ベンツ CLSクラス シューティングブレークの性能まとめ [218961型|3.5L/333PS|FR/7AT|2015年] CLS400 X218


 画像はメルセデスベンツより引用
 http://www.mercedes-benz.co.jp/

メルセデスベンツの5ドア・5人乗りワゴン、218961型の2代目CLSクラス シューティングブレークは2011/02から生産(または販売)が開始されました。ここでは2015/02モデルにある[CLS400 X218]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4960mm×全幅1880mm×全高1420mm、排気量は3497ccであることから、大雑把に分類すると3.5リットルクラス(3500cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4960mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury 4900mm超 Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン-リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

218961型 CLSクラス シューティングブレーク [3497cc/333PS FR/7AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目CLSクラス シューティングブレークの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.5L-TB
4WD/7AT
1918.0万円
218976型
[CLS63S AMG 4matic X218]
(2015/04)
585PS
81.6kgm
8.5km/L
5.5L-TB
4WD/7AT
1884.0万円
218376型
[CLS63S AMG 4matic C218]
(2015/04)
585PS
81.6kgm
8.5km/L
5.5L-TB
FR/7AT
1800.0万円
X218型
[CLS63 AMG Edition1]
(2012/10)
557PS
81.6kgm
5.5L-TB
FR/7AT
1680.0万円
X218型
[CLS63 AMG]
(2012/10)
524PS
71.3kgm
5.5L-TB
FR/7AT
1645.0万円
218374型
[CLS63 AMG C218]
(2011/10)
524PS
71.3kgm
8.9km/L
2代目CLSクラス シューティングブレークの車両型式・グレード一覧【全15車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
CLSクラス シューティングブレーク
CLS400 X218
その他
お値段 9950000円
車両型式 MBA-218961
駆動&
変速機
FR(RWD,2WD,後輪駆動)&
7AT(7速AT,7段AT)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4960×幅1880×高1420mm
室内寸法 長1890×幅1445×高1180mm
軸距&
輪距
2875mm
前1600mm/後1600mm
最小半径 5.2m
最低高 140mm
タイヤ 前255/35R19 後285/30R19
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ベンチレーテッドディスク
車両重量 1890kg
エンジン諸元
原動機型式 M276
気筒配列 V型6気筒
排気量 3497cc
圧縮比 12.5
吸気方式 ツインターボ
最高出力 333PS(245kW 328HP)/5250-6000rpm
最大トルク 48.9kgm(480Nm)/1200-4000rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 11.8km/L (27.8mpg)
100km燃費 8.5L/100km
※V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
M276型の過給エンジン諸元と性能
※V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(58000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、CLSクラス シューティングブレークの新車を1144.3万円(諸費用として149.3万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年未満 58000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷11.8km/L×160円/L 135590円
オイル交換(5000km毎) 1回7500円×2回 15000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本21000円×4本÷3年 28000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 350910円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額190710円×12ヶ月 2288520円
ローン返済中の年間維持費 2639430円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると29,243円(完済前は219,953円)になります。口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km140円3100円3.6万円
20km270円5900円7.0万円
30km410円9000円10.7万円
50km680円15000円17.7万円
100km1360円29900円35.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を11.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは13.56円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は140円/日となり、20km走行なら270円/日、30km走行なら410円/日、50km走行なら680円/日、100km走行なら1360円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は3100円/月、20kmなら440kmで5900円/月、30kmなら660kmで9000円/月、50kmなら1100kmで15000円/月、100kmなら2200kmで29900円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は3.6万円/年、20kmなら5200kmで7.0万円/年、30kmなら7800kmで10.7万円/年、50kmなら13000kmで17.7万円/年、100kmなら26000kmで35.4万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車3500cc以下輸入車編ステーションワゴン限定


カタログスペックから見えてくる要素

M276型エンジン簡易性能曲線図
M276型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1200回転時の馬力 82PS
4000回転時の馬力 273PS
5250回転時の馬力 333PS
6000回転時の馬力 333PS
各回転域でのトルク
1200回転時のトルク 48.9kgm
4000回転時のトルク 48.9kgm
5250回転時のトルク 45.4kgm
6000回転時のトルク 39.8kgm
M276型の過給エンジン諸元と性能

まずおさらいとして、搭載しているM276型3497cc、V型6気筒のツインターボエンジンは5250-6000回転時に最高出力333馬力を、1200-4000回転時に最大トルク48.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1200rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の4800rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は80.0%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.68kg/PS(1890kg/333PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.68kg/PS
車体+1人5.84kg/PS
車体+5人6.50kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.86kg/PS
車体+70kg5.89kg/PS
車体+80kg5.92kg/PS
車体+90kg5.95kg/PS
車体+100kg5.98kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.84kg/PS(1945kg/333PS)となり、数値としては0.16kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.50kg/PS(2165kg/333PS)となり、0.82kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.80
平均ピストンスピード 15.1m/s
トルクウェイトレシオ 38.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 29880円
排気量1Lあたり馬力 95.2PS/L
排気量1Lあたりトルク 13.98kgm/L
1気筒あたりの馬力 55.5PS
1気筒あたりのトルク 8.2kgm
パワーバンド比率 80.0%
各種ランキング
ステーションワゴンのP/Wレシオ
3.0~3.5L以下のP/Wレシオ

トルクウェイトレシオは38.7kg/kgm(1890kg/48.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9950000円、最高出力が333馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は29880円、逆に1万円あたりでは0.33馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は203476円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は95.2PS/L、トルクは13.98kgm/L、1気筒あたりの馬力は55.5馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが333馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が86.0mmであるM276型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6980回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.80になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、CLSクラス シューティングブレークの車両重量1890kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1945kgと、5名フル乗車時の2165kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1945kg
5名乗車
2165kg
40km/h120kJ134kJ+14kJ
60km/h270kJ301kJ+31kJ
80km/h480kJ535kJ+55kJ
100km/h750kJ835kJ+85kJ
120km/h1081kJ1203kJ+122kJ
140km/h1471kJ1637kJ+166kJ
180km/h2431kJ2706kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは120kJ、5名乗車では134kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも480kJ、5名乗車では55kJ増加して535kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で2431kJ、5名乗車では275kJ増加して2706kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを750000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量750kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg180km/h231kJ-519kJ
800kg156km/h309kJ-441kJ
1000kg139km/h386kJ-364kJ
1500kg114km/h579kJ-171kJ
1945kg100km/h750kJ
2500kg88km/h965kJ+215kJ
3000kg80km/h1157kJ+407kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1945kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、1500kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が180km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が80km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.2m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 38.1%
室内幅/全幅 76.9%
室内高/全高 83.1%
室内容積/車両体積 24.2%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.2m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は38.1%、同じく室内幅と全幅の比率は76.9%、同じく室内高と全高の比率は83.1%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は24.2%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.74m
期待される荷室の幅 1.34m
対角線の長さ 2.20m
期待される荷室の面積 2.33m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.74m(対角線では2.20m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 11.8km/L
燃料タンク容量 80L
航続距離(カタログ燃費) 944.0km
航続距離(80%燃費) 752.0km
満タンプライス 12800円
1万円でどこまで行ける? 737.5km
車両価格/航続距離 10540円/km

JC08モード燃費が11.8km/Lですので、燃料タンクの容量が80リットルですと航続可能距離は944.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(10.6km/L)とすると848.0km、80%(9.4km/L)だと752.0km、70%(8.3km/L)では664.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン80リットルの給油で12800円、上で計算した航続距離を踏まえると944.0km(80%燃費時752.0km)を走行するのに12800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば737.5km(往復なら片道368.8km)、カタログ値の80%なら590.0km(片道295.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で944.0kmの距離を移動できる218961型 CLSクラス シューティングブレーク [CLS400 X218]という乗り物を、995.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「10540円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5250-6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 285/30R19|タイヤ直径 65.4cm|円周長 205.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.377 11.59 69.2kmh 9400rpm 1732.6kgm
2速 2.859 7.568 0.653 1-2/4240rpm 105.9kmh 6140rpm 1131.7kgm
3速 1.921 5.085 0.672 2-3/4370rpm 157.6kmh 4120rpm 760.4kgm
4速 1.368 3.621 0.712 3-4/4630rpm 221.3kmh 2940rpm 541.5kgm
5速 1.000 2.647 0.731 4-5/4750rpm 302.8kmh 2150rpm 395.8kgm
6速 0.820 2.171 0.820 5-6/5330rpm 369.2kmh 1760rpm 324.6kgm
7速 0.728 1.927 0.888 6-7/5770rpm 415.9kmh 1560rpm 288.2kgm
Final 2.647 レシオカバレッジ(変速比幅)6.012
ギヤの繋がりイメージ
218961型CLSクラス シューティングブレーク7AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数1200-4000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.647)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(48.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.647)÷タイヤの有効半径(0.327m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は7速ギヤの415.9km(6000rpmでは383.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ64km/h
2速ギヤ98km/h3920rpm
3速ギヤ145km/h4030rpm
4速ギヤ204km/h4270rpm
5速ギヤ279km/h4390rpm
6速ギヤ341km/h4920rpm
7速ギヤ384km/h5330rpm

218961型CLSクラス シューティングブレークに搭載されたM276型3497ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると64km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3920rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は98km/h(+34km/h)になります。

3速ギヤでは4030rpmまで落ちて6000rpmで145km/h(+47km/h)に、4速ギヤでは4270rpmまで落ちて6000rpmで204km/h(+59km/h)に、5速ギヤでは4390rpmまで落ちて6000rpmで279km/h(+75km/h)になります。

続いて6速ギヤでは4920rpmまで落ちて6000rpmで341km/h(+62km/h)に、7速ギヤでは5330rpmまで落ちて6000rpmで384km/h(+43km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが1200-4000回転で最大トルク48.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば38.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.68kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1732.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1890kg)を1速ギヤの最大駆動力(1732.6kgm)で割ってみると1.09kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(39.8kgm)からTWRを算出すると1.34kg/kgmとなり、1200-6000回転の回転域では1.09-1.34kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3760 5640 7520 9400 11280 13160 16910
2速 2460 3680 4910 6140 7370 8590 11050
3速 1650 2470 3300 4120 4950 5770 7420
4速 1170 1760 2350 2940 3520 4110 5290
5速 860 1290 1720 2150 2580 3010 3860
6速 700 1060 1410 1760 2110 2460 3170
7速 630 940 1250 1560 1880 2190 2810
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.728)を選択して時速100kmにて走行すると1560回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは940回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1090回転、一般的な高速道路の80km/hでは1250回転、100km/hでは1560回転、制限速度が120km/hになると1880回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2810回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 21 32 43 53 64 74 85
2速 16 33 49 65 81 98 114 130
3速 24 48 73 97 121 145 170 194
4速 34 68 102 136 170 204 238 272
5速 47 93 140 186 233 279 326 373
6速 57 114 170 227 284 341 398 454
7速 64 128 192 256 320 384 448 512

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの285/30R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 285/30R19 | 直径 654mm

-20mm
幅265mm
-10mm
幅275mm
変更なし
幅285mm
+10mm
幅295mm
+20mm
幅305mm
-5%
25
扁平
265/25R19
37.7km/h
直径616mm
径差-38mm
275/25R19
38.0km/h
直径621mm
径差-33mm
285/25R19
38.3km/h
直径626mm
径差-28mm
295/25R19
38.6km/h
直径631mm
径差-23mm
305/25R19
38.9km/h
直径636mm
径差-18mm
0%
30
扁平
265/30R19
39.3km/h
直径642mm
径差-12mm
275/30R19
39.6km/h
直径648mm
径差-6mm
285/30R19
40.0km/h
654mm
0mm
295/30R19
40.4km/h
直径660mm
径差+6mm
305/30R19
40.7km/h
直径666mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
265/35R19
40.9km/h
直径669mm
径差+15mm
275/35R19
41.3km/h
直径676mm
径差+22mm
285/35R19
41.8km/h
直径683mm
径差+29mm
295/35R19
42.2km/h
直径690mm
径差+36mm
305/35R19
42.6km/h
直径697mm
径差+43mm
+10%
40
扁平
265/40R19
42.5km/h
直径695mm
径差+41mm
275/40R19
43.0km/h
直径703mm
径差+49mm
285/40R19
43.5km/h
直径711mm
径差+57mm
295/40R19
44.0km/h
直径719mm
径差+65mm
305/40R19
44.5km/h
直径727mm
径差+73mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、265/30R19 、275/25R19、275/30R19 、285/25R19 、295/25R19 、305/25R19あたりのタイヤがおすすめです。

285/30R19のタイヤ幅を265mmから315mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、285/30R19の適応サイズと性能の変化 [218961型CLSクラス シューティングブレーク編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


218961型CLSクラス シューティングブレーク[3.5L-TT FR/7AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.68kg/ps61.01
1速ギヤ加速性能1.09kg/kgm61.36
1L換算馬力95.2ps/L48.07
1L換算トルク13.98kgm/L45.56
WB/TR比1.8047.08
ワイド&ロー指数0.75559.24
前面の面積2.670m²47.59
最低地上高140mm55.65
スポーツ性能部門の得点425.56

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費11.8km/L42.04
年間維持費350910円48.09
100kmh回転数1560rpm63.81
航続距離944.0km64.46
車の大きさ13.241m³58.19
室内の広さ3.223m³48.62
最小回転半径5.2m49.36
馬力単価29880円37.42
ユーティリティ部門の得点411.99

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 218961型CLSクラス シューティングブレーク[3.5L-TT FR/7AT] の総合得点は 837.55 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した218961型CLSクラス シューティングブレーク(FR/7AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのワゴン」、「3500ccのワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2015/03/02|更新日:2018/02/09


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