フィアット パンダの性能まとめ [141AKB型|1.2L/52PS|PT4WD/5MT|1999年] 4×4


画像はフィアットより引用
http://www.fiat-auto.co.jp/
投稿:2012/05/20|更新:2019/09/26

フィアットの3ドア・4人乗りハッチバック、141AKB型の初代パンダは1980から生産が開始され、1999/12に生産(または販売)を終えました。

ここでは排気量1108cc(52PS/8.6kgm)のエンジンを搭載する[4×4|1999/01モデル]のカタログスペックを基に、数値から見た性能をインプレおよび評価・解説しています。

ボディサイズが全長3405mm×全幅1510mm×全高1535mm、排気量は1108ccであることから、大雑把に分類すると1.2リットルクラス(1200cc、自動車税は1.5L以下を適用)に属した、いわゆる5ナンバークラスの車です。とにかく排気量を増やして、とにかくボディを大きく、特に全幅を広げれば良いんだという風潮が蔓延る現代においては大変貴重な車となっています。

ちなみに、車体形状や用途に関係なく全長のみを基準とした分類方法で各セグメントに当てはめると、全長が3405mmであるこの車の場合は「ミニ」(Mini:3500mm以下|Aセグメント相当)に属します。※国や時代によって基準は異なります。

車両に備わる全てのタイヤを駆動する、いわゆるAWD方式(All Wheel Drive・Four Wheel Drive)を採用しています。真っ直ぐ進むことに掛けては右に出る者なしとされ、大雨、強風、泥濘、降雪、凍結など天変地異による悪天候下や悪路にて無類の強さを発揮する安心の駆動方式です。

141AKB型 パンダ [1108cc/52PS PT4WD/5MT] お品書き


エンジン性能と特性、パワーウェイトレシオ

ギヤ比と加速力&エンジン回転数と最高速

タイヤサイズ変更とスピードメーター誤差

各種スペックの相対評価とレーダーチャート

初代パンダの類型&他グレード 人気順

  • 吸気方式のNAは自然吸気、TBはターボ、SCはスーパーチャージャー、TSはTB+SCの略
  • 燃費の文字が赤色のものはレギュラーガソリン、青色のものはハイオクガソリン、緑色のものは軽油を燃料とするエンジンを搭載した車種
画像排気量
車両価格
車両型式
グレード
出力
燃費
1.0L-NA
FF/5MT
147.0万円
141A2型
[Super]
(1993/04)
45PS
7.5kgm
13.9km/L
1.0L-NA
4WD/5MT
179.5万円
141A4型
[4×4-CLX]
(1993/04)
45PS
7.5kgm
12.2km/L
1.1L-NA
FF/5MT
145.0万円
F141B3型
[CLX]
(1995/01)
50PS
8.6kgm
初代パンダの車両型式・グレード一覧【全6車種】

主要諸元とエンジン諸元

主要諸元
メーカー FIAT
車名&
グレード
パンダ
4×4
その他 F153A2
お値段 1760000円
車両型式 E-141AKB
駆動方式
変速機
パートタイム4WD・四輪駆動(AWD)
5MT(5段変速・手動)
ドア数&
定員
3ドア
4人
車体寸法 長3405×幅1510×高1535mm
軸距&
輪距
2170mm
前1270mm/後1270mm
タイヤ 前輪:145/80R13
後輪:145/80R13
ブレーキ 前:ディスク
後:ドラム
車両重量 840kg
エンジン諸元
原動機型式 不明
気筒配列 直列4気筒
排気量1108cc
圧縮比9.6
吸気方式 自然吸気(NA・ノンターボ)
最高出力 52PS[38kW]/5500rpm
最大トルク 8.6kgm[84Nm]/3250rpm
使用燃料 レギュラーガソリン

直列4気筒とは‥シリンダを真っ直ぐ一列に4個配置する方式。小排気量から2.5Lあたりまでをカバー。
直列4気筒の最高出力ランキング

税金と年間維持費のシミュレーション

ここでは、春になると毎年欠かさず支払いを催促される自動車税(39600円)、払わなければ車検を受けさせてもらえない自動車重量税(12600円/年)と自賠責保険料(13920円/年)、年間1万km走行した際に掛かる燃料代月額5000円の任意保険に加入し、走行5000km毎にエンジンオイル交換、3年3万km毎にタイヤ交換するとしたときの年間維持費(ランニングコスト)を見てみます。

さらに、1999/01モデルのパンダを21年落ちの中古で19.4万円にて購入し、頭金なしで1年ローンを組んだと仮定したときの年間支払額(金利分は含まず)も踏まえて、上記の維持費と合算した場合の想定維持費も計算してみました。

  • 中古車の価格は当該車種の参照年から経過した年数に応じて新車価格の90%から10%の範囲で上下させています。
    パンダの1999/01モデルの場合、2020年現在では13年以上が経過しているため、新車価格の10%である17.6万円に諸経費として1.8万円を足した19.4万円を中古車価格の目安としています。
  • ローンの年数については月額5万円の支払いを基準として、ローンの支払額が60万円以下は1年、120万円以下は2年、180万円以下は3年、240万円以上は4年、それ以上は5年としています。
  • 任意保険の金額については特に根拠のない一例です。具体的な掛け金は運転者の年齢や家族構成、年間走行距離、保険内容、車両保険の有無等によって大きく異なります。
  • 自動車保険は比較で安くなる!

1999年式を21年落ちの中古で買った場合の年間維持費

名目 区分 金額
自動車税(1年分) 1500cc以下 13年経過で増税 39600
自動車重量税(1年分) 1.0トン以下 18年経過で増税 12600
自賠責保険料(1年分) 自家用乗用車 13920円
燃料代(年間1万km) 10000km÷16.7km/L×150円/L 89820円
オイル交換(5000km毎) 1回4000円×2回 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 1本6000円×4本÷3年 8000円
任意保険料(月額5000円) 月額5000円×12ヶ月 60000円
ローン完済後の年間維持費 231940円
名目 区分 金額
車のローン額(1年分) 月額16130円×12ヶ月 193560円
ローン返済中の年間維持費 425500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分+検査手数料等3000円程度 56040円
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(年間1万km) 89820円
オイル交換(5000km毎) 8000円
タイヤ交換(3年3万km毎) 8000円
任意保険料(月額5000円) 60000円
ローン完済後の年間維持費 231940円
名目 金額
車のローン額(1年分) 193560円
ローン返済中の年間維持費 425500円
次回車検費用の積み立て目安
重量税2年分+自賠責24ヶ月分
+検査手数料等3000円程度
56040円
  • 初度登録から13年以上経過車の場合、自動車税の区分は「1500cc以下の13年経過で増税」で税額は39600円、重量税の区分は「1.0トン以下の18年経過で増税」で税額は12600円(単年)です。
  • エンジンオイル交換の金額は、5000km走行ごとに4000円のオイル交換作業を年2回行うと仮定した場合のもの。
  • タイヤ交換の金額は、1本6000円のタイヤ4本を3年周期で交換すると仮定した場合のもの。
  • 任意保険料の金額は、月額5000円の保険に加入した場合の12ヶ月分の支払い額。
  • 平成25年4月1日からの自賠責保険料の改定に対応。
  • 平成27年4月1日からの自動車税の割増(10%増→15%増)に対応。
  • 平成28年4月1日からの自動車重量税の変更に対応、
    ただし今流行のエコカー減税(自動車税、自動車重量税等の減免)には対応できていません。
  • 10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTCモード燃費いずれもデータがないので10.0km/Lを仮の燃費として代入。
  • 車検時には上記の目安金額56,040円の他に法定24ヶ月点検に関連する費用が必要です。
  • 名目にある金額の基準は、年間維持費の算出基準まとめ をご覧ください。

今にも壊れそうな格安車から少しステップアップすると月換算で1~2万円の間、年間にすると12~24万円のクラスです。この車の場合、月単位に換算して19,328円(完済前は35,458円)になります。

「廉価車にしか乗れなかった自分が、ついにこれだけの維持費が掛かる車を所有できるようになったのだ、新しい自分になれたのだ。あの頃のアタシ、サヨナラ…」とかいう謎のカタルシスに浸れるのがこのクラスです。普通に使う分には何ら問題のないバランスの取れたクラスではないかと思います。

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●パンダの燃料代にぶら下がる税金(年間納税額)

さて、自動車には「これでもか!これでもか!嫌なら乗るな!」と言わんばかりに何種類もの税金が課せられており、あまり詳らかにするとますます自動車離れに拍車がかかってしまいそうなのですが、パンダの燃料代に対する税額と割合を調べてみたいと思います。

燃料にかかる税金
ガソリン税(本則) 17190円
ガソリン税(暫定) 15030円
石油税 1680円
消費税(10%) 8170円
合計納税額 42070円

例として年間走行距離を10000km、燃費を16.7km/L、ガソリンを1リットルあたり150円(諸税込)として計算してみます。

このとき使用するガソリンの量は598.8Lですから、ガソリン税(本則)が28.7円/Lで合計17190円、ガソリン税(暫定)が25.1円/Lで15030円、石油税が2.8円/Lで1680円になります。

ガソリン車の場合は本体価格79.8円/Lに加えてガソリン税・石油税にも消費税率を掛けるので、消費税額としては8170円となり、これらを合計した税額は42070円、1年間に燃料代として支払う89820円のうち46.8%が税金、ということになります。

さらに自動車税が年間で39600円、自動車重量税が年換算で12600円ですから、合計94270円がパンダに課せられる税金としてぶら下がっている計算です。


低走行距離での年間維持費|3000km・5000km・7000km

せっかくのマイカーを前にして、あまりにも涙ぐましい経費削減は気の引けるものですが、しかし先行き不安なこのご時世では背に腹はかえられないのもまた事実です。

走行距離が少なくなれば燃料代は目に見えて削減されますし、タイヤは摩耗が減って長持ち、オイル交換も年1回になってお財布もニッコリ…いうわけで、ここでは年間走行距離を3000km・5000km・7000kmとしたときの年間維持費をシミュレートしてみます。

年間3000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(3000km分) 26950円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 2400円
任意保険料(月額4000円) 48000円
合計
[差額]
147470円
[-84470円]
年間5000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(5000km分) 44910円
オイル交換(年1回) 4000円
タイヤ交換(3万km/6年) 4000円
任意保険料(月額4250円) 51000円
合計
[差額]
170030円
[-61910円]
年間7000km走行の場合
名目 金額
自動車税(1年分) 39600
自動車重量税(1年分) 12600
自賠責保険料(1年分) 13920円
燃料代(7000km分) 62870円
オイル交換(年1回) 5600円
タイヤ交換(3万km/4.3年) 5600円
任意保険料(月額4500円) 54000円
合計
[差額]
194190円
[-37750円]

自動車税、重量税、自賠責保険については、走行距離がどうであろうと変わりませんが、燃料代は走行距離に応じた分だけ削減、オイル交換は年間3000km走行と5000km走行は年1回、7000km走行は1回分+αの金額としています。

タイヤ交換費用については、スリップサインまで30000km持つものとして走行距離に応じて按分(ただし最大6年で交換とする)、任意保険料については、年間3000km走行は10000km走行での保険料60000円の80%、年間5000km走行は85%、年間7000km走行は90%の金額に割引されるものとして計算しました。

年間3000km走行では、10000km走行に比べて84470円安い147470円に、5000km走行では61910円安い170030円に、7000km走行では37750円安い194190円という結果になりました。

自動車関連費用は家計に多大なるダメージを与えてきますから、不要不急の外出を控えたり、今流行の走行距離に応じて保険料が変わる任意保険を選んだり、1円でも安いガソリンスタンドを探したり、グレードの低いオイルやタイヤでお茶を濁したり…と、あの手この手で工夫して耐え忍びましょう。


1km走行コストと月間&年間交通費

距離/日費用/日月換算年換算
10km90円2000円2.3万円
20km180円4000円4.7万円
30km270円5900円7.0万円
50km450円9900円11.7万円
100km900円19800円23.4万円

さて、レギュラーガソリン1リットルの燃料価格を150円、燃費を16.7km/Lとしたとき、1km走行あたりのコストは8.98円になります。

たとえばこの車を通勤車とした場合、1日の走行距離が10kmなら燃料代は90円/日となり、20km走行なら180円/日、30km走行なら270円/日、50km走行なら450円/日、100km走行なら900円/日かかる計算です。

1か月の労働日数を22日として計算すると、通勤距離が30kmなら月間の走行距離は660kmで燃料代は5900円/月、1年間の労働日数を260日とすると年間の走行距離は7800kmで燃料代は7.0万円/年という塩梅です。


カタログスペックから見えてくる要素

簡易エンジン性能曲線図
型エンジン性能曲線図もどき
各回転域での馬力
3250回転時の馬力 39PS
5500回転時の馬力 52PS
各回転域でのトルク
3250回転時のトルク 8.6kgm
5500回転時のトルク 6.8kgm

まずおさらいとして、搭載している直列4気筒、1108ccの自然吸気エンジンは5500回転時に最高出力52馬力を、3250回転時に最大トルク8.6kgmを発生します。

馬力と回転数が分かればトルクが、トルクと回転数が分かれば馬力が計算できますので、それぞれの点と点とを線で繋いでパワーカーブとトルクカーブのエンジン性能曲線図もどきを作ってみました。

トルクの山が中央より左にあるか右にあるかを基準にしてエンジン特性を探ってみますと、低めの回転数から中間域にトルクのピークがあるこのエンジンは、街中での普段使いに心地よく、高回転もそれなりでバランスの取れたタイプです。多くの乗用車がこの特性に当て嵌まるのではないかと思います。

※実際のところは車両重量やギヤ比、排気量に対する気筒数の多少によって印象が異なってくると思います。

ちなみに、エンジンのパワーバンドを「最大トルクが発生する3250rpmから最高出力が発生する5500rpmまで」の2250rpmとしたときの、最高回転数に対するパワーバンドの割合は40.9%となります。※右記(下記?)簡易性能曲線図オレンジ色の帯域

最高出力ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編
最大トルク ランキング リスト
1500cc以下クラス編
輸入車・外車の小型車&普通車編

さて、車の速さを知るための指標としてよく使われる パワーウェイトレシオ16.150kg/PS(840kg/52PS)となっていますが、巷でよく見るであろうこの数値の多くはドライバーが乗った状態でのものではなく、あくまでも車両重量と最高出力のみで計算したものです。

車重と搭乗者とPWR
車体のみ16.150kg/PS
車体+1人17.21kg/PS
車体+4人20.38kg/PS
お腹と車重とPWR
車体+60kg17.31kg/PS
車体+70kg17.50kg/PS
車体+80kg17.69kg/PS
車体+90kg17.88kg/PS
車体+100kg18.08kg/PS

というわけで、車両総重量の求め方に倣い人間の体重55kgを加えて計算し直してみますと、ドライバーのみが搭乗したときのパワーウェイトレシオは17.21kg/PS(895kg/52PS)となり、数値としては1.06kgほど悪化します。

次に乗車定員いっぱいの4人が搭乗した場合、車両重量に220kgがプラスされてパワーウェイトレシオは20.38kg/PS(1060kg/52PS)となり、4.23kgも悪化することになります。

もともとが重量級の車であれば、人が少々乗ったところで体重の占める割合が小さいことから変化も小さいですが、軽量級の車ではお腹まわりのお肉が大きな影響力を持つことがわかります。

パンダのライバル候補車たち

17.245kg/PS
ワゴンR スティングレー
0.7L/49PS|FF/CVT
17.041kg/PS
ワゴンR
0.7L/49PS|4WD/5MT
17.212kg/PS
デイズ ハイウェイスター
0.7L/52PS|FF/CVT
17.212kg/PS
eKクロス
0.7L/52PS|FF/CVT
17.174kg/PS
ジャスティ
1.0L/69PS|4WD/CVT

車両重量にドライバーの体重を加えますと、過去に見てきたパワーウェイトレシオ界隈の様相も変わってくることがわかりましたので、ここでは余興としてドライバー込みのパワーウェイトレシオ17.212kg/PSと近い数値を持つ車種をいくつかピックアップしてみます。

17.04kg/PSから17.38kg/PSの範囲で知名度を優先して選んでみたところ、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH95S型 ワゴンR スティングレー」、スズキの4人乗り軽ミニバン「MH85S型 ワゴンR」、三菱の4人乗り軽SUV「B34W型 eKクロス」、日産の4人乗り軽ミニバン「B44W型 デイズ ハイウェイスター」、スバルの5人乗りミニバン「M910F型 ジャスティ」という顔ぶれが並びました。

「えっ!あの車がライバル!?(大歓喜)」だったり、あるいは「えっ…あの車がライバル…?(大号泣)」だったり悲喜こもごもありましょうが、数値の上では「良き隣人」ということになります。

141AKB型 パンダ [4×4]とパワーウェイトレシオが近い車種|17.212kg/PS


いろいろな数値
WB/TR比 1.71
平均ピストンスピード 13.2m/s
トルクウェイトレシオ 97.7kg/kgm
1馬力あたりのお値段 33846円
排気量1Lあたり馬力 46.9PS/L
排気量1Lあたりトルク 7.76kgm/L
1気筒あたりの馬力 13.0PS
1気筒あたりのトルク 2.1kgm
パワーバンド比率 40.9%
各種ランキング
ハッチバックのPWR
1.0~1.3L以下のPWR

トルクウェイトレシオは97.7kg/kgm(840kg/8.6kgm)なのですが、トルクについてはギヤ比でどうにでもなりますので、ここでの大小はあまり重要ではありません。(詳しくはギヤ比編にて)

ついでに馬力単価を計算してみると、お値段が1760000円、最高出力が52馬力であるこの車の場合、1馬力あたりのお値段は33846円、逆に1万円あたりでは0.30馬力を得ることができます。ついでのついででトルク1kgmあたりのお値段は204651円、1万円あたりでは0.05kgmとなります。

最高出力を排気量で割ったリッター換算馬力は46.9PS/L、トルクは7.76kgm/L、1気筒あたりの馬力は13.0馬力、トルクは2.1kgmとなり、このエンジンが52馬力を5500回転で発生させているときの平均ピストンスピードは13.2m/sです。
排気量1リットルあたりの馬力ランキング

ちなみに、ストローク量が72.0mmであるこのエンジンの場合、平均ピストンスピードの上限を20.0m/sとしたときの高回転化の上限は8330回転です。設定されているレブリミットがこの回転数を超えている場合、長年に亘って平均ピストンスピードの目安とされてきた20.0m/sを超えてピストンが往復運動していることになります。レブリミットがこの回転数以下の場合は高回転化してパワーを引き出すチューニングの目安になるかもしれません。
平均ピストンスピードが速い車ランキング

この車のホイールベースを前後トレッドの平均で割って算出されるホイールベーストレッド比は1.71になります。全ての車種の平均値である1.77を基準にざっくりと分類すると、どちらかというと小回りを得意とする傾向にある車と言えそうです。
ホイールベーストレッド比が小さい車ランキング


車中泊の可能性

車中泊の可能性
期待される荷室の長さ 1.19m
期待される荷室の幅 1.11m
対角線の長さ 1.63m
期待される荷室の面積 1.32m²

ここでは全長の35%を【期待される荷室の長さ】、室内幅から100mm(不明の場合は全幅から400mm)引いたものを【期待される荷室の幅】とし、それらを掛け合わせて【期待される荷室の面積】、「縦の長さが厳しいなら斜めに寝れば良いじゃない!」ということで、おまけ要素として【対角線の長さ】も計算してみました。

縦方向の長さが1.19m(対角線では1.63m)しかないとなると、これはもう常識的に考えてかなり厳しい車中泊を強いられます。運転席あるいは助手席を後ろに倒して寝たほうがまだマシかもしれません。俗に言う体育座りの体勢で横になれば寝られないこともないでしょうが、寝れども寝れども疲れは取れない上に猛烈な腰痛で目を覚ましかねず、実に爽やかな笑顔で「もう二度と車中泊なんてしないよ!」と後日談を語ることになりかねません。

一見すると車中泊が可能そうに見えるハッチバックやワゴン、SUVであってもリアシートが前に倒れなかったり、倒れても中途半端であったり、凝った足回りのせいで室内に巨大な出っ張りがあったりで、なかなか思うようにはいきませんが、大抵のケースでは知恵と工夫で何とかなるはずです。車中泊にあると嬉しいアイテム


燃料タンクと燃費と航続距離と

燃料タンクと燃費と航続距離と
暫定基準燃費 16.7km/L
燃料タンク容量 30L
航続距離(カタログ燃費) 501.0km
航続距離(80%燃費) 402.0km
満タンプライス 4500円

10・15モード燃費、JC08モード燃費、WLTPモード燃費ともにデータがないので16.7km/Lを仮の燃費とすると、燃料タンクの容量が30リットルですと航続可能距離は501.0kmになります。(カタログ燃費通りに走行できた場合)

実際にはそうもいきませんから、オイル交換やタイヤ空気圧の管理といった定期メンテナンスを確実に実施した上での実燃費をカタログ燃費の90%(15.0km/L)とすると450.0km、80%(13.4km/L)だと402.0km、70%(11.7km/L)では351.0kmという航続距離になります。

燃料タンクに1滴の燃料もないスッカラカンの状態から満タンにしたときの金額を計算してみますと、レギュラーガソリン30リットルの給油で4500円、上で計算した航続距離を踏まえると501.0km(80%燃費時402.0km)を走行するのに4500円かかる計算です。


ギヤ比と回転数と速度と駆動トルクとトルクウェイトレシオのステキな関係

続いてギヤ比を見てみます。あるギヤで走行中にエンジン(正確にはクランクシャフト)をレブリミットまで回したときの速度と、レブリミットでシフトアップした後の回転数を計算するためには、何回転で回転リミッターが働くのかを知らねばなりません。

しかし具体的な数値を知るにはECU(エンジン・コントロール・ユニット)にあるデータを参照しなければならなかったりで実現は厳しく、ならばとレッドゾーンが始まる回転数から推測しようにも、最近ではタコメータが装着されていない車両が多くあって心が折れます。

ピークパワーが発生する回転数(この車の場合5500rpm)から必要以上に回してもあまり意味はないのでそれを上限としても良いのですが、気分よく運転しているときは往々にして回しすぎるのが常ですから、ここでは500回転をプラスした6000回転を仮のレブリミットとして計算してみます。

暫定レブ 6000rpm|タイヤサイズ 145/80R13|タイヤ直径 56.2cm|円周長 176.6cm
ギヤ ギヤ比 総減速比 ステップ比 シフトアップ
後の回転数
6000rpm
の速度
100kmh
の回転数
タイヤの
最大駆動力
1速 3.909 21.32 30km/h 20120rpm 652.5kgm
2速 2.055 11.21 0.526 1-2/3160rpm 57km/h 10580rpm 343.0kgm
3速 1.344 7.330 0.654 2-3/3920rpm 87km/h 6920rpm 224.3kgm
4速 0.978 5.334 0.728 3-4/4370rpm 119km/h 5030rpm 163.2kgm
5速 0.731 3.987 0.747 4-5/4480rpm 159km/h 3760rpm 122.0kgm
Final 5.454 レシオカバレッジ(変速比幅)5.347

ギヤの繋がりイメージ
141AKB型パンダ5MT車のギヤ比イメージ
  • ステップ比(歯車比)とは隣接したギヤ同士の離れ具合を示した数値で、1.000に近いほどシフト操作後の回転数の変化が小さく(ギヤ同士の繋がりが良い)、離れるほど変化が大きく(繋がりが悪い)なることを表します。
  • シフトアップでは現在の回転数にステップ比を乗じた回転数まで下がり、シフトダウンでは現在の回転数にステップ比を除した回転数まで上がります。
  • 赤い数字はシフトアップ後にパワーバンドの下限(最大トルク発生回転数3250rpm)を下回るもの。
  • 時速100kmでの回転数は100km/h÷60÷タイヤ円周長×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.454)で算出。
  • タイヤの最大駆動力は最大トルク(8.6kgm)×各ギヤ比×ファイナルギヤ比(5.454)÷タイヤの有効半径(0.281m)で算出。
  • 副変速機のギヤ比が不明のものはHi側に1.000を代入しているので、実際の回転数とは大きく異なる場合があります。

本来のレブリミットとは異なるので最高速の数値は前後しますが、上記の設定での最高速度は5速ギヤの159km(5500rpmでは146.2km/h)となります。この速度は空気抵抗、パワー不足、スピードリミッターなどネガティブ要素の一切を無視して、単にギヤ比とエンジン回転数、タイヤサイズだけで計算した速度です。

おまけ:5500rpmでシフトアップする場合の各ギヤ速度

5500rpmでの速度と
シフトアップ後の回転数
ギヤ速度回転数
1速ギヤ27km/h
2速ギヤ52km/h2890rpm
3速ギヤ80km/h3600rpm
4速ギヤ109km/h4000rpm
5速ギヤ146km/h4110rpm

141AKB型パンダに搭載された1108ccエンジンのレブリミットを、最高出力が発生する5500rpmとしてシフトアップするときの速度をシミュレートしてみます。

まず1速ギヤで5500rpmまで引っ張ると27km/hまで加速し、2速ギヤにシフトアップすると回転数は5500rpmから2890rpmまで落ち、そこから5500rpmまで加速を続けると速度は52km/h(+25km/h)になります。

3速ギヤでは3600rpmまで落ちて5500rpmで80km/h(+28km/h)に、4速ギヤでは4000rpmまで落ちて5500rpmで109km/h(+29km/h)に、5速ギヤでは4110rpmまで落ちて5500rpmで146km/h(+37km/h)という具合に加速していくイメージです。

タイヤの最大駆動力にある数値は、エンジンが3250回転で最大トルク8.6kgmを発生しているとき、各々のギヤを介したのち実際にタイヤへと伝えられるトルクで、この数値が大きいほどタイヤを回そうとする力が大きく、より力強い加速をすることができます。

この数値を大きくするにはギヤ比を低く(加速重視・ローギヤード)する、タイヤを小径化する、エンジンの最大トルクを大きくするという方法があります。逆にギヤ比を高く(最高速重視・ハイギヤード)したり、タイヤを大径化したり、デチューンして非力にすると駆動トルクは小さくなって加速が鈍ります。

さて、世の中にはパワーウェイトレシオ(1馬力が担う重量・PWR)に似ているようで少し違うトルクウェイトレシオ(1kgmが担う重量・TWR)という指標があります。単純に車両重量を最大トルクで割れば97.7kg/kgmですから、パワーウェイトレシオ(16.150kg/ps)に比べると霞んで見えます。

しかしトルクはギヤを介することで増幅され、たとえば1速ギヤの場合ですと652.5kgmになります。これを踏まえて改めて車両重量(840kg)を1速ギヤの最大駆動力(652.5kgm)で割ってみると1.29kg/kgmとなり、今度は逆にPWRが霞んで見えるような数値が出てきます。最高出力が発生する5500回転でのトルク(6.8kgm)からTWRを算出すると1.63kg/kgmとなり、3250-5500回転の回転域では1.29-1.63kg/kgmの間で推移することがわかります。

ある速度における各ギヤでの回転数

ギヤ 40
km/h
60
km/h
80
km/h
100
km/h
120
km/h
140
km/h
180
km/h
1速 8050 12070 16100 20120 24140 28170 36220
2速 4230 6350 8460 10580 12690 14810 19040
3速 2770 4150 5530 6920 8300 9690 12450
4速 2010 3020 4030 5030 6040 7050 9060
5速 1510 2260 3010 3760 4520 5270 6770
※赤い数字は暫定レブリミット(6000rpm)を上回るもの。

この項目では各々のギヤと速度を基準として、任意のギヤを選択中に時速40km~180kmにて走行するとき、エンジンの回転数がどのくらいになるのかを一覧表にしてみました。この車の場合、最も高いギヤ(0.731)を選択して時速100kmにて走行すると3760回転まで回ります。

ちなみに、一般道の速い流れやバイパスでよくある60km/hでは2260回転、対面通行の高速道路での制限速度70km/hでは2630回転、一般的な高速道路の80km/hでは3010回転、100km/hでは3760回転、制限速度が120km/hになると4520回転になります。小型・普通乗用車の速度リミッターが働く180km/hでは6770回転まで回ります。

時速100kmでの巡航回転数が3000回転を超えるようになってくると、ややパワーが心許ないとか、荷物や人を多く乗せる車であるとか、より鋭い加速を得たい場合のギヤ比ではないかと思います。エンジンのレイアウト(直列3気筒とか)によっては独特の振動が生じたりするので不快感を覚えるようになるかもしれません。

ある回転数における各ギヤでの速度

ギヤ 1000
rpm
2000
rpm
3000
rpm
4000
rpm
5000
rpm
6000
rpm
7000
rpm
8000
rpm
1速 5 10 15 20 25 30 35 40
2速 9 19 28 38 47 57 66 76
3速 14 29 43 58 72 87 101 116
4速 20 40 60 79 99 119 139 159
5速 27 53 80 106 133 159 186 213

この項目では各々のギヤとエンジンの回転数を基準として、任意のギヤを選択中にエンジンを1000回転刻みで8000回転まで回したとき、それぞれのギヤでどのくらいの速度が出ているのかを一覧表にしてみました。暫定レブリミット(6000回転)よりも回転数が高くなる欄の速度については赤文字で表記してあります。


純正装着タイヤの145/80R13と互換可能な車検対応サイズ|簡易版

下の表では純正サイズを基準としてタイヤ幅を-20mmから+20mm、扁平率を-5%から+5%まで変化させたときのスピードメータ誤差が、マイナス方向を水色、-5.0%から+2.0%までを緑色、+6.0%までを橙色に着色しています。

※ここではタイヤの直径(外径)のみを基準としています。タイヤの幅を広くしすぎてサスペンションと干渉したり、はみ出てしまって車検に通らないからとフェンダーを叩いたり引っ張ったりキャンバーを付けたりで四苦八苦、ホイール幅が狭すぎてなんかイマイチ…という事例もありますので、ホイールのオフセットとリム幅にはご注意ください。

純正タイヤ 145/80R13 | 直径 562mm

-20mm
幅125mm
-10mm
幅135mm
変更なし
幅145mm
+10mm
幅155mm
+20mm
幅165mm
-5%
75
扁平
125/75R13
36.9km/h
直径518mm
径差-44mm
135/75R13
37.9km/h
直径533mm
径差-29mm
145/75R13
39.0km/h
直径548mm
径差-14mm
155/75R13
40.1km/h
直径563mm
径差+1mm
165/75R13
41.1km/h
直径578mm
径差+16mm
0%
80
扁平
125/80R13
37.7km/h
直径530mm
径差-32mm
135/80R13
38.9km/h
直径546mm
径差-16mm
145/80R13
40.0km/h
562mm
0mm
155/80R13
41.1km/h
直径578mm
径差+16mm
165/80R13
42.3km/h
直径594mm
径差+32mm
+5%
85
扁平
125/85R13
38.6km/h
直径543mm
径差-19mm
135/85R13
39.9km/h
直径560mm
径差-2mm
145/85R13
41.1km/h
直径577mm
径差+15mm
155/85R13
42.3km/h
直径594mm
径差+32mm
165/85R13
43.5km/h
直径611mm
径差+49mm
+10%
90
扁平
125/90R13
39.5km/h
直径555mm
径差-7mm
135/90R13
40.8km/h
直径573mm
径差+11mm
145/90R13
42.1km/h
直径591mm
径差+29mm
155/90R13
43.3km/h
直径609mm
径差+47mm
165/90R13
44.6km/h
直径627mm
径差+65mm

もし上記表の中から車検に安心なタイヤを選ぶのであれば、メーター誤差が-5.0%から0%の間にあって車高への影響も少ない 、125/85R13 、135/80R13、135/85R13 、145/75R13 あたりのタイヤがおすすめです。

145/80R13のタイヤ幅を125mmから175mmまで、扁平率を65%から95%までの範囲に拡大した適合タイヤの一覧表および、100km/h回転数、加速力と最高速の変化、走行距離計の誤差による実燃費とのズレについては、145/80R13の適応サイズと性能の変化 [141AKB型パンダ編]のページをご覧ください。

145/80R13のタイヤ銘柄と通販価格


141AKB型パンダ[1.2L-NA PT4WD/5MT]の得点(簡易版)

ここではこのページを締めくくる集大成として、パワーウェイトレシオや1速ギヤでの加速性能、排気量1Lあたりの出力、ホイールベーストレッド比からなるスポーツ性能部門と、時速100kmでの巡航回転数、燃費、車体の大きさ、室内の広さからなるユーティリティ部門とに大別し、このサイトで登録している全車種の平均値から偏差値を求めて優劣を調べてみたいと思います。

スポーツ性能部門
評価項目数値得点
パワーウェイト16.150kg/ps31.08
1速ギヤ加速性能1.29kg/kgm56.64
1L換算馬力46.9ps/L28.56
1L換算トルク7.76kgm/L27.85
WB/TR比1.7156.46
ワイド&ロー指数1.01740.29
前面の面積2.318m²57.00
最低地上高43.38
スポーツ性能部門の得点341.26

※ここではパワーウェイトレシオ・1速ギヤ加速性能・ホイールベーストレッド比・ワイド&ロー指数・前面の面積については数値が小さいほど高得点。リッター換算馬力・換算トルクについては数値が大きいほど高得点としています。


ユーティリティ部門
評価項目数値得点
燃費41.55
年間維持費231940円58.74
100kmh回転数3760rpm32.42
航続距離24.75
車の大きさ7.892m³35.62
室内の広さ(仮) 1.431m³29.65
最小回転半径39.00
馬力単価33846円32.18
ユーティリティ部門の得点293.91

※ここでは燃費・航続距離・車の大きさ・室内の広さは数値が大きいほど高得点、年間維持費・100km/h回転数・最小回転半径・馬力単価は数値が小さいほど高得点としています。

スポーツ性能部門およびユーティリティ部門の得点を合計した 141AKB型パンダ[1.2L-NA PT4WD/5MT] の総合得点は 635.17 点です。獲得点数が多い車種から順番に並べた 総合得点ランキング を用意してありますので、よろしければご覧ください。

上記リンク先では、今回このページで紹介した141AKB型パンダ(PT4WD/5MT) の各種スペックを、「全ての車種」、「全てのハッチバック」、「1500ccのハッチバック」という属性で評価したとき、それぞれの項目が相対的にどのくらい優れているか、劣っているかを調べてみました。基準が変わると手のひらを返したように評価も変わる様子をご堪能ください。


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