ホンダ グレイスの性能まとめ [GM9型|1.5L/132PS|4WD/CVT|2015年] LX


画像は本田技研工業より引用
http://www.honda.co.jp/
投稿:2015/06/25|更新:2019/09/26

本田技研工業の4ドア・5人乗りセダン、GM9型の初代グレイスは2014/12から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量1496cc(132PS/15.8kgm)のL15B型エンジンを搭載する[LX|2015/06モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長4440mm×全幅1695mm×全高1500mm、排気量は1496ccであることから、大雑把に分類すると1.5リットルクラス(1500cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が4440mmであるこの車の場合は「ミディアム」(Medium:4300mm超-4650mm以下|Dセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

GM9型 グレイス [1496cc/132PS 4WD/CVT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代グレイスの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.5L-NA
FF/7AT
195.0万円
GM4型
[Hybrid-DX]
(2014/12)
110PS
13.7kgm
34.4km/L
1.5L-NA
4WD/7AT
241.0万円
GM5型
[Hybrid-EX]
(2014/12)
110PS
13.7kgm
29.4km/L
1.5L-NA
FF/CVT
175.0万円
GM6型
[LX]
(2015/06)
132PS
15.8kgm
21.8km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカーHONDA
車名&
グレード
グレイス
LX
その他
お値段1966000円
車両型式DBA-GM9
駆動方式
変速機
4WD・四輪駆動(AWD)
CVT(無段変速機・連続可変T/M)
ドア数&
定員
4ドア
5人
車体寸法長4440×幅1695×高1500mm
室内寸法長2040×幅1430×高1230mm
軸距&
輪距
2600mm
前1480mm/後1470mm
最小半径5.3m
最低高150mm
タイヤ前輪:185/60R15
後輪:185/60R15
ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク
後:ドラム
車両重量1170kg
エンジン諸元
原動機型式L15B
気筒配列直列4気筒
排気量1496cc
圧縮比11.5
吸気方式自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力132PS[97kW]/6600rpm
最大トルク15.8kgm[155Nm]/4600rpm
使用燃料レギュラーガソリン
JC08燃費19.4km/L(45.6mpg)
100km燃費5.2L/100km
L15B型NAエンジン諸元と性能
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(34500円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12300円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、グレイスの新車を226.1万円(諸費用として29.5万円を加算)にて購入し、頭金なしで4年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目区分金額
自動車税(1年分)1500cc以下13年未満34500円
自動車重量税(1年分)1.5トン以下13年未満12300
自賠責保険料(1年分)自家用乗用車13920円
燃料代(年間1万km)10000km÷18.0×150円/L83330円
オイル交換(5000km毎)1回4000円×2回8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)1本10000円×4本÷3年13330円
任意保険料(月額5000円)月額5000円×12ヶ月60000円
ローン完済後の年間維持費225380円
名目区分金額
車のローン額(1年分)月額47100円×12ヶ月565200円
ローン返済中の年間維持費790580円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度55440円
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(年間1万km)83330円
オイル交換(5000km毎)8000円
タイヤ交換(3年3万km毎)13330円
任意保険料(月額5000円)60000円
ローン完済後の年間維持費225380円
名目金額
車のローン額(1年分)565200円
ローン返済中の年間維持費790580円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
55440円
  • 初度登録から4年経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年未満」で税額は34500円、重量税の区分は「1.5トン以下の13年未満」で税額は12300円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本10000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額55,440円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して18,782円(完済前は65,882円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●グレイスの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、グレイスの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則)15950円
ガソリン税(暫定)13950円
石油税1560円
消費税(10%)7580円
合計納税額39040円

例として年間走行距離を10000km、燃費を18.0km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は555.6Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計15950円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで13950円、石油税が2.8円/Lで1560円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては7580円となり、これらを合計した税額は39040円、1年間に燃料代として支払う83330円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で34500円、自動車重量税が年換算で12300円ですから、合計85840円がグレイスに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(3000km分)25000円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)4000円
任意保険料(月額4000円)48000円
合計
[差額]
141720円
[-83660円]
年間5000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(5000km分)41670円
オイル交換(年1回)4000円
タイヤ交換(3万km/6年)6670円
任意保険料(月額4250円)51000円
合計
[差額]
164060円
[-61320円]
年間7000km走行の場合
名目金額
自動車税(1年分)34500円
自動車重量税(1年分)12300
自賠責保険料(1年分)13920円
燃料代(7000km分)58330円
オイル交換(年1回)5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年)9330円
任意保険料(月額4500円)54000円
合計
[差額]
187980円
[-37400円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて83660円安い141720円に、5000km走行では61320円安い164060円に、7000km走行では37400円安い187980円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km80円1800円2.1万円
20km150円3300円3.9万円
30km230円5100円6.0万円
50km390円8600円10.1万円
100km770円16900円20.0万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を19.4km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは7.73円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は80円/日となり、20km走行なら150円/日、30km走行なら230円/日、50km走行なら390円/日、100km走行なら770円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は5100円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は6.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

L15B型エンジン簡易性能曲線図
L15B型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
4600回転時の馬力102PS
6600回転時の馬力132PS
各回転域でのトルク
4600回転時のトルク15.8kgm
6600回転時のトルク14.3kgm
L15B型NAエンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているL15B型1496cc、直列4気筒の自然吸気エンジンは6600回転時に最高出力132馬力を、4600回転時に最大トルク15.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、最大トルクの発生回転数が若干高めにあるこのエンジンは、普段使いでも不足を感じることなく、それでいて高い回転数を維持すればスポーティな走行も楽しめるバランスの良さが魅力です。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する4600rpmから最高出力が発生する6600rpmまで」の2000rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は30.3%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
ホンダの小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ8.86kg/PS(1170kg/132PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ8.86kg/PS
車体+1人9.28kg/PS
車体+5人10.95kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg9.32kg/PS
車体+70kg9.39kg/PS
車体+80kg9.47kg/PS
車体+90kg9.55kg/PS
車体+100kg9.62kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは9.28kg/PS(1225kg/132PS)となり、数値としては0.42kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの5人が搭乗した場合、車両重量に275kgがプラスされてパワーウェイトレシオは10.95kg/PS(1445kg/132PS)となり、2.09kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

グレイスのライバル候補車たち

9.33kg/PS
CX-30
2.0L/156PS|FF/6AT
9.32kg/PS
カローラ セダン
1.8L/140PS|FF/CVT
9.35kg/PS
MAZDA2
1.5L/116PS|FF/6MT
9.18kg/PS
MAZDA6 ワゴン
2.2L/190PS|4WD/6AT
9.09kg/PS
RAV4
2.0L/171PS|FF/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ9.28kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

9.09kg/PSから9.47kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りSUV「DMEP型 CX-30」、マツダの5人乗りハッチバック「DJLFS型 MAZDA2」、トヨタの5人乗りセダン「ZRE212型 カローラ セダン」、マツダの5人乗りワゴン「GJ2AW型 MAZDA6 ワゴン」、トヨタの5人乗りSUV「MXAA52型 RAV4」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

GM9型 グレイス [LX]とパワーウェイトレシオが近い車種|9.28kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比1.76
平均ピストンスピード19.7m/s
トルクウェイトレシオ74.1kg/kgm
1馬力あたりのお値段14894円
排気量1Lあたり馬力88.2PS/L
排気量1Lあたりトルク10.56kgm/L
1気筒あたりの馬力33.0PS
1気筒あたりのトルク4.0kgm
パワーバンド比率30.3%
各種ランキング
セダンのPWR
1.3~1.5L以下のPWR

トルクウェイトレシオは74.1kg/kgm(1170kg/15.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1966000円、最高出力が132馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は14894円、逆に1万円あたりでは0.67馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は124430円、1万円あたりでは0.08kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は88.2PS/L、トルクは10.56kgm/L、1気筒あたりの馬力は33.0馬力、トルクは4.0kgmとなり、このエンジンが132馬力を6600回転で発生させているときの平均ピストンスピードは19.7m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が89.4mmであるL15B型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6710回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.76になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、走ってよし、曲がってよしで至れり尽くせりのオールラウンダーであると言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


人間様の占有スペース

人間様の占有スペース
室内長×幅×高3.6m³
1人あたりのスペース約0.7m³
室内長/全長45.9%
室内幅/全幅84.4%
室内高/全高82.0%
室内容積/車両体積31.9%

ボディサイズと室内寸法のデータがあるので車両全体に対する人間様の占有スペースを計算してみます。ここでの比率はボンネットが長い車であったり乗車人数の少ない車であったり、バン(貨物車)のように人よりも積載容量を重視している車は小さくなります。

まず室内長、室内幅、室内高を掛けて算出される室内の容積は3.6m³です。この車の乗車定員は5人ですから、単純に室内の容積で割るとフル乗車した際には約0.7m³のスペースが割り当てられることになります。続いて室内長を全長で割って算出される室内長と全長の比率は45.9%、同じく室内幅と全幅の比率は84.4%、同じく室内高と全高の比率は82.0%となりました。また車の形状を無視して単なる立方体として見たときの車両の体積に対する室内の容積の比率は31.9%でした。

室内の広さ・長さランキング
室内長が長い車室内幅が広い車室内高が高い車車内の空間が広い車


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ1.55m
期待される荷室の幅1.33m
対角線の長さ2.04m
期待される荷室の面積2.06m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.55m(対角線では2.04m)となれば、一般的な身長ならそれなりの車中泊を楽しむことができそうです。車の中で足を伸ばして優雅に寝られる悦びを味わうために最低限必要な長さを備えた、車中泊のスタンダードと呼ぶに相応しい性能を有しています。

セダンやクーペであっても後部座席の背もたれを取り外してトランクルームと貫通させて荷室長を確保すれば良いだけの話です。たまに背もたれを取り外してもトランクルームと繋がっていなかったり、頑強な補強バーが入っていて邪魔されることもありますが、恐らく稀なケースです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費19.4km/L
燃料タンク容量40L
航続距離(カタログ燃費)776.0km
航続距離(80%燃費)620.0km
満タンプライス6000円
1万円でどこまで行ける?1293.3km
車両価格/航続距離2534円/km

JC08モード燃費が19.4km/Lですので、燃料タンクの容量が40リットルですと航続可能距離は776.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(17.5km/L)とすると700.0km、80%(15.5km/L)だと620.0km、70%(13.6km/L)では544.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン40リットルの給油で6000円、上で計算した航続距離を踏まえると776.0km(80%燃費時620.0km)を走行するのに6000円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば1293.3km(往復なら片道646.7km)、カタログ値の80%なら1034.7km(片道517.3km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で776.0kmの距離を移動できるGM9型 グレイス [LX]という乗り物を、196.6万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「2534円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合6600rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした7100回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 7100rpm|タイヤサイズ 185/60R15|タイヤ直径 60.3cm|円周長 189.4cm
ギヤギヤ比総減速比ステップ比シフトアップ
後の回転数
7100rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速2.52612.6164km/h11100rpm660.8kgm
2速0.4082.0370.1621-2/1150rpm396km/h1790rpm106.7kgm
Final4.992レシオカバレッジ(変速比幅)6.191

ギヤの繋がりイメージ
GM9型グレイスCVT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数4600rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.992)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(15.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(4.992)÷タイヤの有効半径(0.3015m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は2速ギヤの396km(6600rpmでは368.2km/h)となります。CVTは無段変速機というだけあって、変速比を低速側の2.526から高速側の0.408の間で自由自在に可変できる変速機ですから、実際にはちょうどいい塩梅の妥当な回転数にて妥当な最高速に落ち着くものと思われます。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが4600回転で最大トルク15.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば74.1kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(8.86kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと660.8kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(1170kg)を1速ギヤの最大駆動力(660.8kgm)で割ってみると1.77kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する6600回転でのトルク(14.3kgm)からTWRを算出すると1.96kg/kgmとなり、4600-6600回転の回転域では1.77-1.96kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速44406660888011100133201553019970
2速720108014301790215025103230
※赤い数字は暫定レブリミット(7100rpm)を上回るもの。
※CVTの場合はどのようにギヤ比を制御をしているのか想像も付かないので参考値です。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.408)を選択して時速100kmにて走行すると1790回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1080回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1250回転、一般的な高速道路の80km/hでは1430回転、100km/hでは1790回転、制限速度が120km/hになると2150回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3230回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速918273645546372
2速56112167223279335391446

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(7100回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの185/60R15と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 185/60R15 | 直径 603mm

-20mm
幅165mm
-10mm
幅175mm
変更なし
幅185mm
+10mm
幅195mm
+20mm
幅205mm
-5%
55
扁平
165/55R15
37.3km/h
直径563mm
径差-40mm
175/55R15
38.1km/h
直径574mm
径差-29mm
185/55R15
38.8km/h
直径585mm
径差-18mm
195/55R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
205/55R15
40.3km/h
直径607mm
径差+4mm
0%
60
扁平
165/60R15
38.4km/h
直径579mm
径差-24mm
175/60R15
39.2km/h
直径591mm
径差-12mm
185/60R15
40.0km/h
603mm
0mm
195/60R15
40.8km/h
直径615mm
径差+12mm
205/60R15
41.6km/h
直径627mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
165/65R15
39.5km/h
直径596mm
径差-7mm
175/65R15
40.4km/h
直径609mm
径差+6mm
185/65R15
41.3km/h
直径622mm
径差+19mm
195/65R15
42.1km/h
直径635mm
径差+32mm
205/65R15
43.0km/h
直径648mm
径差+45mm
+10%
70
扁平
165/70R15
40.6km/h
直径612mm
径差+9mm
175/70R15
41.5km/h
直径626mm
径差+23mm
185/70R15
42.5km/h
直径640mm
径差+37mm
195/70R15
43.4km/h
直径654mm
径差+51mm
205/70R15
44.3km/h
直径668mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、165/60R15、165/65R15 、175/55R15、175/60R15 、185/55R15 、195/55R15 あたりのタイヤがおすすめです。

185/60R15のタイヤ幅を165mmから215mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、185/60R15の適応サイズと性能の変化 [GM9型グレイス編]のページをご覧ください。

185/60R15のタイヤ銘柄と通販価格


GM9型グレイス[1.5L-NA 4WD/CVT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト8.86kg/ps51.92
1速ギヤ加速性能1.77kg/kgm45.80
1L換算馬力88.2ps/L62.05
1L換算トルク10.56kgm/L63.29
WB/TR比1.7651.25
ワイド&ロー指数0.88549.57
前面の面積2.542m²51.03
最低地上高150mm51.26
スポーツ性能部門の得点426.17

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費19.4km/L53.77
年間維持費225380円59.36
100kmh回転数1790rpm60.37
航続距離776.0km54.23
車の大きさ11.289m³49.94
室内の広さ3.588m³52.47
最小回転半径5.3m47.23
馬力単価14894円57.98
ユーティリティ部門の得点435.35

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した GM9型グレイス[1.5L-NA 4WD/CVT] の総合得点は 861.52 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介したGM9型グレイス(4WD/CVT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのセダン」、「1500ccのセダン」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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