ホンダ S660の性能まとめ [JW5型|0.66L/64PS|MR/6MT|2016年] Mugen-RA


画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2016/10/25|更新:2019/06/05

本田技研工業の2ドア・2人乗り軽オープンカー、JW5型の初代S660は2015/04から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量658cc(64PS/10.6kgm)のS07A型エンジンを搭載する[Mugen-RA|2016/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mm、排気量は658ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許しません。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3395mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下|Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の中央(運転席より後、後輪よりは前)に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるMR方式(ミッドシップエンジン/リヤドライブ)を採用しています。エンジンやミッションといった重量物が車体の中心近くにあるため切れ味鋭いハンドリングを実現するとされ、生粋のスポーツカー、スーパーカーの代名詞的な駆動方式です。

JW5型 S660 [658cc/64PS MR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代S660の類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
0.66L-TB
MR/6MT
198.0万円
JW5型
[β]
(2015/04)
64PS
10.6kgm
21.2km/L
0.66L-TB
MR/CVT
218.0万円
JW5型
[α]
(2015/04)
64PS
10.6kgm
24.2km/L
0.66L-TB
MR/CVT
289.0万円
JW5型
[Mugen-RA]
(2016/10)
64PS
10.6kgm
24.2km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーHONDA
車名&
グレード
S660
Mugen-RA
その他無限RA 限定660台 燃費は無印S660のもの
お値段2890000円
車両型式DBA-JW5
駆動方式
変速機
MR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法長3395×幅1475×高1180mm
室内寸法長895×幅1215×高1020mm
軸距&
輪距
2285mm
前1300mm/後1275mm
最小半径4.8m
最低高125mm
タイヤ前輪:165/55R15
後輪:195/45R16
ブレーキ前:ディスク
後:ディスク
車両重量826kg
エンジン諸元
原動機型式S07A
気筒配列直列3気筒
排気量658cc
圧縮比9.2
吸気方式ターボ
最高出力64PS[47kW]/6000rpm
最大トルク10.6kgm[104Nm]/2600rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費21.2km/L(49.9mpg)
100km燃費4.7L/100km
S07A型の過給エンジン諸元と性能
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税(10800円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(3300円/年)と自賠責保険料(13185円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、S660の新車を332.4万円(諸費用として43.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)軽自動車13年未満10800円
自動車重量税(1年分)軽自動車13年未満3300円
自賠責保険料(1年分)軽自動車13185円
燃料代(年間1万km)10000km÷21.2km/L×150円/L76140円
オイル交換(5000km毎)1回3500円×2回7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本12000円×4本÷3年16000円
任意保険料(月額4000円)月額4000円×12ヶ月48000円
ローン完済後の年間維持費174425円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額55390円×12ヶ月664680円
ローン返済中の年間維持費839105円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度35970円
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(年間1万km)76140円
オイル交換(5000km毎)7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)16000円
任意保険料(月額4000円)48000円
ローン完済後の年間維持費174425円
名目金額
車のローン額(1年分)664680円
ローン返済中の年間維持費839105円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
35970円
  • 初度登録から3年経過車の場合、自動車税の区分は「軽自動車の13年未満」で税額は10800円、重量税の区分は「軽自動車の13年未満」で税額は3300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本12000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額35,970円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して14,535円(完済前は69,925円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(3000km分)22840円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)4800円
任意保険料(月額3200円)38400円
合計
[差額]
96825円
[-77600円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(5000km分)38070円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)8000円
任意保険料(月額3400円)40800円
合計
[差額]
117655円
[-56770円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(7000km分)53300円
オイル交換(年1回)4900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)11200円
任意保険料(月額3600円)43200円
合計
[差額]
139885円
[-34540円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて77600円安い96825円に、5000km走行では56770円安い117655円に、7000km走行では34540円安い139885円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km70円1500円1.8万円
20km140円3100円3.6万円
30km210円4600円5.5万円
50km350円7700円9.1万円
100km710円15600円18.5万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を21.2km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.08円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は70円/日となり、20km走行なら140円/日、30km走行なら210円/日、50km走行なら350円/日、100km走行なら710円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4600円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は5.5万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

S07A型エンジン簡易性能曲線図
S07A型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2600回転時の馬力39PS
6000回転時の馬力64PS
各回転域でのトルク
2600回転時のトルク10.6kgm
6000回転時のトルク7.6kgm
S07A型の過給エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS07A型658cc、直列3気筒のターボエンジンは6000回転時に最高出力64馬力を、2600回転時に最大トルク10.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2600rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
ホンダの軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
ホンダの軽自動車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.91kg/PS(826kg/64PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.91kg/PS
車体+1人13.77kg/PS
車体+2人14.62kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.84kg/PS
車体+70kg14.00kg/PS
車体+80kg14.16kg/PS
車体+90kg14.31kg/PS
車体+100kg14.47kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.77kg/PS(881kg/64PS)となり、数値としては0.86kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは14.62kg/PS(936kg/64PS)となり、1.71kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

S660のライバル候補車たち

13.67kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/64PS|FF/CVT
13.71kg/PS
ミラ
0.7L/58PS|FF/5MT
13.84kg/PS
NV350キャラバンワゴン
2.5L/147PS|FR/5AT
13.67kg/PS
ソニカ
0.7L/64PS|FF/CVT
13.86kg/PS
ノート
1.2L/79PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.77kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.63kg/PSから13.91kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH34S型 ワゴンR スティングレー」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L275S型 ミラ」、日産の10人乗り1BOX「KS4E26型 NV350キャラバンワゴン」、ダイハツの4人乗り軽ハッチバック「L405S型 ソニカ」、日産の5人乗りハッチバック「E12型 ノート」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JW5型 S660 [Mugen-RA]とパワーウェイトレシオが近い車種|13.77kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.77
平均ピストンスピード13.6m/s
トルクウェイトレシオ77.9kg/kgm
1馬力あたりのお値段45156円
排気量1Lあたり馬力97.3PS/L
排気量1Lあたりトルク16.11kgm/L
1気筒あたりの馬力21.3PS
1気筒あたりのトルク3.5kgm
パワーバンド比率56.7%
各種ランキング
軽自動車のP/Wレシオ(ターボ)

トルクウェイトレシオは77.9kg/kgm(826kg/10.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が2890000円、最高出力が64馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は45156円、逆に1万円あたりでは0.22馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は272642円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は97.3PS/L、トルクは16.11kgm/L、1気筒あたりの馬力は21.3馬力、トルクは3.5kgmとなり、このエンジンが64馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.6m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が68.2mmであるS07A型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8800回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.77になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高1.1m³
1人あたりのスペース約0.6m³
室内長/全長26.4%
室内幅/全幅82.4%
室内高/全高86.4%
室内容積/車両体積18.6%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.1m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.6m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は26.4%、同じく室内幅と全幅の比率は82.4%、同じく室内高と全高の比率は86.4%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は18.6%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費21.2km/L
燃料タンク容量25L
航続距離(カタログ燃費)530.0km
航続距離(80%燃費)425.0km
満タンプライス3750円
1万円でどこまで行ける?1413.3km
車両価格/航続距離5453円/km

JC08モード燃費が21.2km/Lですので、燃料タンクの容量が25リットルですと航続可能距離は530.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(19.1km/L)とすると477.5km、80%(17.0km/L)だと425.0km、70%(14.8km/L)では370.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン25リットルの給油で3750円、上で計算した航続距離を踏まえると530.0km(80%燃費時425.0km)を走行するのに3750円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1413.3km(往復なら片道706.7km)、カタログ値の80%なら1130.7km(片道565.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で530.0kmの距離を移動できるJW5型 S660 [Mugen-RA]という乗り物を、289.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「5453円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 195/45R16|タイヤ直径 58.2cm|円周長 182.8cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.57117.41--41km/h15870rpm634.1kgm
2速2.22710.860.6241-2/4060rpm66km/h9900rpm395.5kgm
3速1.5297.4540.6872-3/4470rpm96km/h6800rpm271.5kgm
4速1.1505.6060.7523-4/4890rpm127km/h5110rpm204.2kgm
5速0.8694.2360.7564-5/4910rpm168km/h3860rpm154.3kgm
6速0.6863.3440.7895-6/5130rpm213km/h3050rpm121.8kgm
Final4.875レシオカバレッジ(変速比幅)5.206

ギヤの繋がりイメージ
JW5型S6606MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.875)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.875)÷タイヤの有効半径(0.291m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの213km(6000rpmでは196.8km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:6000rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

6000rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ38km/h-
2速ギヤ61km/h3740rpm
3速ギヤ88km/h4120rpm
4速ギヤ117km/h4510rpm
5速ギヤ155km/h4540rpm
6速ギヤ197km/h4730rpm

JW5型S660に搭載されたS07A型658ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する6000rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで6000rpmまで引っ張ると38km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は6000rpmから3740rpmまで落ち、そこから6000rpmまで加速を続けると速度は61km/h(+23km/h)になります。

3速ギヤでは4120rpmまで落ちて6000rpmで88km/h(+27km/h)に、4速ギヤでは4510rpmまで落ちて6000rpmで117km/h(+29km/h)になります。

続いて5速ギヤでは4540rpmまで落ちて6000rpmで155km/h(+38km/h)に、6速ギヤでは4730rpmまで落ちて6000rpmで197km/h(+42km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2600回転で最大トルク10.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば77.9kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(12.91kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと634.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(826kg)を1速ギヤの最大駆動力(634.1kgm)で割ってみると1.30kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(7.6kgm)からTWRを算出すると1.82kg/kgmとなり、2600-6000回転の回転域では1.30-1.82kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速635095201270015870190502222028570
2速3960594079209900118801386017820
3速27204080544068008160951012230
4速2040307040905110613071609200
5速1540232030903860463054106950
6速1220183024403050366042705490
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.686)を選択して時速100kmにて走行すると3050回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1830回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2130回転、一般的な高速道路の80km/hでは2440回転、100km/hでは3050回転、制限速度が120km/hになると3660回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは4270回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると5490回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速613192532384450
2速1020304051617181
3速152944597488103118
4速2039597898117137157
5速265278104129155181207
6速336698131164197230262

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの195/45R16と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 195/45R16 | 直径 582mm

-20mm
幅175mm
-10mm
幅185mm
変更なし
幅195mm
+10mm
幅205mm
+20mm
幅215mm
-5%
40
扁平
175/40R16
37.5km/h
直径546mm
径差-36mm
185/40R16
38.1km/h
直径554mm
径差-28mm
195/40R16
38.6km/h
直径562mm
径差-20mm
205/40R16
39.2km/h
直径570mm
径差-12mm
215/40R16
39.7km/h
直径578mm
径差-4mm
0%
45
扁平
175/45R16
38.8km/h
直径564mm
径差-18mm
185/45R16
39.4km/h
直径573mm
径差-9mm
195/45R16
40.0km/h
582mm
0mm
205/45R16
40.6km/h
直径591mm
径差+9mm
215/45R16
41.2km/h
直径600mm
径差+18mm
+5%
50
扁平
175/50R16
39.9km/h
直径581mm
径差-1mm
185/50R16
40.6km/h
直径591mm
径差+9mm
195/50R16
41.3km/h
直径601mm
径差+19mm
205/50R16
42.0km/h
直径611mm
径差+29mm
215/50R16
42.7km/h
直径621mm
径差+39mm
+10%
55
扁平
175/55R16
41.2km/h
直径599mm
径差+17mm
185/55R16
41.9km/h
直径610mm
径差+28mm
195/55R16
42.7km/h
直径621mm
径差+39mm
205/55R16
43.4km/h
直径632mm
径差+50mm
215/55R16
44.2km/h
直径643mm
径差+61mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、175/45R16、175/50R16 、185/40R16、185/45R16 、195/40R16 、205/40R16 、215/40R16あたりのタイヤがおすすめです。

195/45R16のタイヤ幅を175mmから225mmまで、扁平率を30%から60%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、195/45R16の適応サイズと性能の変化 [JW5型S660編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


JW5型S660[0.66Lターボ MR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.91kg/ps40.34
1速ギヤ加速性能1.30kg/kgm56.55
1L換算馬力97.3ps/L48.90
1L換算トルク16.11kgm/L52.84
WB/TR比1.7750.21
ワイド&ロー指数0.80056.33
前面の面積1.740m²75.21
最低地上高125mm62.12
スポーツ性能部門の得点442.50

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費21.2km/L56.71
年間維持費174425円64.62
100kmh回転数3050rpm42.61
航続距離530.0km38.99
車の大きさ5.909m³27.33
室内の広さ1.109m³26.32
最小回転半径4.8m57.87
馬力単価45156円16.62
ユーティリティ部門の得点331.07

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JW5型S660[0.66Lターボ MR/6MT] の総合得点は 773.57 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJW5型S660(MR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのオープンカー」、「軽自動車のオープンカー」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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