マツダ アクセラ スポーツの性能まとめ [BM2FS型|2.2L/175PS|FF/6MT|2014年] XD


 画像はマツダ株式会社より引用
 http://www.mazda.co.jp/

マツダ株式会社の5ドア・5人乗りハッチバック、BM2FS型の3代目アクセラ スポーツは2013/11から生産(または販売)が開始されました。ここでは2014/09モデルにある[XD]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4460mm×全幅1795mm×全高1470mm、排気量は2188ccであることから、大雑把に分類すると2.2リットルクラス(2200cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4460mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium 4300mm超-4650mm以下 Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン-フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

BM2FS型 アクセラ スポーツ [2188cc/175PS FF/6MT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目アクセラ スポーツの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.2L-TB
FF/6AT
278.1万円
BM2FP型
[22XD Proactive]
(2016/07)
175PS
42.8kgm
19.6km/L
2.2L-TB
FF/6MT
310.0万円
BM2FP型
[XD]
(2015/12)
175PS
42.8kgm
21.4km/L
2.2L-TB
FF/6AT
306.7万円
BM2FS型
[XD]
(2014/09)
175PS
42.8kgm
19.6km/L
2.2L-TB
4WD/6AT
300.2万円
BM2AP型
[22XD Proactive]
(2016/07)
175PS
42.8kgm
18.0km/L
2.0L-NA
FF/6MT
227.9万円
BMEFS型
[20S]
(2014/09)
155PS
20.0kgm
17.8km/L
3代目アクセラ スポーツの車両型式・グレード一覧【全15車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー MAZDA
車名&
グレード
アクセラ スポーツ
XD
その他 3.850(1-2)/2.961(3-4-5-6-B)
お値段 3067200円
車両型式 LDA-BM2FS
駆動&
変速機
FF(FWD,2WD,前輪駆動)&
6MT(6速MT,6段MT,6速マニュアル)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4460×幅1795×高1470mm
室内寸法 長1845×幅1505×高1165mm
軸距&
輪距
2700mm
前1555mm/後1560mm
最小半径 5.3m
最低高 155mm
タイヤ 前215/45R18 後215/45R18
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ディスク
車両重量 1430kg
エンジン諸元
原動機型式 SH-VPTR
気筒配列 直列4気筒
排気量 2188cc
圧縮比 14.0
吸気方式 ターボ
最高出力 175PS(129kW 173HP)/4500rpm
最大トルク 42.8kgm(420Nm)/2000rpm
使用燃料 軽油(ディーゼル燃料)
JC08燃費 21.4km/L (50.3mpg)
100km燃費 4.7L/100km
※直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
SH-VPTR型エンジンの諸元と性能まとめ
※直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、アクセラ スポーツの新車を352.7万円(諸費用として46万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 11年未満 45000円
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年未満 12300
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷21.4km/L×130円/L 60750円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 239970円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額58780円×12ヶ月 705360円
ローン返済中の年間維持費 945330円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 55440円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,998円(完済前は78,778円)になります。「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km300円6600円7.8万円
100km610円13400円15.9万円

さて、軽油(ディーゼル燃料)1リットルの燃料価格を130円、燃費を21.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは6.07円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら300円/日、100km走行なら610円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は1300円/月、20kmなら440kmで2600円/月、30kmなら660kmで4000円/月、50kmなら1100kmで6600円/月、100kmなら2200kmで13400円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は1.6万円/年、20kmなら5200kmで3.1万円/年、30kmなら7800kmで4.7万円/年、50kmなら13000kmで7.8万円/年、100kmなら26000kmで15.9万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車2500cc以下のターボ/SC マツダ編(普)ハッチバック限定


カタログスペックから見えてくる要素

SH-VPTR型エンジン簡易性能曲線図
SH-VPTR型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2000回転時の馬力 120PS
4500回転時の馬力 175PS
各回転域でのトルク
2000回転時のトルク 42.8kgm
4500回転時のトルク 27.9kgm
SH-VPTR型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載しているSH型2188cc、直列4気筒のターボエンジンは4500回転時に最高出力175馬力を、2000回転時に最大トルク42.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2000rpmから最高出力が発生する4500rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は55.6%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.17kg/PS(1430kg/175PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.17kg/PS
車体+1人8.49kg/PS
車体+5人9.74kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.51kg/PS
車体+70kg8.57kg/PS
車体+80kg8.63kg/PS
車体+90kg8.69kg/PS
車体+100kg8.74kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.49kg/PS(1485kg/175PS)となり、数値としては0.32kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.74kg/PS(1705kg/175PS)となり、1.57kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.73
平均ピストンスピード 14.1m/s
トルクウェイトレシオ 33.4kg/kgm
1馬力あたりのお値段 17527円
排気量1Lあたり馬力 80.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 19.56kgm/L
1気筒あたりの馬力 43.8PS
1気筒あたりのトルク 10.7kgm
パワーバンド比率 55.6%
各種ランキング
ハッチバックのP/Wレシオ
2.0~2.5L以下のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは33.4kg/kgm(1430kg/42.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3067200円、最高出力が175馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は17527円、逆に1万円あたりでは0.57馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は71664円、1万円あたりでは0.14kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は80.0PS/L、トルクは19.56kgm/L、1気筒あたりの馬力は43.8馬力、トルクは10.7kgmとなり、このエンジンが175馬力を4500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは14.1m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.73になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、アクセラ スポーツの車両重量1430kgに1人ぶんの体重55kgを加えた1485kgと、5名フル乗車時の1705kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
1485kg
5名乗車
1705kg
40km/h92kJ105kJ+13kJ
60km/h206kJ237kJ+31kJ
80km/h367kJ421kJ+54kJ
100km/h573kJ658kJ+85kJ
120km/h825kJ947kJ+122kJ
140km/h1123kJ1289kJ+166kJ
180km/h1856kJ2131kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは92kJ、5名乗車では105kJとなり、その差は13kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも367kJ、5名乗車では54kJ増加して421kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で1856kJ、5名乗車では275kJ増加して2131kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.2倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを573000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量573kJ
速度
100キロ
[kJ]
600kg157km/h231kJ-342kJ
800kg136km/h309kJ-264kJ
1000kg122km/h386kJ-187kJ
1485kg100km/h573kJ
2000kg86km/h772kJ+199kJ
2500kg77km/h965kJ+392kJ
3000kg70km/h1157kJ+584kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの1485kgを基準として、600kg、800kg、1000kg、2000kg、2500kg、3000kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が600kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が157km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3000kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が70km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 3.2m³
1人あたりのスペース 約0.6m³
室内長/全長 41.4%
室内幅/全幅 83.8%
室内高/全高 79.3%
室内容積/車両体積 27.1%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.2m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.4%、同じく室内幅と全幅の比率は83.8%、同じく室内高と全高の比率は79.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は27.1%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.56m
期待される荷室の幅 1.41m
対角線の長さ 2.10m
期待される荷室の面積 2.20m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.56m(対角線では2.10m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 21.4km/L
燃料タンク容量 51L
航続距離(カタログ燃費) 1091.4km
航続距離(80%燃費) 872.1km
満タンプライス 6630円
1万円でどこまで行ける? 1646.2km
車両価格/航続距離 2810円/km

JC08モード燃費が21.4km/Lですので、燃料タンクの容量が51リットルですと航続可能距離は1091.4kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(19.3km/L)とすると984.3km、80%(17.1km/L)だと872.1km、70%(15.0km/L)では765.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、軽油(ディーゼル燃料)51リットルの給油で6630円、上で計算した航続距離を踏まえると1091.4km(80%燃費時872.1km)を走行するのに6630円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1646.2km(往復なら片道823.1km)、カタログ値の80%なら1316.9km(片道658.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1091.4kmの距離を移動できるBM2FS型 アクセラ スポーツ [XD]という乗り物を、306.7万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2810円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合4500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした5000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 5000rpm|タイヤサイズ 215/45R18|タイヤ直径 65.1cm|円周長 204.5cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
5000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.357 12.92 47.5kmh 10530rpm 1699.4kgm
2速 1.826 7.030 0.544 1-2/2720rpm 87.3kmh 5730rpm 924.4kgm
3速 1.203 4.632 0.659 2-3/3300rpm 132.5kmh 3770rpm 609.0kgm
4速 0.882 3.396 0.733 3-4/3670rpm 180.7kmh 2770rpm 446.5kgm
5速 0.687 2.645 0.779 4-5/3900rpm 232.0kmh 2160rpm 347.8kgm
6速 0.573 2.206 0.834 5-6/4170rpm 278.1kmh 1800rpm 290.1kgm
Final 3.850 レシオカバレッジ(変速比幅)5.859
ギヤの繋がりイメージ
BM2FS型アクセラ スポーツ6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.850)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(42.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.850)÷タイヤの有効半径(0.3255m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの278.1km(4500rpmでは250.3km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:4500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

4500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ43km/h
2速ギヤ79km/h2450rpm
3速ギヤ119km/h2970rpm
4速ギヤ163km/h3300rpm
5速ギヤ209km/h3510rpm
6速ギヤ250km/h3750rpm

BM2FS型アクセラ スポーツに搭載されたSH型2188ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する4500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで4500rpmまで引っ張ると43km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は4500rpmから2450rpmまで落ち、そこから4500rpmまで加速を続けると速度は79km/h(+36km/h)になります。

3速ギヤでは2970rpmまで落ちて4500rpmで119km/h(+40km/h)に、4速ギヤでは3300rpmまで落ちて4500rpmで163km/h(+44km/h)になります。

続いて5速ギヤでは3510rpmまで落ちて4500rpmで209km/h(+46km/h)に、6速ギヤでは3750rpmまで落ちて4500rpmで250km/h(+41km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2000回転で最大トルク42.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば33.4kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.17kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1699.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1430kg)を1速ギヤの最大駆動力(1699.4kgm)で割ってみると0.84kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する4500回転でのトルク(27.9kgm)からTWRを算出すると1.29kg/kgmとなり、2000-4500回転の回転域では0.84-1.29kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4210 6320 8430 10530 12640 14750 18960
2速 2290 3440 4580 5730 6880 8020 10310
3速 1510 2260 3020 3770 4530 5280 6790
4速 1110 1660 2210 2770 3320 3870 4980
5速 860 1290 1720 2160 2590 3020 3880
6速 720 1080 1440 1800 2160 2520 3240
※赤い数字は暫定レブリミット(5000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.573)を選択して時速100kmにて走行すると1800回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1260回転、一般的な高速道路の80km/hでは1440回転、100km/hでは1800回転、制限速度が120km/hになると2160回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3240回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 76
2速 17 35 52 70 87 105 122 140
3速 26 53 79 106 132 159 185 212
4速 36 72 108 145 181 217 253 289
5速 46 93 139 186 232 278 325 371
6速 56 111 167 222 278 334 389 445

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(5000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの215/45R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/45R18 | 直径 651mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
40
扁平
195/40R18
37.7km/h
直径613mm
径差-38mm
205/40R18
38.2km/h
直径621mm
径差-30mm
215/40R18
38.6km/h
直径629mm
径差-22mm
225/40R18
39.1km/h
直径637mm
径差-14mm
235/40R18
39.6km/h
直径645mm
径差-6mm
0%
45
扁平
195/45R18
38.9km/h
直径633mm
径差-18mm
205/45R18
39.4km/h
直径642mm
径差-9mm
215/45R18
40.0km/h
651mm
0mm
225/45R18
40.6km/h
直径660mm
径差+9mm
235/45R18
41.1km/h
直径669mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
195/50R18
40.1km/h
直径652mm
径差+1mm
205/50R18
40.7km/h
直径662mm
径差+11mm
215/50R18
41.3km/h
直径672mm
径差+21mm
225/50R18
41.9km/h
直径682mm
径差+31mm
235/50R18
42.5km/h
直径692mm
径差+41mm
+10%
55
扁平
195/55R18
41.3km/h
直径672mm
径差+21mm
205/55R18
42.0km/h
直径683mm
径差+32mm
215/55R18
42.6km/h
直径694mm
径差+43mm
225/55R18
43.3km/h
直径705mm
径差+54mm
235/55R18
44.0km/h
直径716mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/45R18 、205/40R18、205/45R18 、215/40R18 、225/40R18 、235/40R18あたりのタイヤがおすすめです。

215/45R18のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、215/45R18の適応サイズと性能の変化 [BM2FS型アクセラ スポーツ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


BM2FS型アクセラ スポーツ[2.2Lターボ FF/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.17kg/ps53.87
1速ギヤ加速性能0.84kg/kgm67.05
1L換算馬力80.0ps/L41.99
1L換算トルク19.56kgm/L64.93
WB/TR比1.7354.38
ワイド&ロー指数0.81954.53
前面の面積2.639m²48.46
最低地上高155mm49.13
スポーツ性能部門の得点434.34

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費21.4km/L57.23
年間維持費239970円58.41
100kmh回転数1800rpm60.40
航続距離1091.4km73.42
車の大きさ11.768m³51.99
室内の広さ3.235m³48.75
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価17527円54.27
ユーティリティ部門の得点451.70

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した BM2FS型アクセラ スポーツ[2.2Lターボ FF/6MT] の総合得点は 886.04 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したBM2FS型アクセラ スポーツ(FF/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「2500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2014/11/11|更新日:2018/02/09


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