フォード エクスプローラーの性能まとめ [1FM5KH型|2.3L/261PS|FF/6AT|2015年] XLT EcoBoost


画像はフォードより引用
http://www.ford.co.jp/
投稿:2015/10/14|更新:2019/09/26

フォードの5ドア・7人乗りSUV、1FM5KH型の4代目エクスプローラーは2011/05から生産(または販売)が開始されました。

ここでは排気量2260cc(261PS/42.8kgm)のH型エンジンを搭載する[XLT EcoBoost|2015/10モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長5050mm×全幅2000mm×全高1820mm、排気量は2260ccであることから、大雑把に分類すると2.3リットルクラス(2300cc、自動車税は2.5L以下を適用)に属し、全長、全幅、排気量ともに5ナンバー枠を超えていることにより完全無欠の3ナンバー登録車です。いわゆる【高級車】にカテゴライズされます。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が5050mmであるこの車の場合は「ラグジュアリー」(Luxury:4900mm超|Fセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

エンジンを車体の前方に搭載し、前輪のみを駆動する、いわゆるFF方式(フロントエンジン/フロントドライブ)を採用しています。この方式はエンジンと駆動系(ミッション、デフ等)の収納がエンジンルーム内で完結するので、軽量コンパクトかつ低コスト化が実現でき、室内を広く作りやすい(エンジンが横置きの場合)ほか、後輪駆動車に比べて直進安定性に優れることが主な特長です。

1FM5KH型 エクスプローラー [2260cc/261PS FF/6AT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

4代目エクスプローラーの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
2.0L-TB
FF/6AT
443.0万円
1FMHK9型
[XLT Eco-Boost]
(2012/04)
243PS
37.3kgm
8.1km/L
3.5L-NA
4WD/6AT
443.0万円
1FMHK8型
[XLT]
(2012/04)
294PS
35.2kgm
7.6km/L
3.5L-TB
4WD/6AT
635.0万円
1FM5KT型
[Titanium EcoBoost]
(2016/03)
370PS
48.3kgm
7.2km/L

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー FORD
車名&
グレード
エクスプローラー
XLT EcoBoost
その他
お値段 4890000円
車両型式 ABA-1FM5KH
駆動方式
変速機
FF・前輪駆動(FWD,2WD)
6AT(6段変速・自動)
ドア数&
定員
5ドア
7人
車体寸法 長5050×幅2000×高1820mm
軸距&
輪距
2860mm
前1710mm/後1720mm
最小半径 6.0m
最低高 265mm
タイヤ 前輪:245/60R18
後輪:245/60R18
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:ベンチレーテッドディスク
車両重量 2040kg
エンジン諸元
原動機型式 H
気筒配列 直列4気筒
排気量2260cc
圧縮比10.0
吸気方式 ターボ
最高出力 261PS[192kW]/5500rpm
最大トルク 42.8kgm[420Nm]/3000rpm
使用燃料 レギュラーガソリン
JC08燃費 8.6km/L(20.2mpg)
100km燃費 11.6L/100km
H型エンジンの諸元と性能まとめ
直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(45000円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(20500円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額6000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、エクスプローラーの新車を562.4万円(諸費用として73.4万円を加算)にて購入し、頭金なしで5年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

新車で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 2500cc以下 13年未満 45000円
自動車重量税(1年分) 2.5トン以下 13年未満 20500
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷8.0×130円/L 162500円
オイル交換(5000km毎) 1回6000円×2回 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本18000円×4本÷3年 24000円
任意保険料(月額6000円) 月額6000円×12ヶ月 72000円
ローン完済後の年間維持費 349920円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額93730円×12ヶ月 1124760円
ローン返済中の年間維持費 1474680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 71840円
名目 金額
自動車税(1年分) 45000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 162500円
オイル交換(5000km毎) 12000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 24000円
任意保険料(月額6000円) 72000円
ローン完済後の年間維持費 349920円
名目 金額
車のローン額(1年分) 1124760円
ローン返済中の年間維持費 1474680円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
71840円
  • 初度登録から5年経過車の場合、自動車税の区分は「2500cc以下の13年未満」で税額は45000円、重量税の区分は「2.5トン以下の13年未満」で税額は20500円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに6000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本18000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額6000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 燃料消費率が緑文字のWLTCモード燃費はカタログ値の100%を、青文字のJC08モード燃費は93%を、赤文字の10・15モード燃費は85%を実燃費と仮定して計算。
  • 車検時には上記の目安金額71,840円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

車に対して少し色気を出すと月換算で2~3万円の間、年間にすると24~36万円のクラスです。この車の場合は月単位で換算すると29,160円(完済前は122,890円)になります。

口癖のように「もうちょっと維持費が安ければ…」と呟くその姿は自慢げなようでありながら哀愁を帯びているようでもあり対応に困ります。より維持費の掛からない新しい車を買うほどではない、が、維持費のことを考えずにはいられない、そんなクラスです。全体から見るとこの辺りから面白味のある車が増えてくるイメージです。

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●エクスプローラーの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、エクスプローラーの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 35880円
ガソリン税(暫定) 31380円
石油税 3500円
消費税(10%) 14770円
合計納税額 85530円

例として年間走行距離を10000km、燃費を8.0km/L、ガソリンを1リットルあたり130円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は1250.0Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計35880円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで31380円、石油税が2.8円/Lで3500円になります。

ガソリン車の場合は本体価格61.6円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては14770円となり、これらを合計した税額は85530円、1年間に燃料代として支払う162500円のうち52.6%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で45000円、自動車重量税が年換算で20500円ですから、合計151030円がエクスプローラーに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 48750円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 7200円
任意保険料(月額4800円) 57600円
合計
[差額]
198970円
[-150950円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 81250円
オイル交換(年1回) 6000円
タイヤ交換(3万km/6年) 12000円
任意保険料(月額5100円) 61200円
合計
[差額]
239870円
[-110050円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 45000円
自動車重量税(1年分) 20500
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 113750円
オイル交換(年1回) 8400円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 16800円
任意保険料(月額5400円) 64800円
合計
[差額]
283170円
[-66750円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料72000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて150950円安い198970円に、5000km走行では110050円安い239870円に、7000km走行では66750円安い283170円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km150円3300円3.9万円
20km300円6600円7.8万円
30km450円9900円11.7万円
50km760円16700円19.8万円
100km1510円33200円39.3万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を130円、燃費を8.6km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは15.12円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は150円/日となり、20km走行なら300円/日、30km走行なら450円/日、50km走行なら760円/日、100km走行なら1510円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は9900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は11.7万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

H型エンジン簡易性能曲線図
H型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3000回転時の馬力 179PS
5500回転時の馬力 261PS
各回転域でのトルク
3000回転時のトルク 42.8kgm
5500回転時のトルク 34.0kgm
H型エンジンの性能

まずおさらいとして、搭載しているH型2260cc、直列4気筒のターボエンジンは5500回転時に最高出力261馬力を、3000回転時に最大トルク42.8kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3000rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の2500rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は45.5%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
2500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ7.816kg/PS(2040kg/261PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ7.816kg/PS
車体+1人8.03kg/PS
車体+7人9.29kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg8.05kg/PS
車体+70kg8.08kg/PS
車体+80kg8.12kg/PS
車体+90kg8.16kg/PS
車体+100kg8.20kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは8.03kg/PS(2095kg/261PS)となり、数値としては0.21kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの7人が搭乗した場合、車両重量に385kgがプラスされてパワーウェイトレシオは9.29kg/PS(2425kg/261PS)となり、1.47kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

エクスプローラーのライバル候補車たち

8.083kg/PS
MAZDA3 ファストバック
2.0L/180PS|FF/6MT
8.162kg/PS
S60
2.0L/253PS|4WD/8AT
8.179kg/PS
ヴェゼル
1.5L/173PS|FF/CVT
8.140kg/PS
レンジローバー ヴェラール
2.0L/250PS|4WD/8AT
8.034kg/PS
アバルト595
1.4L/145PS|FF/5MT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ8.027kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

7.87kg/PSから8.19kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、マツダの5人乗りハッチバック「BPEP型 MAZDA3 ファストバック」、ボルボの5人乗りセダン「ZB420PT6型 S60」、ホンダの5人乗りSUV「RU1型 ヴェゼル」、ランドローバーの5人乗りSUV「LY2XCB型 レンジローバー ヴェラール」、アバルトの4人乗りハッチバック「31214T型 アバルト595」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

1FM5KH型 エクスプローラー [XLT EcoBoost]とパワーウェイトレシオが近い車種|8.027kg/PS

ちなみに、日本では Power Weight Ratio(1馬力あたりが担う重量)が自動車の加速性能を推測する指標としてよく用いられますが、海外では Power to Weight Ratio(車両重量1トンあたりの出力)という指標が重用され、こちらの数値は127.9PS/tとなっています。


いろいろな数値
WB/TR比 1.668
平均ピストンスピード 17.2m/s
トルクウェイトレシオ 47.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 18736円
排気量1Lあたり馬力 115.5PS/L
排気量1Lあたりトルク 18.94kgm/L
1気筒あたりの馬力 65.2PS
1気筒あたりのトルク 10.7kgm
パワーバンド比率 45.5%
各種ランキング
SUV・RV・クロカンのPWR
2.0~2.5Lターボ車のPWR

トルクウェイトレシオは47.7kg/kgm(2040kg/42.8kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が4890000円、最高出力が261馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は18736円、逆に1万円あたりでは0.53馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は114252円、1万円あたりでは0.09kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は115.5PS/L、トルクは18.94kgm/L、1気筒あたりの馬力は65.2馬力、トルクは10.7kgmとなり、このエンジンが261馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは17.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が94.0mmであるH型エンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は6380回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.668になります。全ての車種の平均値である1.753を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.77m
期待される荷室の幅 1.60m
対角線の長さ 2.39m
期待される荷室の面積 2.83m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.77m(対角線では2.39m)などという破格のクラスになると、これはもう四の五の言わず車に住むべきです。これだけの車を所持できる素養は持ち得ているのですから、細かいことは気にせずあらゆる支配からの卒業を宣言し、信じられぬ大人との争いに終止符を打ちましょう。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
JC08モード燃費 8.6km/L
燃料タンク容量 70L
航続距離(カタログ燃費) 602.0km
航続距離(80%燃費) 483.0km
満タンプライス 9100円
1万円でどこまで行ける? 661.5km
車両価格/航続距離 8123円/km

JC08モード燃費が8.6km/Lですので、燃料タンクの容量が70リットルですと航続可能距離は602.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(7.7km/L)とすると539.0km、80%(6.9km/L)だと483.0km、70%(6.0km/L)では420.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン70リットルの給油で9100円、上で計算した航続距離を踏まえると602.0km(80%燃費時483.0km)を走行するのに9100円かかる計算です。

ついでに1万円の燃料代でどこまで行けるかも計算してみますと、カタログ通りの燃費で走行できれば661.5km(往復なら片道330.8km)、カタログ値の80%なら529.2km(片道264.6km)離れたところまで行くことができます。

ちなみに、1回の給油で602.0kmの距離を移動できる1FM5KH型 エクスプローラー [XLT EcoBoost]という乗り物を、489.0万円で手に入れたと考えたとき、この車が1km走行するにあたっては「8123円の値打ちがある!」と言える、かもしれません。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 245/60R18|タイヤ直径 75.1cm|円周長 235.9cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 4.584 15.40 55km/h 10880rpm 1755.6kgm
2速 2.964 9.959 0.647 1-2/3880rpm 85km/h 7040rpm 1135.1kgm
3速 1.912 6.424 0.645 2-3/3870rpm 132km/h 4540rpm 732.3kgm
4速 1.446 4.859 0.756 3-4/4540rpm 175km/h 3430rpm 553.8kgm
5速 1.000 3.360 0.692 4-5/4150rpm 253km/h 2370rpm 383.0kgm
6速 0.746 2.507 0.746 5-6/4480rpm 339km/h 1770rpm 285.7kgm
Final 3.360 レシオカバレッジ(変速比幅)6.145

ギヤの繋がりイメージ
1FM5KH型エクスプローラー6AT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3000rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.360)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(42.8kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(3.360)÷タイヤの有効半径(0.3755m)で算出。
    ただし、ATおよびCVTにあるトルクコンバーターでのトルク増幅効果は考慮できていません。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は6速ギヤの339km(5500rpmでは310.6km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ51km/h
2速ギヤ78km/h3560rpm
3速ギヤ121km/h3550rpm
4速ギヤ160km/h4160rpm
5速ギヤ232km/h3810rpm
6速ギヤ311km/h4100rpm

1FM5KH型エクスプローラーに搭載されたH型2260ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると51km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから3560rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は78km/h(+27km/h)になります。

3速ギヤでは3550rpmまで落ちて5500rpmで121km/h(+43km/h)に、4速ギヤでは4160rpmまで落ちて5500rpmで160km/h(+39km/h)になります。

続いて5速ギヤでは3810rpmまで落ちて5500rpmで232km/h(+72km/h)に、6速ギヤでは4100rpmまで落ちて5500rpmで311km/h(+79km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3000回転で最大トルク42.8kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば47.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(7.816kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと1755.6kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(2040kg)を1速ギヤの最大駆動力(1755.6kgm)で割ってみると1.16kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(34.0kgm)からTWRを算出すると1.46kg/kgmとなり、3000-5500回転の回転域では1.16-1.46kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 4350 6530 8710 10880 13060 15230 19590
2速 2810 4220 5630 7040 8440 9850 12670
3速 1820 2720 3630 4540 5450 6350 8170
4速 1370 2060 2750 3430 4120 4810 6180
5速 950 1420 1900 2370 2850 3320 4270
6速 710 1060 1420 1770 2130 2480 3190
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.746)を選択して時速100kmにて走行すると1770回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは1060回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは1240回転、一般的な高速道路の80km/hでは1420回転、100km/hでは1770回転、制限速度が120km/hになると2130回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは3190回転まで回ります。

これほどまでに時速100kmでの巡航回転数が低ければ、(パワーさえ足りていれば)高速道路では向かうところ敵なしです。エンジンノイズによる疲れとは無縁の世界、ただひたすらに回り続けるエンジンのなんと頼もしいことでしょう。これに合わせてタイヤのロードノイズ、風きり音すらも完璧に抑え込まれていたならば、これはもはや完全無欠の高級車です。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 9 18 28 37 46 55 64 74
2速 14 28 43 57 71 85 99 114
3速 22 44 66 88 110 132 154 176
4速 29 58 87 117 146 175 204 233
5速 42 84 126 169 211 253 295 337
6速 56 113 169 226 282 339 395 452

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの245/60R18と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 245/60R18 | 直径 751mm

-20mm
幅225mm
-10mm
幅235mm
変更なし
幅245mm
+10mm
幅255mm
+20mm
幅265mm
-5%
55
扁平
225/55R18
37.5km/h
直径705mm
径差-46mm
235/55R18
38.1km/h
直径716mm
径差-35mm
245/55R18
38.7km/h
直径727mm
径差-24mm
255/55R18
39.3km/h
直径738mm
径差-13mm
265/55R18
39.9km/h
直径749mm
径差-2mm
0%
60
扁平
225/60R18
38.7km/h
直径727mm
径差-24mm
235/60R18
39.4km/h
直径739mm
径差-12mm
245/60R18
40.0km/h
751mm
0mm
255/60R18
40.6km/h
直径763mm
径差+12mm
265/60R18
41.3km/h
直径775mm
径差+24mm
+5%
65
扁平
225/65R18
39.9km/h
直径750mm
径差-1mm
235/65R18
40.6km/h
直径763mm
径差+12mm
245/65R18
41.3km/h
直径776mm
径差+25mm
255/65R18
42.0km/h
直径789mm
径差+38mm
265/65R18
42.7km/h
直径802mm
径差+51mm
+10%
70
扁平
225/70R18
41.1km/h
直径772mm
径差+21mm
235/70R18
41.9km/h
直径786mm
径差+35mm
245/70R18
42.6km/h
直径800mm
径差+49mm
255/70R18
43.4km/h
直径814mm
径差+63mm
265/70R18
44.1km/h
直径828mm
径差+77mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、225/60R18、225/65R18 、235/55R18、235/60R18 、245/55R18 、255/55R18 、265/55R18あたりのタイヤがおすすめです。

245/60R18のタイヤ幅を225mmから275mmまで、扁平率を45%から75%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、245/60R18の適応サイズと性能の変化 [1FM5KH型エクスプローラー編]のページをご覧ください。

純正のホイールサイズから大径化したり、幅の広いタイヤ、扁平率の低いタイヤに交換しようとするとタイヤ代が高くなる傾向にありますので、少しでも維持費を抑えたい、今はお財布の中身が心許ないといった際にはオートウェイのタイヤ通販をご覧ください。


1FM5KH型エクスプローラー[2.3Lターボ FF/6AT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト7.816kg/ps54.91
1速ギヤ加速性能1.16kg/kgm59.57
1L換算馬力115.5ps/L56.07
1L換算トルク18.94kgm/L62.30
WB/TR比1.66860.83
ワイド&ロー指数0.91047.81
前面の面積3.640m²21.78
最低地上高265mm1.47
スポーツ性能部門の得点364.74

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
JC08燃費8.6km/L36.87
年間維持費349920円47.60
100kmh回転数1770rpm60.65
航続距離602.0km43.45
車の大きさ18.382m³79.85
室内の広さ(仮) 3.333m³49.77
最小回転半径6.0m32.34
馬力単価18736円52.75
ユーティリティ部門の得点403.28

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 1FM5KH型エクスプローラー[2.3Lターボ FF/6AT] の総合得点は 768.02 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した1FM5KH型エクスプローラー(FF/6AT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全ての7人乗SUV」、「2500ccの7人乗SUV」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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