JEEP ラングラーの性能まとめ [JK36S型|3.7L/284PS|PT4WD/5AT|2012年] Mountain


画像はJEEPより引用
http://www.jeep-japan.com/
投稿:2013/01/05|更新:2019/06/05

JEEPの2ドア・4人乗りSUV、JK36S型の3代目ラングラーは2007/03から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量3604cc(284PS/35.4kgm)のG型エンジンを搭載する[Mountain|2012/07モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4185mm×全幅1880mm×全高1865mm、排気量は3604ccであることから、大雑把に分類すると3.7リットルクラス(3700cc、自動車税は4.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4185mmであるこの車の場合は「ロア ミディアム」(Lower-Medium:3850mm超-4300mm以下|Cセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

JK36S型 ラングラー [3604cc/284PS PT4WD/5AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目ラングラーの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.6L-NA
4WD/5AT
413.0万円
JK36L型
[Altitude]
(2012/08)
284PS
35.4kgm
7.5km/L
3.8L-NA
4WD/4AT
368.0万円
JK38L型
[Sport]
(2011/02)
199PS
32.1kgm
6.9km/L
3.8L-NA
4WD/6MT
384.3万円
JK38S型
[Rubicon 6MT]
(2007/03)
199PS
32.1kgm
7.3km/L
3.8L-NA
4WD/4AT
338.0万円
JK38S型
[Sport-4AT]
(2011/02)
199PS
32.1kgm
7.3km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーJEEP
車名&
グレード
ラングラー
Mountain
その他マウンテン ブラックタイ サハラ クライスラージープ
お値段3580000円
車両型式ABA-JK36S
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
5AT(5段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
4人
車体寸法長4185×幅1880×高1865mm
軸距&
輪距
2425mm
前1570mm/後1570mm
最小半径6.0m
最低高225mm
タイヤ前輪:245/75R17
後輪:245/75R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1870kg
エンジン諸元
原動機型式G
気筒配列V型6気筒
排気量3604cc
圧縮比10.2
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力284PS[209kW]/6350rpm
最大トルク35.4kgm[347Nm]/4300rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費7.9km/L(18.6mpg)
100km燃費12.7L/100km
G型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(66500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、ラングラーの新車を411.7万円(諸費用として53.7万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)4000cc以下13年未満66500円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷7.9km/L×150円/L205480円
オイル交換(5000km毎)1回6500円×2回13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額7500円)月額7500円×12ヶ月90000円
ローン完済後の年間維持費425300円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額68620円×12ヶ月823440円
ローン返済中の年間維持費1248740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)205480円
オイル交換(5000km毎)13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額7500円)90000円
ローン完済後の年間維持費425300円
名目金額
車のローン額(1年分)823440円
ローン返済中の年間維持費1248740円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から7年経過車の場合、自動車税の区分は「4000cc以下の13年未満」で税額は66500円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると35,442円(完済前は104,062円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)61640円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額6000円)72000円
合計
[差額]
242960円
[-182340円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)102740円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額6380円)76560円
合計
[差額]
292620円
[-132680円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)66500円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)143840円
オイル交換(年1回)9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額6750円)81000円
合計
[差額]
344760円
[-80540円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料90000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて182340円安い242960円に、5000km走行では132680円安い292620円に、7000km走行では80540円安い344760円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km190円4200円4.9万円
20km380円8400円9.9万円
30km570円12500円14.8万円
50km950円20900円24.7万円
100km1900円41800円49.4万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を7.9km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは18.99円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は190円/日となり、20km走行なら380円/日、30km走行なら570円/日、50km走行なら950円/日、100km走行なら1900円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は12500円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は14.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

G型エンジン簡易性能曲線図
G型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4300回転時の馬力213PS
6350回転時の馬力284PS
各回転域でのトルク
4300回転時のトルク35.4kgm
6350回転時のトルク32.0kgm
G型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているG型3604cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6350回転時に最高出力284馬力を、4300回転時に最大トルク35.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4300rpmから最高出力が発生する6350rpmまで」の2050rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は32.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
4000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ6.58kg/PS(1870kg/284PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ6.58kg/PS
車体+1人6.78kg/PS
車体+4人7.36kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg6.80kg/PS
車体+70kg6.83kg/PS
車体+80kg6.87kg/PS
車体+90kg6.90kg/PS
車体+100kg6.94kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは6.78kg/PS(1925kg/284PS)となり、数値としては0.20kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは7.36kg/PS(2090kg/284PS)となり、0.78kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

ラングラーのライバル候補車たち

6.91kg/PS
V60
2.0L/254PS|FF/8AT
6.72kg/PS
ポロ
2.0L/200PS|FF/6AT
6.66kg/PS
ステルヴィオ
2.0L/280PS|4WD/8AT
6.92kg/PS
XC40
2.0L/252PS|4WD/8AT
6.64kg/PS
V90
2.0L/320PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ6.78kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

6.58kg/PSから6.98kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、ボルボの5人乗りワゴン「ZB420型 V60」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AWCZP型 ポロ」、アルファロメオの5人乗りSUV「94920型 ステルヴィオ」、ボルボの5人乗りSUV「XB420XC型 XC40」、ボルボの5人乗りワゴン「謎型 V90」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JK36S型 ラングラー [Mountain]とパワーウェイトレシオが近い車種|6.78kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.54
平均ピストンスピード17.6m/s
トルクウェイトレシオ52.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段12606円
排気量1Lあたり馬力78.8PS/L
排気量1Lあたりトルク9.82kgm/L
1気筒あたりの馬力47.3PS
1気筒あたりのトルク5.9kgm
パワーバンド比率32.3%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
3.5~4.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは52.8kg/kgm(1870kg/35.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3580000円、最高出力が284馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は12606円、逆に1万円あたりでは0.79馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は101130円、1万円あたりでは0.10kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は78.8PS/L、トルクは9.82kgm/L、1気筒あたりの馬力は47.3馬力、トルクは5.9kgmとなり、このエンジンが284馬力を6350回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が83.0mmであるG型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7230回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.54になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、真っ直ぐ進むよりも小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.46m
期待される荷室の幅1.48m
対角線の長さ2.08m
期待される荷室の面積2.16m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.46m(対角線では2.08m)であれば、小柄な体型なら斜めに転げることで足を伸ばして寝られないこともなさそうです。普通体型では斜めに転げた上で腰と膝を曲げれば何とかギリギリ、大柄な体型ではダンゴ虫のように丸まって腰痛覚悟で決死の車中泊を敢行せざるを得ません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費7.9km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)553.0km
航続距離(80%燃費)441.0km
満タンプライス10500円
1万円でどこまで行ける?526.7km
車両価格/航続距離6474円/km

JC08モード燃費が7.9km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は553.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.1km/L)とすると497.0km、80%(6.3km/L)だと441.0km、70%(5.5km/L)では385.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン70リットルの給油で10500円、上で計算した航続距離を踏まえると553.0km(80%燃費時441.0km)を走行するのに10500円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば526.7km(往復なら片道263.3km)、カタログ値の80%なら421.3km(片道210.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で553.0kmの距離を移動できるJK36S型 ラングラー [Mountain]という乗り物を、358.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「6474円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6350rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6850回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6850rpm|タイヤサイズ 245/75R17|タイヤ直径 79.9cm|円周長 251.0cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6850rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.59511.5589km/h7670rpm1023.8kgm
2速2.1867.0260.6081-2/4160rpm147km/h4670rpm622.6kgm
3速1.4054.5160.6432-3/4400rpm228km/h3000rpm400.1kgm
4速1.0003.2140.7123-4/4880rpm321km/h2130rpm284.8kgm
5速0.8312.6710.8314-5/5690rpm386km/h1770rpm236.7kgm
Final3.214レシオカバレッジ(変速比幅)4.326

ギヤの繋がりイメージ
JK36S型ラングラー5AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.214)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(35.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.214)÷タイヤの有効半径(0.3995m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの386km(6350rpmでは358.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6350rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6350rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ83km/h
2速ギヤ136km/h3860rpm
3速ギヤ212km/h4080rpm
4速ギヤ298km/h4520rpm
5速ギヤ358km/h5280rpm

JK36S型ラングラーに搭載されたG型3604ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6350rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6350rpmまで引っ張ると83km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6350rpmから3860rpmまで落ち、そこから6350rpmまで加速を続けると速度は136km/h(+53km/h)になります。

3速ギヤでは4080rpmまで落ちて6350rpmで212km/h(+76km/h)に、4速ギヤでは4520rpmまで落ちて6350rpmで298km/h(+86km/h)に、5速ギヤでは5280rpmまで落ちて6350rpmで358km/h(+60km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4300回転で最大トルク35.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば52.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(6.58kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1023.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1870kg)を1速ギヤの最大駆動力(1023.8kgm)で割ってみると1.83kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6350回転でのトルク(32.0kgm)からTWRを算出すると2.02kg/kgmとなり、4300-6350回転の回転域では1.83-2.02kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速307046006140767092101074013810
2速1870280037304670560065308400
3速1200180024003000360042005400
4速850128017102130256029903840
5速710106014201770213024803190
※赤い数字は暫定レブリミット(6850rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.831)を選択して時速100kmにて走行すると1770回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1060回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1770回転、制限速度が120km/hになると2130回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3190回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速13263952657891104
2速21436486107129150171
3速3367100133167200233267
4速4794141187234281328375
5速56113169226282338395451

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6850回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/75R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/75R17 | 直径 799mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
70
扁平
225/70R17
37.4km/h
直径747mm
径差-52mm
235/70R17
38.1km/h
直径761mm
径差-38mm
245/70R17
38.8km/h
直径775mm
径差-24mm
255/70R17
39.5km/h
直径789mm
径差-10mm
265/70R17
40.2km/h
直径803mm
径差+4mm
0%
75
扁平
225/75R17
38.5km/h
直径770mm
径差-29mm
235/75R17
39.3km/h
直径785mm
径差-14mm
245/75R17
40.0km/h
799mm
0mm
255/75R17
40.8km/h
直径815mm
径差+16mm
265/75R17
41.6km/h
直径830mm
径差+31mm
+5%
80
扁平
225/80R17
39.6km/h
直径792mm
径差-7mm
235/80R17
40.5km/h
直径808mm
径差+9mm
245/80R17
41.3km/h
直径824mm
径差+25mm
255/80R17
42.1km/h
直径840mm
径差+41mm
265/80R17
42.9km/h
直径856mm
径差+57mm
+10%
85
扁平
225/85R17
40.8km/h
直径815mm
径差+16mm
235/85R17
41.7km/h
直径832mm
径差+33mm
245/85R17
42.5km/h
直径849mm
径差+50mm
255/85R17
43.4km/h
直径866mm
径差+67mm
265/85R17
44.2km/h
直径883mm
径差+84mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/75R17、225/80R17 、235/70R17、235/75R17 、245/70R17 、255/70R17 あたりのタイヤがおすすめです。

245/75R17のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を60%から90%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/75R17の適応サイズと性能の変化 [JK36S型ラングラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


JK36S型ラングラー[3.7L-NA PT4WD/5AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト6.58kg/ps58.44
1速ギヤ加速性能1.83kg/kgm44.54
1L換算馬力78.8ps/L54.46
1L換算トルク9.82kgm/L53.92
WB/TR比1.5474.17
ワイド&ロー指数0.99241.60
前面の面積3.506m²22.87
最低地上高225mm18.83
スポーツ性能部門の得点368.83

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費7.9km/L35.80
年間維持費425300円40.54
100kmh回転数1770rpm60.78
航続距離553.0km40.43
車の大きさ14.673m³64.22
室内の広さ(仮) 2.661m³42.70
最小回転半径6.0m32.34
馬力単価12606円61.03
ユーティリティ部門の得点377.84

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JK36S型ラングラー[3.7L-NA PT4WD/5AT] の総合得点は 746.67 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJK36S型ラングラー(PT4WD/5AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての5人乗SUV」、「4000ccの5人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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