960円
ローン返済中の年間維持費2927650円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度71840円
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)163270円
オイル交換(5000km毎)13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)28000円
任意保険料(月額6500円)78000円
ローン完済後の年間維持費367690円
名目金額
車のローン額(1年分)2559960円
ローン返済中の年間維持費2927650円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本21000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると30,641円(完済前は243,971円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●Eクラス カブリオレの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、Eクラス カブリオレの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)29290円
ガソリン税(暫定)25610円
石油税2860円
消費税(10%)14840円
合計納税額72600円

例として年間走行距離を10000km、燃費を9.8km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1020.4Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計29290円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで25610円、石油税が2.8円/Lで2860円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては14840円となり、これらを合計した税額は72600円、1年間に燃料代として支払う163270円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計144100円がEクラス カブリオレに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)48980円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)8400円
任意保険料(月額5200円)62400円
合計
[差額]
211700円
[-155990円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)81640円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)14000円
任意保険料(月額5530円)66360円
合計
[差額]
253920円
[-113770円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)20500
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)114290円
オイル交換(年1回)9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年)19600円
任意保険料(月額5850円)70200円
合計
[差額]
298610円
[-69080円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて155990円安い211700円に、5000km走行では113770円安い253920円に、7000km走行では69080円安い298610円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km150円3300円3.9万円
20km300円6600円7.8万円
30km460円10100円12.0万円
50km760円16700円19.8万円
100km1520円33400円39.5万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を10.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.24円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は150円/日となり、20km走行なら300円/日、30km走行なら460円/日、50km走行なら760円/日、100km走行なら1520円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

276M30型エンジン簡易性能曲線図
276M30型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1600回転時の馬力109PS
4000回転時の馬力273PS
5250回転時の馬力333PS
6000回転時の馬力333PS
各回転域でのトルク
1600回転時のトルク48.9kgm
4000回転時のトルク48.9kgm
5250回転時のトルク45.4kgm
6000回転時のトルク39.8kgm
276M30型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している276M30型2996cc、V型6気筒のターボエンジンは5250-6000回転時に最高出力333馬力を、1600-4000回転時に最大トルク48.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1600rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は73.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.04kg/PS(2010kg/333PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.04kg/PS
車体+1人6.20kg/PS
車体+4人6.70kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.22kg/PS
車体+70kg6.25kg/PS
車体+80kg6.28kg/PS
車体+90kg6.31kg/PS
車体+100kg6.34kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.20kg/PS(2065kg/333PS)となり、数値としては0.16kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.70kg/PS(2230kg/333PS)となり、0.66kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Eクラス カブリオレのライバル候補車たち

6.16kg/PS
A8
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.07kg/PS
6シリーズ グランツーリスモ
3.0L/340PS|4WD/8AT
6.28kg/PS
ロードスターRF
2.0L/184PS|FR/6MT
6.36kg/PS
センチュリー
5.0L/381PS|FR/CVT
6.11kg/PS
ゴルフ
2.0L/230PS|FF/6MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.20kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.01kg/PSから6.39kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、アウディの5人乗りセダン「F8CZSF型 A8」、BMWの5人乗りセダン「JV30A型 6シリーズ グランツーリスモ」、マツダの2人乗りオープンカー「NDERC型 ロードスターRF」、トヨタの5人乗りセダン「UWG60型 センチュリー」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUCHH型 ゴルフ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

238466型 Eクラス カブリオレ [E400 4matic Sport/A238]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.20kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.80
平均ピストンスピード14.4m/s
トルクウェイトレシオ41.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段33423円
排気量1Lあたり馬力111.1PS/L
排気量1Lあたりトルク16.32kgm/L
1気筒あたりの馬力55.5PS
1気筒あたりのトルク8.2kgm
パワーバンド比率73.3%
各種ランキング
オープンカーのPWR
2.5~3.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは41.1kg/kgm(2010kg/48.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が11130000円、最高出力が333馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33423円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は227607円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は111.1PS/L、トルクは16.32kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.5馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが333馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.4m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が82.1mmである276M30型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7310回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.80になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費10.5km/L
燃料タンク容量66L
航続距離(カタログ燃費)693.0km
航続距離(80%燃費)554.4km
満タンプライス10560円
1万円でどこまで行ける?656.2km
車両価格/航続距離16061円/km

JC08モード燃費が10.5km/Lですので、燃料タンクの容量が66リットルですと航続可能距離は693.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(9.5km/L)とすると627.0km、80%(8.4km/L)だと554.4km、70%(7.3km/L)では481.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン66リットルの給油で10560円、上で計算した航続距離を踏まえると693.0km(80%燃費時554.4km)を走行するのに10560円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば656.2km(往復なら片道328.1km)、カタログ値の80%なら525.0km(片道262.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で693.0kmの距離を移動できる238466型 Eクラス カブリオレ [E400 4matic Sport/A238]という乗り物を、1113.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「16061円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5250-6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 275/35R19|タイヤ直径 67.5cm|円周長 212.1cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速5.35415.12--55km/h11880rpm2190.7kgm
2速3.2439.1580.6061-2/3940rpm90km/h7200rpm1326.9kgm
3速2.2526.3600.6942-3/4510rpm130km/h5000rpm921.4kgm
4速1.6364.6200.7263-4/4720rpm179km/h3630rpm669.4kgm
5速1.2113.4200.7404-5/4810rpm242km/h2690rpm495.5kgm
6速1.0002.8240.8265-6/5370rpm293km/h2220rpm409.2kgm
7速0.8652.4430.8656-7/5620rpm339km/h1920rpm353.9kgm
8速0.7172.0250.8297-8/5390rpm409km/h1590rpm293.4kgm
9速0.6011.6970.8388-9/5450rpm487km/h1330rpm245.9kgm
Final2.824レシオカバレッジ(変速比幅)8.908

ギヤの繋がりイメージ
238466型Eクラス カブリオレ9AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1600-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.824)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(48.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.824)÷タイヤの有効半径(0.3375m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は9速ギヤの487km(6000rpmでは449.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h-
2速ギヤ83km/h3640rpm
3速ギヤ120km/h4160rpm
4速ギヤ165km/h4360rpm
5速ギヤ223km/h4440rpm
6速ギヤ270km/h4960rpm
7速ギヤ313km/h5190rpm
8速ギヤ377km/h4970rpm
9速ギヤ450km/h5030rpm

238466型Eクラス カブリオレに搭載された276M30型2996ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3640rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は83km/h(+32km/h)になります。

3速ギヤでは4160rpmまで落ちて6000rpmで120km/h(+37km/h)に、4速ギヤでは4360rpmまで落ちて6000rpmで165km/h(+45km/h)に、5速ギヤでは4440rpmまで落ちて6000rpmで223km/h(+58km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4960rpmまで落ちて6000rpmで270km/h(+47km/h)に、7速ギヤでは5190rpmまで落ちて6000rpmで313km/h(+43km/h)に、8速ギヤでは4970rpmまで落ちて6000rpmで377km/h(+64km/h)に、9速ギヤでは5030rpmまで落ちて6000rpmで450km/h(+73km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1600-4000回転で最大トルク48.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば41.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.04kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2190.7kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2010kg)を1速ギヤの最大駆動力(2190.7kgm)で割ってみると0.92kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(39.8kgm)からTWRを算出すると1.13kg/kgmとなり、1600-6000回転の回転域では0.92-1.13kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速47507130950011880142601663021390
2速288043205760720086401008012950
3速2000300040005000600070009000
4速1450218029003630436050806530
5速1070161021502690322037604840
6速890133017802220266031103990
7速770115015401920230026903460
8速64095012701590191022302860
9速53080010701330160018702400
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.601)を選択して時速100kmにて走行すると1330回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは800回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは930回転、一般的な高速道路の80km/hでは1070回転、100km/hでは1330回転、制限速度が120km/hになると1600回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2400回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速817253442515967
2速14284256698397111
3速20406080100120140160
4速285583110138165193220
5速3774112149186223260298
6速4590135180225270315361
7速52104156208260313365417
8速63126189251314377440503
9速75150225300375450525600

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/35R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/35R19 | 直径 675mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
30
扁平
255/30R19
37.7km/h
直径636mm
径差-39mm
265/30R19
38.0km/h
直径642mm
径差-33mm
275/30R19
38.4km/h
直径648mm
径差-27mm
285/30R19
38.8km/h
直径654mm
径差-21mm
295/30R19
39.1km/h
直径660mm
径差-15mm
0%
35
扁平
255/35R19
39.2km/h
直径662mm
径差-13mm
265/35R19
39.6km/h
直径669mm
径差-6mm
275/35R19
40.0km/h
675mm
0mm
285/35R19
40.5km/h
直径683mm
径差+8mm
295/35R19
40.9km/h
直径690mm
径差+15mm
+5%
40
扁平
255/40R19
40.7km/h
直径687mm
径差+12mm
265/40R19
41.2km/h
直径695mm
径差+20mm
275/40R19
41.7km/h
直径703mm
径差+28mm
285/40R19
42.1km/h
直径711mm
径差+36mm
295/40R19
42.6km/h
直径719mm
径差+44mm
+10%
45
扁平
255/45R19
42.3km/h
直径713mm
径差+38mm
265/45R19
42.8km/h
直径722mm
径差+47mm
275/45R19
43.3km/h
直径731mm
径差+56mm
285/45R19
43.9km/h
直径740mm
径差+65mm
295/45R19
44.4km/h
直径749mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/35R19 、265/30R19、265/35R19 、275/30R19 、285/30R19 、295/30R19あたりのタイヤがおすすめです。

275/35R19のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を20%から50%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/35R19の適応サイズと性能の変化 [238466型Eクラス カブリオレ編]のページをご覧ください。

275/35R19のタイヤ銘柄と通販価格


238466型Eクラス カブリオレ[3.0Lターボ 4WD/9AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.04kg/ps59.99
1速ギヤ加速性能0.92kg/kgm64.99
1L換算馬力111.1ps/L54.32
1L換算トルク16.32kgm/L53.30
WB/TR比1.8047.08
ワイド&ロー指数0.76957.73
前面の面積2.660m²47.89
最低地上高130mm59.91
スポーツ性能部門の得点445.21

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費10.5km/L39.84
年間維持費367690円45.92
100kmh回転数1330rpm66.90
航続距離693.0km49.09
車の大きさ12.913m³56.79
室内の広さ(仮) 2.342m³39.28
最小回転半径5.4m45.11
馬力単価33423円32.76
ユーティリティ部門の得点375.69

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 238466型Eクラス カブリオレ[3.0Lターボ 4WD/9AT] の総合得点は 820.90 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した238466型Eクラス カブリオレ(4WD/9AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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