ホンダ NSXの性能まとめ [NA2型|3.2L/280PS|MR/6MT|2004年] type-S


画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2012/07/24|更新:2019/09/26

本田技研工業の2ドア・2人乗りクーペ、NA2型の初代NSXは1990/09から生産が開始され、2005/12に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量3179cc(280PS/31.0kgm)のC32B型エンジンを搭載する[type-S|2004/04モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4430mm×全幅1810mm×全高1160mm、排気量は3179ccであることから、大雑把に分類すると3.2リットルクラス(3200cc、自動車税は3.5L以下を適用)に属し、全長、全高は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超え、排気量も2000ccを超えていることにより3ナンバー登録になります。比較的コンパクトなボディに大きめなエンジンの組み合わせは世界戦略車(グローバルカー)やちょっとした高級車に良くあるパターンです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4430mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の中央(運転席より後、後輪よりは前)に搭載し、後輪のみを駆動する、いわゆるMR方式(ミッドシップエンジン/リヤドライブ)を採用しています。エンジンやミッションといった重量物が車体の中心近くにあるため切れ味鋭いハンドリングを実現するとされ、生粋のスポーツカー、スーパーカーの代名詞的な駆動方式です。

NA2型 NSX [3179cc/280PS MR/6MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代NSXの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
3.0L-NA
MR/5MT
970.7万円
NA1型
[type-R]
(1992/11)
280PS
30.0kgm
9.2km/L
3.0L-NA
MR/5MT
830.7万円
NA1型
[NSX]
(1995/03)
280PS
30.0kgm
9.0km/L
3.2L-NA
MR/6MT
1255.5万円
NA2型
[type-R]
(2004/04)
280PS
31.0kgm
8.6km/L
3.0L-NA
MR/4AT
987.7万円
NA1型
[NSX]
(2004/04)
265PS
30.0kgm
8.4km/L
3.0L-NA
MR/4AT
1056.0万円
NA1型
[type-T]
(2004/04)
265PS
30.0kgm
8.4km/L
NA型 初代NSXまとめ (NA1/NA2)【全10件】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー HONDA
車名&
グレード
NSX
type-S
その他 タイプSゼロ Zero ※タイプRとの相違点はファイナルギヤ比の違い
お値段 10874850円
車両型式 ABA-NA2
駆動方式
変速機
MR・後輪駆動(RWD,2WD)
6MT(6段変速・手動)
ドア数&
定員
2ドア
2人
車体寸法 長4430×幅1810×高1160mm
室内寸法 長920×幅1460×高980mm
軸距&
輪距
2530mm
前1510mm/後1540mm
最小半径 5.8m
最低高 125mm
タイヤ 前輪:215/40R17
後輪:255/40R17
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 1320kg
エンジン諸元
原動機型式 C32B
気筒配列 V型6気筒
排気量3179cc
圧縮比10.2
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 280PS[206kW]/7300rpm
最大トルク 31.0kgm[304Nm]/5300rpm
使用燃料 ハイオクガソリン
10・15燃費 9.0km/L(21.2mpg)
100km燃費 11.1L/100km
C32B型エンジンの諸元と性能まとめ
V型6気筒とは‥シリンダをV字型に交互で6個配置する方式。中排気量のスタンダード。
V型6気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(66700円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(17100円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額7000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、2004/04モデルのNSXを16年落ちの中古で119.6万円にて購入し、頭金なしで2年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    NSXの2004/04モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である108.7万円に諸経費として10.9万円を足した119.6万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

2004年式を16年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 3500cc以下 13年経過で増税 66700
自動車重量税(1年分) 1.5トン以下 13年-17年経過で増税 17100円
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷7.6km/L×160円/L 210530円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本15000円×4本÷3年 20000円
任意保険料(月額7000円) 月額7000円×12ヶ月 84000円
ローン完済後の年間維持費 424250円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額49820円×12ヶ月 597840円
ローン返済中の年間維持費 1022090円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 65040円
名目 金額
自動車税(1年分) 66700
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 210530円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 20000円
任意保険料(月額7000円) 84000円
ローン完済後の年間維持費 424250円
名目 金額
車のローン額(1年分) 597840円
ローン返済中の年間維持費 1022090円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
65040円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「3500cc以下の13年経過で増税」で税額は66700円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年-17年経過で増税」で税額は17100円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額7000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額65,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

年間の維持費が60万円前後では曖昧だった貧民と平民の線引きがこの辺りから明確になってきます。月換算で3~4万円、年間では36~48万円クラスとなると、それなりの収入が継続的に見込めないと手を出せないクラスです。

この車の場合は月単位で換算すると35,354円(完済前は85,174円)になります。金銭的にシビアな人からは「車なんてどれもタイヤが4つあるだけなのに、なんでこんなにお金の掛かる車に乗ってるんだ…修行か…」と奇異の目で見られていることでしょう。でも憧れちゃいます。

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●NSXの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、NSXの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 37760円
ガソリン税(暫定) 33030円
石油税 3680円
消費税(10%) 19140円
合計納税額 93610円

例として年間走行距離を10000km、燃費を7.6km/L、ガソリンを1リットルあたり160円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1315.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計37760円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで33030円、石油税が2.8円/Lで3680円になります。

ガソリン車の場合は本体価格88.9円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては19140円となり、これらを合計した税額は93610円、1年間に燃料代として支払う210530円のうち44.5%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で66700円、自動車重量税が年換算で17100円ですから、合計177410円がNSXに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 66700
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 63160円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 6000円
任意保険料(月額5600円) 67200円
合計
[差額]
240080円
[-184170円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 66700
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 105270円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 10000円
任意保険料(月額5950円) 71400円
合計
[差額]
290390円
[-133860円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 66700
自動車重量税(1年分) 17100円
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 147370円
オイル交換(年1回) 8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 14000円
任意保険料(月額6300円) 75600円
合計
[差額]
343090円
[-81160円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料84000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて184170円安い240080円に、5000km走行では133860円安い290390円に、7000km走行では81160円安い343090円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km180円4000円4.7万円
20km360円7900円9.4万円
30km530円11700円13.8万円
50km890円19600円23.1万円
100km1780円39200円46.3万円

さて、ハイオクガソリン1リットルの燃料価格を160円、燃費を9.0km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは17.78円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は180円/日となり、20km走行なら360円/日、30km走行なら530円/日、50km走行なら890円/日、100km走行なら1780円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は11700円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は13.8万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

C32B型エンジン簡易性能曲線図
C32B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5300回転時の馬力 229PS
7300回転時の馬力 280PS
各回転域でのトルク
5300回転時のトルク 31.0kgm
7300回転時のトルク 27.5kgm
C32B型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているC32B型3179cc、V型6気筒の自然吸気エンジンは7300回転時に最高出力280馬力を、5300回転時に最大トルク31.0kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数が程よく近いこのエンジンは、高めの回転数が得意なタイプのエンジンです。日常での使い勝手をある程度は確保しつつ、高回転のパワー感もしっかり伴う雰囲気の良さが自慢です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5300rpmから最高出力が発生する7300rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は27.4%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
3500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
3500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ4.710kg/PS(1320kg/280PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ4.710kg/PS
車体+1人4.91kg/PS
車体+2人5.11kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg4.93kg/PS
車体+70kg4.96kg/PS
車体+80kg5.00kg/PS
車体+90kg5.04kg/PS
車体+100kg5.07kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは4.91kg/PS(1375kg/280PS)となり、数値としては0.20kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの2人が搭乗した場合、車両重量に110kgがプラスされてパワーウェイトレシオは5.11kg/PS(1430kg/280PS)となり、0.40kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

NSXのライバル候補車たち

5.086kg/PS
ゴルフGTI
2.0L/290PS|FF/7AT
4.839kg/PS
Eクラス ステーションワゴン
3.0L/435PS|4WD/9AT
5.017kg/PS
メガーヌ R.S.
1.8L/300PS|FF/6MT
4.678kg/PS
Eクラス セダン
3.0L/435PS|4WD/9AT
4.859kg/PS
A8
4.0L/460PS|4WD/8AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ4.911kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

4.67kg/PSから5.16kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、メルセデスベンツの5人乗りワゴン「213261型 Eクラス ステーションワゴン」、フォルクスワーゲンの5人乗りハッチバック「AUDNU型 ゴルフGTI」、ルノーの5人乗りハッチバック「BBM5P型 メガーヌ R.S.」、メルセデスベンツの5人乗りセダン「213061型 Eクラス セダン」、アウディの5人乗りセダン「F8CXYF型 A8」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

NA2型 NSX [type-S]とパワーウェイトレシオが近い車種|4.911kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.66
平均ピストンスピード 19.0m/s
トルクウェイトレシオ 42.6kg/kgm
1馬力あたりのお値段 38839円
排気量1Lあたり馬力 88.1PS/L
排気量1Lあたりトルク 9.75kgm/L
1気筒あたりの馬力 46.7PS
1気筒あたりのトルク 5.2kgm
パワーバンド比率 27.4%
各種ランキング
クーペのPWR
3.0~3.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは42.6kg/kgm(1320kg/31.0kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が10874850円、最高出力が280馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は38839円、逆に1万円あたりでは0.26馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は350802円、1万円あたりでは0.03kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.1PS/L、トルクは9.75kgm/L、1気筒あたりの馬力は46.7馬力、トルクは5.2kgmとなり、このエンジンが280馬力を7300回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.0m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が78.0mmであるC32B型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7690回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.66になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高 1.3m³
1人あたりのスペース 約0.7m³
室内長/全長 20.8%
室内幅/全幅 80.7%
室内高/全高 84.5%
室内容積/車両体積 14.0%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は1.3m³です。この車の乗車定員は2人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は20.8%、同じく室内幅と全幅の比率は80.7%、同じく室内高と全高の比率は84.5%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は14.0%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
10・15モード燃費 9.0km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 630.0km
航続距離(80%燃費) 504.0km
満タンプライス 11200円
1万円でどこまで行ける? 562.5km
車両価格/航続距離 17262円/km

10・15モード燃費が9.0km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は630.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(8.1km/L)とすると567.0km、80%(7.2km/L)だと504.0km、70%(6.3km/L)では441.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、ハイオクガソリン70リットルの給油で11200円、上で計算した航続距離を踏まえると630.0km(80%燃費時504.0km)を走行するのに11200円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば562.5km(往復なら片道281.2km)、カタログ値の80%なら450.0km(片道225.0km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で630.0kmの距離を移動できるNA2型 NSX [type-S]という乗り物を、1087.5万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「17262円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合7300rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7800回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7800rpm|タイヤサイズ 255/40R17|タイヤ直径 63.6cm|円周長 199.8cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
7800rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.066 12.45 75km/h 10390rpm 1214.1kgm
2速 1.956 7.945 0.638 1-2/4980rpm 118km/h 6630rpm 774.5kgm
3速 1.428 5.801 0.730 2-3/5690rpm 161km/h 4840rpm 565.5kgm
4速 1.125 4.570 0.788 3-4/6150rpm 205km/h 3810rpm 445.5kgm
5速 0.914 3.713 0.812 4-5/6330rpm 252km/h 3100rpm 361.9kgm
6速 0.717 2.912 0.784 5-6/6120rpm 321km/h 2430rpm 283.9kgm
Final 4.062 レシオカバレッジ(変速比幅)4.276

ギヤの繋がりイメージ
NA2型NSX6MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数5300rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.062)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(31.0kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.062)÷タイヤの有効半径(0.318m)で算出。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの321km(7300rpmでは300.5km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:7300rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

7300rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ70km/h
2速ギヤ110km/h4660rpm
3速ギヤ151km/h5330rpm
4速ギヤ192km/h5750rpm
5速ギヤ236km/h5930rpm
6速ギヤ300km/h5720rpm

NA2型NSXに搭載されたC32B型3179ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する7300rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで7300rpmまで引っ張ると70km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は7300rpmから4660rpmまで落ち、そこから7300rpmまで加速を続けると速度は110km/h(+40km/h)になります。

3速ギヤでは5330rpmまで落ちて7300rpmで151km/h(+41km/h)に、4速ギヤでは5750rpmまで落ちて7300rpmで192km/h(+41km/h)になります。

続いて5速ギヤでは5930rpmまで落ちて7300rpmで236km/h(+44km/h)に、6速ギヤでは5720rpmまで落ちて7300rpmで300km/h(+64km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが5300回転で最大トルク31.0kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば42.6kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(4.710kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1214.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1320kg)を1速ギヤの最大駆動力(1214.1kgm)で割ってみると1.09kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する7300回転でのトルク(27.5kgm)からTWRを算出すると1.23kg/kgmとなり、5300-7300回転の回転域では1.09-1.23kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4160 6230 8310 10390 12470 14540 18700
2速 2650 3980 5300 6630 7950 9280 11930
3速 1940 2900 3870 4840 5810 6770 8710
4速 1520 2290 3050 3810 4570 5340 6860
5速 1240 1860 2480 3100 3720 4340 5570
6速 970 1460 1940 2430 2920 3400 4370
※赤い数字は暫定レブリミット(7800rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.717)を選択して時速100kmにて走行すると2430回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1460回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1700回転、一般的な高速道路の80km/hでは1940回転、100km/hでは2430回転、制限速度が120km/hになると2910回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは4370回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干低めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも加速よりも静粛性や燃費に重きを置いた設定なので、急な坂道や長く続く坂道では積極的にギヤを1段下げる操作が必要になるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 10 19 29 39 48 58 67 77
2速 15 30 45 60 75 91 106 121
3速 21 41 62 83 103 124 145 165
4速 26 52 79 105 131 157 184 210
5速 32 65 97 129 161 194 226 258
6速 41 82 123 165 206 247 288 329

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7800回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの255/40R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 255/40R17 | 直径 636mm

-20mm
幅235mm
-10mm
幅245mm
変更なし
幅255mm
+10mm
幅265mm
+20mm
幅275mm
-5%
35
扁平
235/35R17
37.5km/h
直径597mm
径差-39mm
245/35R17
38.0km/h
直径604mm
径差-32mm
255/35R17
38.4km/h
直径611mm
径差-25mm
265/35R17
38.9km/h
直径618mm
径差-18mm
275/35R17
39.3km/h
直径625mm
径差-11mm
0%
40
扁平
235/40R17
39.0km/h
直径620mm
径差-16mm
245/40R17
39.5km/h
直径628mm
径差-8mm
255/40R17
40.0km/h
636mm
0mm
265/40R17
40.5km/h
直径644mm
径差+8mm
275/40R17
41.0km/h
直径652mm
径差+16mm
+5%
45
扁平
235/45R17
40.5km/h
直径644mm
径差+8mm
245/45R17
41.1km/h
直径653mm
径差+17mm
255/45R17
41.6km/h
直径662mm
径差+26mm
265/45R17
42.2km/h
直径671mm
径差+35mm
275/45R17
42.8km/h
直径680mm
径差+44mm
+10%
50
扁平
235/50R17
41.9km/h
直径667mm
径差+31mm
245/50R17
42.6km/h
直径677mm
径差+41mm
255/50R17
43.2km/h
直径687mm
径差+51mm
265/50R17
43.8km/h
直径697mm
径差+61mm
275/50R17
44.5km/h
直径707mm
径差+71mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、235/40R17 、245/35R17、245/40R17 、255/35R17 、265/35R17 、275/35R17あたりのタイヤがおすすめです。

255/40R17のタイヤ幅を235mmから285mmまで、扁平率を25%から55%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、255/40R17の適応サイズと性能の変化 [NA2型NSX編]のページをご覧ください。

255/40R17のタイヤ銘柄と通販価格


NA2型NSX[3.2L-NA MR/6MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト4.710kg/ps63.79
1速ギヤ加速性能1.09kg/kgm61.15
1L換算馬力88.1ps/L61.97
1L換算トルク9.75kgm/L53.04
WB/TR比1.6661.67
ワイド&ロー指数0.64166.73
前面の面積2.100m²62.81
最低地上高125mm62.08
スポーツ性能部門の得点493.24

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
10-15燃費9.0km/L41.33
年間維持費424250円40.58
100kmh回転数2430rpm51.29
航続距離630.0km45.19
車の大きさ9.301m³41.56
室内の広さ1.316m³28.44
最小回転半径5.8m36.60
馬力単価38839円25.39
ユーティリティ部門の得点310.38

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した NA2型NSX[3.2L-NA MR/6MT] の総合得点は 803.62 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したNA2型NSX(MR/6MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのクーペ」、「3500ccのクーペ」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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