ジャガー Fタイプの性能まとめ [J60MA型|5.0L/575PS|4WD/8AT|2016年] SVR-Coupe


画像はジャガーより引用
http://www.jaguar.co.jp/
投稿:2016/09/09|更新:2019/09/26

ジャガーの2ドア・2人乗りクーペ、J60MA型の初代Fタイプは2013/05から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量4999cc(575PS/71.4kgm)の508PS型エンジンを搭載する[SVR-Coupe|2016/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4475mm×全幅1925mm×全高1315mm、排気量は4999ccであることから、大雑把に分類すると5.0リットルクラス(5000cc、自動車税は6.0L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4475mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

J60MA型 Fタイプ [4999cc/575PS 4WD/8AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代Fタイプの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
5.0L-SC
FR/8AT
1250.0万円
J60MA型
[V8 S]
(2013/05)
495PS
63.7kgm
8.1km/L
3.0L-SC
FR/8AT
950.0万円
J608A型
[BaseGrade]
(2013/05)
340PS
45.9kgm
9.8km/L
5.0L-SC
FR/8AT
1372.0万円
J60MA型
[R-Coupe]
(2016/01)
551PS
69.3kgm
8.1km/L
5.0L-SC
4WD/8AT
1936.0万円
J60MA型
[SVR-Convertible]
(2016/01)
575PS
71.4kgm
8.1km/L
3.0L-SC
FR/6MT
1079.0万円
J608A型
[S-Coupe]
(2016/01)
381PS
46.9kgm
9.6km/L
初代Fタイプの車両型式・グレード一覧【全11車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー JAGUAR
車名&
グレード
Fタイプ
SVR-Coupe
その他 -
お値段 17790000円
車両型式 CBA-J60MA
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
8AT(8段変速・自動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法 長4475×幅1925×高1315mm
軸距&
輪距
2620mm
前1585mm/後1610mm
最小半径 5.5m
最低高 105mm
タイヤ 前輪:265/35R20
後輪:305/30R20
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1840kg
エンジン諸元
原動機型式 508PS
気筒配列 V型8気筒
排気量4999cc
圧縮比9.5
吸気方式 スーパーチャージャー(スーチャー)
最高出力 575PS[423kW]/6500rpm
最大トルク 71.4kgm[700Nm]/3500rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
JC08燃費 8.1km/L(19.1mpg)
100km燃費 12.3L/100km
508PS型エンジンの諸元と性能まとめ
V型8気筒とは‥シリンダをV字型に交互で8個配置する方式。中~大排気量のスタンダード。
V型8気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(88000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(16400円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額8500円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、Fタイプの新車を2045.9万円(諸費用として266.9万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 6000cc以下 13年未満 88000円
自動車重量税(1年分) 2.0トン以下 13年未満 16400
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.5×140円/L 186670円
オイル交換(5000km毎) 1回9500円×2回 19000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本24000円×4本÷3年 32000円
任意保険料(月額8500円) 月額8500円×12ヶ月 102000円
ローン完済後の年間維持費 457990円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額340980円×12ヶ月 4091760円
ローン返済中の年間維持費 4549750円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 63640円
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 186670円
オイル交換(5000km毎) 19000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 32000円
任意保険料(月額8500円) 102000円
ローン完済後の年間維持費 457990円
名目 金額
車のローン額(1年分) 4091760円
ローン返済中の年間維持費 4549750円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
63640円
  • 初度登録から4年経過車の場合、自動車税の区分は「6000cc以下の13年未満」で税額は88000円、重量税の区分は「2.0トン以下の13年未満」で税額は16400円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに9500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本24000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額8500円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額63,640円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると38,166円(完済前は379,146円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●Fタイプの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、Fタイプの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 38270円
ガソリン税(暫定) 33470円
石油税 3730円
消費税(10%) 16970円
合計納税額 92440円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.5km/L、ガソリンを1リットルあたり140円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1333.3Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計38270円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで33470円、石油税が2.8円/Lで3730円になります。

ガソリン車の場合は本体価格70.7円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては16970円となり、これらを合計した税額は92440円、1年間に燃料代として支払う186670円のうち49.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で88000円、自動車重量税が年換算で16400円ですから、合計196840円がFタイプに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 56000円
オイル交換(年1回) 9500円
タイヤ交換(3万km/6年) 9600円
任意保険料(月額6800円) 81600円
合計
[差額]
275020円
[-182970円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 93340円
オイル交換(年1回) 9500円
タイヤ交換(3万km/6年) 16000円
任意保険料(月額7230円) 86760円
合計
[差額]
323920円
[-134070円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 88000円
自動車重量税(1年分) 16400
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 130670円
オイル交換(年1回) 13300円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 22400円
任意保険料(月額7650円) 91800円
合計
[差額]
376490円
[-81500円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料102000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて182970円安い275020円に、5000km走行では134070円安い323920円に、7000km走行では81500円安い376490円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km170円3700円4.4万円
20km350円7700円9.1万円
30km520円11400円13.5万円
50km860円18900円22.4万円
100km1730円38100円45.0万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を140円、燃費を8.1km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.28円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は170円/日となり、20km走行なら350円/日、30km走行なら520円/日、50km走行なら860円/日、100km走行なら1730円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11400円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

508PS型エンジン簡易性能曲線図
508PS型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3500回転時の馬力 349PS
6500回転時の馬力 575PS
各回転域でのトルク
3500回転時のトルク 71.4kgm
6500回転時のトルク 63.4kgm
508PS型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載している508PS型4999cc、V型8気筒のスーパーチャージャー付きエンジンは6500回転時に最高出力575馬力を、3500回転時に最大トルク71.4kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3500rpmから最高出力が発生する6500rpmまで」の3000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は46.1%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
5000cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ3.200kg/PS(1840kg/575PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ3.200kg/PS
車体+1人3.30kg/PS
車体+2人3.39kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg3.30kg/PS
車体+70kg3.32kg/PS
車体+80kg3.34kg/PS
車体+90kg3.36kg/PS
車体+100kg3.37kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは3.30kg/PS(1895kg/575PS)となり、数値としては0.10kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは3.39kg/PS(1950kg/575PS)となり、0.19kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

Fタイプのライバル候補車たち

3.587kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
4.0L/612PS|4WD/9AT
3.231kg/PS
R8 クーペ
5.3L/540PS|4WD/7AT
3.380kg/PS
R8 スパイダー
5.3L/540PS|4WD/7AT
3.461kg/PS
ジュリア
2.9L/510PS|FR/8AT
3.472kg/PS
Eクラス セダン
4.0L/612PS|4WD/9AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ3.296kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

2.97kg/PSから3.63kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213289型 Eクラス ステーションワゴン」、アウディの2人乗りクーペ「4SDKAF型 R8 クーペ」、アウディの2人乗りオープンカー「4SDKAF型 R8 スパイダー」、アルファロメオの4人乗りセダン「95229型 ジュリア」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213089型 Eクラス セダン」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

J60MA型 Fタイプ [SVR-Coupe]とパワーウェイトレシオが近い車種|3.296kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は312.5PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.640
平均ピストンスピード 20.2m/s
トルクウェイトレシオ 25.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段 30939円
排気量1Lあたり馬力 115.0PS/L
排気量1Lあたりトルク 14.28kgm/L
1気筒あたりの馬力 71.9PS
1気筒あたりのトルク 8.9kgm
パワーバンド比率 46.1%
各種ランキング
クーペのPWR
4.5~5.0L以下のPWR

トルクウェイトレシオは25.8kg/kgm(1840kg/71.4kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が17790000円、最高出力が575馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は30939円、逆に1万円あたりでは0.32馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は249160円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は115.0PS/L、トルクは14.28kgm/L、1気筒あたりの馬力は71.9馬力、トルクは8.9kgmとなり、このエンジンが575馬力を6500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは20.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が93.0mmである508PS型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6450回転です。最高出力を発生している時点で既に20.0m/sを超えているこのエンジンは実に良く設計された秀逸なエンジンであると言えます。一昔(二昔?)前の常識を覆す誉れ高きエンジンですので、ぜひとも重要文化遺産に登録して後世に伝えていかねばなりません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.640になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 8.1km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 567.0km
航続距離(80%燃費) 455.0km
満タンプライス 9800円
1万円でどこまで行ける? 578.6km
車両価格/航続距離 31376円/km

JC08モード燃費が8.1km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は567.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.3km/L)とすると511.0km、80%(6.5km/L)だと455.0km、70%(5.7km/L)では399.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で9800円、上で計算した航続距離を踏まえると567.0km(80%燃費時455.0km)を走行するのに9800円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば578.6km(往復なら片道289.3km)、カタログ値の80%なら462.9km(片道231.4km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で567.0kmの距離を移動できるJ60MA型 Fタイプ [SVR-Coupe]という乗り物を、1779.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「31376円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7000rpm|タイヤサイズ 305/30R20|タイヤ直径 69.1cm|円周長 217.1cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.714 12.07 - - 76km/h 9260rpm 2493.9kgm
2速 3.143 8.046 0.667 1-2/4670rpm 113km/h 6180rpm 1662.8kgm
3速 2.106 5.391 0.670 2-3/4690rpm 169km/h 4140rpm 1114.2kgm
4速 1.667 4.268 0.792 3-4/5540rpm 214km/h 3280rpm 881.9kgm
5速 1.285 3.290 0.771 4-5/5400rpm 277km/h 2530rpm 679.8kgm
6速 1.000 2.560 0.778 5-6/5450rpm 356km/h 1970rpm 529.0kgm
7速 0.839 2.148 0.839 6-7/5870rpm 425km/h 1650rpm 443.9kgm
8速 0.667 1.708 0.795 7-8/5570rpm 534km/h 1310rpm 352.9kgm
Final 2.560 レシオカバレッジ(変速比幅)7.067

ギヤの繋がりイメージ
J60MA型Fタイプ8AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3500rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.560)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(71.4kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(2.560)÷タイヤの有効半径(0.3455m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は8速ギヤの534km(6500rpmでは495.9km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ70km/h-
2速ギヤ105km/h4340rpm
3速ギヤ157km/h4360rpm
4速ギヤ198km/h5150rpm
5速ギヤ257km/h5010rpm
6速ギヤ331km/h5060rpm
7速ギヤ394km/h5450rpm
8速ギヤ496km/h5170rpm

J60MA型Fタイプに搭載された508PS型4999ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6500rpmまで引っ張ると70km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6500rpmから4340rpmまで落ち、そこから6500rpmまで加速を続けると速度は105km/h(+35km/h)になります。

3速ギヤでは4360rpmまで落ちて6500rpmで157km/h(+52km/h)に、4速ギヤでは5150rpmまで落ちて6500rpmで198km/h(+41km/h)に、5速ギヤでは5010rpmまで落ちて6500rpmで257km/h(+59km/h)になります。

続いて6速ギヤでは5060rpmまで落ちて6500rpmで331km/h(+74km/h)に、7速ギヤでは5450rpmまで落ちて6500rpmで394km/h(+63km/h)に、8速ギヤでは5170rpmまで落ちて6500rpmで496km/h(+102km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3500回転で最大トルク71.4kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば25.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(3.200kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと2493.9kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1840kg)を1速ギヤの最大駆動力(2493.9kgm)で割ってみると0.74kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6500回転でのトルク(63.4kgm)からTWRを算出すると0.83kg/kgmとなり、3500-6500回転の回転域では0.74-0.83kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 3710 5560 7410 9260 11120 12970 16680
2速 2470 3710 4940 6180 7410 8650 11120
3速 1660 2480 3310 4140 4970 5790 7450
4速 1310 1970 2620 3280 3930 4590 5900
5速 1010 1520 2020 2530 3030 3540 4550
6速 790 1180 1570 1970 2360 2750 3540
7速 660 990 1320 1650 1980 2310 2970
8速 520 790 1050 1310 1570 1840 2360
※赤い数字は暫定レブリミット(7000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.667)を選択して時速100kmにて走行すると1310回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは790回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは920回転、一般的な高速道路の80km/hでは1050回転、100km/hでは1310回転、制限速度が120km/hになると1570回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは2360回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 11 22 32 43 54 65 76 86
2速 16 32 49 65 81 97 113 130
3速 24 48 72 97 121 145 169 193
4速 31 61 92 122 153 183 214 244
5速 40 79 119 158 198 238 277 317
6速 51 102 153 204 254 305 356 407
7速 61 121 182 243 303 364 425 485
8速 76 153 229 305 381 458 534 610

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの305/30R20と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 305/30R20 | 直径 691mm

-20mm
幅285mm
-10mm
幅295mm
変更なし
幅305mm
+10mm
幅315mm
+20mm
幅325mm
-5%
25
扁平
285/25R20
37.7km/h
直径651mm
径差-40mm
295/25R20
38.0km/h
直径656mm
径差-35mm
305/25R20
38.3km/h
直径661mm
径差-30mm
315/25R20
38.6km/h
直径666mm
径差-25mm
325/25R20
38.8km/h
直径671mm
径差-20mm
0%
30
扁平
285/30R20
39.3km/h
直径679mm
径差-12mm
295/30R20
39.7km/h
直径685mm
径差-6mm
305/30R20
40.0km/h
691mm
0mm
315/30R20
40.3km/h
直径697mm
径差+6mm
325/30R20
40.7km/h
直径703mm
径差+12mm
+5%
35
扁平
285/35R20
41.0km/h
直径708mm
径差+17mm
295/35R20
41.4km/h
直径715mm
径差+24mm
305/35R20
41.8km/h
直径722mm
径差+31mm
315/35R20
42.2km/h
直径729mm
径差+38mm
325/35R20
42.6km/h
直径736mm
径差+45mm
+10%
40
扁平
285/40R20
42.6km/h
直径736mm
径差+45mm
295/40R20
43.1km/h
直径744mm
径差+53mm
305/40R20
43.5km/h
直径752mm
径差+61mm
315/40R20
44.0km/h
直径760mm
径差+69mm
325/40R20
44.5km/h
直径768mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、285/30R20 、295/30R20 、305/25R20 、315/25R20 、325/25R20あたりのタイヤがおすすめです。

305/30R20のタイヤ幅を285mmから335mmまで、扁平率を15%から45%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、305/30R20の適応サイズと性能の変化 [J60MA型Fタイプ編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


J60MA型Fタイプ[5.0L-SC 4WD/8AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト3.200kg/ps68.07
1速ギヤ加速性能0.74kg/kgm68.82
1L換算馬力115.0ps/L55.37
1L換算トルク14.28kgm/L46.03
WB/TR比1.64063.89
ワイド&ロー指数0.68363.51
前面の面積2.531m²51.27
最低地上高105mm70.64
スポーツ性能部門の得点487.60

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費8.1km/L36.06
年間維持費457990円34.43
100kmh回転数1310rpm67.05
航続距離567.0km41.32
車の大きさ11.328m³50.08
室内の広さ(仮) 2.054m³36.18
最小回転半径5.5m42.98
馬力単価30939円36.30
ユーティリティ部門の得点344.40

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した J60MA型Fタイプ[5.0L-SC 4WD/8AT] の総合得点は 832.00 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJ60MA型Fタイプ(4WD/8AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「5000ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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