ジャガー Fタイプの性能まとめ [J608A型|3.0L/340PS|FR/8AT|2013年]


 画像はジャガーより引用
 http://www.jaguar.co.jp/

ジャガーの2ドア・2人乗りオープンカー、J608A型の初代Fタイプは2013/05から生産(または販売)が開始されました。ここでは2013/05モデルにある[BaseGrade]というグレードのカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説してみます。

ボディサイズが全長4470mm×全幅1925mm×全高1310mm、排気量は2994ccであることから、大雑把に分類すると3.0リットルクラス(3000cc、自動車税は3.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4470mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります

エンジンを車体の前方に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるFR方式(フロントエンジン/リヤドライブ)を採用しています。前輪は操舵、後輪は駆動と役割分担が異なることから優れたハンドリングを得られるとされ、運転の質を求める人々から絶大なる支持を集めます。高級車の代名詞的な駆動方式です。

J608A型 Fタイプ [2994cc/340PS FR/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代Fタイプの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.0L-SC
FR/8AT
1250.0万円
J60MA型
[V8 S]
(2013/05)
495PS
63.7kgm
8.1km/L
5.0L-SC
4WD/8AT
1936.0万円
J60MA型
[SVR-Convertible]
(2016/01)
575PS
71.4kgm
8.1km/L
5.0L-SC
FR/8AT
1372.0万円
J60MA型
[R-Coupe]
(2016/01)
551PS
69.3kgm
8.1km/L
5.0L-SC
4WD/8AT
1779.0万円
J60MA型
[SVR-Coupe]
(2016/01)
575PS
71.4kgm
8.1km/L
3.0L-SC
FR/6MT
1079.0万円
J608A型
[S-Coupe]
(2016/01)
381PS
46.9kgm
9.6km/L
初代Fタイプの車両型式・グレード一覧【全11車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーJAGUAR
車名&
グレード
Fタイプ
BaseGrade
その他右ハンドル オールアルミニウムボディ
お値段9500000円
車両型式CBA-J608A
駆動方式
変速機
FR・後輪駆動(RWD,2WD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長4470×幅1925×高1310mm
軸距&
輪距
2620mm
前1600mm/後1650mm
最小半径5.2m
タイヤ前輪:245/45R18
後輪:275/40R18
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量1730kg
エンジン諸元
原動機型式306PS
気筒配列V型6気筒
排気量2994cc
吸気方式スーパーチャージャー(スーチャー)
最高出力340PS[250kW]/6500rpm
最大トルク45.9kgm[450Nm]/3500rpm
使用燃料ハイオクガソリン
JC08燃費9.8km/L(23.1mpg)
100km燃費10.2L/100km
306PS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(51000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Fタイプの新車を1092.5万円(諸費用として142.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)3000cc以下13年未満51000円
自動車重量税(1年分)2.0トン以下13年未満16400
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷9.8km/L×160円/L175820円
オイル交換(5000km毎)1回6500円×2回13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本18000円×4本÷3年24000円
任意保険料(月額6500円)月額6500円×12ヶ月78000円
ローン完済後の年間維持費372140円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額182080円×12ヶ月2184960円
ローン返済中の年間維持費2557100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度63640円
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)175820円
オイル交換(5000km毎)13000円
タイヤ交換(3年3万km毎)24000円
任意保険料(月額6500円)78000円
ローン完済後の年間維持費372140円
名目金額
車のローン額(1年分)2184960円
ローン返済中の年間維持費2557100円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から6年経過車の場合、自動車税の区分は「3000cc以下の13年未満」で税額は51000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると31,012円(完済前は213,092円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)52750円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)7200円
任意保険料(月額5200円)62400円
合計
[差額]
210170円
[-161970円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)87910円
オイル交換(年1回)6500円
タイヤ交換(3万km/6年)12000円
任意保険料(月額5530円)66360円
合計
[差額]
254090円
[-118050円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)51000円
自動車重量税(1年分)16400
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)123070円
オイル交換(年1回)9100円
タイヤ交換(3万km/4.3年)16800円
任意保険料(月額5850円)70200円
合計
[差額]
300490円
[-71650円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料78000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて161970円安い210170円に、5000km走行では118050円安い254090円に、7000km走行では71650円安い300490円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km160円3500円4.2万円
20km330円7300円8.6万円
30km490円10800円12.7万円
50km820円18000円21.3万円
100km1630円35900円42.4万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.8km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは16.33円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は160円/日となり、20km走行なら330円/日、30km走行なら490円/日、50km走行なら820円/日、100km走行なら1630円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は10800円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は12.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

306PS型エンジン簡易性能曲線図
306PS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力224PS
6500回転時の馬力340PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク45.9kgm
6500回転時のトルク37.5kgm
306PS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している306PS型2994cc、V型6気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは6500回転時に最高出力340馬力を、3500回転時に最大トルク45.9kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ5.09kg/PS(1730kg/340PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ5.09kg/PS
車体+1人5.25kg/PS
車体+2人5.41kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg5.26kg/PS
車体+70kg5.29kg/PS
車体+80kg5.32kg/PS
車体+90kg5.35kg/PS
車体+100kg5.38kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは5.25kg/PS(1785kg/340PS)となり、数値としては0.16kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.41kg/PS(1840kg/340PS)となり、0.32kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Fタイプのライバル候補車たち

5.38kg/PS
レヴォーグ
2.0L/300PS|4WD/CVT
5.32kg/PS
WRX S4
2.0L/300PS|4WD/CVT
5.18kg/PS
シルビア
2.0L/250PS|FR/6MT
5.38kg/PS
レガシィ ツーリングワゴン
2.0L/280PS|4WD/5MT
5.45kg/PS
レガシィB4
2.0L/280PS|4WD/5MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ5.25kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

5.04kg/PSから5.46kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、スバルの5人乗りワゴン「VMG型 レヴォーグ」、スバルの5人乗りセダン「VAG型 WRX S4」、日産の4人乗りクーペ「S15型 シルビア」、スバルの5人乗りワゴン「BP5型 レガシィ ツーリングワゴン」、スバルの5人乗りセダン「BE5型 レガシィB4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J608A型 Fタイプ [BaseGrade]とパワーウェイトレシオが近い車種|5.25kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.61
平均ピストンスピード19.3m/s
トルクウェイトレシオ37.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段27941円
排気量1Lあたり馬力113.6PS/L
排気量1Lあたりトルク15.33kgm/L
1気筒あたりの馬力56.7PS
1気筒あたりのトルク7.6kgm
パワーバンド比率46.1%
各種ランキング
オープンカーのP/Wレシオ
2.5~3.0L以下のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは37.7kg/kgm(1730kg/45.9kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が9500000円、最高出力が340馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は27941円、逆に1万円あたりでは0.36馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は206972円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は113.6PS/L、トルクは15.33kgm/L、1気筒あたりの馬力は56.7馬力、トルクは7.6kgmとなり、このエンジンが340馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.3m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.0mmである306PS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6740回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.61になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費9.8km/L
燃料タンク容量70L
航続距離(カタログ燃費)686.0km
航続距離(80%燃費)546.0km
満タンプライス11200円
1万円でどこまで行ける?612.5km
車両価格/航続距離13848円/km

JC08モード燃費が9.8km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は686.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.8km/L)とすると616.0km、80%(7.8km/L)だと546.0km、70%(6.9km/L)では483.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると686.0km(80%燃費時546.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば612.5km(往復なら片道306.2km)、カタログ値の80%なら490.0km(片道245.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で686.0kmの距離を移動できるJ608A型 Fタイプ [BaseGrade]という乗り物を、950.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「13848円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 275/40R18|タイヤ直径 67.7cm|円周長 212.7cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速4.71414.8560km/h11640rpm2013.5kgm
2速3.1439.9000.6671-2/4670rpm90km/h7760rpm1342.5kgm
3速2.1066.6340.6702-3/4690rpm135km/h5200rpm899.5kgm
4速1.6675.2510.7923-4/5540rpm170km/h4110rpm712.0kgm
5速1.2854.0480.7714-5/5400rpm221km/h3170rpm548.9kgm
6速1.0003.1500.7785-6/5450rpm284km/h2470rpm427.1kgm
7速0.8392.6430.8396-7/5870rpm338km/h2070rpm358.4kgm
8速0.6672.1010.7957-8/5570rpm425km/h1650rpm284.9kgm
Final3.150レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
J608A型Fタイプ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(45.9kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.150)÷タイヤの有効半径(0.3385m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの425km(6500rpmでは394.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ56km/h
2速ギヤ84km/h4340rpm
3速ギヤ125km/h4360rpm
4速ギヤ158km/h5150rpm
5速ギヤ205km/h5010rpm
6速ギヤ263km/h5060rpm
7速ギヤ314km/h5450rpm
8速ギヤ395km/h5170rpm

J608A型Fタイプに搭載された306PS型2994ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると56km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4340rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は84km/h(+28km/h)になります。

3速ギヤでは4360rpmまで落ちて6500rpmで125km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは5150rpmまで落ちて6500rpmで158km/h(+33km/h)に、5速ギヤでは5010rpmまで落ちて6500rpmで205km/h(+47km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5060rpmまで落ちて6500rpmで263km/h(+58km/h)に、7速ギヤでは5450rpmまで落ちて6500rpmで314km/h(+51km/h)に、8速ギヤでは5170rpmまで落ちて6500rpmで395km/h(+81km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク45.9kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば37.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(5.09kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2013.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1730kg)を1速ギヤの最大駆動力(2013.5kgm)で割ってみると0.86kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(37.5kgm)からTWRを算出すると1.05kg/kgmとなり、3500-6500回転の回転域では0.86-1.05kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速46506980931011640139601629020940
2速310046506210776093101086013960
3速2080312041605200624072809360
4速1650247032904110494057607410
5速1270190025403170381044405710
6速990148019702470296034604440
7速830124016602070249029003730
8速66099013201650198023002960
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1650回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは990回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1150回転、一般的な高速道路の80km/hでは1320回転、100km/hでは1650回転、制限速度が120km/hになると1980回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2960回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速917263443526069
2速13263952647790103
3速1938587796115135154
4速24497397122146170194
5速326395126158189221252
6速4181122162203243284324
7速4897145193241290338386
8速61121182243304364425486

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの275/40R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 275/40R18 | 直径 677mm

-20mm
幅255mm
-10mm
幅265mm
変更なし
幅275mm
+10mm
幅285mm
+20mm
幅295mm
-5%
35
扁平
255/35R18
37.6km/h
直径636mm
径差-41mm
265/35R18
38.0km/h
直径643mm
径差-34mm
275/35R18
38.4km/h
直径650mm
径差-27mm
285/35R18
38.8km/h
直径657mm
径差-20mm
295/35R18
39.2km/h
直径664mm
径差-13mm
0%
40
扁平
255/40R18
39.1km/h
直径661mm
径差-16mm
265/40R18
39.5km/h
直径669mm
径差-8mm
275/40R18
40.0km/h
677mm
0mm
285/40R18
40.5km/h
直径685mm
径差+8mm
295/40R18
40.9km/h
直径693mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
255/45R18
40.6km/h
直径687mm
径差+10mm
265/45R18
41.1km/h
直径696mm
径差+19mm
275/45R18
41.7km/h
直径705mm
径差+28mm
285/45R18
42.2km/h
直径714mm
径差+37mm
295/45R18
42.7km/h
直径723mm
径差+46mm
+10%
50
扁平
255/50R18
42.1km/h
直径712mm
径差+35mm
265/50R18
42.7km/h
直径722mm
径差+45mm
275/50R18
43.2km/h
直径732mm
径差+55mm
285/50R18
43.8km/h
直径742mm
径差+65mm
295/50R18
44.4km/h
直径752mm
径差+75mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、255/40R18 、265/35R18、265/40R18 、275/35R18 、285/35R18 、295/35R18あたりのタイヤがおすすめです。

275/40R18のタイヤ幅を255mmから305mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、275/40R18の適応サイズと性能の変化 [J608A型Fタイプ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


J608A型Fタイプ[3.0L-SC FR/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト5.09kg/ps62.70
1速ギヤ加速性能0.86kg/kgm66.53
1L換算馬力113.6ps/L55.41
1L換算トルク15.33kgm/L50.14
WB/TR比1.6166.88
ワイド&ロー指数0.68165.46
前面の面積2.522m²52.03
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点462.53

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費9.8km/L38.79
年間維持費372140円45.64
100kmh回転数1650rpm62.48
航続距離686.0km48.72
車の大きさ11.272m³49.91
室内の広さ(仮) 2.044m³36.19
最小回転半径5.2m49.36
馬力単価27941円40.11
ユーティリティ部門の得点371.20

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した J608A型Fタイプ[3.0L-SC FR/8AT] の総合得点は 833.73 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したFタイプ(FR/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「3000ccのオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。投稿日:2013/05/28|更新日:2019/06/05


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