ジャガー XFの性能まとめ [J05FA型|3.0L/243PS|FR/6AT|2011年] 3.0-Luxury


画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:2012/04/30|更新:2019/09/26

ジャガーの4ドア・5人乗りセダン、J05FA型の初代XFは2007/11から生産が開始され、2015/09に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量2967cc(243PS/30.6kgm)のFB型エンジンを搭載する[3.0-Luxury|2011/11モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4975mm×全幅1875mm×全高1460mm、排気量は2967ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4975mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

J05FA型 XF [2967cc/243PS FR/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代XFの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
4.2L-SC
FR/6AT
995.0万円
J051A型
[SV8]
(2007/11)
416PS
57.1kgm
6.7km/L
5.0L-SC
FR/6AT
1200.0万円
J05MB型
[XFR]
(2011/11)
510PS
63.7kgm
6.6km/L
5.0L-NA
FR/6AT
829.0万円
J05LB型
[5.0 Premium-Luxury]
(2011/11)
385PS
52.5kgm
7.1km/L
4.2L-NA
FR/6AT
870.0万円
J05HA型
[4.2 Premium-Luxury]
(2007/11)
304PS
42.9kgm
6.8km/L
2.0L-TB
FR/8AT
604.0万円
JB2GA型
[25t Pure]
(2016/08)
241PS
34.7kgm
11.4km/L
初代XFの車両型式・グレード一覧【全10車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JAGUAR
車名&
グレード
XF
3.0-Luxury
その他 J05 3.0 プレミアムラグジュアリー ブラックパックリミテッド
お値段 5950000円
車両型式 CBA-J05FA
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法 長4975×幅1875×高1460mm
軸距&
輪距
2910mm
前1560mm/後1605mm
最小半径 5.5m
タイヤ 前輪:235/55R17
後輪:235/55R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1750kg
エンジン諸元
原動機型式 FB
気筒配列 V型6気筒
排気量2967cc
圧縮比10.5
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 243PS[179kW]/6800rpm
最大トルク 30.6kgm[300Nm]/4100rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 7.5km/L(17.6mpg)
10・15燃費 7.3km/L(17.2mpg)
100km燃費 13.3L/100km
FB型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2011/11モデルのXFを9年落ちの中古で261.8万円にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    XFの2011/11モデルの場合、2020年現在では9年が経過しているため、新車価格の40%である238万円に諸経費として23.8万円を足した261.8万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2011年式を9年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3000cc以下 13年未満 51000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.0×160円/L 228570円
オイル交換(5000km毎) 1回5500円×2回 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額6500円) 月額6500円×12ヶ月 78000円
ローン完済後の年間維持費 418890円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額43630円×12ヶ月 523560円
ローン返済中の年間維持費 942450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 228570円
オイル交換(5000km毎) 11000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額6500円) 78000円
ローン完済後の年間維持費 418890円
名目 金額
車のローン額(1年分) 523560円
ローン返済中の年間維持費 942450円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から9年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに5500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると34,908円(完済前は78,538円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●XFの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、XFの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 41000円
ガソリン税(暫定) 35860円
石油税 4000円
消費税(10%) 20780円
合計納税額 101640円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.0km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1428.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計41000円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで35860円、石油税が2.8円/Lで4000円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては20780円となり、これらを合計した税額は101640円、1年間に燃料代として支払う228570円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で51000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計169040円がXFに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 68570円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5200円) 62400円
合計
[差額]
223790円
[-195100円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 114290円
オイル交換(年1回) 5500円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5530円) 66360円
合計
[差額]
277470円
[-141420円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 51000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 160000円
オイル交換(年1回) 7700円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額5850円) 70200円
合計
[差額]
333220円
[-85670円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて195100円安い223790円に、5000km走行では141420円安い277470円に、7000km走行では85670円安い333220円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km210円4600円5.5万円
20km430円9500円11.2万円
30km640円14100円16.6万円
50km1070円23500円27.8万円
100km2130円46900円55.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を7.5km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは21.33円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は210円/日となり、20km走行なら430円/日、30km走行なら640円/日、50km走行なら1070円/日、100km走行なら2130円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は14100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は16.6万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

FB型エンジン簡易性能曲線図
FB型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4100回転時の馬力 175PS
6800回転時の馬力 243PS
各回転域でのトルク
4100回転時のトルク 30.6kgm
6800回転時のトルク 25.6kgm
FB型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているFB型2967cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは6800回転時に最高出力243馬力を、4100回転時に最大トルク30.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4100rpmから最高出力が発生する6800rpmまで」の2700rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は39.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.200kg/PS(1750kg/243PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.200kg/PS
車体+1人7.43kg/PS
車体+5人8.33kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg7.45kg/PS
車体+70kg7.49kg/PS
車体+80kg7.53kg/PS
車体+90kg7.57kg/PS
車体+100kg7.61kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは7.43kg/PS(1805kg/243PS)となり、数値としては0.23kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは8.33kg/PS(2025kg/243PS)となり、1.13kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

XFのライバル候補車たち

7.437kg/PS
スープラ
2.0L/197PS|FR/8AT
7.343kg/PS
V60 クロスカントリー
2.0L/254PS|4WD/8AT
7.321kg/PS
A5 カブリオレ
2.0L/252PS|4WD/7AT
7.283kg/PS
CX-5
2.5L/230PS|FF/6AT
7.520kg/PS
X4
2.0L/252PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ7.428kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.21kg/PSから7.65kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの2人乗りクーペ「DB82型 スープラ」、ボルボの5人乗りSUV「ZB420型 V60 クロスカントリー」、アウディの4人乗りオープンカー「F5CYRC型 A5 カブリオレ」、マツダの5人乗りSUV「KF5P型 CX-5」、BMWの5人乗りSUV「UJ20型 X4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J05FA型 XF [3.0-Luxury]とパワーウェイトレシオが近い車種|7.428kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.84
平均ピストンスピード 18.0m/s
トルクウェイトレシオ 57.2kg/kgm
1馬力あたりのお値段 24486円
排気量1Lあたり馬力 81.9PS/L
排気量1Lあたりトルク 10.31kgm/L
1気筒あたりの馬力 40.5PS
1気筒あたりのトルク 5.1kgm
パワーバンド比率 39.7%
各種ランキング
セダンのPWR
2.5~3.0LのNA車 PWR

トルクウェイトレシオは57.2kg/kgm(1750kg/30.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が5950000円、最高出力が243馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は24486円、逆に1万円あたりでは0.41馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は194444円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は81.9PS/L、トルクは10.31kgm/L、1気筒あたりの馬力は40.5馬力、トルクは5.1kgmとなり、このエンジンが243馬力を6800回転で発生させているときの平均ピストンスピードは18.0m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が79.5mmであるFB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7550回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.84になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.74m
期待される荷室の幅 1.48m
対角線の長さ 2.28m
期待される荷室の面積 2.58m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.74m(対角線では2.28m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 7.5km/L
燃料タンク容量 69L
航続距離(カタログ燃費) 517.5km
航続距離(80%燃費) 414.0km
満タンプライス 11040円
1万円でどこまで行ける? 468.8km
車両価格/航続距離 11498円/km

JC08モード燃費が7.5km/Lですので、燃料タンクの容量が69リットルですと航続可能距離は517.5kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(6.8km/L)とすると469.2km、80%(6.0km/L)だと414.0km、70%(5.2km/L)では358.8kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン69リットルの給油で11040円、上で計算した航続距離を踏まえると517.5km(80%燃費時414.0km)を走行するのに11040円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば468.8km(往復なら片道234.4km)、カタログ値の80%なら375.0km(片道187.5km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で517.5kmの距離を移動できるJ05FA型 XF [3.0-Luxury]という乗り物を、595.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「11498円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6800rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7300回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7300rpm|タイヤサイズ 235/55R17|タイヤ直径 69.0cm|円周長 216.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7300rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.171 13.79 69km/h 10600rpm 1223.4kgm
2速 2.340 7.738 0.561 1-2/4100rpm 123km/h 5950rpm 686.4kgm
3速 1.521 5.030 0.650 2-3/4750rpm 189km/h 3870rpm 446.1kgm
4速 1.143 3.780 0.751 3-4/5480rpm 251km/h 2910rpm 335.3kgm
5速 0.867 2.867 0.759 4-5/5540rpm 331km/h 2200rpm 254.3kgm
6速 0.691 2.285 0.797 5-6/5820rpm 416km/h 1760rpm 202.7kgm
Final 3.307 レシオカバレッジ(変速比幅)6.036

ギヤの繋がりイメージ
J05FA型XF6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4100rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.307)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(30.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.307)÷タイヤの有効半径(0.345m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの416km(6800rpmでは387.1km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6800rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6800rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ64km/h
2速ギヤ114km/h3810rpm
3速ギヤ176km/h4420rpm
4速ギヤ234km/h5110rpm
5速ギヤ309km/h5160rpm
6速ギヤ387km/h5420rpm

J05FA型XFに搭載されたFB型2967ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6800rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6800rpmまで引っ張ると64km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6800rpmから3810rpmまで落ち、そこから6800rpmまで加速を続けると速度は114km/h(+50km/h)になります。

3速ギヤでは4420rpmまで落ちて6800rpmで176km/h(+62km/h)に、4速ギヤでは5110rpmまで落ちて6800rpmで234km/h(+58km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5160rpmまで落ちて6800rpmで309km/h(+75km/h)に、6速ギヤでは5420rpmまで落ちて6800rpmで387km/h(+78km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4100回転で最大トルク30.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば57.2kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.200kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1223.4kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1750kg)を1速ギヤの最大駆動力(1223.4kgm)で割ってみると1.43kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6800回転でのトルク(25.6kgm)からTWRを算出すると1.71kg/kgmとなり、4100-6800回転の回転域では1.43-1.71kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4240 6360 8480 10600 12720 14850 19090
2速 2380 3570 4760 5950 7140 8330 10710
3速 1550 2320 3090 3870 4640 5410 6960
4速 1160 1740 2320 2910 3490 4070 5230
5速 880 1320 1760 2200 2640 3090 3970
6速 700 1050 1410 1760 2110 2460 3160
※赤い数字は暫定レブリミット(7300rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.691)を選択して時速100kmにて走行すると1760回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1050回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1230回転、一般的な高速道路の80km/hでは1410回転、100km/hでは1760回転、制限速度が120km/hになると2110回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3160回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 19 28 38 47 57 66 75
2速 17 34 50 67 84 101 118 134
3速 26 52 78 103 129 155 181 207
4速 34 69 103 138 172 206 241 275
5速 45 91 136 181 227 272 318 363
6速 57 114 171 228 285 342 398 455

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7300回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの235/55R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 235/55R17 | 直径 690mm

-20mm
幅215mm
-10mm
幅225mm
変更なし
幅235mm
+10mm
幅245mm
+20mm
幅255mm
-5%
50
扁平
215/50R17
37.5km/h
直径647mm
径差-43mm
225/50R17
38.1km/h
直径657mm
径差-33mm
235/50R17
38.7km/h
直径667mm
径差-23mm
245/50R17
39.2km/h
直径677mm
径差-13mm
255/50R17
39.8km/h
直径687mm
径差-3mm
0%
55
扁平
215/55R17
38.8km/h
直径669mm
径差-21mm
225/55R17
39.4km/h
直径680mm
径差-10mm
235/55R17
40.0km/h
690mm
0mm
245/55R17
40.7km/h
直径702mm
径差+12mm
255/55R17
41.3km/h
直径713mm
径差+23mm
+5%
60
扁平
215/60R17
40.0km/h
直径690mm
径差0mm
225/60R17
40.7km/h
直径702mm
径差+12mm
235/60R17
41.4km/h
直径714mm
径差+24mm
245/60R17
42.1km/h
直径726mm
径差+36mm
255/60R17
42.8km/h
直径738mm
径差+48mm
+10%
65
扁平
215/65R17
41.3km/h
直径712mm
径差+22mm
225/65R17
42.0km/h
直径725mm
径差+35mm
235/65R17
42.8km/h
直径738mm
径差+48mm
245/65R17
43.5km/h
直径751mm
径差+61mm
255/65R17
44.3km/h
直径764mm
径差+74mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、215/55R17、215/60R17 、225/50R17、225/55R17 、235/50R17 、245/50R17 、255/50R17あたりのタイヤがおすすめです。

235/55R17のタイヤ幅を215mmから265mmまで、扁平率を40%から70%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、235/55R17の適応サイズと性能の変化 [J05FA型XF編]のページをご覧ください。

235/55R17のタイヤ銘柄と通販価格


J05FA型XF[3.0L-NA FR/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.200kg/ps56.67
1速ギヤ加速性能1.43kg/kgm53.48
1L換算馬力81.9ps/L56.94
1L換算トルク10.31kgm/L60.13
WB/TR比1.8442.92
ワイド&ロー指数0.77957.03
前面の面積2.737m²45.84
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点416.39

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費7.5km/L35.15
年間維持費418890円41.09
100kmh回転数1760rpm60.80
航続距離517.5km38.22
車の大きさ13.619m³59.77
室内の広さ(仮) 2.470m³40.64
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価24486円44.92
ユーティリティ部門の得点363.57

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した J05FA型XF[3.0L-NA FR/6AT] の総合得点は 779.96 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJ05FA型XF(FR/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「3000ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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