ベンツ Aクラス セダンの性能まとめ [177112型|2.0L/150PS|FF/8AT|2020年] A200d V177


画像はメルセデスベンツより引用
http://www.mercedes-benz.co.jp/
投稿:2020/07/27|更新:2020/08/06

メルセデスベンツの4ドア・5人乗りセダン、177112型の4代目Aクラス セダンは2019/07から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1949cc(150PS/32.6kgm)のOM654型エンジンを搭載する[A200d V177|2020/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4550mm×全幅1800mm×全高1430mm、排気量は1949ccであることから、大雑把に分類すると2.0リットルクラス(2000cc、自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4550mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

177112型 Aクラス セダン [1949cc/150PS FF/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

No Data

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

4代目Aクラス セダンの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.3L-TB
FF/7AT
322.0万円
177084型
[A180 W177]
(2018/10)
136PS
20.4kgm
15.0km/L
1.9L-TB
FF/8AT
399.0万円
177012型
[A200d W177]
(2018/10)
150PS
32.6kgm
18.8km/L
2.0L-TB
4WD/8AT
798.0万円
177054M型
[A45-S 4matic+ AMG W177]
(2020/04)
421PS
51.0kgm
11.4km/L
1.3L-TB
FF/7AT
347.0万円
177184型
[A180 V177]
(2020/04)
136PS
20.4kgm
15.7km/L
2.0L-TB
4WD/7AT
634.0万円
177051M型
[A35 4matic AMG W177]
(2020/04)
306PS
40.8kgm
12.2km/L
4代目Aクラス セダンの車両型式・グレード一覧【全8車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MERCEDES_BENZ
車名&
グレード
Aクラス セダン
A200d V177
その他 -
お値段 4200000円
車両型式 3DA-177112
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4550×幅1800×高1430mm
軸距&
輪距
2730mm
前1570mm/後1570mm
最小半径 5.0m
最低高 110mm
タイヤ 前輪:205/60R16
後輪:205/60R16
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量 1480kg
エンジン諸元
原動機型式 OM654
気筒配列 直列4気筒
排気量1949cc
圧縮比15.5
吸気方式 ターボ
最高出力 150PS[110kW]/3400-4400rpm
最大トルク 32.6kgm[320Nm]/1400-3200rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
WLTC燃費 18.8km/L(44.2mpg)
100km燃費 5.3L/100km
OM654型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Aクラス セダンの新車を483万円(諸費用として63万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 11年未満 39500円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷18.8km/L×110円/L 58510円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本12000円×4本÷3年 16000円
任意保険料(月額5500円) 月額5500円×12ヶ月 66000円
ローン完済後の年間維持費 217230円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額80500円×12ヶ月 966000円
ローン返済中の年間維持費 1183230円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 58510円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 16000円
任意保険料(月額5500円) 66000円
ローン完済後の年間維持費 217230円
名目 金額
車のローン額(1年分) 966000円
ローン返済中の年間維持費 1183230円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から0年経過車の場合、自動車税の区分は「2000cc以下の11年未満」で税額は39500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して18,103円(完済前は98,603円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●Aクラス セダンの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、Aクラス セダンの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
軽油引取税(本則) 7980円
軽油引取税(暫定) 9100円
石油税 1490円
消費税(10%) 3770円
合計納税額 22340円

例として年間走行距離を10000km、燃費を18.8km/L、軽油を1リットルあたり110円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用する軽油の量は531.9Lですから、軽油引取税(本則)が15円/Lで合計7980円、軽油引取税(暫定)が17.1円/Lで9100円、石油税が2.8円/Lで1490円になります。

ディーゼル車の場合は軽油引取税に消費税が掛かりません(石油税には課税)ので、消費税額としては3770円となり、これらを合計した税額は22340円、1年間に燃料代として支払う58510円のうち38.2%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計74140円がAクラス セダンに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 17550円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 4800円
任意保険料(月額4400円) 52800円
合計
[差額]
146370円
[-70860円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 29260円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 8000円
任意保険料(月額4680円) 56160円
合計
[差額]
164640円
[-52590円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39500円
自動車重量税(1年分) 12300
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 40960円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 11200円
任意保険料(月額4950円) 59400円
合計
[差額]
184980円
[-32250円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料66000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて70860円安い146370円に、5000km走行では52590円安い164640円に、7000km走行では32250円安い184980円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


【WLTC特典】市街地・郊外・高速道路の走行比率を変えて燃料代を計算してみる

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(14.2km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(18.2km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(22.6km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(18.8km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとしたときの市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、燃料代がどのように変化するかを見ていきたいと思います。※1リットル110円として計算

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km69720円
郊外500km3030円
高速道路500km2430円
合計
[差額]
75180円
[+16670円]
平均燃費14.6km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは633.8Lを消費して、燃料代は69720円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が18.2km/Lでは27.5Lを消費して、燃料代は3030円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.6km/Lでは22.1Lを消費して、燃料代は2430円になります。

このパターンでは使用した燃料量が683.4L、かかった燃料代が75180円となり、平均燃費は14.6km/L(-4.2km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+16670円という結果になりました。

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km38730円
郊外5000km30220円
高速道路0km0円
合計
[差額]
68950円
[+10440円]
平均燃費16.0km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは352.1Lを消費して、燃料代は38730円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が18.2km/Lでは274.7Lを消費して、燃料代は30220円になります。

このパターンでは使用した燃料量が626.8L、かかった燃料代が68950円となり、平均燃費は16.0km/L(-2.8km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+10440円という結果になりました。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km25800円
郊外3340km20190円
高速道路3330km16200円
合計
[差額]
62190円
[+3680円]
平均燃費17.7km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは234.5Lを消費して、燃料代は25800円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が18.2km/Lでは183.5Lを消費して、燃料代は20190円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が22.6km/Lでは147.3Lを消費して、燃料代は16200円になります。

このパターンでは使用した燃料量が565.3L、かかった燃料代が62190円となり、平均燃費は17.7km/L(-1.1km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+3680円という結果になりました。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3870円
郊外9000km54400円
高速道路500km2430円
合計
[差額]
60700円
[+2190円]
平均燃費18.1km/L
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が14.2km/Lでは35.2Lを消費して、燃料代は3870円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が18.2km/Lでは494.5Lを消費して、燃料代は54400円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が22.6km/Lでは22.1Lを消費して、燃料代は2430円になります。

このパターンでは使用した燃料量が551.8L、かかった燃料代が60700円となり、平均燃費は18.1km/L(-0.7km/L)、WLTCモード燃費との燃料代の差は+2190円という結果になりました。

極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(14.6km/L・16.0km/L・17.7km/L・18.1km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(75180円・68950円・62190円・60700円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km290円6400円7.5万円
100km590円13000円15.3万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を110円、燃費を18.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは5.85円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら290円/日、100km走行なら590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は4.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

OM654型エンジン簡易性能曲線図
OM654型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
1400回転時の馬力 64PS
3200回転時の馬力 146PS
3400回転時の馬力 150PS
4400回転時の馬力 150PS
各回転域でのトルク
1400回転時のトルク 32.6kgm
3200回転時のトルク 32.6kgm
3400回転時のトルク 31.6kgm
4400回転時のトルク 24.4kgm
OM654型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているOM654型1949cc、直列4気筒のターボエンジンは3400-4400回転時に最高出力150馬力を、1400-3200回転時に最大トルク32.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、アイドリングとそれほど変わらないような回転数から最大トルクが発生するこのエンジンは、坂道発進も平気の平左、MT車でもエンスト知らず、扱いやすさにかけては右に出るものがありません。ディーゼル車やダウンサイジングターボに多くあります。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する1400rpmから最高出力が発生する4400rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は68.2%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ9.870kg/PS(1480kg/150PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ9.870kg/PS
車体+1人10.23kg/PS
車体+5人11.70kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg10.27kg/PS
車体+70kg10.33kg/PS
車体+80kg10.40kg/PS
車体+90kg10.47kg/PS
車体+100kg10.53kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは10.23kg/PS(1535kg/150PS)となり、数値としては0.36kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは11.70kg/PS(1755kg/150PS)となり、1.83kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Aクラス セダンのライバル候補車たち

10.132kg/PS
X3
2.0L/190PS|4WD/8AT
10.245kg/PS
X3
2.0L/184PS|4WD/8AT
10.321kg/PS
1シリーズ
1.5L/140PS|FF/7AT
10.299kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
1.5L/184PS|4WD/9AT
10.300kg/PS
ゴルフ ヴァリアント
2.0L/150PS|FF/7AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ10.233kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

10.13kg/PSから10.34kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、BMWの5人乗りSUV「TY20型 X3」、BMWの5人乗りSUV「UZ20型 X3」、BMWの5人乗りハッチバック「7K15型 1シリーズ」、フォルクスワーゲンの5人乗りワゴン「AUDFG型 ゴルフ ヴァリアント」、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213278C型 Eクラス ステーションワゴン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

177112型 Aクラス セダン [A200d V177]とパワーウェイトレシオが近い車種|10.233kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は101.4PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.739
平均ピストンスピード 10.5m/s
トルクウェイトレシオ 45.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段 28000円
排気量1Lあたり馬力 77.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.73kgm/L
1気筒あたりの馬力 37.5PS
1気筒あたりのトルク 8.2kgm
パワーバンド比率 68.2%
各種ランキング
セダンのPWR
1.8~2.0Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは45.4kg/kgm(1480kg/32.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4200000円、最高出力が150馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は28000円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は128834円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は77.0PS/L、トルクは16.73kgm/L、1気筒あたりの馬力は37.5馬力、トルクは8.2kgmとなり、このエンジンが150馬力を4400回転で発生させているときの平均ピストンスピードは10.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.739になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.59m
期待される荷室の幅 1.40m
対角線の長さ 2.12m
期待される荷室の面積 2.23m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.59m(対角線では2.12m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費 18.8km/L
燃料タンク容量 43L
航続距離(カタログ燃費) 808.4km
航続距離(80%燃費) 645.0km
満タンプライス 4730円
1万円でどこまで行ける? 1709.1km
車両価格/航続距離 5195円/km

WLTCモード燃費が18.8km/Lですので、燃料タンクの容量が43リットルですと航続可能距離は808.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(16.9km/L)とすると726.7km、80%(15.0km/L)だと645.0km、70%(13.2km/L)では567.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)43リットルの給油で4730円、上で計算した航続距離を踏まえると808.4km(80%燃費時645.0km)を走行するのに4730円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1709.1km(往復なら片道854.5km)、カタログ値の80%なら1367.3km(片道683.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で808.4kmの距離を移動できる177112型 Aクラス セダン [A200d V177]という乗り物を、420.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5195円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


市街地・郊外・高速道路の満タン航続距離

各モード燃費と航続距離
WLTCモード燃費
18.8km/L
808.4km
市街地燃費
14.2km/L
610.6km
[-197.8km]
郊外燃費
18.2km/L
782.6km
[-25.8km]
高速道路燃費
22.6km/L
971.8km
[+163.4km]

WLTCモード燃費には市街地モード・郊外モード・高速道路モードという3つの走行パターンが内包されておりますので、参考までにそれぞれのモード燃費で燃料タンクが空になるまで走行した場合の満タン航続距離を計算してみます。

燃料タンクの容量を43Lとしたとき、市街地モード燃費14.2km/Lでの航続距離は610.6km(-197.8km)、郊外モード燃費18.2km/Lでの航続距離は782.6km(-25.8km)、高速道路モード燃費22.6km/Lでの航続距離は971.8km(+163.4km)となります。

ある特定のシチュエーションのみを、燃料タンクが空になるまで走行することはなかなかありませんが、「その気になればこのくらいの距離を走れちゃうんだぜ!」という参考データだけは持っておくと、次回の給油回数削減チャレンジでギリギリのラインを狙っていくのに役立つ、かもしれません。


純正装着タイヤの205/60R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 205/60R16 | 直径 652mm

-20mm
幅185mm
-10mm
幅195mm
変更なし
幅205mm
+10mm
幅215mm
+20mm
幅225mm
-5%
55
扁平
185/55R16
37.4km/h
直径610mm
径差-42mm
195/55R16
38.1km/h
直径621mm
径差-31mm
205/55R16
38.8km/h
直径632mm
径差-20mm
215/55R16
39.4km/h
直径643mm
径差-9mm
225/55R16
40.1km/h
直径654mm
径差+2mm
0%
60
扁平
185/60R16
38.5km/h
直径628mm
径差-24mm
195/60R16
39.3km/h
直径640mm
径差-12mm
205/60R16
40.0km/h
652mm
0mm
215/60R16
40.7km/h
直径664mm
径差+12mm
225/60R16
41.5km/h
直径676mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
185/65R16
39.7km/h
直径647mm
径差-5mm
195/65R16
40.5km/h
直径660mm
径差+8mm
205/65R16
41.3km/h
直径673mm
径差+21mm
215/65R16
42.1km/h
直径686mm
径差+34mm
225/65R16
42.9km/h
直径699mm
径差+47mm
+10%
70
扁平
185/70R16
40.8km/h
直径665mm
径差+13mm
195/70R16
41.7km/h
直径679mm
径差+27mm
205/70R16
42.5km/h
直径693mm
径差+41mm
215/70R16
43.4km/h
直径707mm
径差+55mm
225/70R16
44.2km/h
直径721mm
径差+69mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、185/60R16、185/65R16 、195/55R16、195/60R16 、205/55R16 、215/55R16 あたりのタイヤがおすすめです。

205/60R16のタイヤ幅を185mmから235mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを16インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが205/60R16のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


177112型Aクラス セダン[2.0Lターボ FF/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト9.870kg/ps49.07
1速ギヤ加速性能-39.40
1L換算馬力77.0ps/L40.69
1L換算トルク16.73kgm/L54.34
WB/TR比1.73953.47
ワイド&ロー指数0.79455.85
前面の面積2.574m²50.14
最低地上高110mm68.50
スポーツ性能部門の得点411.46

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費18.8km/L53.80
年間維持費217230円58.69
100kmh回転数-42.88
航続距離808.4km56.16
車の大きさ11.712m³51.70
室内の広さ(仮) 2.124m³36.91
最小回転半径5.0m53.62
馬力単価28000円40.29
ユーティリティ部門の得点394.05

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 177112型Aクラス セダン[2.0Lターボ FF/8AT] の総合得点は 805.51 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した177112型Aクラス セダン(FF/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「2000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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