ホンダ インサイトの性能まとめ [ZE4型|1.5L/109PS|FF/CVT|2018年] EX


画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2019/02/23|更新:2019/08/11

本田技研工業の4ドア・5人乗りセダン、ZE4型の3代目インサイトは2018/12から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1496cc(109PS/13.7kgm)のLEB-H4型エンジンを搭載する[EX|2018/12モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4675mm×全幅1820mm×全高1410mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属し、全長、全高、排気量は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることにより3ナンバー登録になります。この手のタイプはいわゆる世界戦略車(グローバルカー)に多くあるようです。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4675mmであるこの車の場合は「アッパーミディアム」(Upper-Medium:4650mm超-4900mm以下|Eセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

ZE4型 インサイト [1496cc/109PS FF/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

No Data

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

3代目インサイトの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.5L-NA
FF/CVT
326.2万円
ZE4型
[LX]
(2018/12)
109PS
13.7kgm
28.4km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーHONDA
車名&
グレード
インサイト
EX
その他モータ型式H4型(96kW/267Nm)|プーリー比 第一:2.454/0.805 第二:3.421
お値段3499200円
車両型式6AA-ZE4
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長4675×幅1820×高1410mm
室内寸法長1925×幅1535×高1160mm
軸距&
輪距
2700mm
前1545mm/後1565mm
最小半径5.3m
最低高130mm
タイヤ前輪:215/50R17
後輪:215/50R17
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ディスク
車両重量1390kg
エンジン諸元
原動機型式LEB-H4
気筒配列直列4気筒+モーター
排気量1496cc
圧縮比13.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力109PS[80kW]/6000rpm
最大トルク13.7kgm[134Nm]/5000rpm
使用燃料レギュラーガソリン
WLTC燃費25.6km/L(60.2mpg)
JC08燃費31.4km/L(73.9mpg)
100km燃費3.9L/100km
LEB-H4型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。モーターを組み合わせることでハイブリッドカーとなります。
※これまでに登場したハイブリッドカーの一覧
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、インサイトの新車を402.4万円(諸費用として52.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 保険スクエアbang!では最大20社より自動車保険料の比較・検討が可能です。

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1500cc以下13年未満34500円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年未満12300
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷25.6km/L×150円/L58590円
オイル交換(5000km毎)1回4000円×2回8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本15000円×4本÷3年20000円
任意保険料(月額5000円)月額5000円×12ヶ月60000円
ローン完済後の年間維持費207310円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額67060円×12ヶ月804720円
ローン返済中の年間維持費1012030円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度55440円
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)58590円
オイル交換(5000km毎)8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)20000円
任意保険料(月額5000円)60000円
ローン完済後の年間維持費207310円
名目金額
車のローン額(1年分)804720円
ローン返済中の年間維持費1012030円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から1年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本15000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して17,276円(完済前は84,336円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

インサイトの中古車をGoo-netで検索!


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)17580円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)6000円
任意保険料(月額4000円)48000円
合計
[差額]
136300円
[-71010円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)29300円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)10000円
任意保険料(月額4250円)51000円
合計
[差額]
155020円
[-52290円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)41010円
オイル交換(年1回)5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年)14000円
任意保険料(月額4500円)54000円
合計
[差額]
175330円
[-31980円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて71010円安い136300円に、5000km走行では52290円安い155020円に、7000km走行では31980円安い175330円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


市街地・郊外・高速道路の比率を変えて燃料代を計算してみる

ひとくちにWLTCモード燃費と言いましても、信号や渋滞があるノロノロ道路の走行を想定した市街地モード(22.8km/L)、信号や渋滞が少ないスイスイ道路の走行を想定した郊外モード(27.1km/L)、高速道路の走行を想定した高速道路モード(26.2km/L)という3つの走行パターンを内包してありまして、これらを「平均的な使用時間配分」なるもので構成したのがWLTCモード燃費(25.6km/L)ということになります。

ここでは年間走行距離を10000kmとしたときの市街地、郊外、高速道路の走行比率を変えてみたとき、燃料代がどのように変化するかを見ていきたいと思います。※1リットル150円として計算

●例1:都市部にお住まい

まず最初に、市街地の住まいを想定して、走行の大半を市街地(90%)、たまに郊外へお買い物(5%)、稀に高速道路に乗ってどこか遠くへ…(5%)という場合で見てみます。

市街地90%・郊外5%・高速5%
市街地9000km59210円
郊外500km2780円
高速道路500km2870円
合計
[差額]
64860円
[+6270円]
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を9000kmとするとき、市街地モード燃費が22.8km/Lでは394.7Lを消費して、燃料代は59210円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を500kmとするとき、郊外モード燃費が27.1km/Lでは18.5Lを消費して、燃料代は2780円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.2km/Lでは19.1Lを消費して、燃料代は2870円になります。

このパターンでは使用した燃料量が432.3L、かかった燃料代が64860円となり、平均燃費は23.1km/L、WLTCモード燃費との燃料代の差は+6270円という結果になりました。

●例2:市街地と郊外を行き来

次に、とにかく市街地と郊外を行ったり来たりする条件を想定して、市街地の走行を50%、郊外の走行を50%、高速道路は走行しない場合を見てみます。

市街地50%・郊外50%・高速0%
市街地5000km32900円
郊外5000km27680円
高速道路0km0円
合計
[差額]
60580円
[+1990円]
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を5000kmとするとき、市街地モード燃費が22.8km/Lでは219.3Lを消費して、燃料代は32900円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を5000kmとするとき、郊外モード燃費が27.1km/Lでは184.5Lを消費して、燃料代は27680円になります。

このパターンでは使用した燃料量が403.8L、かかった燃料代が60580円となり、平均燃費は24.8km/L、WLTCモード燃費との燃料代の差は+1990円という結果になりました。

●例3:市街地・郊外・高速道路をMix

続いて、都市部に住んでいて郊外の職場へ通勤、あるいは郊外に住んでいて都市部の職場へ通勤、高速利用もバッチリ!という感じでシミュレーションしてみます。

市街地33.3%・郊外33.4%・高速33.3%
市街地3330km21920円
郊外3340km18480円
高速道路3330km19070円
合計
[差額]
59470円
[+880円]
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を3330kmとするとき、市街地モード燃費が22.8km/Lでは146.1Lを消費して、燃料代は21920円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を3340kmとするとき、郊外モード燃費が27.1km/Lでは123.2Lを消費して、燃料代は18480円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を3330kmとするとき、高速道路モード燃費が26.2km/Lでは127.1Lを消費して、燃料代は19070円になります。

このパターンでは使用した燃料量が396.4L、かかった燃料代が59470円となり、平均燃費は25.2km/L、WLTCモード燃費との燃料代の差は+880円という結果になりました。

●例4:農村部にお住まい

最後に、びっくりするほど田舎な住まいを想定して、市街地の走行を5%、郊外の走行を90%、高速道路の走行を5%とした場合を見てみます。

市街地5%・郊外90%・高速5%
市街地500km3290円
郊外9000km49820円
高速道路500km2870円
合計
[差額]
55980円
[-2610円]
  • 市街地走行の燃料代
    市街地の走行を500kmとするとき、市街地モード燃費が22.8km/Lでは21.9Lを消費して、燃料代は3290円になります。
  • 郊外走行の燃料代
    郊外の走行を9000kmとするとき、郊外モード燃費が27.1km/Lでは332.1Lを消費して、燃料代は49820円になります。
  • 高速道路走行の燃料代
    高速道路の走行を500kmとするとき、高速道路モード燃費が26.2km/Lでは19.1Lを消費して、燃料代は2870円になります。

このパターンでは使用した燃料量が373.1L、かかった燃料代が55980円となり、平均燃費は26.8km/L、WLTCモード燃費との燃料代の差は-2610円という結果になりました。

極端な条件でのシミュレーションではありますが、走行シチュエーションによって平均燃費は変わり(23.1km/L・24.8km/L・25.2km/L・26.8km/L)、燃料代のほうもなかなかな違い(64860円・60580円・59470円・55980円)が出てくることがわかります。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km60円1300円1.6万円
20km120円2600円3.1万円
30km180円4000円4.7万円
50km290円6400円7.5万円
100km590円13000円15.3万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を25.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは5.86円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は60円/日となり、20km走行なら120円/日、30km走行なら180円/日、50km走行なら290円/日、100km走行なら590円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は4000円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は4.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

LEB-H4型エンジン簡易性能曲線図
LEB-H4型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
5000回転時の馬力96PS
6000回転時の馬力109PS
各回転域でのトルク
5000回転時のトルク13.7kgm
6000回転時のトルク13.0kgm
LEB-H4型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているLEB型1496cc、直列4気筒+モーターの自然吸気エンジンは6000回転時に最高出力109馬力を、5000回転時に最大トルク13.7kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクと最高出力の発生回転数がとても近いこのエンジンは、高い回転数まで回すことで力を発揮するタイプのエンジンです。回転に伴って高まるパワー感は得も言われぬ感動を与えてくれることでしょう。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する5000rpmから最高出力が発生する6000rpmまで」の1000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は16.7%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ12.75kg/PS(1390kg/109PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ12.75kg/PS
車体+1人13.26kg/PS
車体+5人15.28kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg13.30kg/PS
車体+70kg13.39kg/PS
車体+80kg13.49kg/PS
車体+90kg13.58kg/PS
車体+100kg13.67kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは13.26kg/PS(1445kg/109PS)となり、数値としては0.51kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは15.28kg/PS(1665kg/109PS)となり、2.53kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

インサイトのライバル候補車たち

13.15kg/PS
MAZDA3 ファストバック
1.8L/116PS|4WD/6AT
13.36kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/64PS|FF/CVT
13.15kg/PS
C-HR
1.2L/116PS|4WD/CVT
13.23kg/PS
フリード
1.5L/110PS|FF/7AT
13.20kg/PS
カングー
1.2L/114PS|FF/6AT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ13.26kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

13.13kg/PSから13.39kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「BP8P型 MAZDA3 ファストバック」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH55S型 ワゴンR スティングレー」、トヨタの5人乗りSUV「NGX50型 C-HR」、ホンダの6人乗りミニバン「GB7型 フリード」、ルノーの5人乗りミニバン「KWH5F1型 カングー」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

ZE4型 インサイト [EX]とパワーウェイトレシオが近い車種|13.26kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.74
平均ピストンスピード17.9m/s
トルクウェイトレシオ101.5kg/kgm
1馬力あたりのお値段32103円
排気量1Lあたり馬力72.9PS/L
排気量1Lあたりトルク9.16kgm/L
1気筒あたりの馬力27.2PS
1気筒あたりのトルク3.4kgm
パワーバンド比率16.7%
各種ランキング
セダンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは101.5kg/kgm(1390kg/13.7kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が3499200円、最高出力が109馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は32103円、逆に1万円あたりでは0.31馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は255416円、1万円あたりでは0.04kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は72.9PS/L、トルクは9.16kgm/L、1気筒あたりの馬力は27.2馬力、トルクは3.4kgmとなり、このエンジンが109馬力を6000回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.9m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.4mmであるLEB型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6710回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.74になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.4m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長41.2%
室内幅/全幅84.3%
室内高/全高82.3%
室内容積/車両体積28.3%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.4m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は41.2%、同じく室内幅と全幅の比率は84.3%、同じく室内高と全高の比率は82.3%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は28.3%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.64m
期待される荷室の幅1.44m
対角線の長さ2.18m
期待される荷室の面積2.36m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.64m(対角線では2.18m)ともなると、もはや車の中で生活しても良いんじゃないかと錯覚しかねないほど快適な睡眠が約束されます。日頃の行いが悪いとか、人様には言えないことをやらかしたとか、誰の顔も見たくないなどの訳アリで家に帰れず、やむなく車中泊をしてみたが最期、あまりの気楽さに心を奪われ流浪の民となりかねません。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
WLTCモード燃費25.6km/L
燃料タンク容量40L
航続距離(カタログ燃費)1024.0km
航続距離(80%燃費)820.0km
満タンプライス6000円
1万円でどこまで行ける?1706.7km
車両価格/航続距離3417円/km

WLTCモード燃費が25.6km/Lですので、燃料タンクの容量が40リットルですと航続可能距離は1024.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(23.0km/L)とすると920.0km、80%(20.5km/L)だと820.0km、70%(17.9km/L)では716.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン40リットルの給油で6000円、上で計算した航続距離を踏まえると1024.0km(80%燃費時820.0km)を走行するのに6000円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1706.7km(往復なら片道853.3km)、カタログ値の80%なら1365.3km(片道682.7km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で1024.0kmの距離を移動できるZE4型 インサイト [EX]という乗り物を、349.9万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「3417円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


純正装着タイヤの215/50R17と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 215/50R17 | 直径 647mm

-20mm
幅195mm
-10mm
幅205mm
変更なし
幅215mm
+10mm
幅225mm
+20mm
幅235mm
-5%
45
扁平
195/45R17
37.6km/h
直径608mm
径差-39mm
205/45R17
38.1km/h
直径617mm
径差-30mm
215/45R17
38.7km/h
直径626mm
径差-21mm
225/45R17
39.3km/h
直径635mm
径差-12mm
235/45R17
39.8km/h
直径644mm
径差-3mm
0%
50
扁平
195/50R17
38.8km/h
直径627mm
径差-20mm
205/50R17
39.4km/h
直径637mm
径差-10mm
215/50R17
40.0km/h
647mm
0mm
225/50R17
40.6km/h
直径657mm
径差+10mm
235/50R17
41.2km/h
直径667mm
径差+20mm
+5%
55
扁平
195/55R17
40.0km/h
直径647mm
径差0mm
205/55R17
40.7km/h
直径658mm
径差+11mm
215/55R17
41.4km/h
直径669mm
径差+22mm
225/55R17
42.0km/h
直径680mm
径差+33mm
235/55R17
42.7km/h
直径691mm
径差+44mm
+10%
60
扁平
195/60R17
41.2km/h
直径666mm
径差+19mm
205/60R17
41.9km/h
直径678mm
径差+31mm
215/60R17
42.7km/h
直径690mm
径差+43mm
225/60R17
43.4km/h
直径702mm
径差+55mm
235/60R17
44.1km/h
直径714mm
径差+67mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、195/50R17、195/55R17 、205/45R17、205/50R17 、215/45R17 、225/45R17 、235/45R17あたりのタイヤがおすすめです。

215/50R17のタイヤ幅を195mmから245mmまで、扁平率を35%から65%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、ホイールサイズを17インチからインチダウン、インチアップした場合の一覧表は、純正装着タイヤが215/50R17のとき互換可能なタイヤサイズのページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご検討くださいませ。


ZE4型インサイト[1.5L-NA FF/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト12.75kg/ps40.79
1速ギヤ加速性能-39.19
1L換算馬力72.9ps/L49.67
1L換算トルク9.16kgm/L45.57
WB/TR比1.7453.33
ワイド&ロー指数0.77558.25
前面の面積2.566m²50.73
最低地上高130mm59.96
スポーツ性能部門の得点397.49

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
WLTC燃費25.6km/L72.27
年間維持費207310円61.47
100kmh回転数-42.82
航続距離1024.0km69.81
車の大きさ11.997m³52.96
室内の広さ3.428m³50.79
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価32103円34.43
ユーティリティ部門の得点431.78

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した ZE4型インサイト[1.5L-NA FF/CVT] の総合得点は 829.27 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したZE4型インサイト(FF/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「1500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


コメントは停止中です。