ホンダ N-BOXの性能まとめ [JF3型|0.66L/64PS|FF/CVT|2017年] G L-Turbo


画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2017/09/19|更新:2019/09/26

本田技研工業の5ドア・4人乗り軽ミニバン、JF3型の2代目N-BOXは2017/09から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量658cc(64PS/10.6kgm)のS07B型エンジンを搭載する[G L-Turbo|2017/09モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3395mm×全幅1475mm×全高1790mm、排気量は658ccであることから、大雑把に分類すると軽自動車クラス(軽四輪、軽自動車税を適用)に属した車です。走行性能や衝突安全性は普通車に敵わないものの、その圧倒的な経済性は他の追随を許しません。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3395mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下|Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

JF3型 N-BOX [658cc/64PS FF/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

2代目N-BOXの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
0.66L-TB
FF/CVT
189.5万円
JF3型
[G L-Turbo]
(2017/09)
64PS
10.6kgm
25.0km/L
0.66L-NA
FF/CVT
131.5万円
JF3型
[G]
(2017/09)
58PS
6.6kgm
27.0km/L
0.66L-TB
4WD/CVT
188.0万円
JF4型
[G EX-Turbo]
(2017/09)
64PS
10.6kgm
23.4km/L
0.66L-TB
4WD/CVT
208.0万円
JF4型
[G EX-Turbo]
(2017/09)
64PS
10.6kgm
23.0km/L
0.66L-NA
4WD/CVT
144.6万円
JF4型
[G]
(2017/09)
58PS
6.6kgm
25.4km/L
2代目N-BOXの車両型式・グレード一覧【全8車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーHONDA
車名&
グレード
N-BOX
G L-Turbo
その他Honda SENSING装備仕様
お値段1695600円
車両型式DBA-JF3
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
5ドア
4人
車体寸法長3395×幅1475×高1790mm
室内寸法長2240×幅1350×高1400mm
軸距&
輪距
2520mm
前1305mm/後1305mm
最小半径4.5m
最低高145mm
タイヤ前輪:155/65R14
後輪:155/65R14
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量910kg
エンジン諸元
原動機型式S07B
気筒配列直列3気筒
排気量658cc
圧縮比9.8
吸気方式ターボ
最高出力64PS[47kW]/6000rpm
最大トルク10.6kgm[104Nm]/2600rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費25.6km/L(60.2mpg)
100km燃費3.9L/100km
S07B型の過給エンジン諸元と性能
直列3気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に3個配置する方式。小排気量のスタンダード。
直列3気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される軽自動車税(10800円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(3300円/年)と自賠責保険料(13185円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額4000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、N-BOXの新車を195万円(諸費用として25.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)軽自動車13年未満10800円
自動車重量税(1年分)軽自動車13年未満3300円
自賠責保険料(1年分)軽自動車13185円
燃料代(年間1万km)10000km÷23.8×150円/L63030円
オイル交換(5000km毎)1回3500円×2回7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本8000円×4本÷3年10670円
任意保険料(月額4000円)月額4000円×12ヶ月48000円
ローン完済後の年間維持費155985円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額40630円×12ヶ月487560円
ローン返済中の年間維持費643545円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度35970円
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(年間1万km)63030円
オイル交換(5000km毎)7000円
タイヤ交換(3年3万km毎)10670円
任意保険料(月額4000円)48000円
ローン完済後の年間維持費155985円
名目金額
車のローン額(1年分)487560円
ローン返済中の年間維持費643545円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
35970円
  • 初度登録から2年経過車の場合、自動車税の区分は「軽自動車の13年未満」で税額は10800円、重量税の区分は「軽自動車の13年未満」で税額は3300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに3500円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本8000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額4000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額35,970円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して12,999円(完済前は53,629円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●N-BOXの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、N-BOXの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)12060円
ガソリン税(暫定)10550円
石油税1180円
消費税(10%)5730円
合計納税額29520円

例として年間走行距離を10000km、燃費を23.8km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は420.2Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計12060円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで10550円、石油税が2.8円/Lで1180円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては5730円となり、これらを合計した税額は29520円、1年間に燃料代として支払う63030円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で10800円、自動車重量税が年換算で3300円ですから、合計43620円がN-BOXに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(3000km分)18910円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)3200円
任意保険料(月額3200円)38400円
合計
[差額]
91295円
[-64690円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(5000km分)31520円
オイル交換(年1回)3500円
タイヤ交換(3万km/6年)5340円
任意保険料(月額3400円)40800円
合計
[差額]
108445円
[-47540円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)10800円
自動車重量税(1年分)3300円
自賠責保険料(1年分)13185円
燃料代(7000km分)44120円
オイル交換(年1回)4900円
タイヤ交換(3万km/4.3年)7470円
任意保険料(月額3600円)43200円
合計
[差額]
126975円
[-29010円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料48000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて64690円安い91295円に、5000km走行では47540円安い108445円に、7000km走行では29010円安い126975円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km290円6400円7.5万円
100km590円13000円15.3万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を25.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは5.86円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら290円/日、100km走行なら590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は4.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

S07B型エンジン簡易性能曲線図
S07B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
2600回転時の馬力39PS
6000回転時の馬力64PS
各回転域でのトルク
2600回転時のトルク10.6kgm
6000回転時のトルク7.6kgm
S07B型の過給エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているS07B型658cc、直列3気筒のターボエンジンは6000回転時に最高出力64馬力を、2600回転時に最大トルク10.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する2600rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の3400rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は56.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
軽自動車クラス編
ホンダの軽自動車編
最大トルク ランキング リスト
軽自動車クラス編
ホンダの軽自動車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ14.22kg/PS(910kg/64PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ14.22kg/PS
車体+1人15.08kg/PS
車体+4人17.66kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg15.16kg/PS
車体+70kg15.31kg/PS
車体+80kg15.47kg/PS
車体+90kg15.62kg/PS
車体+100kg15.78kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは15.08kg/PS(965kg/64PS)となり、数値としては0.86kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは17.66kg/PS(1130kg/64PS)となり、3.44kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

N-BOXのライバル候補車たち

15.15kg/PS
カローラ ツーリング
1.8L/98PS|4WD/CVT
15.05kg/PS
カローラ セダン
1.8L/98PS|4WD/CVT
15.23kg/PS
N-WGN
0.7L/64PS|4WD/CVT
15.08kg/PS
タント
0.7L/64PS|FF/CVT
15.23kg/PS
タント カスタム
0.7L/64PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ15.08kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

14.93kg/PSから15.23kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、トヨタの5人乗りセダン「ZWE214型 カローラ セダン」、トヨタの5人乗りワゴン「ZWE214W型 カローラ ツーリング」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA650S型 タント」、ダイハツの4人乗り軽ミニバン「LA650S型 タント カスタム」、ホンダの4人乗り軽ミニバン「JH4型 N-WGN」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

JF3型 N-BOX [G L-Turbo]とパワーウェイトレシオが近い車種|15.08kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.93
平均ピストンスピード15.5m/s
トルクウェイトレシオ85.8kg/kgm
1馬力あたりのお値段26494円
排気量1Lあたり馬力97.3PS/L
排気量1Lあたりトルク16.11kgm/L
1気筒あたりの馬力21.3PS
1気筒あたりのトルク3.5kgm
パワーバンド比率56.7%
各種ランキング
軽自動車のPWR(ターボ)

トルクウェイトレシオは85.8kg/kgm(910kg/10.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1695600円、最高出力が64馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は26494円、逆に1万円あたりでは0.38馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は159962円、1万円あたりでは0.06kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は97.3PS/L、トルクは16.11kgm/L、1気筒あたりの馬力は21.3馬力、トルクは3.5kgmとなり、このエンジンが64馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは15.5m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が77.6mmであるS07B型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は7730回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.93になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、小回りよりも真っ直ぐ進むことを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高4.2m³
1人あたりのスペース約1.1m³
室内長/全長66.0%
室内幅/全幅91.5%
室内高/全高78.2%
室内容積/車両体積46.7%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は4.2m³です。この車の乗車定員は4人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約1.1m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は66.0%、同じく室内幅と全幅の比率は91.5%、同じく室内高と全高の比率は78.2%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は46.7%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.19m
期待される荷室の幅1.25m
対角線の長さ1.73m
期待される荷室の面積1.49m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.19m(対角線では1.73m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

軽自動車の場合、1BOXタイプ以外のものでは計算するまでもなく絶対的な長さが足りていません。前席を後に倒してフルフラット化できるとか、助手席だけでも前に倒せるなら後のスペースと連結して長さを確保できますが、そうでない場合は腰を痛める覚悟で車中泊に臨むことになります。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費25.6km/L
燃料タンク容量27L
航続距離(カタログ燃費)691.2km
航続距離(80%燃費)553.5km
満タンプライス4050円
1万円でどこまで行ける?1706.7km
車両価格/航続距離2453円/km

JC08モード燃費が25.6km/Lですので、燃料タンクの容量が27リットルですと航続可能距離は691.2kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(23.0km/L)とすると621.0km、80%(20.5km/L)だと553.5km、70%(17.9km/L)では483.3kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン27リットルの給油で4050円、上で計算した航続距離を踏まえると691.2km(80%燃費時553.5km)を走行するのに4050円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1706.7km(往復なら片道853.3km)、カタログ値の80%なら1365.3km(片道682.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で691.2kmの距離を移動できるJF3型 N-BOX [G L-Turbo]という乗り物を、169.6万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2453円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6000rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6500回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6500rpm|タイヤサイズ 155/65R14|タイヤ直径 55.7cm|円周長 175.0cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
6500rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速3.15214.56--47km/h13870rpm554.1kgm
2速0.5772.6650.1831-2/1190rpm256km/h2540rpm101.4kgm
Final4.619レシオカバレッジ(変速比幅)5.463

ギヤの繋がりイメージ
JF3型N-BOXCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数2600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.619)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(10.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.619)÷タイヤの有効半径(0.2785m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの256km(6000rpmでは236.4km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の3.152から高速側の0.577の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが2600回転で最大トルク10.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば85.8kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(14.22kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと554.1kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(910kg)を1速ギヤの最大駆動力(554.1kgm)で割ってみると1.64kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6000回転でのトルク(7.6kgm)からTWRを算出すると2.29kg/kgmとなり、2600-6000回転の回転域では1.64-2.29kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速555083201109013870166401941024960
2速1020152020302540305035504570
※赤い数字は暫定レブリミット(6500rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.577)を選択して時速100kmにて走行すると2540回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1520回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1780回転、一般的な高速道路の80km/hでは2030回転、100km/hでは2540回転、制限速度が120km/hになると3050回転、軽自動車の速度リミッターが働く140km/hでは3550回転になります。仮にリミッター解除で180km/hまで出たとすると4570回転まで回ります。

一般的な自動車であれば時速100kmでの巡航回転数は2500回転付近に落ち着くようですが、その中でも若干高めの回転数となっています。標準的なギヤ比の範囲内ながらも静粛性や燃費よりも加速に重きを置いた設定なので、高速道路やバイパスを走行するとき、ふと「もう1段上のギヤがあったらなあ‥」と呟くことがあるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速714222936435058
2速3979118158197236276315

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6500回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの155/65R14と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 155/65R14 | 直径 557mm

-20mm
幅135mm
-10mm
幅145mm
変更なし
幅155mm
+10mm
幅165mm
+20mm
幅175mm
-5%
60
扁平
135/60R14
37.2km/h
直径518mm
径差-39mm
145/60R14
38.1km/h
直径530mm
径差-27mm
155/60R14
38.9km/h
直径542mm
径差-15mm
165/60R14
39.8km/h
直径554mm
径差-3mm
175/60R14
40.6km/h
直径566mm
径差+9mm
0%
65
扁平
135/65R14
38.2km/h
直径532mm
径差-25mm
145/65R14
39.1km/h
直径545mm
径差-12mm
155/65R14
40.0km/h
557mm
0mm
165/65R14
41.0km/h
直径571mm
径差+14mm
175/65R14
41.9km/h
直径584mm
径差+27mm
+5%
70
扁平
135/70R14
39.1km/h
直径545mm
径差-12mm
145/70R14
40.1km/h
直径559mm
径差+2mm
155/70R14
41.1km/h
直径573mm
径差+16mm
165/70R14
42.2km/h
直径587mm
径差+30mm
175/70R14
43.2km/h
直径601mm
径差+44mm
+10%
75
扁平
135/75R14
40.1km/h
直径559mm
径差+2mm
145/75R14
41.2km/h
直径574mm
径差+17mm
155/75R14
42.3km/h
直径589mm
径差+32mm
165/75R14
43.4km/h
直径604mm
径差+47mm
175/75R14
44.5km/h
直径619mm
径差+62mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、135/65R14、135/70R14 、145/60R14、145/65R14 、155/60R14 、165/60R14 あたりのタイヤがおすすめです。

155/65R14のタイヤ幅を135mmから185mmまで、扁平率を50%から80%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、155/65R14の適応サイズと性能の変化 [JF3型N-BOX編]のページをご覧ください。

155/65R14のタイヤ銘柄と通販価格


JF3型N-BOX[0.66Lターボ FF/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト14.22kg/ps36.59
1速ギヤ加速性能1.64kg/kgm48.74
1L換算馬力97.3ps/L48.81
1L換算トルク16.11kgm/L52.58
WB/TR比1.9333.54
ワイド&ロー指数1.21426.43
前面の面積2.640m²48.42
最低地上高145mm53.42
スポーツ性能部門の得点348.53

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費25.6km/L63.47
年間維持費155985円65.91
100kmh回転数2540rpm49.73
航続距離691.2km48.98
車の大きさ8.964m³40.14
室内の広さ4.234m³59.29
最小回転半径4.5m64.26
馬力単価26494円42.19
ユーティリティ部門の得点433.97

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した JF3型N-BOX[0.66Lターボ FF/CVT] の総合得点は 782.50 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したJF3型N-BOX(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのトールワゴン」、「軽自動車のトールワゴン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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