ランドローバー レンジローバースポーツの性能まとめ [LW3SA型|3.0L/340PS|4WD/8AT|2015年] SE L494


 画像はランドローバーより引用
 http://www.landrover.co.jp/

ランドローバーの5ドア・5人乗りSUV、LW3SA型の2代目レンジローバースポーツは2013/11から生産(または販売)が開始されました。ここでは2015/10モデルにある[SE L494]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4855mm×全幅1985mm×全高1800mm、排気量は2994ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4855mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium 4650mm超-4900mm以下 Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

LW3SA型 レンジローバースポーツ [2994cc/340PS 4WD/8AT] お品書き

ページが長大でどうにもならないため、ページ下部の項目にジャンプできるようなものを作りました。

エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目レンジローバースポーツの類型&他グレード

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • ※燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.0L-SC
4WD/8AT
1605.0万円
LW5SA型
[SVR L494]
(2015/10)
551PS
69.3kgm
7.3km/L
5.0L-SC
4WD/8AT
1346.0万円
LW5SA型
[Autobiography L494]
(2015/10)
510PS
63.7kgm
7.3km/L
3.0L-SC
4WD/8AT
1135.0万円
LW3SA型
[HST L494]
(2015/10)
381PS
45.9kgm
8.8km/L
3.0L-TB
4WD/8AT
895.0万円
LW3KB型
[SE]
(2016/12)
258PS
61.2kgm
12.6km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー LAND_ROVER
車名&
グレード
レンジローバースポーツ
SE L494
その他 HSE
お値段 8460000円
車両型式 ABA-LW3SA
駆動&
変速機
4WD(AWD,四輪駆動)&
8AT(8速AT,8段AT)
ドア数&
定員
5ドア
5人
車体寸法 長4855×幅1985×高1800mm
軸距&
輪距
2920mm
前1700mm/後1695mm
最小半径 6.1m
最低高 210mm
タイヤ 前235/65R19 後235/65R19
ブレーキ 前ベンチレーテッドディスク
後ベンチレーテッドディスク
車両重量 2250kg
エンジン諸元
原動機型式 306PS
気筒配列 V型6気筒
排気量 2994cc
圧縮比 -
吸気方式 スーパーチャージャー(スーチャー)
最高出力 340PS(250kW 335HP)/6500rpm
最大トルク 45.9kgm(450Nm)/3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 8.4km/L (19.8mpg)
100km燃費 11.9L/100km
※V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
306PS型エンジンの諸元と性能まとめ
※V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、レンジローバースポーツの新車を972.9万円(諸費用として126.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.4km/L×160円/L 190480円
オイル交換(5000km毎) 1回6500円×2回 13000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本21000円×4本÷3年 28000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 394900円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額162150円×12ヶ月 1945800円
ローン返済中の年間維持費 2340700円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のものはWLTCモード燃費、青文字のものはJC08モード燃費、赤文字のものは10・15モード燃費に0.8を掛けたもの。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。この車の場合は月単位で換算すると32,908円(完済前は195,058円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km380円8400円9.9万円
30km570円12500円14.8万円
50km950円20900円24.7万円
100km1910円42000円49.7万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を8.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは19.05円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は190円/日となり、20km走行なら380円/日、30km走行なら570円/日、50km走行なら950円/日、100km走行なら1910円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が10kmなら月間の走行距離は220kmで燃料代は4200円/月、20kmなら440kmで8400円/月、30kmなら660kmで12500円/月、50kmなら1100kmで20900円/月、100kmなら2200kmで42000円/月かかります。

1年間の労働日数を260日とすると、通勤距離が10kmなら年間の走行距離は2600kmで燃料代は4.9万円/年、20kmなら5200kmで9.9万円/年、30kmなら7800kmで14.8万円/年、50kmなら13000kmで24.7万円/年、100kmなら26000kmで49.7万円/年となります。

1年間のランニングコスト(年間維持費) ランキング
新車の小型&普通車3000cc以下のターボ/SC輸入車編SUV・RV・クロカン限定


カタログスペックから見えてくる要素

306PS型エンジン簡易性能曲線図
306PS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 224PS
6500回転時の馬力 340PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 45.9kgm
6500回転時のトルク 37.5kgm
306PS型エンジンの諸元と性能まとめ

まずおさらいとして、搭載している306PS型2994cc、V型6気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは6500回転時に最高出力340馬力を、3500回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.62kg/PS(2250kg/340PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.62kg/PS
車体+1人6.78kg/PS
車体+5人7.43kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.79kg/PS
車体+70kg6.82kg/PS
車体+80kg6.85kg/PS
車体+90kg6.88kg/PS
車体+100kg6.91kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.78kg/PS(2305kg/340PS)となり、数値としては0.16kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.43kg/PS(2525kg/340PS)となり、0.81kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

いろいろな数値
WB/TR比 1.72
平均ピストンスピード 19.3m/s
トルクウェイトレシオ 49.0kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24882円
排気量1Lあたり馬力 113.6PS/L
排気量1Lあたりトルク 15.33kgm/L
1気筒あたりの馬力 56.7PS
1気筒あたりのトルク 7.6kgm
パワーバンド比率 46.1%
各種ランキング
SUV、RV、クロカンのP/Wレシオ
2.5~3.0L以下のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは49.0kg/kgm(2250kg/45.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が8460000円、最高出力が340馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24882円、逆に1万円あたりでは0.40馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は184314円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は113.6PS/L、トルクは15.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.7馬力、トルクは7.6kgmとなり、このエンジンが340馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmである306PS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.72になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


速度と車両重量と運動エネルギー

「スピードを出して事故をすると大変なことになる…!」あるいは「重いとブレーキをかけてもなかなか止まらない…」と感覚的には知っていても、なぜ大変なことになるのか、なぜ止まらないのかは今ひとつピンと来なかったりします。

そこで取り出しましたのが運動エネルギーなるもので、これはある重量の物体がある速度で移動しているとき、どれだけのエネルギーを有しているのかを数値的に知ることができるという代物です。

というわけで、レンジローバースポーツの車両重量2250kgに1人ぶんの体重55kgを加えた2305kgと、5名フル乗車時の2525kgという2つの重量を用意して、40km/hから180km/hまでの速度域で運動エネルギーがどのように変化するのかを調べてみました。

速度1名乗車
2305kg
5名乗車
2525kg
40km/h142kJ156kJ+14kJ
60km/h320kJ351kJ+31kJ
80km/h569kJ623kJ+54kJ
100km/h889kJ974kJ+85kJ
120km/h1281kJ1403kJ+122kJ
140km/h1743kJ1909kJ+166kJ
180km/h2881kJ3156kJ+275kJ

たとえば1名乗車で40km/h走行しているときの運動エネルギーは142kJ、5名乗車では156kJとなり、その差は14kJ、倍率にすれば1.1倍ほどの増加でびっくりするほどではありません。

が、速度が倍の80km/hになると1名乗車でも569kJ、5名乗車では54kJ増加して623kJにもなり、重量から見れば1.1倍のままなれど、40km/hでの運動エネルギーと比べると4.0倍も増加しています。

これが180km/hになると1名乗車で2881kJ、5名乗車では275kJ増加して3156kJにもなり、80km/hと比べても5.1倍、40km/hと比べると20.3倍ものとんでもない運動エネルギーを有していることがわかります。

さて、速度が同じなら重いほうが運動エネルギーは大きくなることがわかりましたので、続いては運動エネルギーを889000Jとした場合に、重量の異なる自動車では時速何kmに相当するのかを調べてみます。

重量889kJ
速度
100キロ
[kJ]
800kg170km/h309kJ-580kJ
1000kg152km/h386kJ-503kJ
1500kg124km/h579kJ-310kJ
2000kg107km/h772kJ-117kJ
2305kg100km/h889kJ-
3000kg88km/h1157kJ+268kJ
3500kg81km/h1350kJ+461kJ
※100km/h[kJ]は各重量の車両が100km/h走行しているときの運動エネルギー

ここでは車両重量+体重55kgの2305kgを基準として、800kg、1000kg、1500kg、2000kg、3000kg、3500kgで計算してみました。

考えたくもないことですが、たとえば同じ100km/hで走行する相手と正面衝突する場合、相手が800kgであれば当たり負けすることはなく、その相手が170km/hのとき互角の勝負になります。

逆に相手が3500kgで重い場合、双方が100km/hでは当たり負けして弾き飛ばされますが、相手が81km/hであれば互いに引かぬ真っ向勝負に持ち込める、というような雰囲気です。

いずれにせよ超スピードで事故をすれば衝突安全ボディもなんのその、車は雲散霧消の勢いで大変なことになり、ブレーキローターとブレーキパッドが身を削り、身を粉にして車を止めようにも一筋縄ではいかないことがわかる…ような気がしてきます。


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.70m
期待される荷室の幅 1.58m
対角線の長さ 2.32m
期待される荷室の面積 2.69m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.70m(対角線では2.32m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 8.4km/L
燃料タンク容量 105L
航続距離(カタログ燃費) 882.0km
航続距離(80%燃費) 703.5km
満タンプライス 16800円
1万円でどこまで行ける? 525.0km
車両価格/航続距離 9592円/km

JC08モード燃費が8.4km/Lですので、燃料タンクの容量が105リットルですと航続可能距離は882.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.6km/L)とすると798.0km、80%(6.7km/L)だと703.5km、70%(5.9km/L)では619.5kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン105リットルの給油で16800円、上で計算した航続距離を踏まえると882.0km(80%燃費時703.5km)を走行するのに16800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば525.0km(往復なら片道262.5km)、カタログ値の80%なら420.0km(片道210.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で882.0kmの距離を移動できるLW3SA型 レンジローバースポーツ [SE L494]という乗り物を、846.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「9592円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 235/65R19|タイヤ直径 78.8cm|円周長 247.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 17.57 - - 59.2kmh 11830rpm 2046.8kgm
2速 3.143 11.71 0.667 1-2/4670rpm 88.8kmh 7890rpm 1364.6kgm
3速 2.106 7.849 0.670 2-3/4690rpm 132.5kmh 5280rpm 914.4kgm
4速 1.667 6.213 0.792 3-4/5540rpm 167.4kmh 4180rpm 723.8kgm
5速 1.285 4.789 0.771 4-5/5400rpm 217.1kmh 3220rpm 557.9kgm
6速 1.000 3.727 0.778 5-6/5450rpm 279.0kmh 2510rpm 434.2kgm
7速 0.839 3.127 0.839 6-7/5870rpm 332.6kmh 2100rpm 364.3kgm
8速 0.667 2.486 0.795 7-8/5570rpm 418.3kmh 1670rpm 289.6kgm
Final 3.727 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067
ギヤの繋がりイメージ
LW3SA型レンジローバースポーツ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
    シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
    赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.727)÷タイヤの有効半径(0.394m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの418.3km(6500rpmでは388.4km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ55km/h-
2速ギヤ82km/h4340rpm
3速ギヤ123km/h4360rpm
4速ギヤ155km/h5150rpm
5速ギヤ202km/h5010rpm
6速ギヤ259km/h5060rpm
7速ギヤ309km/h5450rpm
8速ギヤ388km/h5170rpm

LW3SA型レンジローバースポーツに搭載された306PS型2994ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると55km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4340rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は82km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは4360rpmまで落ちて6500rpmで123km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは5150rpmまで落ちて6500rpmで155km/h(+32km/h)に、5速ギヤでは5010rpmまで落ちて6500rpmで202km/h(+47km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5060rpmまで落ちて6500rpmで259km/h(+57km/h)に、7速ギヤでは5450rpmまで落ちて6500rpmで309km/h(+50km/h)に、8速ギヤでは5170rpmまで落ちて6500rpmで388km/h(+79km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク45.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば49.0kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.62kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2046.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2250kg)を1速ギヤの最大駆動力(2046.8kgm)で割ってみると1.10kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(37.5kgm)からTWRを算出すると1.35kg/kgmとなり、3500-6500回転の回転域では1.10-1.35kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4730 7100 9460 11830 14190 16560 21290
2速 3150 4730 6310 7890 9460 11040 14190
3速 2110 3170 4230 5280 6340 7400 9510
4速 1670 2510 3350 4180 5020 5850 7530
5速 1290 1930 2580 3220 3870 4510 5800
6速 1000 1510 2010 2510 3010 3510 4520
7速 840 1260 1680 2100 2530 2950 3790
8速 670 1000 1340 1670 2010 2340 3010
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1670回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1000回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1170回転、一般的な高速道路の80km/hでは1340回転、100km/hでは1670回転、制限速度が120km/hになると2010回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3010回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 8 17 25 34 42 51 59 68
2速 13 25 38 51 63 76 89 101
3速 19 38 57 76 95 114 132 151
4速 24 48 72 96 120 143 167 191
5速 31 62 93 124 155 186 217 248
6速 40 80 120 159 199 239 279 319
7速 48 95 143 190 238 285 333 380
8速 60 120 179 239 299 359 418 478

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/65R19と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/65R19 | 直径 788mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
60
扁平
215/60R19
37.6km/h
直径741mm
径差-47mm
225/60R19
38.2km/h
直径753mm
径差-35mm
235/60R19
38.8km/h
直径765mm
径差-23mm
245/60R19
39.4km/h
直径777mm
径差-11mm
255/60R19
40.1km/h
直径789mm
径差+1mm
0%
65
扁平
215/65R19
38.7km/h
直径763mm
径差-25mm
225/65R19
39.4km/h
直径776mm
径差-12mm
235/65R19
40.0km/h
788mm
0mm
245/65R19
40.7km/h
直径802mm
径差+14mm
255/65R19
41.4km/h
直径815mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
215/70R19
39.8km/h
直径784mm
径差-4mm
225/70R19
40.5km/h
直径798mm
径差+10mm
235/70R19
41.2km/h
直径812mm
径差+24mm
245/70R19
41.9km/h
直径826mm
径差+38mm
255/70R19
42.6km/h
直径840mm
径差+52mm
+10%
75
扁平
215/75R19
40.9km/h
直径806mm
径差+18mm
225/75R19
41.7km/h
直径821mm
径差+33mm
235/75R19
42.4km/h
直径836mm
径差+48mm
245/75R19
43.2km/h
直径851mm
径差+63mm
255/75R19
44.0km/h
直径866mm
径差+78mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/65R19、215/70R19 、225/60R19、225/65R19 、235/60R19 、245/60R19 あたりのタイヤがおすすめです。

235/65R19のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/65R19の適応サイズと性能の変化 [LW3SA型レンジローバースポーツ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


LW3SA型レンジローバースポーツ[3.0L-SC 4WD/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.62kg/ps58.31
1速ギヤ加速性能1.10kg/kgm61.14
1L換算馬力113.6ps/L55.42
1L換算トルク15.33kgm/L50.24
WB/TR比1.7255.42
ワイド&ロー指数0.90748.06
前面の面積3.573m²22.27
最低地上高210mm25.22
スポーツ性能部門の得点376.08

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費8.4km/L36.66
年間維持費394900円43.99
100kmh回転数1670rpm62.25
航続距離882.0km60.70
車の大きさ17.347m³75.47
室内の広さ(仮) 3.146m³47.81
最小回転半径6.1m30.21
馬力単価24882円44.24
ユーティリティ部門の得点401.33

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した LW3SA型レンジローバースポーツ[3.0L-SC 4WD/8AT] の総合得点は 777.41 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したLW3SA型レンジローバースポーツ(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「3000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2016/07/21|更新日:2018/02/09


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