マツダ RX-8の性能まとめ [SE3P型|1.4L/250PS|FR/6MT|2005年] type-S


 画像はマツダ株式会社より引用
 http://www.mazda.co.jp/

マツダ株式会社の4ドア・4人乗りクーペ、SE3P型の初代RX-8は2003/04から生産が開始され、2012/06に生産(または販売)を終えました。ここでは2005/10モデルにある[type-S]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4435mm×全幅1770mm×全高1340mm、排気量は1308ccであることから、大雑把に分類すると1.4リットルクラス(1400cc、ただしロータリー係数により自動車税は2.0L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4435mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン-リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

SE3P型 RX-8 [1308cc/250PS FR/6MT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代RX-8の類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.3L-NA
FR/6MT
318.0万円
SE3P型
[type-RS]
(2009/05)
235PS
22.0kgm
9.4km/L
1.3L-NA
FR/5MT
260.0万円
SE3P型
[BaseGrade]
(2009/05)
215PS
22.0kgm
10.0km/L
1.3L-NA
FR/6AT
263.0万円
SE3P型
[type-G]
(2009/05)
215PS
22.0kgm
9.0km/L
初代RX-8の車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MAZDA
車名&
グレード
RX-8
type-S
その他 前期モデル
お値段 2898000円
車両型式 ABA-SE3P
駆動&
変速機
FR(RWD,2WD,後輪駆動)&
6MT(6速MT,6段MT,6速マニュアル)
ドア数&
定員
4ドア
4人
車体寸法 長4435×幅1770×高1340mm
室内寸法 長1755×幅1455×高1120mm
軸距&
輪距
2700mm
前1500mm/後1505mm
最小半径 5.3m
最低高 135mm
タイヤ 前225/45R18 後225/45R18
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ベンチレーテッドディスク
車両重量 1310kg
エンジン諸元
原動機型式 13B-MSP
気筒配列 直列2ローター
排気量 1308cc
圧縮比 10.0
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 250PS(184kW 247HP)/8500rpm
最大トルク 22.0kgm(216Nm)/5500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 9.4km/L (22.1mpg)
100km燃費 10.6L/100km
※直列2ローターとは‥三角のローターを直列に2個配置する方式。ロータリー係数に泣いた悲劇のエンジン。
13B-MSP型エンジンの諸元と性能まとめ

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45400円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(17100円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2005/10モデルのRX-8を14年落ちの中古で31.9万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    RX-8の2005/10モデルの場合、2019年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である29万円に諸経費として2.9万円を足した31.9万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

2005年式を14年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2000cc以下 13年経過で増税 45400
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年-17年経過で増税 17100円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.5km/L×160円/L 213330円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 381750円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額26580円×12ヶ月 318960円
ローン返済中の年間維持費 700710円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 65040円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額65,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。この車の場合は月単位で換算すると31,813円(完済前は58,393円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km170円3700円4.4万円
20km340円7500円8.8万円
30km510円11200円13.3万円
50km850円18700円22.1万円
100km1700円37400円44.2万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.02円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら340円/日、30km走行なら510円/日、50km走行なら850円/日、100km走行なら1700円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は3700円/月、20kmなら440kmで7500円/月、30kmなら660kmで11200円/月、50kmなら1100kmで18700円/月、100kmなら2200kmで37400円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は4.4万円/年、20kmなら5200kmで8.8万円/年、30kmなら7800kmで13.3万円/年、50kmなら13000kmで22.1万円/年、100kmなら26000kmで44.2万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
1500cc以下の自然吸気 マツダ編(普)クーペ限定


カタログスペックから見えてくる要素

13B-MSP型エンジン簡易性能曲線図
13B-MSP型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5500回転時の馬力 169PS
8500回転時の馬力 250PS
各回転域でのトルク
5500回転時のトルク 22.0kgm
8500回転時のトルク 21.1kgm
13B-MSP型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載している13B型1308cc、直列2ローターの自然吸気エンジンは8500回転時に最高出力250馬力を、5500回転時に最大トルク22.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5500rpmから最高出力が発生する8500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は35.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.24kg/PS(1310kg/250PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.24kg/PS
車体+1人5.46kg/PS
車体+4人6.12kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.48kg/PS
車体+70kg5.52kg/PS
車体+80kg5.56kg/PS
車体+90kg5.60kg/PS
車体+100kg5.64kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.46kg/PS(1365kg/250PS)となり、数値としては0.22kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは6.12kg/PS(1530kg/250PS)となり、0.88kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.80
トルクウェイトレシオ 59.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段 11592円
排気量1Lあたり馬力 95.6PS/L
排気量1Lあたりトルク 16.82kgm/L
1気筒あたりの馬力 125.0PS
1気筒あたりのトルク 11.0kgm
パワーバンド比率 35.3%
各種ランキング
クーペのP/Wレシオ
1.3~1.5L以下のP/Wレシオ

トルクウェイトレシオは59.5kg/kgm(1310kg/22.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2898000円、最高出力が250馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は11592円、逆に1万円あたりでは0.86馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は131727円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は95.6PS/L、トルクは16.82kgm/L、1気筒あたりの馬力は125.0馬力、トルクは11.0kgmとなります。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.80になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、RX-8の車両重量1310kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1365kgと、4名フル乗車時の1530kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1365kg
4名乗車
1530kg
40km/h84kJ94kJ+10kJ
60km/h190kJ213kJ+23kJ
80km/h337kJ378kJ+41kJ
100km/h527kJ590kJ+63kJ
120km/h758kJ850kJ+92kJ
140km/h1032kJ1157kJ+125kJ
180km/h1706kJ1913kJ+207kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは84kJ、4名乗車では94kJとなり、その差は10kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも337kJ、4名乗車では41kJ増加して378kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で1706kJ、4名乗車では207kJ増加して1913kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを527000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量527kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg151km/h231kJ-296kJ
800kg131km/h309kJ-218kJ
1000kg117km/h386kJ-141kJ
1365kg100km/h527kJ
2000kg83km/h772kJ+245kJ
2500kg74km/h965kJ+438kJ
3000kg67km/h1157kJ+630kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1365kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が151km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が67km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 2.9m³
1人あたりのスペース 約0.7m³
室内長/全長 39.6%
室内幅/全幅 82.2%
室内高/全高 83.6%
室内容積/車両体積 27.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は2.9m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は39.6%、同じく室内幅と全幅の比率は82.2%、同じく室内高と全高の比率は83.6%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.55m
期待される荷室の幅 1.35m
対角線の長さ 2.06m
期待される荷室の面積 2.09m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.06m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.4km/L
燃料タンク容量 61L
航続距離(カタログ燃費) 573.4km
航続距離(80%燃費) 457.5km
満タンプライス 9760円
1万円でどこまで行ける? 587.5km
車両価格/航続距離 5054円/km

10・15モード燃費が9.4km/Lですので、燃料タンクの容量が61リットルですと航続可能距離は573.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.5km/L)とすると518.5km、80%(7.5km/L)だと457.5km、70%(6.6km/L)では402.6kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン61リットルの給油で9760円、上で計算した航続距離を踏まえると573.4km(80%燃費時457.5km)を走行するのに9760円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば587.5km(往復なら片道293.8km)、カタログ値の80%なら470.0km(片道235.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で573.4kmの距離を移動できるSE3P型 RX-8 [type-S]という乗り物を、289.8万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5054円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合8500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした9000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 9000rpm|タイヤサイズ 225/45R18|タイヤ直径 66.0cm|円周長 207.3cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
9000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.760 16.71 67.0kmh 13430rpm 1114.0kgm
2速 2.269 10.08 0.603 1-2/5430rpm 111.0kmh 8110rpm 672.2kgm
3速 1.539 6.839 0.678 2-3/6100rpm 163.7kmh 5500rpm 456.0kgm
4速 1.187 5.275 0.771 3-4/6940rpm 212.2kmh 4240rpm 351.7kgm
5速 1.000 4.444 0.842 4-5/7580rpm 251.9kmh 3570rpm 296.3kgm
6速 0.843 3.746 0.843 5-6/7590rpm 298.8kmh 3010rpm 249.8kgm
Final 4.444 レシオカバレッジ(変速比幅)4.460
ギヤの繋がりイメージ
SE3P型RX-86MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.444)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(22.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.444)÷タイヤの有効半径(0.33m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの298.8km(8500rpmでは282.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:8500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

8500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ63km/h
2速ギヤ105km/h5130rpm
3速ギヤ155km/h5760rpm
4速ギヤ200km/h6550rpm
5速ギヤ238km/h7160rpm
6速ギヤ282km/h7170rpm

SE3P型RX-8に搭載された13B型1308ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する8500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで8500rpmまで引っ張ると63km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は8500rpmから5130rpmまで落ち、そこから8500rpmまで加速を続けると速度は105km/h(+42km/h)になります。

3速ギヤでは5760rpmまで落ちて8500rpmで155km/h(+50km/h)に、4速ギヤでは6550rpmまで落ちて8500rpmで200km/h(+45km/h)になります。

続いて5速ギヤでは7160rpmまで落ちて8500rpmで238km/h(+38km/h)に、6速ギヤでは7170rpmまで落ちて8500rpmで282km/h(+44km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5500回転で最大トルク22.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば59.5kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.24kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1114.0kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1310kg)を1速ギヤの最大駆動力(1114.0kgm)で割ってみると1.18kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する8500回転でのトルク(21.1kgm)からTWRを算出すると1.23kg/kgmとなり、5500-8500回転の回転域では1.18-1.23kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 5370 8060 10750 13430 16120 18810 24180
2速 3240 4860 6490 8110 9730 11350 14590
3速 2200 3300 4400 5500 6600 7700 9900
4速 1700 2540 3390 4240 5090 5940 7630
5速 1430 2140 2860 3570 4290 5000 6430
6速 1200 1810 2410 3010 3610 4220 5420
※赤い数字は暫定レブリミット(9000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.843)を選択して時速100kmにて走行すると3010回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1810回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2110回転、一般的な高速道路の80km/hでは2410回転、100km/hでは3010回転、制限速度が120km/hになると3610回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは5420回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 7 15 22 30 37 45 52 60
2速 12 25 37 49 62 74 86 99
3速 18 36 55 73 91 109 127 145
4速 24 47 71 94 118 141 165 189
5速 28 56 84 112 140 168 196 224
6速 33 66 100 133 166 199 232 266

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(9000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの225/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 225/45R18 | 直径 660mm

-20mm
幅205mm
-10mm
幅215mm
変更なし
幅225mm
+10mm
幅235mm
+20mm
幅245mm
-5%
40
扁平
205/40R18
37.6km/h
直径621mm
径差-39mm
215/40R18
38.1km/h
直径629mm
径差-31mm
225/40R18
38.6km/h
直径637mm
径差-23mm
235/40R18
39.1km/h
直径645mm
径差-15mm
245/40R18
39.6km/h
直径653mm
径差-7mm
0%
45
扁平
205/45R18
38.9km/h
直径642mm
径差-18mm
215/45R18
39.5km/h
直径651mm
径差-9mm
225/45R18
40.0km/h
660mm
0mm
235/45R18
40.5km/h
直径669mm
径差+9mm
245/45R18
41.1km/h
直径678mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
205/50R18
40.1km/h
直径662mm
径差+2mm
215/50R18
40.7km/h
直径672mm
径差+12mm
225/50R18
41.3km/h
直径682mm
径差+22mm
235/50R18
41.9km/h
直径692mm
径差+32mm
245/50R18
42.5km/h
直径702mm
径差+42mm
+10%
55
扁平
205/55R18
41.4km/h
直径683mm
径差+23mm
215/55R18
42.1km/h
直径694mm
径差+34mm
225/55R18
42.7km/h
直径705mm
径差+45mm
235/55R18
43.4km/h
直径716mm
径差+56mm
245/55R18
44.1km/h
直径727mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、205/45R18 、215/40R18、215/45R18 、225/40R18 、235/40R18 、245/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

225/45R18のタイヤ幅を205mmから255mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、225/45R18の適応サイズと性能の変化 [SE3P型RX-8編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


SE3P型RX-8[1.4L-NA FR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.24kg/ps62.27
1速ギヤ加速性能1.18kg/kgm59.32
1L換算馬力95.6ps/L68.12
1L換算トルク16.82kgm/L142.53
WB/TR比1.8047.08
ワイド&ロー指数0.75759.09
前面の面積2.372m²55.94
最低地上高135mm57.83
スポーツ性能部門の得点552.18

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.4km/L42.21
年間維持費381750円45.22
100kmh回転数3010rpm43.23
航続距離573.4km41.95
車の大きさ10.519m³46.74
室内の広さ2.860m³44.80
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価11592円62.37
ユーティリティ部門の得点373.75

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した SE3P型RX-8[1.4L-NA FR/6MT] の総合得点は 925.93 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したSE3P型RX-8(FR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「1500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2011/07/04|更新日:2018/02/09


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